※この記事はせかいじゅうサロンの「海外在住者ピックアップ」企画で、紹介された内容です。
※この記事は旅の醍醐味は現地での絆。コロナの影響で長期滞在することになったツーリストによる現地レポート1/3【南極編】 の続きです。
アルゼンチン
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多くの情報が本やインターネットで入手できますので、ここでは希少な情報や個人的感覚に絞ってお話ししたいと思います。
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COVID-19
2021/6/1現在で、感染者数378万人死亡者数78,093人で世界で9番目に感染者数が多い国になっています。
先日のニュースでは、国内で1日に41,000人の感染者があったとの記事がありました。
ワクチンは医療従事者と高齢者が順次接種をされていて、その後、一般の国民や移住者が無料で受けれるようです。
ブエノス・アイレスではほとんどの人がマスク着用、ソーシャルディスタンスをされていて、レストランやカフェも今は18時までの営業でほとんどのお店が順守されています。
アルゼンチン人は位置情報管理のための【Cuidr】というアプリケーションを所持義務があります。
しかし、他国籍の人は所持ができませんので、州間移動の際には所定の書類を事前に作成しておく必要があります。
治安
誤解を恐れずに、個人的な感覚でお伝えすると、
日本の感覚ではなく、その場所に応じた規範と所作が理解できれば、大幅にリスクは軽減され生活をするのに支障はない、といった感じだと思います。
そして、アルゼンチンの南部のパタゴニアなどは比較的安全で、ブエノス・アイレスなどの都会や、人の集まるバスターミナルや駅や貧困街は危険度はかなり上がるという感覚です。
諸外国でもそうですが、日本人の無防備な安全感覚ではなく、その土地のことをよく知り行動することが重要だと思います。
確かに、ケチャップ強盗や連れ去り強盗などは珍しくありません。
ケチャップ強盗=臭いケチャップのようなものをかけられて親切な人に拭き取ってもらっている隙に、別の人にバックなどを奪わせる強盗団
連れ去り強盗=複数人で襲い、車に連れ込み、ATMへ行き所持しているクレジットカードでお金を引き下ろさす強盗団
私も、昨年、初めてブエノス・アイレスに到着した時は、10m歩くごとに周囲を360度、確認し警戒をしていました😅
細心の注意は必要です。
しかし、今はCOVID-19の影響もあり、多くの警察官が街で警備をしているため、コロナ同様、犯罪者たちも身を潜めているような感じもします。
交通
公共交通機関は、バス・地下鉄・電車です。
バスが一番割安で、日中は、日本では考えれないぐらいの台数のバスが走行しています。
事前にSUBEカードの購入が必要です。(TandilはSUMÓカード)
距離にもよりますが、1乗車、30円ぐらいの感覚です。
バスの運転は日本人感覚では超乱暴で、急停車急発進は当たり前、こけるのは乗客の責任、バス停での停車時間も短いので、素早く乗り降りするスキルが必要です。
Como Llegoというアプリがかなり優秀で、スペイン語が話せなくてもバスを使いこなすことが可能です。
問題はタッチセンサー対応のクオリティーが低く、反応しないので使えない時があるという点です。
地下鉄では時々車内で物売り(靴下・ティシュ)が登場し、売り物を椅子や膝の上に置いていきます。
買わないのであれば、後で回収に来るのでそのまま触らない方が賢明です。
タクシーは、やっぱし他国同様、Uberアプリ使用が安全便利で、現金払いならEasy Taxi(Cabify)アプリがおすすめです。
お金
物価は日本とあまり変わりません。
日本食など特殊なものはかなり割高です。
・醤油=400〜2000円/L、マクドナルドビッグバーガー=530ペソ=約612円(ブルーレート=約408円)
パタゴニアなどの地方の観光地はさらに割高です。
でも、牛肉やワインは日本の1/10ぐらいの感覚で、チアシード・チーズなどの南米産のものも割安です。
しかし、アルゼンチン人の一般的な収入は100,000円/月もない人も多いので、日本人にくらべて生活はかなり厳しいと言えます。
また、アルゼンチンのペソは過去に何度もデフォルトを起こしていることもあり、日に日に国際的な価値が下がっています。
日本の1万円の価値が、2020/2/11=5,559ペソ → 2021/6/1=8,656ペソ
ですので、多くの人はUS$で保有するか、ペソ紙幣を手にするのは必要最小限にされていて、たびたび銀行前に行列ができます。
そしてさらには、実質的には二重レートで公共のレートとブルーレート(日本人的には闇レート)があります。
日本円の1万円の価値が、2021/6/1=15,000ペソ程度です。
https://www.cronista.com/ などで、上記に二つのレートが表示されています。(←詐欺サイトではありません😅)
日本の情報サイトでは、闇レートは偽札や詐欺まがいのことが多く、騙されないように手を出さないように伝えられています。
でも、WesternUnionなどの送金システムを使えば安全に換金する事も可能です。
しかし、送金した相手方にMotributo(単一課税制度)がかかる場合がありますので確認が必要です。
この情報は、日本のネット情報ではほぼ知られていません。
変な勧誘だと誤解されるといけませんので、この場では詳細は差し控えさせていただきます。😅
食事
ブエノス・アイレスは首都ということもあり、日本食店や日本食材店があります。
特に、チャイナタウンでは、中国・韓国・日本と東洋食材が豊富です。
また、50kmほど南のLa Plataという街には、日系人の住む小さな町もあり、そこで納豆や味噌をはじめ、数々の日本食材を生産・入手され、月に2回ほどブエノス・アイレス市内の日本人宅まで配送に来てくれます。
ご存知の方もおられると思いますが、Kefir(ケフィール・ケフィア)、とってもおすすめです。
ケフィア(ロシア語: Кефи́р、kefir)は、カフカース地方を起源とする、発酵した乳飲料である。他の表記はkeefir, kephir, kewra, talai, mudu kekiya, milkkefir, búlgarosなど。日本では「ヨーグルトきのこ」とも呼ばれる。ロシア語名に従ってケフィールとも呼ばれる。(ウィキペディアより)。
1年間で340日ぐらいお腹の弱かった私が、今では毎日 カイ〇ン です😊
生きた菌なので空気を取り入れる必要があるので、日本では、衛生法上の理由で販売されていません。
粉末のものなどは一部のお店で入手できるようです。
日本に無事に連れて帰れましたので、ご興味あれば・・・😊
教育
国立(公立?)の学校であれば、海外の人も含めて、大学まで授業料は無料のようです。
たまたま知りあった日本人学校の先生の話では、日本人学校に来る小中学生は、日本と同等レベルの教育が日本人学校で受けれるようで、多くの駐在員の子供たちが通っているようです。
現状の児童数は、小学1年生〜中学3年生が合計で20人ほどと言っておられました。
習慣
ハグは日常的なコミュニケーションの手段です。
特にアルゼンチンに限っては、男性同士のハグをすることも慣例です。
他の南米各国では、男性同士のハグはしません。
今は、COVID-19の影響でグータッチが一般的になっています。
日本では非常識と思われるような行為でも、アルゼンチンでは一般的なこともあります。
(決して批判的な意味はなく、多様性の中で理解していただき、もしかしたら一部の人の所作だったのかもしれません😱)
・椅子やテーブルの上に上がるときは靴のまま上がり、人によってはパンやクッキーをその同じテーブルにそのまま置いて食べている人もいる。
・タトゥー(刺青)・ピアスは当たり前。耳・鼻・口・舌・へそ・・・、決してマフィアではない。
・舌打ちは普通の所作。 キスの延長という考え方かも。
・相手に指を差す行為は一般的。
・呼びつける時は女性でも手招き(人差し指)で合図する。
・女性の腕組みはいかなるシーン・相手でも普通の行為。
・物を片付けたり、使った後の椅子をテーブルに戻す習慣(躾?)はない。
・人が話していてもアクビが出る時は出るのは仕方がない。咳やくしゃみと同じ生理現象感覚(?)。
医療
・海外からの渡航者も含め、公立の医療機関での診察料は全員無料。
・ただし、プライベートなクリニック(歯科医なども)は有料。
・相談料・薬代は有料。
・薬は日本よりも高額。
通販・流通・海外送付
・アルゼンチンではAmazonよりもメルカドリブレが主流
・国際間の送付は日数・金額ともにかなり困難な状況。
ある日系二世の人は鎖国のような状態と言っていました。
・人によっては近隣他国(チリやウルグアイなど)へ送り、そこへ受け取りに行くことが現実的だとも言っていました。
・この度のCovid-19の影響もあるかもしれませんが、2020/3/4にウシュアイアから投函した南極の絵葉書は、15ヶ月経った今でも、日本へは一枚も届いておりません。
アパート経営
私が借りているアパートは50,000円/月ぐらいです。
さらに長期で借りることができるのであれば、30,000円/月でも探せそうです。
多くのアパート経営者たちは、オーナーからアパートを借りて経営しています。
たまたま知り得た話では、私のアパートの経営者は18,000円/月でオーナーから借りているようです。
でも、家具や光熱費の負担は発生します。
マリファナ
あらゆるところで、マリファナの使用用具などが合法的(グレー?)に販売されています。
下記の記事がありました。
アルゼンチンでは、現在大麻についてはオープンに合法と言える形ではりませんが、2009年の時点では最高裁が少量の大麻の個人使用を合法と判断した判決を下しています。判決では、「少量であれば個人的な使用のみを目的としており、他人に影響を与えたり傷つけたりする事はできずに、危害や危険を及ぼすものではない」と申し渡されました。
しかし、大麻の栽培や販売は厳しく規制されており、例え個人の仕様や治療目的であっても見つかった場合は人身売買と同じレベルのペナルティが課され、最大で15年の懲役刑を受ける事になります。
永住権
長期滞在していたおかげで、永住権(25年間?)獲得のチャンスがありました。
3ヶ月以上滞在していた人に対してアルゼンチン政府が容認したのかもしれませんが、いまだにその真相はよく理解できていません。
南米国籍の友人達は、意外と容易に取得(25年間)をしていました。
日本人の場合、一定の金額(数万円?)を支払い、まずは1年間の居住許可をもらい、1年後に継続申請すれば、25年間に延長されると言っていました。
メリットは、長期滞在・選挙権・銀行口座開設などのようです。
旅の醍醐味は現地での絆。コロナの影響で長期滞在することになったツーリストによる現地レポート3/3【パダゴニア編】へつづく
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