アルゼンチンを訪れる前に知っておきたい13の文化とルール

どこの国にも独自の社会ルールや暗黙の掟のような風習があるものですが、困るのはそうしたルールを知ることが意外と難しいことです。

文化・風習の違いは思いもしないところで現れるもので、こればかりは痛い失敗や苦い経験を重ねて学んでいくか、現地で親しくなった人に教えてもらうしかありません。

特に日本ではと中南米諸国を“ラテンアメリカ”と一括りに捉えてしまう傾向がありますが、似たように見えても各国それぞれ国民性も価値観もだいぶ異なるので要注意です。

中でもアルゼンチンは他の中南米諸国とは違い、圧倒的にヨーロッパ系移民が多いため、独自性はかなり強いと覚えておいてください

そんなアルゼンチン滞在で失敗しないための暗黙のルール13を現地在住者がテーマごとにまとめてくれました。

まずは、道歩き編です。

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ルール1. 「Hola!」挨拶から始めよう

アルゼンチンではご近所さんはもちろん、道でよくすれ違う人やバス停で頻繁に一緒になる人、また偶然道ですれ違った全く知らない人にも挨拶をされることがありますが、そんな時は積極的に挨拶を返しましょう

褐色の肌に輝く笑顔が印象的な他のラテンアメリカ諸国の人々に比べ、アルゼンチン人は白人系の人が圧倒的に多く、一見不愛想でとっつきにくそうに見えたり、冷たそうな印象を与えることが多く誤解されがちです。

しかし、挨拶を交わすことで意外と人懐こくて親切なアルゼンチン人の素顔が見えてくるはずです。

「Hola(オラ)!」を連発することが、アルゼンチン社会へ溶け込む一番の近道になることでしょう

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ルール2. 井戸端会議に参加してみよう

挨拶同様、アルゼンチンではバスの中でも、病院の待合室でも、スーパーのレジ待ちの列でも、とにかく知らない人同士が気軽におしゃべりをします。

不意に話し出す人たちの会話を傍で聞いていると、まるで旧知の間柄かと思うほど、自分の家族のことや病気のこと、仕事の不満まで、かなりパーソナルな話をオープンにするので驚きます。

隣にいたカップルが言い争いを始めて、「ちょっとあなたはどう思う?」なんて突然意見を求められることも!

特に女性は積極的に話しかけてくる人が多いですが、不愉快な顔をしたり無視するのは失礼です。

少なくとも笑顔で相槌を打つ程度の意思表示は返しましょう。

「Perdón, no entiendo castellano(スペイン語:スミマセン、わかりません。)」と断りを入れてしまうのも手ですから、このフレーズは覚えておくと便利かもしれません。

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ルール3. 席を譲るのは当たり前!と心得よ

アルゼンチンでは妊婦さん、障害児者、高齢者、赤ちゃんを抱いたお母さんや小さい子供に席を譲るのは普通のことです

特に優先席の指定がなくても、例えばバスでは乗り口付近の前方の席に座った場合は、席を必要とする人が乗ってきた場合、迷わずすぐに席を譲りましょう。

日本では優先席に座って寝たふりをしたり、携帯をいじったりして席を譲らない人を多く見かけますが、アルゼンチンでそんな態度を取ろうものなら、バスの運転手や周囲の乗客から叱られたりどつかれたりして、みんなの怒りを買うので要注意です

うっかり気が付かず、周囲の人に席を譲るよう促さてしまった場合は、席を譲る際に「Perdón, no me di cuenta(すみません、気が付きませんでした)」と一言謝りましょう。

また、車内でふらつくご老人や、杖を突いている人、目の見えない人がいたら周囲の人が手を貸すのは当たり前です。

そうした場面に出会ったら積極的に手助けするよう心がけてください。

ルール4. 道を教えてもらっても鵜呑みにしない

道に迷って周囲の人に尋ねると、親切なアルゼンチン人達はきちんと立ち止まって教えてくれますが、その情報は必ずしも正しいわけではないと覚えておきましょう

言われたとおりに歩いて行っても、行きたい場所にはたどり着けない。

そこで他の人に聞いてみると、全く逆の方向を指されてしまう。

ところが行けども行けども目当ての場所にはたどり着けない。

そんな事態を避けるためにも、地図はいつも持ち歩くようにしましょう

また、ただの道行く人に尋ねるよりも、キオスクの人や露天商のような、いつもその場所にいて良く地域のことを知っている人に尋ねた方が、情報の正確さは格段に上がります。

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ルール5.路上では不測の事態に備えよう

アルゼンチンに限らず、ラテンアメリカではストライキやデモ行進は日常茶飯事です。

いつもの電車に乗ろうとしたら地下鉄の入り口が封鎖されていて乗れない。調べてみたらストライキのため運航休止になっている、なんてことはよくあります。

また、いつものバス停でバスを待っていても一台もバスが来ない。

道行く人に尋ねてみたら、デモ行進のためにいくつもの道が封鎖されていて、バスがルートを変更して走っていたとか、急ぎでタクシーに乗っても、同じ理由でものすごく迂回されて高くついたりということも、ものすごく頻繁に起こります

ストライキは予めニュースなどで確認できるので、大切な用事のある時は事前にしっかりチェックしておきましょう

デモ行進による道路封鎖は事前に分からないことも多いので、とっさの判断力が問われます。周囲の人と連携して情報収集するようにしましょう。

では、次に暗黙のルールの買い物編をご紹介します。

ルール6. ”お客様は神様”じゃない

ラテンアメリカでは決して「お客様は神さま」ではないことを肝に銘じておきましょう

むしろ発想を変えてみると、お客は欲しい側、店はお客の欲しいものを持っている側、とも言えるので、店員や店主相手に上から目線での態度は控えた方が良いのです。

これはレストランや銀行、役所などでも同じです。

サービスが必要なのはこちら側、それを提供してくれるのはあちら側なので、尊大な態度をとって嫌われると余計に待たされたり、そっけなく扱われて必要な情報を教えてもらえなかったりと、予想外の損を招く結果になりかねません。

どこで何をする時もそうですが、愛想良く振舞うことで全ての状況は変わってきます

まずは「Hola (オラ)」と挨拶し笑顔で接することで、デパートなどでもお買い得品を勧めてもらえたり、仲良しの常連客になればおまけしてもらえたり、レストランでも真っ先にアテンドしてもらえたりと、良いことが沢山あるでしょう。

ルール7. うかつに商品を手に取らないこと

日本ではどんなお店に行っても、商品を自分の手に取って眺めたり調べたりカゴに入れたりレジまで持って行ったりできますが、アルゼンチンでは意外とこうしたアウトサービスではないお店、商品を勝手に手に取ると叱られるお店が多くあるので気を付けましょう。

特に八百屋は自分で野菜や果物を選ぶことができない場合がほとんどです。

お店の人に「あれとこれをこのぐらいちょうだい」とお願いして、店員さんが見繕って袋に入れてくれるというシステムです。

その結果、渡された果物の半分ぐらいが旬を過ぎていたりすることも多いので、これが嫌な人は割高でも自分で選べるスーパーで買うようにしましょう。

ルール8. スーパーの野菜コーナーは量り売り

スーパーの野菜コーナーでは自分で野菜や果物を選んで、好きなだけ袋詰めにできますが、その場で商品ごとに計って値札をつけてもらう必要があります。

アルゼンチンは量り売り

これを忘れてそのままレジに持っていくと、値札がついていないので売ってもらえません。

レジの人の中には「今計っていらっしゃい。待っててあげるから」と言ってくれる親切な人もいますが、さすがに後方で列をなしている人々の視線が厳しくて、商品を諦めざるを得ません。

野菜コーナーから出る前に、全ての袋を計ってもらったかどうか今一度確認するようにしましょう。

次に、おつきあい編のルールです。

ルール9.男女の挨拶は頬にキス、男性同士はどうなる?

ラテンアメリカでは男女、もしくは女性同士が挨拶する際には抱き合って頬にキスをするのが習慣ですが、ここアルゼンチンでは男性同士でも同じように抱擁して頬を寄せ合います

日本人男性は誰もがかなりぎょっとしますので、積極的にやってくださいとは言いませんが、親愛の情を示す行為なので、相手にされても嫌な顔をしたり露骨に避けたりするのは極力控えましょう。

ラテンアメリカ全域で言えることですが、日本と比べてパーソナルスペースが圧倒的に近いことを予め頭に入れて、心の準備をしておきましょう。

ルール10.ご近所さんとのお付き合いは命綱かもしれない

まだ決して先進国とは言えないアルゼンチンでは、何かと予想外の出来事が起こることが多いのが現状です。

例えば停電断水などは頻繁に起こりますし、泥棒に入られることも珍しいことではありません。

こうした状況になると助けになるのがご近所さんとの繋がりです。

いざとなると直ぐに飛んで来て手を貸してくれたり、必要な物を貸してくれたり、家で休ませてくれたりと、ご近所さんによって救われる場面が意外と多いのです。

地方都市ではご近所同士の繋がりが強いのは当たり前ですが、都市部のマンションなどに住む場合でも、普段から周囲の人やマンションの守衛さんとは仲良くなっておくことをお勧めします。

ルール11. サッカーネタには気をつけるべし

アルゼンチンと言えば、伝説の名選手マラドーナや、世界のトップ選手と言われるメッシの出身国としても有名なサッカー強豪国で、当然サッカーマニアが多いため、親しい間柄でもサッカーにまつわる会話には注意が必要です

特に首都のリーベル・プレートとボカ・ジュニアの因縁の対決は、スペインのレアル・マドリードvs FCバルセロナの“エル・クラシコ”や、イギリスのセルティック vs レンジャーズの“オールドファーム”を抜いて、世界で最もハードなダービーマッチと言われているほど。

リーベルファンの前でうかつにボカ賛辞をしようものなら、友情も一瞬にして吹っ飛ぶこと間違いなしです。

アルゼンチンのサッカーネタは注意しよう

また、サッカーが原因でアルゼンチン人の多くはブラジルに対して強いライバル心を持っています。

うかつにブラジル代表チームを手放しで褒めたりすると、思わぬところからバッシングを受けることになるかもしれません。

ルール12. 隣国チリとの微妙な関係

ライバル心と言えば、お隣のチリとは歴史的に強い対抗心、敵対心を双方共に持っています

どちらがより発展しているか、文化的か、紳士的か、経済的に優れているかなど、常に相手を気にしている関係と言えるでしょう。

このため、たとえ世間話程度であったとしても、チリとアルゼンチンを安易に比較したり、チリの方がアルゼンチンよりも優れていると受け取られかねないコメントをすると、不愉快になる人や激しく反応するアルゼンチン人もいるので、十分に気をつけてください

ただし同時に多くのアルゼンチン人がチリのことを認めてもいるので、「チリの〇〇は素晴らしいけれど、アルゼンチンの〇〇も大好き」というような公平なコメントなら、意外と受け入れてもらえるでしょう。

ルール13. アルゼンチン人の自虐ネタに乗ってはいけない

アルゼンチンは今でこそ中進国に甘んじていますが、第二次世界大戦前までは世界でも指折りの経済大国でした。

その時代のプライドと、自分たちは他のラテンアメリカ人とは違ってヨーロッパ人の子孫だ、という自尊心が高く、今のアルゼンチンの状況に我慢ならないと自国批判を展開する人が結構いますが、下手に賛同して批判に加担すると墓穴を掘るので注意しましょう。

アルゼンチンは牛肉の産地として有名で、地元の人々はアサードと呼ばれる炭火焼肉に絶大な自信と情熱を持っているので、相手が自国批判を始めたら「でもアサードは最高だよね!」とコメントしてみましょう。

もしくは「サッカー強いよね」「ワインが美味しいよね」と、アルゼンチンが誇ることを話題にすると、きっとその場が和むでしょう

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