念願叶ってドイツへ移住したものの、生活にはお金が必要です。
とは言っても、海外で仕事を見つけるということは簡単ではありません。
昨今ではブロガーなどが流行り、フリーランスのライターを生業にしている方も少なくありませんが、すでに多くの先駆者がいる中で生計を立てられるほどに人気を得ることは簡単ではないかもしれません。
- 日本でやっていた仕事の技術を生かしたい
- 新しいことにこれからチャレンジしたい
と思っている方も多いはずです。
今回は、ドイツで就職する際によくある職業訓練学校、また研修制度についてご紹介いたします。
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ドイツの職業訓練学校と研修制度
職業訓練学校とは?
ドイツには、職業訓練学校というものがあります。
これは日本の専門学校に似ていますが、もっと専門的で現場主義の教育をしてくれます。
<ホテルの職業訓練校の場合>
たとえば、ホテルの職業訓練学校に入学した場合、学校での学習だけでなく、数ヶ月ホテルで働きながら実務の教育を受けます。
その訓練期間を終えると「専門的な知識のある人」とみなされますので、就職活動で圧倒的に優先して雇ってもらえる可能性があります。
学校によってさまざまな規定がありますが、ドイツの職業訓練学校は基本的に2年〜3年半で卒業になるという決まりがあります。
また、学習時間は1週間に8時間から12時間と、こちらも幅広く規定されていますので、ご自身の興味がある分野で調べてみてください。
職業訓練学校の探し方
職業訓練学校は、ドイツ語でBerufsschule(ベルーフスシューレ)と言います。
インターネットで検索する際は、「Berufsschule」の後にお住まいの地域(例えばBerlin、Frankfurtなど)を入れてみてください。
住んでいる地域にもよりますが、ベルリンでは、ベルリン市のサイトで探すことができます。
職業訓練学校はホテル、レストラン、旅行会社、事務職、税理士などいろいろな職業に対応しています。目指す職業、興味のある職業を検索してみましょう。
職業訓練学校を出ないと就職できない?
もちろんそんなことはありません。職業訓練学校は知識を得る1つの手段です。
大学で専門的な知識を学んだ方は、わざわざ職業訓練学校に通い直す必要はありませんし、職業によっては日本語が堪能であることを利点と捉えられて、職業訓練を受けなくても優先して雇用してもらえる場合もあります。
日本での功績を認めてくれる会社もあります。
インターナショナルな会社が増えていますので、会社での共用語学は英語に統一されているという会社もあります。ドイツ語が苦手でも就職のチャンスはあるでしょう。
それらの情報は求人サイトに載っていますので、しっかりチェックしましょう。
ドイツの研修制度とは?
ドイツでよく見られるのはPraktikum(プラクティクム)と呼ばれる職業研修制度です。
正規に雇われる前に研修として数日〜数ヶ月、無給または安いお給料で仮に雇われ、研修期間中の働きを見て雇用するかどうか、また雇用する場合は給与をどのくらいにするか定められるものです。
また、大学の新卒者などはこの制度で研修を受けることで、その会社に就職しないにしても、同じ職種であれば「知識がある」と認識されて雇用されやすくなることもあります。
給与は安いですが、知識を得ることができますので、初めてチャレンジする職種である場合や大学の新卒者などは、この制度に積極的に応募する人も少なくありません。
Praktikum募集の探しかた
ドイツには、「Prakutikum検索サイト」があります。
Was?の欄に希望職種、Wo?にお住まいの都市を入れてみましょう。
いくつかの会社がヒットしたら、それぞれの募集要項を見比べてみてください。
職場の場所だけでなく、あらかじめ必要な知識や技術、研修期間などが詳しく表記されています。
ドイツの基本的な仕事の探し方
ドイツでよく使われている求人サイト
最近はインターネットで募集をしている会社がほとんどです。
興味のある会社やすでに応募したいと決めている会社がある場合は、その会社のオフィシャルサイトで募集をかけている場合がありますのでチェックしてみましょう。
その他、職種は決まっているけれど会社名までは決まっていない場合などは、求人サイトを見てみましょう。
日本でも使われているIndeed。とにかく情報が多いので、こまめにチェックしてみましょう。
Indeed
職種別に探しやすいJobmarket。Minijobの情報も見つけやすくなっています。
Jobmarket
履歴書の書き方も詳しく載っているmonster。ドイツ国内だけでなく近隣国の求人もあります
monster
日独産業協会(DJW)は日系企業の求人を掲載しているだけでなく、求職者が情報を記載することでオファーがもらえる可能性があります。
求人は無料で見ることができますが、応募するには有料会員に登録する必要があります。
日独産業協会(DJW)
スーパーマーケットで求人?
まれに、ドイツではスーパーマーケットの掲示板で求人募集していることがあります。
スーパーの掲示板には誰もが気軽にメッセージを残すことができ、多くは部屋を探しているものや迷子になった動物を探すもの、探しものに関する情報です。
しかし、よく見ているとまれに、
- オペア(ベビーシッター)
- ペットシッター
などの募集をかけている方もいます。
買い物に行くついでにチェックしてみてはいかがでしょうか。
タイミングが良ければ条件のいい仕事が見つかるかもしれません!
情報交換サイトで情報を得る
在ドイツの日本人が利用する情報サイトで求人情報を探すということもできるでしょう。
たとえば、有名なMixbには日系企業(日本食レストランを含む)の求人情報も多くありますし、ほとんどの方が一度はチェックしたことがあるのではないでしょうか。
こういった情報サイトでは、求人を見つけるだけでなく求職中であることをアピールできる場所でもあります。
自分のキャリアなどを記載し、情報があったら声をかけてもらえるような書き込みをすることで、何か有力な情報を得ることができるかもしれません。
出来る限りのことはすべてやってみる方が、後悔のない就職活動となるでしょう。
ドイツには日系企業が多い?
ドイツのデュッセルドルフは、日本人村などという異名がつくくらい日系企業が多く、日本人も多く住んでいる地域です。
ドイツで就職と言っても、ドイツ企業ではなく日系のドイツ支局に就職を目指すということもできるのではないでしょうか。
有名な企業としては、デュッセルドルフに、富士フィルム株式会社、株式会社日立製作所、三菱商事株式会社、株式会社良品計画、TOTO株式会社などなどがあります。
求人は先にご紹介したサイトに載っていることもありますし、それぞれの会社のHPで募集がかけられることもあるようですので、就職活動中はこまめにチェックしてみてください。
会社にもよりますが、ドイツ支局(支店)に就職したからと言っても、母体は日本の会社なので、フレキシブル制度がなかったり長期休暇がないなど条件は様々あるようです。
求人をしっかり調べてみることをお勧めします。
ドイツでの仕事の探し方まとめ
日本でもドイツでも就職難であることは同じのようです。
しかし、チャレンジする前に諦めてしまうのはもったいない!
ドイツ語が不安でも英語で出来る仕事の求人も多く見受けられますし、日本や大学で学んだキャリアも糧にして、まずは応募してみましょう。
第一歩を踏み出すことが何より大切なのではないでしょうか。
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