海外滞在の楽しみの一つと言えば、現地でしか味わえない本場のローカルフードです。
南米では魚介類を多く使ったペルー料理が有名ですが、アルゼンチンは長い海岸線を持つ国にもかかわらず、実はあまり海の物が食べられていません。
では一体どんなものが食べられるのでしょうか。
アルゼンチンの食文化である「肉料理」とオススメできるお店を紹介します。
牛肉大国アルゼンチンの豪快なASADO
アルゼンチンは知る人ぞ知る牛肉大国です。
広大なパンパで育てられたアルゼンチン牛の、脂身の少ない赤身肉のおいしさは世界でも有名で、2017年のデータでは生産量世界第4位を誇ります。
また、アルゼンチン人の牛肉消費量は半端なく、日本人が一人年間6キロ消費するのに対し、アルゼンチン人は一人60キロ、つまり10倍もの牛肉を食べていることになります。
アルゼンチン流調理方法
市内には大型の食肉店があり、あらゆる部位の肉が買えます。
ただし、調理法が日本料理とは全く異なるため、日本のスーパーにあるような薄切り肉はほとんどありません。
かたまり肉をどんを買って、オーブンやバーベキューにするのがアルゼンチン流です。
中でも定番中の定番はASADO(アサード)と呼ばれるアルゼンチン版炭火焼肉で、町中のいたるところにParrilla(パリ―ジャ)と呼ばれるアサード専門のレストランがあります。
アルゼンチンへ来たなら、アサードを食べずに旅は終われないと覚えておいてください。
お勧めパリ―ジャ(アサード専門店)
アサードを食べるなら、
- 定番のBife de Chorizo(ビッフェ・デ・チョリソー:ロース)
- Bife de Lomo(ビッフェ・デ・ロモ:フィレ)
- Bife de Costilla(ビッフェ・デ・コスティジャ:リブ)
- Chorizo(チョリソー)
だけでなく、日本ではめったに食べることのできない
- Molleja(モジェッハ:胸腺)
- Chinchulin(チンチュリン:腸)
- Ubre(ウブレ:乳房)
などもぜひ食べてみてください。
きっと新しい食感や味わいに出会えることでしょう。
専門店であれば、肉の焼き加減も細かく注文ができます。
長期滞在するのであれば、色々な焼き加減を試してみるのもいいでしょう。
ただし注文する量には気を付けてください。
理想的なのは何人かで色々な部位を試すことですが、一人で行く場合は食べきれる量かどうか注文する時に確認した方がいいでしょう。
一皿だけ頼んでも、500グラム以上のお肉がどかんと乗ってきたりします。
前菜も頼んでしまうと、一人ではとても食べきれないこともあります。
ブエノスアイレス市内で最もお勧めのParrillaとして、2018年1月時点に推薦されているお店をいくつか紹介
63年の歴史を持つ、アサードと350種類のワインが楽しめるお店。前菜の生ハムの美味しさでも有名。
住所:Gurruchaga 1406, Buenos Aires C1414DID, Argentina
電話:+54 11 4832-6011
ラテンアメリカ全域で最も美味しいレストラン50に選ばれているアサード専門店。
国内のみならず、ペルー、ボリビア、ブラジル、メキシコ、パラグアイなど、国外にも多くの店舗を持つ。
住所:Jose Antonio Cabrera 5099 | Palermo, Buenos Aires C14BGS, Argentina
電話:+54 11 4831-7002
Cabaña Las Lilas(カバーニャス・ラス・リラス)
首都ブエノスアイレスで最もお洒落とされる新開発地区、プエルト・マデロにあるお店。
5種類の牛の異なる味わいを楽しめる。
住所:Av. Alicia Moreau de Justo, 516, Buenos Aires C1107AAL, Argentina
電話:+54 11 4313-1336
子供から大人までみんな大好きCHORIPAN
CHORIPAN(チョリパン)とはその名の通り、チョリソーをパンで挟んだものです。
いわゆるホットドッグのようなものですが、アルゼンチンのチョリソーの美味しさに圧倒されること間違いなしです。
チョリパンの食べ方
チョリソーが十分にスパイシーな場合は、バゲットにチョリソーを挟んだだけでも十分味わい深いですが、一般的には「Chimichurri:チミチュリ」と呼ばれるソースを付けます。
チミチュリはイタリアンパセリ、オレガノ、ニンニク、チリ、ビネガーとオリーブオイルに塩コショウで味付けしたソースで、チョリパンの味の奥行きを一気に深めてくれます。
また、マヨネーズ&マスタードやケチャップなどの定番のコンビネーションは、子供たちに人気です。
手軽に食べられて腹持ちもいいチョリパンは、アウトドアで食べられるだけでなく、子供のお誕生会などでも振舞われる定番メニューでもあります。
炭火でじっくり焼いたジューシーなチョリソーの匂いが煙と共に漂いだすと、パーティーも一気に盛り上がります。
グルメなチョリパンを食べてみよう
ただのホットドックと侮ることなかれ、最近では進化したグルメ・チョリパンの店も多くあり、何種類ものスパイスが効いたピリ辛のチョリソーとヤギのチーズを、オーブンから取り出したばかりのパンに挟んで出す店などもあり、その新しい美味しさに驚かされることしばしばです。
中でも、パレルモのお洒落な一角にあるCHORI(チョリ)は、オリジナリティーに溢れたレシピが豊富で、行くたびに新しい発見のあるお店です。
ポップなデザインと、カジュアルな雰囲気の店内も居心地良く、お店が混んでいる時には路上で熱々のチョリパンを頬張る若者で賑わいます。
パレルモ散策をする際には是非立ち寄ってみてください。
住所:Thames 1653, C1414DDG CABA
電話:011 3966-9857
アルゼンチンのおにぎり?手軽に食べられるEMPANADA
EMPANADA(エンパナーダ)は、パイ生地に具を綴んでオーブンで焼いたものです。
サイズも小さいことから食べ歩きもできて、街歩きにぴったりのメニューです。
その手軽さ、値段の安さは、日本のおにぎりに匹敵するかもしれません。
エンパナーダの種類
エンパナーダは手のひらサイズのパイ生地に様々な具を包んで作ります。
値段も一つ70~80円ぐらいと安く、パン屋さんやキオスクなどで買えます。
人気のある具材は、定番の牛ひき肉、チキン、ベジタリアン、ハム&チーズ、カプレセ(モッツァレラチーズ、トマト、バジル)など。
また、宗教上の理由からお肉を食べないイースターンの時期には、お魚のエンパナーダがあちこちで売られます。
自分で作ってみよう!エンパナーダのレシピ
エンパナーダ用のパイ生地はスーパーなどで手軽に買えるので、自宅でも簡単に作れます。
大量に作って冷凍しておくと、食べたいときにそのままオーブンに入れるだけでOKの、優れものの作り置きメニューでもあります。
具材も基本的には何でもOKです。
ここでは定番のミートパイをご紹介しますが、冷蔵庫の中の余った野菜の消化にもお勧めです。
【定番レシピ】牛ひき肉のエンパナーダ(8個分)
- エンパナーダ用のパイ生地 8枚(オーブン用)
- ゆで卵 1個
- オリーブの実 8粒
- 牛ひき肉 300g(脂身が多めの方が美味しくできます)
- 長ネギみじん切り 大さじ3
- 塩コショウ 適量
- パプリカパウダー 適量
- 長ネギのみじん切りと牛ひき肉をフライパンで炒め、パプリカパウダーと塩コショウで味を調える
- ゆで卵は8等分に切っておく
- パイ生地に1を適量乗せ、ゆで卵とオリーブの実を一緒に包む(ギョウザと同じように)
- 予熱しておいたオーブンに入れて、両面がこんがり焼きあがったらできあがり
牛ひき肉のエンパナーダには甘いバージョンもあります。
長ネギの代わりに玉ねぎを使い、ひき肉を炒める際にレーズンを多めに加えて塩と砂糖で味付けをします。
ほんのり甘く仕上げたエンパナーダは子供たちに人気があります。
まとめ
はるばるアルゼンチンまで来たなら、安くて美味しいアルゼンチン牛をぜひ堪能してください。
アルゼンチン名産の赤ワインもまた味わい豊かで、日本では考えられない値段で楽しめます。
食後にはマテ茶を飲んで消化を助けてあげましょう。
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