ヨーロッパ北部のスカンジナビアに位置する森と湖に囲まれた国スウェーデン。
近年、北欧インテリア雑貨や、ファッションブランドが人気を集め、福祉先進国として知られています。ここでは長期滞在するためのビザの最新情報をお伝えします。
あなたも北米雑貨に囲まれた素敵なウェーデン生活を送ってみましょう。
【スウェーデンの関連記事はこちら】
- スウェーデン人と結婚したい方へ。 サンボビザの特徴と申請、取得までを解説
- スウェーデンの生活費と物価を大公開。夫婦二人でいくら?
- 在住者が明かす本当のスウェーデンの治安情報と危険対策
- スウェーデン移住に必要な準備6選
↑スウェーデン滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去の記事一覧はこちら
1.渡航ビザ(シェンゲンビザ)
スウェーデンはシェンゲン協定の加盟国です。
日本人の場合は、90日以内の滞在の場合は、ビザ無しで滞在することができます。
90日以内の旅行や短期留学、ホームステイの場合はビザは不要です。
シェンゲン協定とは
シェンゲン協定とは、ヨーロッパの26の加盟国間で通行の自由化を約束しています。
加盟国で一度入国審査をすると、加盟国間はビザや入国審査なしで移動することができます。
イギリスやアイルランドはシェンゲン協定に加盟しておらず、EU加盟国とは別の枠組みです。
シェンゲンビザに関する注意点
シェンゲン領域内での滞在期間は、あらゆる180日の期間内で最大90日間 と決められています。
つまり、90日間連続でシェンゲン圏で過ごし出国し、再びシェンゲン圏に入るには90日以上開ける必要があります。
また、難民問題に伴い入国審査が一時的に強化されており、スウェーデン南部のマルメでは、鉄道で繋がっているデンマークからの入国者に対して、入国審査の強化に乗り出しています。(2016年時点)
2.留学の為の居住許可ビザ
スウェーデンでは、91日以上留学する場合は、居住許可が必要になります。
2015年からインターネットで居住許可申請が出来るようになり、手続きがスムーズになりました。日本人は申請手数料は無料です。(インターネット申請が出来ない場合は、申請待ち期間が長くなりますが郵送での申請も可能)
申請方法
スウェーデン移民庁のホームページからインターネット申請をします。
提出する書類は英語またはスウェーデン語になります。
移民庁HP:http://www.migrationsverket.se/4.123a9453141c5ece6112e.html
後日、審査通知が郵送されて来たら、いよいよスウェーデンに渡航します。スウェーデン到着後に最寄りの移民庁で在許可カード(Residence Permit) を発行します。
英語が苦手な方へ
申請書の記入方法の説明(日本語)のPDFファイルをスウェーデン大使館のHPからダウンロードできます。
それらを見ながら、必要事項をインターネット申請をするとスムーズです。
また提出書類の英訳も翻訳業者に一件3000円程で依頼することが出来ます。
スウェーデン大使館参考HP:http://www.swedenabroad.com/ja-JP/Embassies/Tokyo/8/4/
必要書類
- パスポートの写真のページのコピー2通(滞在期間内有効のもの)
- 入学許可証
- 申請者の残高証明書または、奨学金受給証明書
- 海外旅行保険または、スウェーデンの学校医療保険加入の文書
注意点
残高証明書には生活費として、一ヶ月あたり最低SEK8010×滞在月数以上持っていることを証明しなければなりません。
また、残高証明書以外はA4サイズに統一することが望ましいです。
以前は申請期間は3か月程が目安でしたが、最近では難民問題の影響でスウェーデン移民庁の審査が長引くケースもあります。
申請手続きは早めに済ませておくと安心です。
留学の為の居住許可は、1年毎に延長の手続きが必要です。
3.居住許可(サンボビザ、配偶者ビザ)
スウェーデン人または、永住資格を持っているパートナーがいる場合は、移民庁に居住許可を申請します。
婚姻関係の夫婦、サンボ(一緒に暮らす婚姻のないパートナー関係)も、基本的には同じ手続きです。
パートナーとしての居住許可が下りると、無料で移民の為のスウェーデン学校、職業訓練学校に通うことができます。
病院でもスウェーデン人同様に無料で診察を受けることが出来ます。
詳しくは、こちらの記事も参照してください↓
「スウェーデン人と結婚したい方へ。 サンボビザの特徴と申請、取得までを解説」
申請方法
スウェーデン移民庁HPから、必要書類を揃えて英語かスウェーデン語でオンライン申請をします。
書類審査後に、東京のスウェーデン大使館で面接を受け、許可通知が届いてからスウェーデンに渡航します。現地に到着後、最寄りの移民庁で、居住許可証を発行します。
必要書類
- 独身証明書(英訳またはスウェーデン語訳)
- 戸籍(英訳またはスウェーデン語訳)
- 二人の関係を証明する写真
これらの3点の書類は、スウェーデン大使館から面接の日程の連絡が来てからのオンライン入力でも大丈夫です。
また、大使館での面接の際に必ず持参ください。
注意点
2016年時点で、難民問題の影響で移住申請の待機期間が長くなっています。
以前は3か月程の待ち期間でしたが、ビザが下りるまで12か月間の待期期間があると実際の在住者の声を聞きます。
また居住許可申請後はスウェーデンに渡航することはできません。
(スウェーデン移民庁に問い合わせた所、面接までの旅行程度の短期滞在は可能。面接後の渡航は不可との回答でした。状況によって変わる場合もあり、直接確認ください。)
4.労働許可(就労ビザ)
スウェーデンに就労目的で入国する場合は、就労許可が必要になります。
関連記事:「スウェーデン就職・5つの事情。日本人に求人チャンスはあるのか!?」
雇用主がまずオンライン申請をし、その後確認メールを受け取ってから、オンライン申請を開始します。後日審査通知が届いてから渡航し、スウェーデン移民庁で居住許可カードを発行します。
配偶には、家族用のビザが発給されます。
日本人は申請手数料はかかりません。
条件
- 最低11000クローナ以上の月給があること、住居が確保出来ていること。
- 雇用先の変更は不可。
- 一年毎のビザ更新
必要事項
- 雇用内定書
- パスポートの顔写真ページと個人情報記載のページ
- 委任状
オペア(オーペア,Au Pair)
スウェーデンは、ワーキングホリデー協定に加盟しておらず、オーストラリアやカナダのように簡単に就労することが出来ません。
しかし、オペアという国際交流制度があり、スウェーデン語の学校に通うことを条件に、ベビーシッターとして、無料で受け入れ先の家族の家にホームステイし、お小遣いを貰うシステムです。
関連記事:「エージェントを介さずできる!オーペア留学の特徴やメリット・デメリット」
現地の暮らしを体験してみたい方にお勧めの制度です。
スウェーデンのビザまとめ
今回は、スウェーデンで暮らす4つのビザをご紹介をご紹介しました。
首都のストックホルムはヨーロッパ有数の大都市ですが、一時間程郊外に出ると、湖畔に白樺の木が広がっている、美しい風景が広がっています。
ストックホルムは、他の北欧地域と比べ温暖で過ごしやすく治安も良いです。英語教育が盛んで、ほとんどの国民が英語を話せるので、女性の留学におすすめの国です。
【スウェーデンの関連記事はこちら】
- スウェーデンの税金システムを徹底解説!現地で暮らすメリットは?
- これで全部分かる!スウェーデンの社会福祉制度のすべて
- スウェーデンの生活費と物価を大公開。夫婦二人でいくら?
- 在住者が明かす本当のスウェーデンの治安情報と危険対策
- スウェーデンに移住する魅力11選と新生活に馴染むコツ
↑スウェーデン滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去の記事一覧はこちら