ヨーロッパで「定年後に移住したい国No. 1」のポルトガル。
最高の天気に恵まれたこの国は、老後だけでなく、働く若年層にも人気の移住地として注目を集めています。
ポルトガルといってもあまりピンと来ないかもしれませんが、たくさんの魅力が隠れています。
ここでは、ポルトガル在住者から移住をおすすめできる10の理由を紹介していきます。
1.起業家やフリーランサーでもビザが取りやすい!ゴールデンビザやスタートアップビザとは
ヨーロッパの一番西にあるポルトガルは、人口約1000万人、国土面積は日本の約4分の1という小さめの国。
暖かい気候、安い物価を求めてやってくる観光客数は年々増え続け、その数は2018年にはポルトガル人口の2倍近くにまで登りました。
日本人の90日以下のポルトガル滞在にはビザは要りませんが、それ以上の滞在や移住をするためには、ビザを取らなくてはなりません。
一般的には、学生ビザ、労働ビザ、ワーキングホリデービザなどありますが、近年「ゴールデンビザ」や「スタートアップビザ」ができたのはご存知でしたか?
ゴールデンビザ
2012年から始まった「投資活動用在留許可制度」通称「ゴールデンビザ」では、世界から多くの投資家を呼ぶことに成功し、立派なビザのひとつになりました。
対象者:
ポルトガルで経済活動を行う投資家(日本人も対象)
応募条件(3つのうち1つを満たす):
- 100万ユーロ以上の資金をポルトガルへ送れる
- 10以上の雇用機会を創れる
- 50万ユーロ以上の不動産を購入する
ゴールデンビザの大きな魅力は、5年後に永住権、6年後にポルトガル国籍の申請ができることです。
詳しくは下記のリンクからどうぞ。
参照:ポルトガル大使館「投資活動用在留許可」対ポルトガル外国人投資家用査証特別制度
スタートアップビザ
起業家向け「スタートアップビザ」も2018年から受付開始しました。
ポルトガルは起業を推進する環境作りに力を入れていて、世界中から技術系の起業家が集まっています。
日本人の起業家の方は移住のチャンスです。
対象者:
シェンゲン地域外からの起業家
主な応募条件:
- ポルトガルで起業する計画がある方
- 近年、シェンゲン地域で正規の居住地を持ったことがない方
- 犯罪歴がない方
- 18歳以上の方
- 銀行口座に5146.08ユーロの預金がある方
他にも、雇用創出の可能性や将来性などの証明をする必要があります。
詳細は以下のページをチェックしてみてください。
スタートアップを応援する大イベント「ウェブサミット」は、2016年から開催地がリズボンに移され、スタートアップが投資家と繋がるチャンスが増えてました。
また、リスボンではカフェ風のおしゃれで落ち着けるデザインのコワーキングスペースがどんどん作られていて、フリーランサーがとても働きやすい環境です。
2.南欧ならではの最高の気候
移住先を決める上で、気候の相性はかなり重要ですよね。
ヨーロッパで人気の国でも、住んでみたら天気が悪い、冬が長くて寒いなど、気候の面で悩んでいる日本人の方の話を多く聞きます。
ポルトガルは、年間を通して澄み渡る青空、カラッとした気持ちの良い気候。
この爽やかな気候は、地中海式気候とも呼ばれ、人の幸せ感を高めます。
冬の芯から凍るような寒さや夏のじめじめ感がキライな人には、おすすめです。
3.治安が良く安心して暮らせる
ポルトガルは安全な国で、世界平和度指数ランキング4位。(2018年)
このランキングでは、治安が悪化するとランクが下がります。
近年のヨーロッパはテロが怖いので、移住する上で心配なところですよね。
実際にポルトガルに暮らしてみると、難民問題や凶悪犯罪がほとんど目立たず、スリなどに気をつけて過ごせば、十分に安心して暮らせることがわかります。
関連記事:ポルトガルの治安情報。ポルトガル人が教えてくれた注意すべき地域と安全対策
またポルトガルは、自由、平等、基本的人権への意識がとても高いので、市民や労働者などによるデモやストライキが起こることがあります。
道がふさがれ渋滞になる不便はありますが、警察の監視下で平和に行われ、大きなデモの前には日本大使館がメールで注意喚起をしてくれるので大丈夫です。
4.インフラが整っていて便利
ポルトガルのインフラは日本やEU先進国と同じレベルを期待していいでしょう。
電気、ガス、水道、交通機関、インターネットの質は一定水準を満たしており、生活環境は良好です。
日本のテクノロジーはポルトガルの街づくりに貢献しており、ポルトガルの駅の発券機や自動改札には、日本の富士通が技術提供しました。
また、駅、ショッピングモール、カフェには無料wi-fiが飛んでいるのが便利です。
5.安い物価で生活費を抑えられる
ポルトガルには毎年人口の約2倍もの数の観光客が訪れ、物価は上昇していますが、それでもEU平均の75%という物価の安さ。
関連記事:ポルトガル・リスボンの物価事情!6つの具体例で相場を紹介
日本と比べて安いのは、水、野菜と果物、交通費。
- ミネラルウォーター500ml: 20セント~
- 市場の野菜と果物1kg: 1ユーロ~
- 地下鉄、バスの定期1ヶ月: 36ユーロ~
他にも、世界で有名なポルトワインもお手頃価格で手に入ります。
生活費を安く抑えられるのは、ポルトガル移住の大きな魅力です。
6.豊かな食文化は飽きがこない
ポルトガル料理には、魚介や肉類の伝統料理、パンやスイーツの種類がたくさん。
料理の味付けには、オリーブ油、パプリカパウダー、パセリ、コリアンダーが多用されます。
多くの中から、ポルトガルでまず食べてほしいものを5つ紹介します。
・ビファナ
ポルトガルのファストフードとも言える、パンに玉ねぎと豚肉炒めを挟めたサンドイッチ。
市場の売店、カフェレストランのテイクアウトで約2ユーロ。
ポルトガルのB級グルメビファーナ(€2.2)とベジタブルスープ(€1.7)
ビファーナは豚肉のサンドイッチ、柔らかくてボリュームもあってお中いっぱいになる😀
#lisboa #lisbon #bifana #Portugal pic.twitter.com/dvgq1otDzB— いさぽん@always stay positive (@flatoutcool) 2017年11月22日
・フランセジーニャ
「フランス人の女の子」の意味の名物料理。
パンにチョリソー、ハムを挟めてチーズと目玉焼きをトッピングし、専用のソースをかけます。レストランにはそれぞれ秘伝のソースがあり、多くのファンを作っています。
A gloppy, #meaty, #cheesy brick served in a pool of sauce and with a mountain of fries: please meet the #francesinha, the culinary pride and joy of the city of #Porto. https://t.co/hUQZ8l6Nar pic.twitter.com/8LEAKeT6KQ
— Culinary Backstreets (@CBackstreets) 2019年5月27日
・バカリャウ(干し鱈)料理
1000通り以上もレシピがあるそう。写真はバカリャウアブラス。
他には、バカリャウとほうれん草、ジャガイモ料理はポルトガルのクリスマス定番料理です。
・パステルデナタ
観光客もこぞって食べるエッグタルト。
ポルトガル人も日常的に食べるほど、飽きのこない美味しさです。
・パンデロー
カステラの元と言われているふわふわのケーキ。
特にキリスト教の復活祭で食べます。
6.高い親日度が嬉しい
ポルトガル人は、日本に好感を持ってる人が多いです。
日本人と聞けば必ず、テクノロジーの国と言って一目置かれます。
街中では、寿司レストランやラーメンバーがあちこちにあり、週末には日本食を食べに行くというポルトガル人も多いです。
スポーツは、空手や合気道が知られていて、子供達の人気の習い事でもあります。
アニメ番組には「センセイ」という空手の師匠のキャラクターがいるくらいです。
また、リスボンに滞在している日本人の方にぜひ行ってほしいのは、毎年、国際公園地区で開催される日本祭り(Festa do Japão)です。
日本文化に興味を持つポルトガル人が多く訪れるこのお祭りには、屋台やワークショップがたくさんあり、もし現地でホームシックになった時におすすめです。
7.ストレスの少ない働き方ができる
ポルトガルは祝祭日が多い上、長期休暇をしっかりとるのが当たり前。
10数年前までポルトガルは、EUの中で失業率の高い国でした。
今では失業率は大幅に回復し、観光客が増えたおかげで景気も少し回復。
経済が危機に陥っても、ポルトガル人の長い夏休みは変わらず、家族やプライベートの時間を確保していました。
サービス労働という言葉はないに等しいくらい、定時にすみやかに退勤。
有給休暇をとるのに周りの目を気にすることはなく、むしろ奨励されます。
経済の発展より、労働者の権利を守ることを優先しているから、国全体がストレスフリーで居心地の良い雰囲気が生まれているのかもしれません。
8.充実した娯楽で趣味が見つかりやすい
ポルトガルは、世界のベストサッカー選手を輩出していることで知られています。
ナショナルトーナメントがある時は、国中がサッカー一色に染まります。
試合に勝てば、近所中で歓喜の叫び声が上がり、ラッパを吹きながらマーチングしたり、窓にチームの旗を飾ったりしています。
サッカーのファンでなくても、ポルトガルの楽しみ方は無限大。
リスボンの中心から車で20分ほど少し走らせれば、コスタデカパリカというビーチに行けます。
終わりが見えないくらい長く壮大なビーチは、日本では見られない景色。
暖かい季節には、バーベキューやキャンプをしたりする家族で賑わっています。
そもそも、リスボンの街は、ふらふらと散歩するだけでも十分に楽しめ、ちょっとした路地にそれぞれの美しさがあり、歴史を感じる建物が並んだ奥には、綺麗な夕日が映えたりと、情緒深さとノスタルジーに魅了されることでしょう。
10.エキゾチックな街並みが目の保養になる
ポルトガルは昔、イスラム文化の征服を受けたことがあり、アラブ風のデザインの歴史的建物がいたるところにあります。
リスボンにある世界遺産「ジェロニモス修道院」は、西洋のゴシック建築とイスラム建築が美しく融合し、一見する価値あり。イスラム建築はドームや出窓が特徴。
ポルトガルの地理を利用して、ヨーロッパの近隣国へ車の旅もできるし、海を挟んだ南にはアフリカ大陸があるので、全く別の世界へもすぐ行くことができます。
ポルトガルの航空会社TAPエアーを使えば、モロッコへ飛行機で1万円以下で行けることも。
ポルトガル移住の魅力まとめ
最近はビザの種類が増えたおかげで、ポルトガル移住のチャンスが広がっています。
ポルトガルは最高の気候、日本人も満足できる食事、物価の安さがポイント。
ポルトガル移住を考えているならぜひ参考にしてくださいね。
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