【再現性あり】ファッション留学からパリコレブランドで働くロードマップ

フランスでのファッション留学を目指す人の中には、いつかパリコレブランドで仕事がしたい、と考えている人も多いのではないでしょうか。

しかし、実際にブランドへ就職するための、具体的な方法を示した情報はほとんどありません。

フランスでの就職活動では、しっかりとした事前準備と自己アピールがとても大切です。

この記事を読むことで、留学前の心構えからインターン制度の活用法、また採用に至らなかった場合のリカバリー方法まで、パリコレブランドへの就職活動の流れを理解することができます。

このロードマップに従って実際に就職を果たした筆者が、実体験をベースに解説します。

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ファッション留学を目指す前に

留学を決意したら、まずはしっかりとした準備が大切です。

「とりあえず現地へ行けば何とかなる」という考え方は危険です。

フランス語は話せるか、ファッション分野の知識はあるか、留学費用は準備できているかなど、ひとつずつチェックしていきましょう。

フランス語とファッションの勉強

フランス語は積極的に学びましょう。

完璧を目指す必要はありませんが、基本的な文法やフレーズを習得しておけば、現地生活がスムーズになります。

特に、現地でのインターンや就職活動では、フランス語で自分をアピールできることが非常に重要です。

多くの企業はフランス語でのコミュニケーション能力を評価するため、少しでも話せるようにしておくと大きな武器になります。

また一般的に、日本の服飾専門学校を卒業しておくと、就職率がアップします。

日本の服飾教育は世界的に見てとてもレベルが高いので、特に縫製士やパタンナーを目指す方は卒業しておくのがおすすめです。

ファッションの基礎知識があることで、フランスの学校での成績評価や、就職活動でとても有利になります。

自分に合った学校を選ぶ

パリにはいくつかの服飾専門学校があります。カリキュラムや強みを比較して、自分に合った学校を見つけましょう。

経験者向けの1年コースなどを実施している学校もあります。

以下に代表的な学校を紹介します。

  • IFM:InstitutFrançaisdelaMode
    パリクチュール協会に所属していた歴史があり、フランスの大手ブランドへの就職率がトップ。
    デザイン教育に力を入れている
  • ESMOD
    日本にも分校があり、パリへの留学プログラムを提供している。
    デザインからパターン技術まで幅広く学習できる。
  • AICP
    フランス政府認定のモデリスト(パタンナー)養成学校。
    縫製士やパタンナーを目指すならこちらの学校がおすすめ。

フランスでは就労ビザの申請時に、ディプロム(修了証)の提出が求められることが一般的です。

自分の目指す職種に応じて、取得できる修了証をチェックしましょう。

留学費用と資金計画

学校を選んだら留学にかかる費用を計算しましょう。

学費だけでなく、家賃や食費などの生活費など、余裕をもった見積もりを立てることが大切です。

留学費用がすぐに準備できない場合は日本で一度仕事に就くのも有効です。

数年間日本のアパレル業界で経験を積むと、高いレベルのスキルを身につけることができ、フランスでも即戦力として採用される確率がアップします。

参考リンク:フランスの大学留学費用はこれで全部!生活にかかるお金を把握しよう

学生ビザを取得する

留学先の学校の開校時期に合わせてビザを取得します。

事前に学校への登録とアパート探しを進めておきましょう。

入学審査で面接などが必要な学校もあるので、場合によっては一度フランスを訪れる必要があります。

仮登録証を発行してもらい、ビザを申請します。

はじめての留学手続きではわからないことも多いので、留学1年目だけプロのサポートが受けられる留学エージェントに登録するのも有効です。

参考リンク:フランスのビザ13種類の特徴と申請方法を徹底比較

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就活を意識した留学をしよう

とにかく成績上位者を目指す

無事学校に入学し、授業が始まった日から就活に向けた学校生活がスタートします。

授業に積極的に参加し、課題をしっかり提出しましょう。

型紙作成の授業は、日本の専門学校を卒業した人には簡単に感じるかもしれません。

この時点で他の学生よりも有利なので、成績上位者を目指しましょう。

フランス語に慣れ、専門用語を学び、インターンに備えます。授業の成績はインターン選考に直結するので、可能な限り高い評価を得ることを目指してください。

インターン(stageスタージュ)制度をフル活用するために

フランスでは高等教育カリキュラムの一環として、修了前のインターンシップが義務付けられています。

そして多くの場合、学生はこのインターンを利用して企業に自分の能力をアピールし、採用を得ることになります。

またアルテルナンス制度を活用し、より長期の研修が可能な場合もあります。

在学中からインターン選考に向けたポートフォリオを作成していきます。

自分の目指すブランドに応じたポートフォリオを作りましょう。

  • スタージュ(stage)制度
    学生が短期間(数週間〜6か月)企業で働き、実務経験を積むインターンシップ。報酬は2か月以上の場合に支払われ、主に学校の課程の一環として行う。就活の第一歩。
  • アルテルナンス(alternance)制度
    学業と企業での職業訓練を交互に行う、1〜3年の長期プログラム。
    契約に基づき給与が支払われ、優秀であれば卒業後にそのまま雇用される可能性もある。

インターン先の探し方

留学生はコネクションの少なく、自分で探すのが難しいため、学校のインターン担当者に依頼するのがおすすめです。

成績が優秀であれば、パリコレブランドでのインターンを得られる可能性も高まります。

成績をアピールし、希望するブランドを明確に伝えることが重要です。

担当者が積極的に動いてくれない場合は、学長に相談するのもおすすめです。

自力で探す場合は、求人サイトやLinkedInなどを活用するのが一般的です。

大手ブランドに履歴書を手あたり次第に送るのは、担当者の目に止まる確率が低いのでおすすめしません。

参考リンク:フランス留学を失敗させないための5つのポイント

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パリコレブランドで働くために

インターンが決まったら

晴れてインターンが決まったら、いよいよ職場でのアピールが始まります。

ここでの印象が、そのまま就職につながるかどうかを大きく左右します。

全ての行動が見られていることを意識し、自分の向上心を精一杯アピールしましょう。

同時に職場が自分にとって、本当に働きたいと思える環境かどうかもチェックします。その会社がなぜインターン生を受け入れているのか、を考えてみるとよくわかるかもしれません。

優秀な学生の採用を前向きに検討しているか、学校からの要請を適当に受け入れているだけか、時には安価な労働力としてインターンを利用するケースもあります。

こうした会社では、評価されても正規雇用に結びつかないことが多いので、注意が必要です。

この会社に就職したいと思ったら

職場環境に問題がなく、「この会社で仕事がしたい」と本気で思えるのであれば、早めに行動しましょう。

自分のチューターや、職場の上司に直接相談してみるのをおすすめします。

アピールする上で大切なのはとにかく遠慮しないこと

そして、その部署で自分ができる仕事を具体的に伝えることです。

インターン期間を通して積み上げた経験を、成果物という形で実際に見せてみてもいいでしょう。

たとえ即戦力とはみなされない場合でも、熱意とポテンシャルをアピールすることが大切です。

日本での実務経験がある場合、技術的な面での即戦力として、ほとんどのケースで評価されるはずです。

自分のこれまでの努力に自信をもって、精一杯アピールしてください。

自己アピールのテクニック

採用される確率を上げるために、インターン中は以下のことに意識を向けましょう。

・挨拶をきちんとする

フランスでは挨拶がとても大切です。

勤務態度がまじめかどうか(遅刻をしない・携帯を触りすぎないなど)も大切ですが、特に挨拶には気を付けます。

・素直さと謙虚さをアピールする

わからないことは勝手に進めず、きちんと質問してください。

こちらが教わりたい姿勢を示せば、ほとんどの人は快く教えてくれます。

アドバイスには素直に従いましょう。

・フランス語を覚える

現場で使う専門用語や、生きたフランス語の表現を身につけます。

留学生が上手く話せないのは当たり前。

正しいフランス語ではなくてもいいので、積極的なコミュニケーションを心がけてください。

・待っているだけではダメ

フランスでは自分からチャンスを獲りにいく姿勢が不可欠です。

誰かが気づいてくれるのを待つのではなく、こちらからアピールしましょう。

ライバルが多い中で自分の能力をアピールするためには、積極的な行動が大切です。

参考リンク:

フランスに残るテクニック

求人がない場合の手段

インターンを受け入れているからといって、必ず求人があるとは限りません。

残念ながらタイミングが悪く、採用枠が埋まっているケースも考えられます。

そのような状況でも、冷静に次の手を探しましょう。

まず学生を続けられる場合には、インターンの延長や、見習い制度(Alternance)の受け入れを打診してみましょう。

学校に翌年も在籍できるのであれば、アピール期間を確保するとても有効な方法です。

学生が続けられない場合でも、派遣社員やフリーランスとしての契約を提案することができます。

派遣社員での採用は、正社員に比べて雇用リスクが小さく、企業側にとって魅力的な選択肢です。

フリーランスも同様に、個人契約なので柔軟に働けます。

職種にもよりますが、特にデザイナーは大手ブランドであっても、フリーランス契約を結んでいるケースが少なくありません。

派遣社員としての経験を積む

派遣社員としての採用は、正社員登用前の試用期間としてもよく利用されています。

会社側から打診された場合は大きなチャンスとなるため、積極的に受け入れたいところです。

また派遣会社から仕事の紹介を受けられるので、複数のブランドで経験を積むこともできます。

ファッション業界に特化した派遣会社がいくつかあるので、一度面接を受けてみましょう。

派遣会社の契約見込みがあれば、学生から「Passeporttalent」ビザなどに変更できる可能性があります。継続的に仕事があることをアピールして、ビザの取得を目指します。

フリーランスとして機会を待つ

最後に、自力でフランスに残り就職活動を続ける方法をご紹介します。

個人事業主として登録し、「Professionlibérale」ビザを取得します。

会社員としての働き方はできませんが、一定のクライアントや仕事を確保できれば、ビザの更新も問題ありません。

フリーランスとして5年以上の納税歴があると、10年ビザ(会社での就労可能)への切り替えも視野に入ってきます。

学生からフリーランスを経て、パリコレブランドに採用された実例も少なくありません。

取引先を開拓していく力が求められますが、自分の努力によってチャンスを掴むことができます。

このような選択の余地があることも意識しながら、安心して就職活動に取り組みましょう。

参考リンク

まとめ

パリコレブランドでのキャリアを目指すには、しっかりとした下準備と事前のリサーチが欠かせません。

フランスへ渡る前に日本で経験を積むなど、戦略的な留学計画を立てることが大切です。

企業が外国人を雇う場合には、即戦力や高いポテンシャルが求められます。

自分の適性を理解し、積極的に能力をアピールしましょう。「必ず採用される人材になる」という強いモチベーションを持つことが重要です。

もしうまくいかなかった場合でも、粘り強く次の一手を探すことで、チャンスをつかむ確率は高まります。

しっかりと準備をして、自信を持って挑戦してください。

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