北欧のスウェーデンは、2017年1月に人口1,000万人を突破しました。
世界各国から移民を受け入れている他民族国家で、外国人が住みやすい環境が整っている国です。
今回は、スウェーデンに移住する魅力とメリット、また日本から遠く離れた北欧での生活に馴染む為のコツをご紹介します。
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スウェーデンへ移住する魅力
1. 社会福祉が整っている
日本と比べると税金や消費税が高い北欧ですが、医療費は最低限の負担で済むということ、老後の社会福祉などが充実しているので、働ける間にしっかり税金を納めて、将来に対する不安をあまり感じません。
2. 子育ての環境が良い
スウェーデンでは、父親、母親ともに育児休暇を習得することができるシステムで、480日の内390日は給料の80%が支払われます。
父親も必ず育休を取るシステムになっており公園では、ママ友ならぬパパ友達が集まる姿をよく見かけ、男性も育児に参加する姿勢を強く感じます。
また一人の子供あたりの児童手当も月1万円弱支給されます。
子供は18才まで医療費は無料、大学まで無料で進学できます。
3. ネイティブレベルの英語力
スウェーデン国民は、公用語が英語では無い国でトップクラスの英語力を誇ります。
スウェーデンに移住したばかりでも、日常生活でほぼ困ることはありません。
接客業などに就く場合はスウェーデン語が必須ですが、スウェーデン語が必須でなく英語が話せれば働くことができる企業も多くあります。
4. 移民に対する受け入れ制度が整っている
政府が企業に対し、移民を雇用すると賃金を一部負担するという政策が取られており、移民の雇用と社会進出へのサポートが整っています。
5. 学費が無料
スウェーデン国籍者のみならず、移住権を持つ人は無料で学校に通うことができます。
移民の為のスウェーデン語クラスから大学まで通うことができるので、移民でも努力をすれば良い職業に就くことができます。
6. 自然が多く環境が良い
首都のストックホルムから車で1時間程の距離には、大自然が広がっており、野生動物が多く生息しています。
首都への通勤圏や比較的便利な場所でも、静かで環境が良いエリアで暮らすことができるのが非常に魅力的です。
子供の頃から自然に親しんで育つので、アウトドアやスポーツを楽しむ人が多いです。
ストックホルム市内も、北欧のベニスと言われるほど美しい街並みが広がっています。
7. 労働環境が良い
スウェーデンは世界的にも有休取得率が高い国で、年に最低25日の有休休暇が法律で定められています。
これは勤務年数によりさらに日数が増えて行来ます。
また、サマーシーズンに4週間まとめて休暇を取得することができるので、長期で海外に出かける人も多いです。
また、病気で仕事に出れないときも、給料の約80%程が保証されます。
18時以降の労働には特別手当が必要で、残業代も高く制定されているので、基本的に残業はない会社が多いです。
8. スウェーデン人は日本人と似た性質
私たちとは姿形が違うスウェーデン人ですが、性格が穏やかで大人しい人が多いです。
スウェーデンには「ラーゴン」という考え方があり、「程よく」と言った意味です。
何事もやり過ぎず、まあまあ、程よく、真ん中位が良いと保守的な考え方をする人が多いですが、「イエス」「ノー」は、はっきりと意思表示をします。
欧米のフレンドリーなイメージと少し違うのは、街中で知らない人と会話をする習慣はあまり無く、ショップの店員さんも「HEY」と一言挨拶をするのみで、気軽に買い物することができます。
実はスウェーデン人、仲良くなるととてもお喋りで、楽しい人が多いです。
もちろん人それぞれ異なりますが、日本人にとっては付き合いやすい国民性だと思います。
9. 親日の人が多い
冬になると寒くて暗いスウェーデンでは、家で過ごす時間が多くなります。
子供時代からパソコンを使い、アニメやゲームをして育った人も多く、日本のサブカルチャーなどがとても人気です。
日本人だと分かると、ちょっとした日本語を話しかけられたりします。
10. 治安が良い
ヨーロッパの中でも治安の良いスウェーデンは、日本人にとっても住みやすい国です。
夜遅くにで出歩かない、治安の悪いエリアに行かないと言うことを最低限を守っていれば、比較的日本に近い生活を送ることができます。
11. 意外と寒くない
北欧に位置するスウェーデンは、北極圏の北部はもちろん寒いですが、日本人移住者の多い都市部のストックホルム、ヨーデホリ、マルメなどは、日本人でも対応できる寒さです。
同じ緯度のロシアやカナダと比べると、バルト海にはメキシコ湾流が流れて来る影響で、比較的温暖で四季があり、夏は涼しく過ごしやすいのが特徴です。
ストックホルムは、冬場は平均気温が-2度程で、北欧使用の温かいコートを購入すれば、問題なく過ごせます。
大雪の日には-15度以上を記録することもありますが、一冬で数えられる程です。
デメリットと新生活に馴染むコツ
さて、スウェーデンに移住する魅力をご紹介させて頂きましたが、次は日本と環境の違う北欧スウェーデンへ移住するデメリットと、新生活に馴染むコツをご紹介します。
スローライフは、予想以上にのんびりしている
スウェーデンはスローライフで有名ですが、日本と比べて特にサービスの面で大きく差を感じることがあります。
レストランへ行っても、電気屋さんに行っても、役所仕事も、すべてに置いてかなり待たされることの覚悟が必要です。
これには理由があり、決してスタッフがサボっている分けではありませんが、一人当たりの人件費が高くスタッフが少ないこと、また休暇を取りやすいシステムなどが関係しています。
プラスに考えて見ると、自分が従業員の立場の時は、残業などの負担が少なく、連休を取りやすい。
またお客さんと対等な立場なので、仕事に置いてストレスが少ない環境です。
冬場の日照時間が短く寒い
スウェーデンに移住して一番辛いことは、冬の日照時間が短いということです。
12月のストックホルムは、朝の9時頃に日が昇り、夕方3時頃には暗くなります。
体が慣れるまでは、気分が落ち込んだり、だるさを感じます。
季節型うつ症状が現れる人も多いので、移民にとっては一番の課題です。
これらの対処法をご紹介します。
- 人間の体には太陽の光を浴びることが需要なので、一日に10分でも外の光を浴びる時間を作る。
- 太陽光不足でビタミン不足になる為、ビタミン剤を飲む。
(スーパーマーケットなどで、水にタブレットを入れてジュース風に飲むタブレットが販売されています。様々な味付けがされていて、子供も飲めるような甘い味付けです。) - スウェーデンでは、日本の蛍光灯のようなライトが好まれず、オレンジ色の間接照明や、暖炉やキャンドルの光で過ごす人も多いです。
当初は素敵だなと思いましたが、照明が不十分だと一日中眠気を感じるので、体に合った照明を使うことが重要です。
高緯度の国では、季節型うつが問題になっていますが、これを解消するには、毎日少しでも外の光を浴びる、ジムへ行ったり散歩したり運動をすること。
私は日照問題以外は、スウェーデンは素晴らしい国で、自信を持って移住をお勧めできます。
逆に、夏場には深夜まで明るい白夜状態なので、程よい日照時間の春や秋に移住をスタートして、体内リズムを徐々に整えて行くことがオススメです。
物価が高い
日本から来たばかりの頃は、物価の高さに驚きました。
贅沢品などは高く25%の消費税ですが、日用品や食費は日本と同じ感覚の価格で購入でき、消費税は7%です。
洋服は安く買えますが、買い物する時は長く使えそうなデザインの物を選ぶようにしましょう。
薬やスキンケア用品も、体に合う物が見つかるまでの、ストックが少しあると安心です。
まとめ
今回はスウェーデンに移住する魅力11選と、新生活に馴染むコツをご紹介しました。
環境も良く暮らしやすいスウェーデンは、日本人も暮らしやすく移住におすすめの国です。
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