南国フィジーでの労働スタイルや環境は日本とは全く違います。
最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、自分の視野を広げ価値観を変えるようなかけがえのない体験ができます。
今回は世界幸福度1位を誇るフィジー就職の実態をさまざまな側面からご紹介します。
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フィジー ではどんな仕事があるのか
日本人のフィジーでの職は大使館や海外青年協力隊などに派遣されるものが多くあります。
それ以外にもフィジーは観光国であるため、
- ホテルのシェフやカスタマーサービスの仕事
- ツアー会社
- ダイビングショップ
などの雇用があります。
また、最近人気が高まっている仕事は、フィジー の語学学校のスタッフです。
フィジーは格安留学地として人気が高まって来ていることから、生徒数の増加に伴いスタッフの増員に力を入れています。
語学学校で働く場合の1日。どんなことをする?
採用が増えている留学サポーターの1日をご紹介します。
仕事内容は、多岐に渡ります。
学生のビザの手配や契約書の準備などの事務作業
フィジーでの学生ビザの長期滞在の更新は現地で行うことから、生徒のビザ取得のお手伝いをします。
ビザ申請に伴う書類の作成やイミグレーションとのやりとりで、トラブルがないように学生のサポートを行います。
学生のトラブル時のサポート
学校内では英語以外の言語を話すことを禁止していますが、カウンセリングルームのみで日本語を使用することができます。
学生の滞在時の健康面、ホームステイ先、授業や学校生活、その他のトラブルはカウンセリングルームで相談します。
トラブルは多岐に渡るため、臨機応変な対応や生徒に粘り強く寄り添うことが大切です。
現地人講師をまとめる
現地人採用のフィジアンとインディアンをまとめる役目もあります。
授業の進行スピードや内容、授業の雰囲気などを確認するために授業に入って見学し、講師を評価します。
また講師会議で、講師の模擬授業を確認することで講師を管理し、質の高いサービスを提供できるようにします。
講師と生徒間でのトラブルが起こる場合もあるので、間に入り学生が快適に学校生活を送れるように普段からしっかりと講師・生徒の様子を観察しておくことが必要です。
イベントの企画
語学学校には文化体験ができるようなイベントや、セメスター終わりに大きなパーティが開かれます。
そのイベントの管理を行ったり、企画の軌道修正やアイディアを提供することもあります。
短期留学生のための小さな卒業パーティは毎週あることから、賞状を準備したりイベントが円滑に運営されるようサポートします。
フィジーでの仕事の探し方。インターンという道もある
フィジーに行ってから職探をするのでなく、日本からエージェントを通じて求職するようにしましょう。
フィジーはローカル第一優先で雇用されるので、経験豊富なエージェントに希望職種を伝えて日本で就職先を確保してください。
ときどき、ビザがなかなか手に入らなかったり事務手続きが思うように進まない場合がありますが、エージェントを通していれば安心です。
転職サイトについては、フィジー就職に特別に強い会社はなさそうです。
フィジー就職はフィジーインターンシップから仕事ができれば採用される形式も増えているようです。
タイガーモブという会社はフィジーインターン生を募集していますので、本採用される可能性があります。
参考:Tiger Mov
フィジー就職の4つの魅力
1.高い英語力がなくとも採用に繋がる
フィジー人は温厚でフレンドリーであるため、英語力が高くなくとも一生懸命伝えようという姿勢があればしっかりと耳を傾けてくれます。
そのため、自然と発言するチャンスも増えみるみるうちに英語力がアップします。
国内はフィジー人約50%、インド人約50%で占めているため、お互いの文化を尊重したり多様性を重んじる部分もあるので、日本人一人で飛び込んでも積極的に行動すればすぐに溶け込むことができます。
2. オンオフがはっきりしている
フィジー人の働き方はオンオフが本当にはっきりしています。
上下関係も垣間見られる職場で、上司が部下を叱って不穏な空気になるときがあります。
しかし、仕事が終われば友達のように笑いあったり、カバセッションをひらいてフィジー伝統の飲み物であるカバを飲み明かすときも少なくありません。
また、残業もほとんどなく、定時には仕事を切り上げて、プライベートの時間を大切にします。
ワークアンドライフバランスを大切にしている環境は人生において大切ですね。
3. 休暇が取得しやすい
年末年始などは3週間ほどまとめて休むことも可能な会社が多いです。
長期休暇を利用して一時帰国もできますし、旅行好きの方であればオーストラリアやニュージーランドなども近くすぐに遊びに行くことができます。
私自身もフィジー滞在時、年末年始はオーストラリアで過ごし、春の休暇にはニュージーランドやトンガなど南太平洋諸国を周りました。
日本のように休暇をとることに気をつかうこともなく、休むときはしっかり休める環境があります。
4. 女性が昇進しやすい環境である
フィジーの女性は働き者でとてもパワフルです。
私の知っている語学学校の校長も女性であったり、社内でも管理職は女性の割合の方が多いです。
また、フィジーでは女性が働くためにベビーシッターを雇っている家庭も多いです。
自分次第で性別問わず、昇進や高いポジションに就けるのは、フィジー就職の醍醐味ともいえるでしょう。
フィジー就職のデメリットがあるとしたら・・
フィジー人との考え方の違い
フィジー人と日本人の仕事に対する感覚は大きな違いがあるため、最初は戸惑うことの連続でしょう。
フィジー人は大変おおらかで時間厳守の観念が薄いため、時間厳守や納期までにしっかり仕事を収めるといったことが非常に苦手です。
また、カバの飲み過ぎで翌日仕事を休んでしまう人をフィジー滞在中によく見かけたりと、日本人の社会人としての感覚とは大きく違う点があります。
そのため、一緒にプロジェクトを進めたり、仕事をする際になかなか自分の思うように進まないことが多いでしょう。
慣れないうちはそれがストレスになってしまうかもしれませんが、次第に「フィジータイム」を理解し、仕事を進められるようになるでしょう。
関連記事:フィジーの文化や習慣を紹介。ケレケレやフィジー タイムって何?
仕事にとくかく追われて自分を見失いがちだった人は、一度こういった環境に身を置いて新たな価値観に気づくのもいいのではないかと感じました。
生活水準が日本と比べてかなり低い
日本はインフラや交通機関も整っており、快適に過ごすことができますが、フィジーはタイなどの東南アジアよりも発展途上です。
実際私がフィジー滞在中も何度も停電になりパソコンが使えなかったり、真夏にエアコンも扇風機も使えないことは何度もありましたし、夜はろうそく生活です。
断水も頻繁に起こり給水車から水が配給されました。
私が体験した5日間の断水では学校は閉鎖されたり、街も汚れてしまい大変だったのを覚えています。
しかし、このようなサバイバル生活を体験することは人生観を変えるような体験となるでしょう。
サバイバル生活では街の人同士が水をシェアしたり、助け合いながら生活します。
日本は個人主義を取る場合が多くなっていますが、人とのつながりを大切にしながら生活します。
フィジーで働くことのまとめ
全く価値観の違うフィジー人と働くことは、人生においてユニークでかけがえのない経験となるでしょう。
日本のように勤勉、真面目にあくせく働くことはフィジーでは主流でなく美徳でもないようです。
実際にフィジーに滞在していた際にも、仕事のために働くのではなく家族との時間やプライベートを大切にするためのお金を稼ぐために働くといった概念が強いように感じました。
ライフアンドワークバランスがしっかりと取れていることが、人生において大切なのだと彼らから教えてもらうこともできました。
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