新規ショップの香港店オープンの立ち上げとして、1年間働いた勤務経験者に香港就労体験談をお聞きしました。
香港人と日本人とのホスピタリティや仕事に対する考え方の違いなど掴んでみてください。
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私が香港で働いたきっかけ
私は以前全国展開している天然石とアクセサリーを取り扱うショップで店長業しており、その会社が香港に出店するため、海外第1号店のオープニングスタッフという形で香港に1年間勤務することになりました。
当時、海外に住みたいということを上司などに伝えており、外国人の接客も経験があったため、会社より声がかかりました。
正直住むなら欧米とイメージしていたので、まさか香港とは考えてもおらず、最初は香港について何も知らないままのスタートでした。
ワーキングビザの期限は1年間で、取得に関しては会社がエージェントへ手配してくれました。
個人での渡航ではないので、自分でしたことは、会社に履歴書や書類などを提出するくらいだったので楽でした。
香港での仕事の内容は?
仕事の内容はアクセサリーや天然石の接客、販売でした。
親日家が多く、日本食や日本のアーティストなど日本の様々な文化に興味を持っている人が香港には多く、また天然石やアクセサリーなどを卸しを行う業者が多くいたり、香港の人々は風水を信じる為水晶などの天然石を家に置いたりと、需要があるだろうとのことでのオープンでした。
スタッフは全員香港人スタッフでした。
日本の企業で働いた経験のない香港の20代のスタッフに、日本の細やかな接客の仕方や店内のディスプレイを教え込まなければなりませんでした。
ですが日本に興味のあるスタッフが多く、また日本語を勉強しているスタッフも数名いました。
私は広東語が話せない為、基本的にスタッフとの会話は英語か日本語でした。
香港はイギリス領だったため、通りの名前にstreetが残っていたり、通貨も香港ドルだったり、主に若い人たちは英語が話せたり、イギリス領だった頃の名残が多く残っています。
給与は日本の会社より香港の口座に振り込まれるシステムで、基本給プラス海外勤務手当が追加されました。シフトは日本のルールに従って早番・遅番システムという形でした。
香港生活前に用意したほうがいいもの
準備品
香港はだいたいのものが揃っているので、生活用品で特別困ったものはなかったと思います。
私の場合は滞在中何度か帰省することができたので、どうしても日本製のものがいいときは日本で買って持って行きました。
例えば
- コンタクトレンズの消毒液
- アイボン(個人的に毎日使っています)
などは日本で買って行きました。
もちろん香港にもあるんでしょうけど、個人的なこだわりです。
日本食の食材ですが、日本人が多く住む香港なので
- 醤油味噌などの調味料
- レトルト食品
など、割高ですが購入できました。
回転すしなどの日本食レストランもあります。ただあまり美味しくありませんでした。
香港ではイギリスの影響でGタイプのコンセントが一般的で、日本とは異なるので変換プラグが必要です。
電圧も220Vと日本よりも高いです。
それを知らなかった私は変圧プラグを使ったにもかかわらず、デジカメの充電器を壊してしまった経験があります。
語学 英語は最低限に!そして、広東語が分かると便利!
一番大事だと感じたのはやはり語学です。
もちろん国によって必要な言葉は違いますが、だいたいの国が英語を共通語とする現代、せめて日常会話程度の英語は覚えていったほうがいいですし、生活するとなったらそこそこの理解力が必要かと思います。
私は幼い頃より英語に興味があったため、ある程度の会話は可能でしたが、生活となればまだまだ理解できない英語はたくさんあります。
渡航する方はある程度の英語を勉強していってほしいです。
話せるのと話せないのでは現地の人たちとのコミュニケーション量が全く違います。
ただし香港や中国に関しては漢字である程度理解できることもありますが…。ただ今となっては広東語をもっとしっかり勉強すればよかったと後悔でいっぱいです。
現在はスマートフォンもあり、インターネットも比較的自由に使えるので、そんなに困ることはないかと思います。
香港の人たちと日本人の考え方の違い 〜丁寧が苦手、短気?〜
日本人はとにかく何事もきちんとしている、というイメージがあります。
香港の人たちと日本人の大きな違いは、日本人は物事の経過を大事にしますが、香港の人たちはとにかく結果をばかりを求めるということです。
香港の人たちは短気なのでしょうか…。
丁寧に物事を進めることが苦手だったような気がします。
日本のショップではお客様にプレゼントでと頼まれたら、もちろんラッピングをするかと思いますが、香港にはその習慣がなくスタッフにラッピングの仕方を教えたときにめんどくさいというような顔をされ、なぜそんなことをするのかと聞かれました。
また日本の丁寧な接客についても驚いていました。
例えば、両手を使って商品を渡す、後ろで手を組まない、肘をつかないなど日本では接客時にしてはいけないことがたくさんあります。日本の細やかな対応の仕方、親切、丁寧といったことを理解しづらいと感じるスタッフは多かったと思います。
日本のお店を香港の人たちを使って、いかに再現することが大変だったかということを感じました。
働いていて驚いた体験は?
ショップに合わない服装で出社
ショップ店員なので、見本になるようなおしゃれな格好をして店頭に立つのが当たり前なのですが、あるオーストラリアから帰国したばかりの香港人男性のスタッフはある日、遅刻してきた上になぜかスーツで出勤してきました。
驚いた私はなぜスーツなのか、カジュアルな格好に着替えてきて!と伝えると、なぜ?ジャケットを脱ぐからこのままでもいい?と言ってきました。
彼にはショップでおしゃれなカジュアルな格好でいなければいけないということが理解できず、とても困惑していました。
カジュアルなお店でスーツを着ているのは、オフィスにジーンズで来るのと同じだと再度伝え、その日は早退させました。
中国人への応対
また、香港には多くの中国人もお店に来ていました。
ある中国人女性は平気で菓子パンを食べながら、商品を見ていました。
私は英語で「店内で食べないでください」と伝えましたが、無視。ここでも日本の当たり前は通用しませんでした。
また何度も広東語や中国語で声を掛けられることも多々ありました。
その際はとりあえず「中国語、広東語を話せません」や「お会計はこちらです」など必要な言葉だけ覚えました。
今覚えば現地でもっと広東語や中国語を勉強すればよかったと、これは一番の後悔です。
香港の人たちのキャラクター
100万ドルの夜景が見える大都会香港。
土地も少ないので高層ビルが多く、一般人はだいたいアパートやマンション暮らしで、一軒家に住む人は香港ではかなりのお金持ちです。
物価は日本とさほど変わりませんが、ローカルなエリアに行くと食べ物もかなり安いです。その代わり英語が通じません。
香港の人たちは気が強い人が多く、比較的自己主張もはっきりしています。
仕事の際も自分の主張を貫こうとするスタッフもいたためやりずらいと感じることもありました。
思っていることをはっきり言うので、日本人なら少し傷つくような言葉を平気で言ったりしますが、彼らにとっては傷つける気もなく当たり前の会話です。
香港の人たちとコミュニケーションを取るときはある程度おおらかな気持ちでいた方がいいですね。
でも、みな明るい性格で、特別接しづらいということはありません。
香港で働いた体験を振り返ってみて
香港には高層ビルと美味しい中華料理、綺麗な夜景とたくさんの魅力があるエキサイティングな街です。
お隣の中国やマカオにも行きやすい場所です。
海外で働くということは本当に大きな経験になると思います。今振り返ればこの経験があるかないかで、人生に大きく影響しているなと感じます。
海外で働くチャンスがあればぜひそれを生かして欲しいなと思います。
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