フィリピンへ永住する方法は大きく
- リタイアメントビザ
- クオータビザ
- 配偶者ビザ
などに分かれます。
ここでは、日本企業の退職をきっかけに、「SRRV・リタイアメントビザ」を活用して、フィリピンセブへ永住した体験者から、リタイアメントビザのビザの特徴や永住の実際について、語ってもらいました。
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大腸がんをきっかけに「いつか南国で暮らしたい」を実現。フィリピン・セブで年金永住
私は大卒後、日本の大手金融会社に就職しましたが若い頃から「いつか南国で暮したい」と思い、フィリピンやマレーシアなどへの移住を考えていました。
同一企業に30年勤務していましたが、人間ドックで大腸がんが見つかりました。
初期のため手術は成功しましたが、これをきっかけに会社を退職しフィリピン・セブに移住することを決断しました。
フィリピン移住するためのビザは何がいい??
当時、フィリピン人の友人に永住を相談したところSRRV(通称リタイアメントビザ)を取得すれば快適にフィリピンに永住できると教えてくれました。
フィリピンの永住権といえばクウォータビザがありますが、日本人年間50名の制限があり、5万USドルのデポジットと高額なエージェント費用が必要とのことでした。(2018年時点)
またツーリストビザでも延長手続きすれば長期滞在は可能ですが、半年ごとの申請や別途外国人登録証の取得など時間と費用が掛かります。
とりあえず長期滞在しようと考えておられる方はSRRVビザが一番いいのではないでしょうか。
フィリピンのSRRV・リタイアメントビザの特徴。35歳から取得できる?
SRRVの正式名称はSpecial Resident Retiree’s Visa(特別居住退職者査証)。
URL:フィリピン退職庁ホームページ
その名の通り基本的には退職した人を対象とするビザで、年齢や年金の有無などで預託金の金額が変わりますが、35歳以上であれば取得することができます。
- f無犯罪証明書(日本の警察で取得し領事館で英訳するのが一般的)
- 健康診断書(指定された医療機関で行う)
などの必要書類を完備し、PRA(フィリピン退職庁)に申請、日本から預託金を送金後、1か月以上の滞在により取得することができます。
SRRVはクオータビザに比べハードルはだいぶ低く、申請すればほとんどの方が取得できるようです。
私は帯同家族はおりませんでしたが、種類によって夫の申請で妻と子供のビザも同時に取得できます。
SRRVの中には、
- 預託金を投資で転用できる「クラシック」
- 転用できない「スマイル」
- 介護が必要な方の「ヒューマンタッチ」
などいくつかの種類があります。
日本人のビザの取得は言葉(英語)の関係でエージェント(ビザ取得代行業者)に依頼する人が多く、代行手数料が10万円以上かかりますが面倒な書類作成や申請などを代行してくれますのでとても助かります。
→フィリピンのSRRVビザ取得を検討の方は、当ページ下部のフォームよりご連絡ください。
英語が堪能であれば自身で申請可能ですが、思いのほか手続きは面倒で、SRRVの発行窓口であるPRAは対象者への説明やり取りなどスタッフの負担になるためあまり歓迎していません。
ケースによってはマニラの本庁まで飛行機で飛ぶ必要があったりします。
私が取得したのはSRRV「クラシック」
年齢が50歳以上で年金なしのため預託金は20,000USドル(日本円で約230万円)ですが、クラシックはビザ取得1ヶ月後であればいつでも投資転用が可能なので、私はマンションの購入費用として全額使用しました。
ただ、日本でいう抵当権のようなものが付きますのでマンション転売時には再度預託金を預けることが必要です。
ちなみに、50歳以上で年金受給者なら預託金は10,000USドル、35歳以上50歳未満の場合の預託金は50,000USドルです。
SRRV・リタイアメントビザの特徴や保有するメリット
SRRVの特徴としては就労が可能であることです。
通常、ロングステイビザ・観光ビザなどは就労できず、別途就労ビザが必要となりますが、取得するのが結構大変で費用が掛かるためSRRVはとても有効であるといえます。
日本からフィリピンへ行く際、滞在30日以内の場合はビザなしで入国可能、滞在期間の延長もフィリピンで手続きすることができますが、日本からの出国時に帰りの航空チケットまたは第3国への出国チケットを購入して提示する必要があります。
しかし、SRRVを保有していれば滞在期間の制限はないため不要となります。
また、フィリピンの自動車運転免許取得は基本的に1年以上滞在できるビザが必要ですがSRRVがあればその条件をクリアすることができます。
さらに、レストランでの食事や買い物の際、お店によってはカード提示により10%引のサービスが受けられますので、高額の支払い時は思いのほか得したりします。
SRRV・リタイアメントビザの更新について
ビザの更新は毎年、360USドルの更新料がかかります。※ルールは変更されますので、最新の情報を取得ください。
とはいうもののSRRVは日本人だけでなく他の外国の移住者の多くが保有するビザです。
一年中フィリピンに居住してる人だけでなく、頻繁にフィリピンを訪れる人であれば保有する価値はあると思います。
実際、私の友人の多くがSRRVビザです。
また、不定期ですがPRA主催のパーティーに招待され、世界各国の新たな友人と出会うことができます。
日本の住民登録や年金はどうなる??
フィリピンに移住する際、
- 日本の住民登録をそのまま残しておくか
- フィリピンに移すか
を選択します。
日本に残す場合は住民税、健康保険、年金などの支払いは継続しなければなりません。
フィリピンに移す場合、支払いは不要となりますが健康保険は使えなくなります。
所得年金受給前の方は受給可能年齢になったら、支払停止後の期間割合を差し引き受け取ることが可能です。どちらにしても国籍はもちろん日本のままです。
セブでの年金生活の実態。〜1人年間200万円で十分生活できる〜
私の住むセブは1年中
- 最高気温は30℃~33℃
- 最低気温は23℃~25℃
と、夏大好きで寒がりの私にはとても住みやすい気候です。
特に日本の真夏に比べるとセブは避暑地と思えるほど日陰は涼しく感じ、私はあまりエアコンを使わず生活しています。
ほとんどのマンションにはプールとジムがついており、日中はプールで涼んでいる人が多くいます。
10月前後に雨季といわれる季節がありますが、一日中雨が降る日は少なく、夕方にスコールが降る日か多いという感じです。
年間通して温暖差が少なく、普段はいつもTシャツ・短パン・ビーチサンダルという格好なので、衣服などの出費は本当に少なくて済みます。
関連記事:「セブ移住がオススメな8つの理由」
生活レベルにあった選択肢がたくさんあるのがフィリピン生活の特徴。フィリピンは3割の裕福層と7割の貧困層が共存している国
日本人など先進国の外国人はほとんどが裕福層です。
もちろん本当の大金持ちもおりますが、日本の普段の生活水準がフィリピンでは裕福層に位置します。
フィリピン人の平均的な月収は2~3万ペソ(約43,000円~65,000円)。
その給料で一家・親子3世代が生活していたりします。
日本人が住居・食べ物など日本と同じレベルを望めば、日本と同じかそれ以上のお金が必要となります。(賃貸住宅やマンション・自動車・日本食レストランなど)
しかし現地の人が住む住居・利用する交通機関・食事などはとても安価で、とても大きな金額差があります。
例えば交通機関
- 裕福層は運転手(運転手の月給2万円程度)付きの自家用車
- タクシー:初乗り40ペソ(約90円)2㎞程度走行し100ペソ(120円)程度
- バイクの2人乗り:タクシーの半額程度
- エアコンなしの乗り合いバス:ルート内は乗り降り自由で7ペソ(約15円)
など。
交通機関だけでなく、衣食住において各人の生活レベルにあった選択肢がたくさんあるのが特徴です。
フィリピンに永住し、ある程度現地に馴染んだ生活をすれば一人年間200万円程度で十分生活できると思います。
関連記事:「1ヶ月で必要な生活費は?セブの物価情報を徹底紹介」
ちなみに、高校の講師をしているフィリピン人の友人に平日1日当たり使う金額を聞いたところ、昼食代50ペソ(約110円)おおよそ150ペソ(約320円)位とのことでした。
海外生活のネック・言語は問題なし。ほとんどの人は英語が話せる
フィリピンではほとんどの人が3種類の言語(全国共通のフィリピン語・それぞれの地域の現地語・英語)を話すことができます。
学校では3種類の言語を学びますが、小学校の高学年から授業は英語で行われるため、みんな英語が身についているようです。
英語を話すことができ、しかも人件費が安いフィリピンに世界中の英語圏の企業のコールセンターや英語学校がフィリピンに数多く存在しているのはそのためです。
海外移住でネックとなる言語は、東南アジアの他の国と違いほとんどの人が英語を話せるためコミュニケーションがとりやすいと思います。
なんといっても海!エメラルドグリーンは感動
セブは日本から飛行機で約5時間、LCCをうまく利用すれば往復2万円で行き来することができます。
フィリピンは多くの島々で国ができており、きれいな海がたくさんあります。
スキューバダイビングをする人はもちろん、シュノーケルで潜るだけでもきれいな魚を見ることができます。
体長10メートルのジンベイザメやウミガメと一緒に泳ぐこともできます。
海の色が日本とは違い、エメラルドグリーンの海は見ただけで感動すると思います。
海岸近くには日本人を含む多くの外国人が居住しています。
また、あたりを一望に見渡すことができる標高の高い山に行けば日中、日差しは強いものの日陰は気持ちいい風で涼しく、朝晩は長袖が必要なくらい気温が低かったりします。
関連記事:「フィリピン移住7つの魅力!在住者が明かすメリットとは」
フィリピン満喫はSRRVでの永住がおすすめ
観光旅行では体験できないフィリピンの良さを満喫するには永住が絶対おすすめです。
定年退職の方だけでなく35歳以上で金銭的余裕のある方は、SRRVで移住を検討されてはいかがでしょうか。
せかいじゅうが厳選する安心のエージェント
現地の安心できるエージェント選びは移住するうえ、最も大切です。
しっかり吟味をして、依頼をするかどうかを検討してみてください。
また、せかいじゅうではフィリピンの退職庁と提携するフィリピンビザエージェント(日本企業)をご紹介できます。
フィリピン政府内部と強固な繋がりで、申請時、通常45日ほどの連続でのフィリピン滞在が必要が所、最短9日間の滞在で無期限居住許可発行までサポートします。(35才から取得可能。)
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