“南米のパリ“と呼ばれる美しい街、ブエノス・アイレスを首都とするアルゼンチンは、サッカーやタンゴ、ワインの産地として有名ですが、世界第8位の国土面積を持つこの懐の深い国の魅力は他にもたくさんあります。
旅行だけでなく、移住先としてもオススメのポイントを7つにまとめてみました。
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1.アルゼンチンは多様な人種が共存する移民の国
歴史的に多くの移民を受け入れてきたアルゼンチンは、国民の約97%がヨーロッパ人種。
特に白人が多いですが、髪や目の色が違うのは当たり前。
イタリア、スペイン、ドイツ、または中東やアジア圏からなど、家族の歴史も習慣も様々です。
現地に溶け込める心地良さ
アルゼンチン人のルーツが多様であるということは、見ただけでは誰がアルゼンチン人か外国人が分からないということ。
特に都市部であれば、“ガイジン”としてジロジロ見られることがほとんどないことに気がつくでしょう。
自分がすっとその土地に馴染める、移民国家ならではの心地良さを感じられるはずです。
個性を尊重するアルゼンチン気質
多民族と共存するアルゼンチン人は多様性や個性に対して寛容です。
見た目についても、タトゥーのある銀行員やモヒカンの公務員がいるぐらい自由な雰囲気。
仲間内にちょっと困った人がいても「ああいう人だからこそ助けてあげなくちゃ」と周囲がすかさずフォローしたり、笑って流したり。
型どおりの常識を押し付けないアルゼンチン人と接していると、自然体の自分を取り戻せるかも。
2.日本から一番遠い親日国家
アルゼンチンは日本から最も遠い国の一つですが、19世紀以降に多くの日本人がアルゼンチンへ移住し、現在では約3万人の日系人と在留邦人が暮らしています。
日本人はアルゼンチンの人々にどう見られているのでしょう。
親日は日系人のおかげ
約1世紀以上に渡って勤勉に働き、誠実に暮らして来た日系人のおかげで、アルゼンチン人の日本人に対する評価、好感度はとても高く、大の親日国家と言われています。
第2次世界大戦中は絶対中立を宣言し日本への攻撃に加担せず、日系人の財産没収や強制収容所送りなどの弾圧をしなかった唯一の国で、戦後には日本に多くの救援物資も送ってくれました。
ここで暮らしていると、日本人というだけで良くしてもらうことが多々あります。
日本食材が手に入る
日系人が多いことから、都市部では日本食材が手に入りやすく便利です。
ブエノスアイレスには日系人が経営する日本食材店があり、品数も豊富。
お米、ラーメン、お菓子、調味料など一通りのものが買えます。他にも首都の中華街では缶ジュースやお菓子、麺類、海苔や乾燥わかめなどが、また健康食材をセレクトしているお店などでもゴマ、海苔、ビーフン、お寿司用の米などを扱っています。
日本文化と触れ合える・参加できる
日本食だけでなく、日本文化に興味を持つアルゼンチン人も多く、空手や剣道などの道場もよく目にします。
特に首都の在亜沖縄県人連合会では日本語、生け花、書道、各種武道など多くのお教室が開かれ、年間400人もの受講者がいます。
首都では毎年12月に盛大な沖縄祭りが、首都近郊の街ラ・プラタでは毎年1月に南米最大の盆踊りが開催され、大勢の人出で賑わいます。
あなたのできる日本文化的なことが、ここアルゼンチンでも役に立ち、現地の人々に喜ばれるかもしれません。
3.日本と変わらないアルゼンチンの生活水準
アルゼンチンのGDPは世界第21位で、中南米ではブラジル、メキシコに次いで第3位。
ある程度何でも揃う中進国と考えて良いでしょう。
アルゼンチンは食料自給率が高く、飲料水など天然資源が豊富で、災害も紛争もなく、暮らしやすい条件が比較的揃っていると言えます。
中南米でも高い教育水準
アルゼンチンの識字率は97.9%で、中南米ではキューバ、ウルグアイに次いで高く、初等教育在学率もほぼ100%と言われています。
「教育と医療は国民の権利」という思想に基づき、公立学校は小中高共に無料。
大学も国立なら無料で無試験、誰でも入学できるように門戸が開かれていますが、学習レベルはとても高く、卒業できるのはわずか20〜30%と言われています。
ツーリストも無料の公共医療
アルゼンチンではインフォーマルに働く人、失業者、果ては旅行者までも無料で受診できる公共医療サービスが充実しています。
患者数が多いため待ち時間は相当長いですが、この国の公共医療機関のレベルの高さは有名で、近隣諸国からも多くの難病患者が訪れます。
インフレと物価には要注意!
国産の食材などは日本よりも安いですが、高関税のため輸入品は全体的に日本以上に高く、外食なども価格競争の激しい日本と比べると高額なので、先進国ではないからと低コストを期待していると裏切られるでしょう。
また、インフレ率も月4%前後のため、物価は日常的に上がります。
ただしアルゼンチンペソの対ドル(ユーロ)レートも日々変わるため、生活費を外貨建てで用意すれば多少のインフレには対処できます。
アルゼンチンの移住予算の計算は、先を見越して多めにしておくことをお勧めします。
4.移民の国・アルゼンチンのビザ事情
移民国家であることから、ビザに関しては比較的移住のしやすい国の一つと言えるでしょう。
特に観光ビザは簡単に延長できるため、移住を決める前に一度長期滞在をしてみることをお勧めします。
180日間滞在できる観光ビザ
観光であれば90日間ビザなしで滞在でき、期限切れの前に移民局で手続きをすれば、1回のみ90日間の延長を申請することができます。
またブエノスアイレスから船でラプラタ川を渡って1時間の場所にある、ウルグアイのコロニア・デル・サクラメントという町で観光した後、アルゼンチンに再入国することで更に90日間のビザが取れるため、この方法で長期滞在をしている外国人が大勢います。
その他の滞在オプション
観光ビザの他に
- 一時滞在ビザ
- 投資家ビザ
- シルバー移住ビザ
などがあります。一般的に取得が難しい永住ビザも、一時滞在ビザで3年以上アルゼンチンにいれば申請できるなど、他国と比べてハードルが低いです。
アルゼンチン人との婚姻やアルゼンチン国内で出産した場合も、子供は国籍、親は永住ビザが取れます。
5.スペイン語を学んで世界をフィールドにしよう
スペイン語を母国語とする人は、英語、中国語、ヒンディー語に次いで世界で4番目に多く、4億7700万人と言われています。
約20カ国で使われているスペイン語を習得すれば、世界が一気に広がること間違いなし。
日本語と同じ5つの母音を持つスペイン語は英語に比べて発音も簡単で、親しみやすいと感じるでしょう。
6.お肉とワインが好きな人、集まれ!
日本でも有名なアルゼンチンワインですが、現地では1本400円ほどで美味しいフルボトルが買えます。
また世界的に定評のあるアルゼンチン牛は、近年価格こそ上がったものの、脂身の少ない赤身肉にしっかりとした味わいがあって、炭火でじっくり焼くと絶品です。
友達や家族で集い、ワイン片手に焼きたての牛肉を囲むのがが週末の定番。
甘い甘いデザートを食べた後は、苦味の強いマテ茶を回し飲みして消化を促しましょう。
7.広い国土のどこに住む?
日本の7.5倍の国土面積を持つアルゼンチンは、北に世界3大滝の一つであるイグアスの滝、南にペリト・モレノ氷河や世界最南端の都市ウシュアイアなど、変化に富んだ自然環境を擁する大国です。
一言で“アルゼンチン移住“と言っても、この全ての環境の中から住む場所を選ぶことができます。
移住候補No.1は魅惑の街ブエノスアイレス
コロニアル調の美しい街並み、お洒落なカフェテリアや雑貨屋、蚤の市のアンティーク、斬新なデザインのショップの数々、熱い戦いが観られるサッカースタジアムと、魅力満載のブエノスアイレスには外国人滞在者用に家具付きの物件も多く、長期滞在や移住の候補として一番人気です。
まずはここでアルゼンチン移住をスタートさせ、各地を旅して本当に自分に合った場所を探してみるのもいいかもしれません。
移住先としてこんな都市もあり!
- 歴史の深いアルゼンチン第2の都市コルドバ
- パラナ川の流れる芸術の街ロサリオ
- ワインの産地メンドーサ
- 南米のスイスと呼ばれる湖の街バリローチェ
- 広大な自然に抱かれたパタゴニア
など、移住先の選択肢はいくつもあります。
国内には長距離移動できる電車はありませんが、首都から快適なバスがたくさん出ているので、ぜひ利用して訪れてみてください。
アルゼンチンを移住したい方へのメッセージ
海外移住は決して夢物語ではありません。
もしも“アルゼンチンで暮らす自分”が上手に想像できたなら、それはあなたの将来の姿になるかもしれません。
まずは「できっこない」という先入観を捨てて、自由な心でイメージしてみてください。
ただし、長期滞在も移住も事前の準備が必要です。
アルゼンチンの現地事情をしっかり調べて用意をしたら、まずは土地との相性を確かめるためにも、一度は現地に行ってみることをお勧めします。
「言葉ができないから不安」という方、スペイン語は一度発想を理解すると、とても楽しく勉強できる言語です。
やる気になれば今日からでも始められますよ。
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