「日本人が行ってよかった観光地」でも1位に輝くなど多くの人気を集めている「カンボジア」。
気に入りすぎて移住までしてしまう人も続出しているようですが、実際移住する場合、どの分野で、どのくらいお金がかかるのでしょうか?
カンボジア移住に必要な費用を徹底検証します!
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カンボジアへ移住したい!でも・・
日本とはかけ離れたアジア特有の文化、無言のうちに歴史を語りかけてくる数多くの遺跡群や景色、躍動感あふれる人々の生活や街並み、そしてカンボジア人の暖かい笑顔……、そんなカンボジアの様々な面に魅了され、毎年多くの観光客が足を運んできます。
移住する理由
このような旅行経験を通じ、さらにはインターネットを通じてカンボジアを知っていくと、ある人たちは様々な理由で「移住」を考え始めるようです。
例えば、「発展途上にあるにカンボジアでボランティアに携わりたい!」とか、「長期海外生活の経験をしてみたい……」、「語学勉強のために移住したい!」、「老後の人生を海外でのんびり過ごしたい……」などの理由で移住を考え始める人が多いようです。
今記事をご覧になっている方もあなたもその一人ではないでしょうか?
旅行と住むことの違い
でも、「旅行で訪れる」のと「実際に住居を構えて生活する」のとでは、必要な準備や経験するであろう出来事がだいぶ違ってきます。
旅行の時は、旅行会社やガイドの人が懇切丁寧に 準備し、同行し、助けてくれました。極端な言い方をすると目をつぶってても旅行できるわけです。
しかし、実際に生活するとなると自分で行わなくてはならない割合が大幅に増えてきますし、トラブルや毎日のタスクを自分でこなさなければなりません。
さらに、金銭的な違いもあります。
旅行と異なり日数が多くなれば当然かかる費用も変わってきます。
そしてほとんどの人が知りたいであろうというのが今回のテーマ「実際、カンボジア移住にいくらかかるの?」です。
滞在に必要な費用、家賃や光熱費、交通手段や食費などの生活費についてバッチリお答えしちゃいます。
まずカンボジアへ行くには何が必要?いくら必要?
「移住にはどのくらい費用がかかるのか」を説明するには「どんな分野で費用が必要なのか」も並行して説明しなければなりません。
ここでは仮に一年移住するとして、必要な費用を順を追って見てみましょう。
まずは、渡航前に必要なものと費用を考えましょう。
渡航費用
まずは渡航するための費用、そう、航空チケット代が必要です。
しかし、この航空チケットの値段ですが、時期・航空会社・乗り継ぎの有無、片道か往復かなどで全く変わってきます。
ここでは片道を例として説明しますが、例を挙げますと、某格安航空チケットでは片道2〜3万円ですが、大手航空会社の直航便、もしくは簡単乗り継ぎ、待ち時間ほとんど無しの優良便ですと片道20万円近くする場合もあります。
どのチケットを選ぶかは予算の問題と言っても良いでしょう。
長期滞在者の話によると、とにかく費用を抑えたいのなら「中国東方航空」、値段と乗り継ぎを考えるなら「ベトナム航空」、直航便は「ANA」がオススメだそうです。
ここは焦る気持ちを抑えてじっくり納得のいくチケットを探しましょう。
海外旅行保険
さて、仮に条件の良いチケットが見つかったとしましょう。
着々と移住に向けて準備をしているわけですが、早くもここで大きな金銭的分岐点に差し掛かります。
それは「海外旅行保険に加入するかどうか」という点です。
短期の観光旅行ですとツアーに保険料金が含まれている場合がほとんどなので、保険についてあれこれ考える必要はなかったでしょう。
しかし、今回のように単独で長期滞在を計画するとなると保険に加入するかしないか、するとしたらどれに加入するかを自分で選ばなければなりません。これが費用を大きく左右する点です。
仮に無保険ですと、渡航前で十数万は節約できるでしょう。
しかし万が一、渡航先で病気や事故にあった場合、それを上回る費用がかかる場合があります。
さらに保険内容によっても契約金はかなり違ってくるので、どのくらいの保障が欲しいかをじっくり考える必要があります。クレジットカードの付帯保障などを利用している渡航者もいるようです。
海外旅行保険のついたクレジットカードについて知ろう↓
予防接種
渡航前に出来ればしておきたいのが、予防接種です。
カンボジアには法律で決められている予防接種、いわゆるイエローカードなどの提示はありません。
しかし、A型またはB型肝炎、狂犬病、破傷風などの予防摂取はしておいた方が良いでしょう。
医療機関によりますが値段は必要な回数全て受けるとすると5万円から8万円ぐらいはかかるようです。
しかし、実はこの予防接種、カンボジアの病院でも受けれるんです。
A型、B型肝炎は一回約20ドルぐらいとお安くなっております。
狂犬病は事前に予防接種を受けていたとしても、噛まれた後にさらに注射が必要です。現地の医療機関でも良いという方は検討してみてはいかがでしょうか?
無事到着!次に必要なのは?
さて、計画を練ってからあれよあれよ月日が流れ、遂に出発当日を迎えました。
期待と不安を胸に機体に乗り込み離陸。数時間のフライトを終え無事に現地へ到着しました。階段で機内から降りて、ついに念願のカンボジアの地を踏んでいます。さて、次に必要なのは何でしょうか?
ビザ
まずは滞在のためのビザが必要です。
日本でも事前に大使館を通して取得ができますが、経験のために空港での取得をオススメします。
観光客も多いためイミグレーションの人も小慣れており、それほど難しくはありません。
ここで気をつけたいのがビザの種類です。
今現在、観光ビザと長期滞在ビザ(商用ビザ)の2種類があります。
カンボジアのビザについての詳しい情報はこちら↓
参考記事:カンボジアのビザ6種類の特徴や取得方法を徹底解説!
初回取得は観光ビザ30ドル、商用ビザ35ドルでその後延長の手続きが必要です。
今回は一年滞在を想定しているので商用ビザを申請し、後日旅行代理店を通して延長手続きをします。
一年滞在ビザを申請したとして平均価格約290ドルです。
労働許可証
実は、この記事を作成している間にもカンボジアのビザ取得環境は急ピッチで整備が進んでおり、今後の法改正が予想されます。
本来なら商用ビザは「労働許可証」の取得も並行して行う必要があり、これら二つを取得して初めて法的な長期滞在が可能になります。
さらに今後、別の形態ビザも登場との情報もあるいるので正確な確認が必要です。
ちなみに労働許可証そのものは一年有効で100ドルです。
カンボジアで働く予定のある方は知っておこう↓
参考記事:カンボジア現地採用事情と就職先の探し方
無事に入国!次は家探し
次は、家探しです。
実際に家を借りて住むと、海外での移住生活がぐっと現実味を増してきます。
不動産屋もあることはあるのですが、基本家賃が高い物件の上、仲介手数料も発生するので経済的ではありません。
自分の足で回って空家の看板を見つけて大家に訪ねるのが一番早く安く見つかります。
では、カンボジアではどのくらいの家賃で住むことができるのでしょうか?
ゲストハウス
手軽で比較的綺麗なゲストハウスを長期で借りるのも良い方法です。
基本的な家具はついているのでアパートが見つかるまで住むのも良いかもしれません。
値段は様々ですが、150ドルから300ドルぐらいでいくらでも見つかるでしょう。
アパート
直接、もしくは知人を通して大家さんと交渉して入居できます。
地域、家の作り、広さ、築年数などで家賃は変わってきます。
首都プノンペンでは、外国人が住めそうなアパートは200ドルから300ドル、シェムリアップでは探せば単身向けワンルームが100ドルからあります。
大家によっては半年、一年分の家賃を前払いが必要な場合もあるので確認が必要です。
家具や移動手段、日常生活の費用
家が見つかり、拠点を確保したら身の回りの家具や交通手段、環境整備が必要になります。
最近はカンボジアでも日本と変わらない家具やファニチャーを揃えることができるようになりました。もちろんその分値段は高くなりますが……。
生活に最低限必要な物を揃えるとしたらいくらぐらいなのでしょうか?
バイク
これがないとカンボジアでは生活が難しいでしょう。まず最初に揃えたいアイテムです。
バイク社会だけあって新車、中古バイクが山ほど売っています。
長期滞在を計画して金銭的に余裕があるなら新車がオススメです。
中古車は変な物を買わせられる場合があるので、バイクに詳しい方か交渉力に自信がある方以外はオススメできません。
新車は1,000ドルから2,000ドルぐらいを見積もっておけば良いでしょう。
電化製品
冷蔵庫、洗濯機、現地の携帯電話、可能であればクーラーもあると大変快適です。
仮に全て新品で買ったとすると1,000ドルぐらいにはなると思われます。
中古も売っているのでじっくり選んでもいいかもしれません。
通信費、光熱費など
自宅にインターネットを引く場合は、工事と初期費用が必要です。
会社と通信速度によって値段は違います。
定額制の有線を引いたとして初期費用約50ドルから、その後毎月15ドル程度を見込んでおけば大丈夫でしょう。
毎月の光熱費などですが、無理なく自炊し、クーラーも普段使いで使用するとして50ドルぐらいになります。
以外と日本と変わらないんですよね……。
食費
毎回外食するとなんだかんだで高くなってしまいます。
最近は、輸入食品を扱ったスーパーマーケットもあるので、そこで食べ慣れた食材を購入することもできます。
ただ、商品によっては日本より高いので要注意です。
一番安いのは地元の市場で買うことでしょう。お肉、野菜、果物は新鮮で安く変えます。
衛生面が心配な人は無理せずスーパーを使いましょう。
無理なく自炊して、月100ドルもあれば十分お釣りが出るはずです。
カンボジアの生活費はこちらに詳しく記載しています↓
参考記事:カンボジアでの生活費や物価ってどのくらい?実生活に沿ってコストを公開
まとめ
さて、ものすごく簡単に説明してきましたが、カンボジアでの生活をイメージすることができたでしょうか?
結論から言うと「いくらかかるのかはその人の生活次第」と言うことになりますね。
外国人向けの豪邸に住んで、毎日外食をしたら日本より高くつきます。
一方、地元のカンボジア人が住みそうな家に住んで、地元の食生活で済ませれば月100ドルもあれば十分でしょう。しかし、そこはやはり厳しいので無理なく生活できるレベルで考えたいと思いますね。
それで「結局いくらかかるの?」と言う質問への答えとしては、初年度は 6000ドル、以降は年3000ドルから4000ドルが妥当ではないかと思われます。
これでも十分日本での生活費より安いですよね。
しかし、値段では測れない貴重な体験や経験が待っていることは間違いありません。
あとは思い切って飛び込んでみるだけです。カンボジアの刺激的な生活がみなさんを待っていますよ。
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