オーストラリアのバーベキューBBQ文化。誘うとき、誘われたときの基本知識

オーストラリアのバーベキューbbq文化

あなたがもしオーストラリア人に
「今度の週末何してる?もし予定がないなら、うちでパーティーするんだけど来ない?」
と誘われたとします。

それは高い確率でBBQ/バーベキューです。

オーストラリア人はBBQが大好き。誕生日パーティーもBBQ、家族が集まるとBBQ、夏の暑さで料理をしたくないときもBBQ、クリスマスもBBQです。

今回はそんなオーストラリアのバーベキュー文化について紹介します。

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オーストラリアのBBQ

オーストラリア人は外で食べるのが大好きです。

住宅街を歩いているとお気づきになると思いますが、大きなベランダや庭がある家がとても多いです。

そのベランダにアウトドア用ダイニングセットとともにあるのがBBQ用コンロです。

全家庭がBBQ用コンロを家に持っているとは言えませんが、それでもたくさんの人が持っています。

真偽は別にして、多くの大阪人の家にタコ焼き用鉄板があると言われているのと同じようなものではないでしょうか。

最近はユニット(日本で言うアパートやマンション)やタウンハウス(2、3軒つながっている家)も増えているので、ベランダが狭い、もしくは庭がない家も多いですが、ユニットの敷地内の共同スペースなどに共同BBQエリアがあったり、近くの公園であったり、ビーチ、ピクニックエリアにもBBQエリアがあり、自由に無料で使えます。

BBQの注意点やマナー

オーストラリアのBBQはよっぽどの古い、人があまり使っていないような公園などに行かない限り、ガスがほとんどです。

日本のように炭を準備する必要はありません。ただし、使用後にきちんと掃除するのはマナーです。

日本ではキャンプ場や河原などでビール片手に…というイメージが強いですが、オーストラリアでは公園やビーチなどの公共の場でアルコールを飲むのは禁止されています。

警察も周囲に迷惑をかけないようなら大目には見てくれる場合もありますが、やはりどうしても飲みたいようであれば、自宅でBBQをしたほうがいいでしょう。

おつまみから始まるバーベキュー!

さて、招待された家や公園に到着してすぐにBBQが始まるわけではありません。

まずnibbles/ニブルスと呼ばれるおつまみでお酒やジュースを飲みながら、会話を楽しんだり、子供は遊びます。

おつまみはチーズやドライフルーツ、ナッツ類、チップス類、ディップと呼ばれるクリーム状のソースにクラッカーや野菜スティックにつけて食べるものなどが主流です。

BBQ前におつまみだけでお腹いっぱいになってしまうことがよくあります。

たとえば、夕食のBBQに呼ばれた場合、4時・5時頃、早い時は3時ぐらいから集まり、数時間しゃべった後でやっとBBQが始まります。ランチもしかり。

ただし、朝ごはんのBBQの時は、比較的早く始まります。なぜなら、朝ごはんBBQをする目的は「みんな忙しくてなかなか時間が合わない、それなら朝ごはんを一緒に食べよう」という理由がほとんどだからです。

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BBQのメニューはどんなもの?食材の紹介

お肉は家庭によって違いますが、ソーセージが圧倒的人気です。

特に、大人数でやる場合は、それぞれが食べたい分だけ取れますし、ほとんどの子供はソーセージが好きなので、一緒に食べることができ、手軽で便利です。

少人数や大人だけであれば

  • ビーフ
  • チキン
  • ポークチョップ
  • ラムチョップ

などでしょうか。

シーフード好きな家庭であればエビを焼いたりもします。

それプラス、付け合わせに玉ねぎやマッシュルームをスライスしたものをいっしょに焼くこともあります。

朝にBBQをするようであれば、肉の代わりにベーコンや卵焼き、トマトでしょうか。それだけです!

日本のBBQだと、肉の他にかぼちゃやナスなどの野菜も焼きますよね。

BBQで野菜を焼くのは稀!

オーストラリアのBBQでは野菜系はサラダとして出されるので、BBQコンロで野菜を焼くことは稀です。

スーパーに行くと、BBQ用だろうなと思われる、皮やひげが取られて適度な大きさに切ったトウモロコシも売っていますが、筆者の経験に限ると、BBQでトウモロコシが出てきたことはありません。

肉とサラダとパン。これが典型的なメニューではないでしょうか。

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バーベキューに招待されたら・・。準備しよう!

まず誘われたときに
「何か持って行くものはないか?」
と確認したほうがいいでしょう。

礼儀という意味でもありますし、「あなたのために何かしたいと思っている」というアピールにもなります。

BYO

よくあるパターンがBYO Drink/ビーワイオードリンク(Bring Your Own Drinkの略)です。

食べ物は出すから飲み物だけ持ってきてね、ということです。

たいていの場合、ソフトドリンク系はパーティー(BBQ)主催の家で用意されますので、この場合のドリンクとはアルコールの意味ですが、必ずアルコールを持って行かなくちゃいけないというわけでもありません。

自分が飲みたいものを持って行けばいいのです。

日本のお茶やソフトドリンクなどを持って行って、みんなに「試しに飲んでみてよ」というのも会話を始める機会になりますね。

持ち寄り

各自が何か1品持っていく、持ち寄りパーティーの場合もあります。

主催者がBBQを準備、誰かがサラダ、誰かがデザート、誰かがつまむもの、といった具合です。

「何も持ってこなくていいよ。」

数年前、こんなコマーシャルがありました。

ある家族がBBQに呼ばれるんですが、「何も持ってこなくていいから」と念を押されます。

この家族は過去に同じ人に何度かBBQに誘われ、巨大お城型ゼリーや鹿か牛かのモモから足にかけての大きな肉を持って行ったことがあり、かえって迷惑になったことを思い出します。

「やっぱり何か持って行った方がいいだろう」ということで、箱入りのチョコレートを持って行くというものでした。

「何も持ってこなくていい」と言われ、オーストラリア人は本当に何も持って行かない人もたくさんいるので、そこまで気にする必要はありません。

ですが、日本人ですから「それでは気が引ける」と思う方も多いと思います。

それなら、上記のコマーシャルのように、相手に迷惑にならないもの、何かみんなで分けることができるものなどがいいでしょう。

オーストラリア招待されたら家の隅々まで見るツアー??

BBQに限りませんが、誰かの家に初めて招待されたとき、特にある程度高い年齢の方が主催の家の場合、家の中隅々まで案内されることがあります。

ガレージの中だとか、物置の中だとか「え、こんな所まで見せてくれるの」と驚かされますが、これは「あなたに隠すようなものはありません。あなたと友達になりたいです。」という意味もあるので、好意と受け止めてください。

ただの習慣で深い意味はないというような家庭もありますが、好意を抱いていない人に対して家の隅々まで見せませんよね。

もしあなたが家の隅々まで見せてもらえなかった場合、「私とは友達になりたくないのか?」と心配する必要はありません。

オーストラリア人の家庭は人を招待することがよくあるので、ただ単に誰に見せて、誰に見せていないか覚えていない場合や、めんどうくさい、または特に若い世代は共働きと子育てで忙しくて、人に見せれるような状態にしていない場合もあります。日本でもありますね。

「人が来るから、とりあえずこの洗濯物の山と雑誌はこの部屋に突っ込んでおこう!」ということです。

お庭を自慢にしている家は、家の中の代わりにお庭を案内してくれるところもあります。

自分でBBQを主催するとき

誘われた時と反対のパターンで

  • 全部自分で用意するのか
  • BYOドリンクにするのか
  • 持ち寄りにするのか

など決めましょう。

準備するときに注意すべきことは、オーストラリアにはいろんな国から移民がたくさんいるので、日本では馴染みのない宗教や習慣があるということです。

たとえば、

  • 牛や豚が食べることができない
  • ある期間だけ日中食べ物を口にできない
  • ベジタリアンである
  • アレルギーで〇〇を食べることができない

等々、食事に関して考慮しなくてはいけません。

誘うときは何か食べることができないものがないか確認しましょう。

ついついうっかりしていまうのは、食べることができない対象物が原材料となっている食べ物もあります。

たとえば、ゼリーに使われるゼラチンですが、これは牛や豚の骨から作られているので、牛や豚が食べられない人たちはゼラチンを使ったものも食べることができません。

「そう言えばそうだ」というものでも、普段気にしないと深く考えませんよね。

今の話でBBQを主催するのが億劫になってしまいましたか?

そこで提案です。

サラダだとか、おつまみだとか深く考えなくても簡単にできるBBQがあります。しかもお皿を汚すこともありません。

用意するのはソーセージと食パンとトマトソースもしくはBBQソースだけ。

これは留学生やワーキングホリデーの人たちが公園などでしたり、チャリティーで開催されるBBQ(ソーセージシズルと呼ばれます)などの定番メニューです。

パンに(あれば)バターやマーガリンを塗り、ソーセージをのせ、ソースをかけてくるっと丸めて食べます。簡単です!

留学生やワーキングホリデーのメンバーに韓国人がいれば、コチュジャンを持ってきてくれる人が必ずいるので、韓国風BBQも楽しめます。

もしくは日本風なBBQというのはどうでしょう。

オーストラリア人は照り焼きソースのように甘辛い味が好きな人も多いので、お好み焼きが好きという人もよく耳にします。

焼きおにぎりや餃子、焼き鳥も人気です。

ここまでくるともうBBQではなくなってしまう気もしますが、恐らくオーストラリア人はそこまで気にしません。むしろ、日本食が食べられて良かったと思ってくれるはずです。

オーストラリアのBBQ文化も進化中

オーストラリアのBBQ文化が少しわかってきましたか?

ご紹介したのは典型的なBBQですが、実はオーストラリアのBBQも進化しています。

最近では、BBQSpit(バーベキュースピット)と呼ばれる、お肉を棒状のものに突き刺し、グルグル回してながらローストするようなタイプのものまで出てきました。

燻製機能がついたようなBBQコンロを持っている方もいます。

みなさんがオーストラリアに来た時にはもっと進化したBBQを体験するかも知れませんね。

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