タイ・バンコクで働いている蛯原さんよりチェンマイ大学留学の魅力についてご紹介です。
私は、大学3年生の時(2003年〜2004年)教育学部のタイ語インテンシブコースに1年間通っていました。
現在は、駐在員としてバンコクで働いています。
つい最近、仕事の関係でバンコク中心部にある名門チュラロンコン大学を訪問する機会がありました。
商業施設に囲まれたコンパクトなキャンパスに都会の大学の良さを感じました。
一方、チェンマイ大学は、山々に囲まれたチェンマイにある地方大学で、都会の大学とはまた異なる魅力があります。大学の環境、設備、プログラムといった一般的な情報とともに、私が体験したことも交え、チェンマイ大学の魅力をみなさんにお伝えします。
(Photo by Farand Chen)
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「北タイの誇る名門大学!チェンマイ大学ってどんなところ?」
まずは、チェンマイ大学の概要を少し紹介したいと思います。
1964年に設立された地方都市初の国立大学であり、17の学部と3つの研究所を持つ、学生総数2万4千人を擁する総合大学です。
タイ国内では、
- マヒドン大学
- チュラロンコン大学
- カセサート大学
につぐ4番目に位置し、世界ランキングでは609位に位置する名門大学です。
また、近年は留学生の受け入れも積極的に行っており、日本、中国、韓国、台湾といったアジア各国をはじめ、欧州の大学とも提携を結んでいます。
この大学の教育の特色は、「北タイ(ランナー)」の文化の維持を目的にしているところが大きく、その意識は、大学研究者らの行っている環境破壊や乱開発への批判や提言に見ることができ、国際的に評価が高いと言われています。著
名な卒業生には、女性初の首相をつとめたインラックシノワトラさんがいます。
魅力その①
東京ドーム80個分!自然に囲まれた広大なキャンパス
チェンマイ大学の敷地は、なんと400ヘクタール、東京ドーム80個分に相当します。
また、本校のキャンパスは、ドイステープ国立公園ドイステープ山の麓に位置しているため、キャンパス内は緑にあふれています。大自然にあふれるその美しいキャンパスは、国内外の映画のロケ地としても使用されるほど。
また、キャンパス内の緑地には、いくつかのカフェが併設されているのも魅力です。
夕陽が美しいアンケーオ
そんな自然あふれるキャンパスの中で一番のおすすめスポットはアンケーオです。
大学の正門を真っすぐ進むと広大な貯水池、アンケーオにたどり着きます。
その反対側には、ステープ山がそびえ立ちます。
池の周りをジョギングする運動部の学生、犬の散歩をしている白人、スケッチをしている芸術学部の学生、旅行者、カップルなど色んな人たちの憩いの場になっており、カフェもあります。
このアンケーオ、一番おすすめの時間は、夕暮れ時です。
ステープ山に沈む夕陽をながめながら過ごすゆっくりとした時間は、キャンパス随一の景色です。
アンケーオが舞台になっているPV:
魅力その②
図書館やスポーツ施設!充実の学生向け設備・施設
緑あふれるキャンパスは、都会の大学に負けないくらい設備や施設が充実しています。
最近では、主要な建物や寮で学生限定の無料WiFiサービスもあります
100万冊所蔵の図書館
所蔵されている100万冊の書籍のうち約31万冊が英語、フランス語、ドイツ語、中国語、日本語および諸外国語の書籍で占められています。
また、4千冊以上のタイ語、3000冊以上の諸外国の定期刊行物、2万点以上の映像を楽しむこともできます。
ここ最近は、E-Library と呼ばれるオンライン図書館も開設され、2万冊近い定期刊行物、1万5千冊以上の書籍、さらには、芸術作品、音楽等も鑑賞することが可能です。
また、23の国内大学の研究資料等も閲覧できるなど、整った図書施設も魅力のひとつです
20以上のスポーツができる設備
チェンマイ大学は、スポーツも盛んな大学です。
陸上トラックの他に、フィットネスジム、50メートルプールがあります。
また、キャンパス内には、20以上のスポーツに対応できる体育館や専用コートも存在しています。
留学生も練習に参加させてくれるので、是非、好きなスポーツができる施設をのぞいてみましょう。友達ができるいい機会にもなります。
また、タイの伝統的なスポーツであるムエタイやセパタクロー、タイダンスなどの指導を受けることも可能ですので、面白い体験ができます
魅力その③
18学部マンモス大学が提供する充実の留学生プログラム
この大学には、20以上の提携大学との交換留学制度に加えて、インテンシブコース、聴講制度も充実しています。
現在は、4つのインテンシブコースが看護学部、経営学部、人類学部、そして教育学部にて開催されています。
それぞれ期間は、2週間から1年の短中期留学向けのプログラムです。これらの正式な制度に加えて、先生に直談判すれば、気軽に聴講させてくれる場合があるので、気になる講義があれば、ドアノックしてみましょう
タイ語は人類学部と教育学部で学べる
両学部で実施されているコースは、少しことなります。
まず、人類学部のコースには2つあります。
それぞれ4ヶ月の中期コースです。
一つは、タイ語を学ぶコース、もう一つは、タイ語に加えて、暮らしや文化をバランスよく学ぶコースです。
一方、私が在籍していた教育学部のコースは、1年間の長期コースで、「読む、書く、聴く、話す」を学ぶ総合学習コースです。
当時は、ポー6というタイ教育省唯一のタイ語検定の合格を目指すコースでした。
今は、ポー6はなくなり、タイ語能力検定試験に変わっています。レベルは、1〜6まであります。
魅力その④
100軒以上!?安くて美味しい食堂と屋台
キャンパス内には、朝から夕方まで営業しているオーモーチョー、夕方から夜まで営業しているファイヒン2つのメイン食堂があります。
それに加えて、各学部棟や寮にもだいたい食堂が併設されています。
それぞれの食堂には特色があります。オーモーチョーの名物は、20種類以上あるおかずを選んでご飯にかけて食べるぶっかけご飯、ファインの名物は注文に応じて調理してくれるご飯です。
また、各食堂の看板屋台があるのも魅力。ちなみに私が通っていた教育学部食堂の看板屋台は、鶏の漢方煮込みヌードルでした。(人文学の食堂にはかわいい子がたくさんいました)
大学構外にも美味しい店がたくさん
チェンマイ大学には、ナーモーと呼ばれる正門側、ランモーと呼ばれる裏門側にたくさんの屋台や食堂があつまっています。
特にランモーのステープ通りには、夕方になると50軒以上の屋台が立ち並びみます。
また、学生向けのお酒が飲めるお手頃な飲食店もたくさんあるので、学生の頃はよく通っていました。
また、カーンモーと呼ばれる門をでると旅行者が多くあつまるニマンヘミン通りがあります。
10年前までは高級住宅街でしたが、今は、チェンマイの代官山と呼ばれているそうで、洒落たレストラン、カフェ、また雑貨屋が立ち並ぶ通りに変わっています。
魅力その⑤
タイ人学生と仲良くなりやすい環境
ここからは少し個人的なエピソードを書かせて頂きたいと思います。
チェンマイ大学に留学して一番よかったことは、多くのタイ人の友人ができたことです。
タイ語を上達したのも、留学生活が充実していたのも、よき友達に巡り会えたからこそだと思っています。友人を通じて、タイ人の性格、タイの暮らしや文化にも触れることができました。
さらには、標準タイ語だけでなく、北タイ方言も同時に身につけることができたので、タイ人との距離もずっと短くなりました。大学の講義だけでは知ることのできないタイを思う存分体験しました。
興味のある講義を探して聴講してみよう!
タイ語のクラスは、外国人が対象なので、タイ人学生と知り合う機会はなかなかありません。
しかしながら、チェンマイ大学の教授はオープンな方が多く、講義の聴講をさせてくれる機会もたくさんありました。
講義に参加することによってタイ人の友人ができる可能性が増えます。
私の場合、芸術学部に興味がある講義があったので、タイ語の先生に芸術学部の教授を紹介してもらい聴講させてもらうことになりました。
そこから、タイ人の友人が少しずつできはじめました。
また、学部主催の行事や研修旅行に参加させてもらうことで、さらにネットワークは広がりました。
他県にある友人の実家にお邪魔したり、祭り事に参加したり、北タイの暮らしを体験するよい機会となりました。友人と過ごした何気ない時間が、留学生活を充実させてくれたと感じています。
みなさんいかがでしたでしょうか? 自然あふれるフレンドリーなチェンマイ大学への留学、是非考えてみてください
チェンマイ大学紹介PV(英語版):
チェンマイ大学ホームページ(英語・タイ語):
http://www.cmu.ac.th/en/index.php
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