イタリアは日本に比べると面積も3/4程で小さな町ですが、世界各国からイタリアに移住や留学を夢見てくる人が多い人気のある国の一つです。
歴史が長く、音楽、建築、ファッション、料理、サッカーなど各分野で魅力がある国です。
そんな国でこれから暮らす方にとって、都市選びはとても大切。今回は、都市を選びの参考にしてほしい情報をお伝えします。
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1.目標を定めておく
海外に住むことは、それなりの覚悟がいると思います。
イタリアに来て何をしたいか。何を学びたいかによって都市選びが変わってきます。
イタリアは日本と同じように南北に長い国です。北と南では、イタリア語が随分変わり、気候や国民性も大きく変わります。
ですので、目標に合わせた都市選びが、重要になります。
2.まず、南北どちらがいいか決めよう!
イタリアは地域によって国民性が変わります。
その特徴を知っておいて選ぶと居場所の良さを感じます。
南イタリア
人との関わりを感じ、強いつながり、自由にマイペースに過ごしたいなら南イタリアがオススメ。
北イタリア
イタリアの文化を感じながら、自分のプライベートを保ち、新しいことに挑戦、可能性を探すなら北イタリアがオススメです。
ご自身にあう気質や求める環境に応じて、この2つの地域から選びましょう。
3.イタリアで仕事をしたい人
おそらくイタリアでキャリアを積んで日本での仕事に生かしたいと考えている人も多いと思います。
まず、最初に覚えておかないといけない事は、日本人がイタリアで働くには「就労ビザ」を持っていないといけないということ。
パスポートだけでは法律上働けません。
パスポートだけでイタリアに行って面接をしてもこのビザがないと働けないと門前払いされます。
都市選びや仕事選びよりも前の問題になってきます。
4.語学を習得したい人
まずイタリア語は、都市によって発音が大きく変わります。
例えばシチリア語は、アラブ語やスペイン語が混じった言葉でシチリア人自身「イタリア語」と言う認識を持っていません。
シチリア語やナポリ語は、イタリア人も分からないほど言葉が違うのでニュースでも下に字幕が出ます。
語学留学は、ゼロから習得する人にとっては都市選びが大切になります。
それぞれの街のアクセントや話し方を考慮した上でイタリア語の勉強をしないといけません。
次に、都市別にどんな特徴があるのか、見てみましょう。
5.歴史に溢れるローマ
ローマは、イタリアの首都で歴史的建造物がたくさんあり、テレビやガイドブックで見るイタリアらしさ色濃い場所です。
観光地も多く、ローマに住んでいると留学生仲間も多く思い描いていたイタリア生活を楽しめると思います。
語学留学としてローマを見た場合
ローマ語はとても荒っぽい方言でビジネスや通訳として使える言葉ではありません。でもローマに住んでいる人たちはスタンダードなイタリア語も話せるので通常私達外国人と話すときは、わかりやすいように話してくれます。
ローマはイタリアの中部にあたります。
おせっかいとも言えるほど気遣ってくれる人が多く楽しい仲間がみつかるかもしれません。
イタリアらしさを感じ、歴史を感じたい人にオススメの街です。
6.美しい憧れの街フィレンツェ
フィレンツェは、建築物が美しく華やかな街です。
景色に憧れて住みたいと感じる人も多い人気のある街です。芸術品も多く有名なイタリアの絵画を目の前で見る事もできます。
料理留学をする人も多くトスカーナ地方にはたくさんの料理学校があります。
語学留学としてフィレンツェを見た場合
言葉はフィオレンティーノと言われる方言で、Cの発音が特殊な発音をするので聞き取りにくい事が多いです。
例えば「CA」は通常イタリア語は「カ」と発音しますが「ハ」となります。
最近の若い人は、イタリア語の発音もしっかりできるので、日常会話で困る事はないと思いますが、
お年寄りの方は、イタリア語を発音できない方もいらっしゃいます。強いフィオレンティーノの発音がついたイタリア語のクセがついてしまう場合があります。
お休みの日は、花の都フィレンツェを歩きながらゆっくりとした日を過ごすのも素敵ですよね。
7.活気にあふれるモードの街ミラノ
ミラノは、ビジネスの街なので首都ではありませんが、東京のような役割をしています。
語学留学としてミラノを見た場合
ここでは比較的「イタリア語」を話されているので語学を勉強しているのに向いています。
外国人も多く音楽、ビジネス、語学留学などいろいろな理由で各国から住んでいる人が集まっています。
もちろんミラノにもミラネーゼという方言があります。響きは少しフランス語っぽいイタリア語という印象です。
ミラノの人は、ふざけて話すときもあるかもそれませんが、ミラネーゼを話す事はまずありません。みんなイタリア語で話します。
その為外国人にとってイタリア語を勉強するには住みやすく聞き取りやすいと言えます。
ミラノの人は外国人に対して特別扱いはせず平常心で接します。それは時に不便に感じたりする事もあるかもしれませんが、自分らしくいれる機会を与えてくれます。
ミラノは大きな街なので日曜日も開いているお店が多いです。
イタリアで都会生活を楽しむならミラノがあっています。ファッションが好きな女性もブランド品が並び楽しめる場所です。
8.女性の都市選びは慎重に
女性が一人で住むのであれば治安も、考慮しなければなりません。
ローマよりも南に住む事は注意が必要です。
ナポリは、ピザなどの発祥の地できれいな海で魅力的な部分もありますが治安ははっきり言って悪く、すすんでお勧めができません。
シチリアは交通の便が悪く車がないとシチリア島内での移動も困難です。
また、シチリアの人たちはとても好奇心が多くいい意味でも悪い意味でも声をかけてきます。危険な目に会う事も多いのが現実です。
嫌な時ははっきり意思表示をしないと怖い経験につながることがあります。
最近は毎日難民がシチリアに1,000人程入ってきています。残念ながら女性一人でイタリア生活を始める都市としては、避ける方がいいかもしれません。
9.都市は家賃が高い!
都市選びが終わったら通常住む家を探すと思います。
だいたい留学はローマ、フィレンツェ、ミラノなど有名な都市を選ぶと思います。実際に外国人の留学を受け付けている学校も多いです。
イタリア都心の家は日本のように高層ビルはなく、すべてのアパートメントが5階建てくらいです。
その為都市は比較的家賃が高いです。イタリア人の平均月収が1,200ユーロに対して家賃は700ユーロ程です。
そのため電車の駅がある周辺の町に住む事方が経済的に安心だと思います。
都市に住んでいる日本人の学生さんは、共同生活やシェアハウスをしている人がほとんどです。
10.交通の便を考慮した場所選び
日本人にとって交通に便を気にして都市選びをする人が多いのですが、イタリアでは電車は1時間または2時間に1本と言う場所は多いです。
例えばミラノから電車で40分程の町では、ミラノ行きの電車は、
5:30、6:30、7:30、8:30、とんで12:30、13:30、14:30とんで17:30、18:30…
という感じです。
このような町でも交通の便はいいと言うのがイタリア的考えです。
11.イタリア滞在期間に合わせた決断
先ほども言った通り滞在期間にや経済的な問題を合わせた上で住む場所を選びましょう。
短期留学などで考えている場合、通う学校の近くに住むと便利ですし道に迷う事もありません。
ただ学校がある場所は中心街から近い場所が多いので家賃が高くなります。
長期滞在になる場合は、経済的な事も考えると少し離れたところに住む事も選択の一つになります。
もちろん途中で住む場所を変える事もできますが、滞在許可証がイタリアの場合届くまでに6ヶ月かかったり、10ヶ月かかったりします。
大切な書類などが届いたタイミングを見て変更をする事をオススメします。住所変更などはイタリアで手続きをするのは時間を要します。
まとめ
イタリアで生活するといっても、地域によって国民性、言語、生活環境が大きく異なります。
まずは、ご自身が何を大切にしたいか、を踏まえながら、今回の情報を参考に、都市選びをしてみてください。
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