南アフリカで生活する際、移動手段は基本的に車になります。
通勤や学校の送迎、買い物など南アフリカで生活を送る上で車は必要不可欠です。
南アフリカ生活で必要不可欠な車ですが、慣れない土地での運転は不安ではないでしょうか?
ここでは、南アフリカ在住者が南アフリカの運転事情について解説していきます。
この記事でご紹介する南アフリカの運転事情や交通ルールを参考にすることにより、南アフリカでの安全で快適な運転生活を送ることができるようになります。
南アフリカの運転事情
①南アフリカの車線は日本と同じ左側通行
南アフリカの車線は日本と同じ左側通行です。
そのため、車も基本的には右ハンドルです。
南アフリカはイギリスの植民地だった歴史の背景もあり、イギリス文化が根付いています。
日本で運転している方は戸惑うことなく運転できると思います。
また道路の幅は日本に比べて広く、比較的運転がしやすいと思います。
しかし、日本に比べて道路の状態が悪く、場所によっては陥没して穴があいているところがあったり(特に郊外に多い)、街灯が少なく夜はとても暗いので、慣れるまでは明るい昼間に運転することをおすすめします。
②免許証について
南アフリカで運転する際は有効な国際運転免許証を取得する必要があります。
こちらを取得していれば南アフリカに到着してすぐ運転することができます。
南アフリカに渡航してすぐに車の運転をしなくてはならない場合は、日本で国際運転免許証を渡航前に取得しておくことをおすすめします。
国際運転免許証の取得は、お住まいの都道府県の警察本部、運転免許センター等にお問い合わせください。
運転する際は、国際運転免許証だけでなく、有効な日本の免許証も必ず一緒に携帯してください。
国際運転免許証の有効期限は発効から一年間です。
国際運転免許証の期限が切れてしまった場合、日本の有効な運転免許証でも南アフリカで運転することが可能です。
ただし、運転免許証を大使館にて翻訳証明してもらったものを所持している必要があります。
渡航前に日本の運転免許証の有効期限もしっかり確認しておきましょう。
③日本とは違う?駐車について
南アフリカでは路上駐車が非常に多いです。
駐車場がついていないレストランなども多く、その場合は路上に縦列駐車で停める必要があります。
駐車場付きのレストランやショッピングモールでは前向き駐車が主流です。
日本はバック駐車が主流なので最初は慣れないと思います。
ショッピングモールについている駐車場では駐車券を取って、駐車場を出る前に清算が必要です。
30分くらいは無料で停められる場合が多いです。
駐車券を読み取る機械が壊れて駐車券が読み込めないケースが多々あります。
その場合、近くにいるガードマンやインフォメーションセンター等で説明すれば問題ありません。
また、駐車場や路上駐車のスペースには基本的にガードマンがおり、駐車スペースを見つけてくれたり、荷物を運んでくれたり、車の出庫を手伝ってくれたりします。
ガードマンに手伝ってもらった場合は2〜5ランド(日本円約16〜40円)のチップを支払いましょう。
同じように駐車場には洗車用のスタッフがいる場合が多いので、買い物中に洗車を頼むこともできます。
料金は大体60〜80ランド(日本円約480〜640円)程度です。
南アフリカで運転する際に気を付けたい6つのこと
①南アフリカの道路にはラウンドアバウト(環状交差点)がいっぱい
ラウンドアバウトとは信号のない交差点のことで、南アフリカの道路には至るところにラウンドアバウトがあります。
日本ではあまり馴染みがないので、慣れるまで合流のタイミングをつかむのに苦労される方が多いです。
ラウンドアバウトの進み方は次の通りです。
- 右からくる車に注意して進入(環状部分をすでに通行している車がある場合はその車両が優先なので待つ)
- 時計周りで通行
- 出口では左ウィンカーを出したうえででる
ラウンドアバウトが2車線ある場合は、内側の車線が優先になるので内側を進行中の車がラウンドアバウトを出る際は、外側を進行中の車は一度ストップする必要があります。
②バンプ(凸道)に注意!
南アフリカには学校の周辺やショッピングモールの駐車場内などの道路が凸道になっていることが多くあります。
この凸道のことをバンプと呼んでいます。
凸道を減速せずに進むと、車が大きくバウンドし、危険です。
車体を擦ってしまう可能性もあるので、凸道を見たら速度を落として走行するようにしましょう。
③タイミングが難しい4STOP
南アフリカでは交差点に信号やランドアバウトがなく、4箇所にSTOPと停止線が書かれた交差点があります。これを4STOPと呼んでいます。
ここでは、停止線の前で一時停止をし、他に停止している車があれば、車が停止した順番に一台ずつ進むというルールです。
慣れないうちはどのタイミングで進んでいいのか分かりづらいので、他の車の動きを確認しながら進むようにしましょう。
④ロードシェディング(計画停電)中の運転
南アフリカではロードシェディングと呼ばれる計画停電が頻繁に起こります。
ロードシェディングとは南アフリカの電力不足解消の為に導入された計画停電の名称で、エリアを区切って、1回2時間、多い時には1日2〜3回計画的に停電が起こります。
このロードシェディング中は、該当エリアの信号機も点かなくなってしまいます。
なので、運転する際は十分に気をつけましょう。
ロードシェディング中に交差点を走行する際は前述の4STOPのルールで進行します。
⑤タクシーの危険運転に注意!
南アフリカでは日中の明るい時間でも徒歩や自転車で移動している人はほとんど見かけません。
一部のエリアでは電車も走っていますが、日常生活で利用することはまずありません。
タクシーや長距離バスなども走っていますが、自家用車を持たない現地人が利用している為、治安の観点で日本人が利用することはほとんどありません。
南アフリカのタクシーは日本のタクシーとは違い、Quantumと呼ばれるハイエースで、それが至るところで走っています。
このタクシーは客引きのためにクラクションを鳴らしたり、乗客を降ろすために突然停車したり、かなり危ない運転をするので、運転する際はタクシーに注意しましょう。
⑥色んな飛び出しに注意
南アフリカでは住宅街でもサルなどの動物が道路に飛び出してくることがあります。
動物だけでなく、タクシーの乗り降りなどで通行人が道路を横断することも多々あります。
中には高速道路を歩いて横断する人も!
特に夜間は街灯も少なく、真っ暗になるので運転する際は特に気を付けましょう。
南アフリカで運転。治安は問題ないの?
特に治安が悪いといわれている南アフリカ。
日常生活だけでなく、運転時に被害に遭うこともあるので、日ごろから警戒しておく必要があります。
例えば、南アフリカでは停車中の車両を狙った強盗(スマッシュ&グラブ)やジャミングによる車上荒らしなどが頻発しています。
邦人が被害にあったケースもあります。
対策としては、車を駐車する際は車内の見えるところに荷物は置かず、トランクやラゲッジスペースに収納するようにしましょう。
座面のみならず足下に置いていて被害にあったケースもあります。
信号や渋滞などでの停車中は特に狙われやすいので、停車中の周囲の警戒を怠らないようにしましょう。
不審者や不審な車が近づいて来たときは直ちに退避・移動できるように停車時は前の車両との車間距離を十分に空け、進路を確保しておくことも大切です。
万が一被害に遭った場合は抵抗せず、日本大使館まで連絡しましょう。
また、遠隔操作で鍵のロックができる場合でも必ず鍵がかかっているかチェックをするように日ごろから気を付けましょう。
郊外のガソリンスタンドで被害に遭うケースもあるので、旅行等で郊外に行く場合は利用するガソリンスタンドも注意してください。
もしトラブルに巻き込まれたら…
・パンクしてしまったら
もし運転中にパンクしてしまった場合、自走が可能で、近くにガソリンスタンドがあれば、ガソリンスタンドまで運転し、タイヤを交換してもらいましょう。
タイヤを交換してもらった場合は、交換してもらったスタッフに交換代とは別にチップ20ランド(日本円約160円)程度を支払いましょう。
・交通事故に遭ってしまったら
日本では交通事故に遭ったらすぐに警察を呼びますよね。
南アフリカで交通事故に遭った場合、事故の状況や、車の破損状況、相手の連絡先などを交換したうえで、自分で交番に行く必要があります。
交番で事故に関する書類を記入しないと、自動車保険の保険がおりない仕組みになっているからです。
日ごろ自分が運転する範囲のどこに交番があるのか事前に確認しておくようにしましょう。
運転が不安な人は…
南アフリカの初心者マーク「Lマーク」
南アフリカには赤い「Lマーク」というものがあります。
これは日本の初心者マークと同じようなもので、「Learner Driver」という意味です。
赤字のLマークのステッカーはプラスチック用品屋さんや文具屋さんで購入しています。
ステッカーの代わりに車に赤いガムテープでLと貼っている人もいます。
Uberを利用できる
南アフリカではUberが利用できます。
車を持っていない人や旅行先などの移動で利用することが多いです。
事前に自分のクレジットカードの登録をしておけば直接料金を支払う必要もないので、ぼったくりなどの被害に遭う心配もありません。
ドライバーの評価を確認したり、大型車などの選択もできるので運転に自信がない方や車を持っていない方にはおすすめです。
さいごに
ここでは南アフリカの運転事情についてお話してみました。
特に南アフリカでの交通ルールについて詳しくお話してみたので、南アフリカへの渡航を考えている方は是非参考にしてみてください。
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