エストニアへ渡航を考えている方は、治安事情は気になるところでしょう。
安全なのか、危険なのか、あまり情報は多くありません。
日本はどの国よりも安全と言われますが、実はエストニアも負けないくらい安全な国、というのはエストニア在住者が感じることです。
最近では海外ニュースでテロ、大規模デモ、クーデター、銃乱射など、怖い事件が目につき海外へ行くことへの不安が増すところと思いますが、エストニアはそのような世界情勢からみてどのくらい安全な国といえるのでしょうか?
今回は、エストニア在住者から現地の治安事情をご紹介したいと思います。
エストニアではどのような犯罪が起きている?
まず、外務省の海外安全ホームページにおけるエストニアの情報(2018年5月時点)では、危険情報はありません。
とはいっても、海外。
実際のエストニア国内での犯罪データを見てみましょう。
エストニア国内の犯罪データ
2017年の統計でエストニア国内で26,929件が発生。(その中で首都タリンは40%の10,437件)
主に窃盗や器物破損などの軽犯罪のものがしめています。
殺人事件などの凶悪犯罪は45件ほどです。
窃盗事件は主にスリや車上荒らしなどの軽度なものが多いです。
ちなみに日本は年間109万件ほど事件が起きているようですので、エストニアは小国とはいえ、事件数の絶対値だけで言えば、少ない事件数と言えるでしょう。
テロなどの危険性は?
EU諸外国から窃盗団が来て車の大量盗難などもたまに起きるようです。
テロや暴動など大きな犯罪は今までに起こっていないので、今後起きるかどうかは予見できませんが、発生するかどうかは日本とも変りないかと思います。
エストニアで注意したい軽犯罪とその対策
車上荒らし
近年、警察がある程度車両を見回って車内に貴重品があるか確認し、もしパソコンなどの貴重品が見られる場合は車の持ち主に電話連絡をしたりと親切な対応になっています。
車に乗る際は、貴重品を車内に残さないように注意しましょう。
クレジットカードやデビットカード、ATMなどでは注意を
エストニア国内の人は主に即時決済可能なデビットカード使用頻度が高く、クレジットカードを使用するのは観光客などの外国人がほとんどです。
ですので店でクレジットカード情報を盗まれるという犯罪は稀です。
支払いも自分で端末にカードを挿して暗証番号を入力するやり方なので安全性が高いと言えます。
カード情報を盗まれる心配があるのは、防犯カメラなどがあまりない人通りの少ないATMです。
カメラやカードを読み取る機械が設置されていて情報を盗まれる恐れがあります。
ですのでATMを使用する場合は防犯カメラが設置されスーパーなど使用者が多い場所にあるものを使うと良いでしょう。
貴重品などの盗難
これはどこの国でも言えることですが、貴重品は厳重に管理しておきましょう。
特に、海外でパスポートの盗難にあってしまうと大変です。
パスポートやビザの盗難やその他事件に巻き込まれたりしたら、すぐに大使館へ連絡をしましょう。
パスポートの再発行なども可能です。
事前に在留届を提出しておくとメールでテロなどの注意喚起情報などいろいろなインフォメーションも送られてくるので便利です。
エストニアで注意すべきエリア 〜どこが危険?
スリや窃盗が多いのはタリンの中心部 〜旧市街は気をつけよう
最初の軽犯罪のデータでも紹介した通り、エストニアでの犯罪の40%はタリン市内で発生しています。
EU内は往来自由ですから海外旅行やビジネスなどで首都タリンに多国籍の人が集まり、それを狙ってのグループでのスリの犯行などが多いようです。
日本人などは現金を持って歩く習慣があるので団体旅行などは狙われやすいかと思います。
一番の観光地タリンの旧市街は道幅が狭くなるところもあり広場には沢山の人がいたりもするのでそういう所は一番危険かもしれません。
公共交通機関もスリに注意
エストニアは日本のように痴漢などの犯罪はなく、やはりスリなどが多いようです。
バス、トラム、トロリーバス、電車などがあり、タリンでは使用頻度が高い乗り物です。
短距離で乗降が激しいので、すれ違いざまにスリにあうことを気をつけなければなりません。
また、公共交通機関はもうすぐエストニア国内は無料化するかもしれません。
そうなると使用頻度が上がり、混雑する恐れがあります。
ですので、財布や貴重品はスリなどに簡単に取られないようにバックを抱えるとか自分なりに気をつけましょう。
防犯カメラのない様な路地裏
エストニアはIT国なだけあって防犯カメラは主要な場所には結構設置されています。
もし不安があるならば人通りが少ないとかメインの通りから離れている場所には、不用意に行かないほうがいいかと思います。
暗い場所・ナイトクラブ、低所得者エリア
夜は外灯が無いような暗い場所、酔っ払いが多いナイトクラブ、低所得者エリアなどは注意しましょう。
物乞いなどはタリンの観光客が多い場所に少しみられるくらいです。
ホームレスも多数みられますが人に危害を加えるとかはありません。
酔っ払いすぎておかしくなっている人などは見ればすぐわかりますし近寄らないのが一番です。
危険な場所は日本と比較的変わらないかと思います。
夜間にいかにも怪しげな場所にいったりしなければそんなに問題はないはずです。
エストニアならではの注意しておきたいポイント
季節による違い
エストニアは北欧ですので、夏と冬の気候が大幅に違います。
・冬
冬は
- 日の出が9時
- 日の入りが15時くらい
の時もあり夜が長く暗い時間が続きます。
暗闇での犯罪に巻き込まれないようになるべくは外灯のある明るい場所にいるのがいいかと思います。
・夏
夏は
- 日の出が3時
- 日の入りが23時
と明るい時間が続きます。
フェスやスポーツの大会、パーティーなど毎日のようにイベントが開催されて
それも夜中までやっているのが当たり前です。
子供も大人も夜中まで平気で起きています。
音楽フェスなどは人が密集しますし、イベントで酔っ払いが増えますので、少し注意が必要です。
動物にも注意しよう
エストニアといえば自然豊かな国、ということですが自然災害はほとんど無いです。
しかし、動物に少し注意が必要です。
クマやイノシシ、狼もいるので遭遇したら襲われる可能性も無いとは言えません。
日本の動物の様に人間には慣れていないので逆に逃げていってしまうのがほとんどですが。
でもそれより可能性が高いのは、自動車と動物の接触事故かもしれません。
毎年何件かは発生してニュースになっています。
ウサギくらいならダメージが低いですが、鹿やヘラジカは結構なダメージを受ける場合があります。
こればかりは運なのでなんとも言えませんが、もしも動物が木陰から走って出てきたりしたら、運転手に早く知らせるとか、速度を控えめにするとかしたほうが良いかと思います。
タクシーは意外と安全!
タクシーは全てタクシーの団体に加入してなければならないので、個人タクシーなどで車両はいろんな種類であっても共通のタクシーのサインがついており、メーターは必ず取り付けていなければなりません。
また、オンライン配車システムで全て管理されており、乗る前に所要時間や金額が全てわかるようにもなっているので安心安全です。
困ったときの対処法 〜エストニアで犯罪に巻き込まれたら?
112番に電話しましょう
(救急、消防、事件全て一緒の番号です。)
連絡したら、どこにいるか、何が起きたかを英語でも良いので説明しましょう。
エストニアは日本の村の様に小さな町がたくさんあります。
もしそのような場所でトラブルに巻き込まれても警察、消防、救急などの設備が小さかったり、駐在の人が少なくてすぐに対応できない場合があります。
ですので、そういった場合は地元の人に助けを求めるなりしないといけないかもしれません。
エストニア人はシャイなので一見怖そうに見えたりしますが、みんな優しいので親身になって助けてくれると思います。
つまりはそういった小さな町では事件がおこるのは稀なのかと思います。
エストニアは公衆電話ない
緊急の際のためにも携帯電話を持ち歩くのがベストです。(プリペイド式携帯電話も安く売っています。)
また、携帯電話で一つ注意したいのは、怪しい番号からの着信です。
エストニア国内の通常の電話の番号は5から始まり6桁〜7桁の番号に決まっています。
それ以外の怪しい番号(変に長い電話番号)には折り返しかけたりしてはいけません。
ペイフォンといって高額な支払いを請求される恐れがあります。
その他の緊急時の連絡先
・在エストニア日本国大使館
住所: Harju 6, 15069 Tallinn, Estonia
電話:+372 6 310 531
ファックス:+372 6 310 533
Email: info@ti.mofa.go.jp
大使館業務時間:月曜日~金曜日(休館日を除く) 9:00-12:30 および 13:30-17:45
窓口時間:月曜日~金曜日(休館日を除く) 9:30-12:30 および 13:30-16:30
クレジットカードの盗難の際はクレジットカード会社へ早急に連絡をして、カードの停止と再発行するなど各自で対処してください。
その他、落とし物を拾ったとか何か困ったことがあれば警察へ。
エストニア現地人に聞いた安全対策
エストニア人に聞いた、外国人が気をつけるべきこと。
- 財布はズボンのポケットになるべく入れない。取りやすい状況にしない。
- 外国人は特に狙われやすいので高価なアクセサリーなどはあまり身に着けない。
- いかにも怪しい場所、人通りの少ない場所にいかない。
- クレジットカードではなくデビットカードを使用する。
これらの点に注意して、ぜひエストニアでの滞在を楽しんでください。
エストニアの治安まとめ
歴史が物語っているようにエストニアはいろんな国に侵略された過去があり、それ故に国民は保守的な性質があります。
その性格は日本人にも似ていると言われ温厚で静かな人が多いです。
ですのでテロなども今までありません。
以前に、不審物発見の騒動があり道路が閉鎖されましたが、ジャガイモの皮のゴミが道路に忘れられてただけだったとか、観光客のおばあちゃんが忘れたバックだったとか。
そんな平和な日常です。
女の人が一人で歩いても危険は無いですし、赤ちゃんも乳母車で家の外で寝ています。
一人で小さな子供がウロウロしていると声をかけたり心配してくれたりもします。
荷物をベンチに少しの間置きっぱなしにしても誰も盗みません。
10年前と比較すると、バイク窃盗や車上荒らしが身近にあったが、現在はセキュリティの向上などで減ってきています。
エストニア人は温厚な気質なので、外国人が外国人を狙う可能性の方が高いようですので、観光客はより気を付けてください。
ほんとうに住みやすく安全な国、それがエストニアです。
ぜひ、エストニアへ来てみてはどうでしょう♪
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