「オーストラリアの物価は高い!」とよく言われますがそれは本当なのでしょうか?
気になるペットボトル1本の値段から家賃、給料まで、日本とどのくらい違うのか、オーストラリアの物価を調べてみました。
(オーストラリアドルは80円で計算しています。2016年6月調べ)
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↑オーストラリア滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去の記事一覧はこちら
オーストラリアの食べ物の物価編
まずは代表的な食品の値段をご紹介します。()内はおよその日本円。
野菜
- きゅうり $4/キロ (320円)
- トマト $5.5/キロ (440円)
- 玉ねぎ $3/キロ (240円)
- にんじん $2.3/キロ (184円)
- じゃがいも $3.5/キロ (280円)
- レタス $2.9/個 (232円)
- ネギ $2.5/束 (200円)
- 白菜 $2.5/個 (200円)
- もやし $1/袋 (80円)
- アボカド $1.5/個 (120円)
果物
- いちご $4/パック (320円)
- みかん $3.5/キロ (280円)
- りんご $4〜6/キロ (320円〜480円)
- オレンジ $1.7/キロ (136円)
- バナナ $1.5/キロ (120円)
- ぶどう $3.9/キロ (312円)
- メロン $2.5/キロ (200円)
- すいか $1.6/キロ (128円)
肉・魚
- 豚ひき肉 $6/500グラム (480円)
- 鳥ひき肉 $5/500グラム (400円)
- 牛ひき肉 $4.5/500グラム (360円)
- 鳥むね肉 $9/キロ (720円)
- 鳥もも肉 $14/キロ (1120円)
- 鳥ささみ肉 $18.50/キロ (1480円)
- 牛ステーキ肉 $30/キロ (2400円)
- ラムステーキ肉 $24/キロ (1920円)
- サーモン $29.9/キロ (2392円)
- サーモン1パック300グラム $13 (1040円)
飲み物
- コーラ600ml $3.6 (288円)
- コーラ1.25L $2.9 (232円)
- レッドブル250ml $2.9 (232円)
- エビアン1.5L $4.2 (336円)
- 水600ml $2.35 (188円)
- ヤクルト10本入り $9.48 (758.4円)
5本入り $4.78 (382.4円)
お菓子
- ポテトチップス $2.5 (200円)
- プリングルス $4.1 (328円)
- キットカット $2 (160円)
- メントス $1.3 (104円)
卵・乳製品
- 卵12個入り $4〜7 (320円〜560円)
- 牛乳1L $1.6 (128円)
- バター $2.3 (184円)
米・パスタ・パン
- 米5キロ $13.6 (1088円)
- パスタ500グラム $1.9 (152円)
- 食パン700グラム $2 (160円)
- フランスパン1本 $1.5 (120円)
アジア食品
- キューピーマヨネーズ $4.9 (392円)
- キッコーマン醤油1L $9.5 (760円)
オーストラリアでは野菜や果物はキロ単位で売られているものが大半なので(購入は1個から可能です)パッと見ただけでは値段を把握するのは難しいかもしれません。もちろんお店や季節などによって価格の変動はありますが、全体的に見ると値段は日本よりも高めです。
「これは絶対オーストラリアの方が安い!」と言い切れるものは、メロンとすいか。
日本のマスクメロンの様な高級感はありませんが一玉買っても500円でお釣りが来る庶民の食べ物です。味は甘くてとても美味しいです。
すいかはメロンよりももっと安く日本の一玉の半分くらいの大きさだと、値段はわずか200〜300円。安い上、こちらもとても美味しいので特に夏場には大人気の果物です。
普通のスーパーではアジア食品を手に入れるのは難しいと思われがちですが、最近は大きめのスーパーでしたら「アジア食品コーナー」が必ずあります。値段は高めですが基本的な調味料や豆腐、ヌードル系も手に入ります。
しかし「ニラ、しそ、水菜」などと言った独特な野菜はさすがにスーパーには置いていないので、韓国人や中国人が経営しているアジアンスーパーに買いに行きますが、野菜はどれも1ドル前後と安く新鮮なので、この様なお店に行ってみるのも良いかと思います。
オーストラリアの生活雑貨編
- トイレットペーパー(クリネックス) $11/18ロール (880円)
- アタック洗濯洗剤1L $18 (1440円)
- パンテーンシャンプーコンディショナー900ml 各$15.7 (1256円)
- サランラップ $2.7 (216円)
- アルミホイル $2 (160円)
- 歯ブラシ $3〜5 (240円〜400円)
- 歯磨き粉 $5〜10 (400円〜800円)
- 生理用ナプキン $5 (400円)
- 単三電池10本 $16 (1280円)
- 単四電池4本 $10 (800円)
- 週間テレビ情報誌 $5 (400円)
- 月間女性雑誌 $8〜10 (640円〜800円)
日本と比べると安いものは、、、なさそうですね。
オーストラリアでも洗濯洗剤「アタック」は普通に買えます。ですが値段は他の商品の約2倍。
もちろん、洗剤もトイレットペーパーも、ノンブランドのものを選べばもっと安いですが、あまり安すぎると品質もかなり劣るので安さだけで買わない方がいいでしょう。
女性なら心配なオーストラリアの生理用品は?
最近の生理用品はかなり進化していて日本のものとほとんど品質が変わらないものが増えてきているので、日本から大量に持参しなくても現地購入で十分です。
また、日本で有名なユニチャームの「ソフィ」も昨年からオーストラリアでも売っているので、もしもの時はこれを買っておけば間違いありません。肌触りも日本と同じサラサラ。
ただ、日本の「超夜用40センチ」みたいな分厚いものはないので、心配でしたら「寝る時用」のものは持参された方がいいかもしれません。
オーストラリアの家賃編
はっきり言って、オーストラリアの家賃はとても高いです。
また、都市によって同じ間取りでも家賃は全く異なるので、ここではオーストラリア最大の都市で最も物価が高いとも言われているシドニーで比べてみることにしましょう。
家族などで来ていてオースラリアの長期滞在の物件を探している場合
仮に、探している物件がシドニーの街の中心地から公共機関を使って片道30分以内にあり、2ベッドルームのアパートだとします。
もちろん同じ30分でも高級住宅地にあるか少し危険な地域にあるか、新しいか、古いかなどで家賃は大きく変わってきますが、平均的で言うと、大体週で500〜600ドル前後でしょう。月だと2000〜2400ドル、日本円だと16万〜19万2千円くらいです。
そしてこれがもっと街の中心に近づくと家賃はうんと跳ね上がります。街の中心から徒歩圏内、あるいは公共機関で10分以内と言った条件になりますと、2ベッドルームの相場は大体週700ドル以上、1000ドル超えも多々あります。
と言うよりそれなりに良い物件だと1000ドル超えばかり。日本円だと週5万6千円(月22万4千円)〜週8万円(月32万円)。
街の中心は便利ですが家賃はとんでもなく高いので普通の人はなかなか住めません。なのでシドニーには、日本と同じように電車やバスに乗って遠い所から通って来る人が多いのです。
次に、
オーストラリアへ学生やワーキングホリデーで来ている人たちのための物件について
ほとんどの人がシェアハウスに住んでいます。シェアハウスと言うのは、一つの物件に何人かで住み、家賃や公共料金を折半しながら共同で暮らす場所です。
これも住む地域により家賃や部屋の形式(一人部屋か相部屋か)が異なりますが、もしも街の中心地、徒歩圏内に住んだ場合、
一人専用部屋だと週250ドル(日本円で週2万円、月8万円)、
2人か3人の相部屋で週180ドル(日本円で週1万4千4百円、月5万7千6百円)
くらいが相場です。
月に8万円出しても与えられるのは小さな個室のみ。静かで自由な暮らしを手に入れるのはシドニーの中心地ではちょっと難しそうですね。
オーストラリアのファーストフード・外食編
まずは代表的なファーストフードのお店。マクドナルドの値段。()内は日本円。
- ハンバーガー単品 $2 (160円)
- チーズバーガー単品 $2.85 (228円)
- チーズバーガーMセット $6.1 (488円)
- フィレオフィッシュMセット $9.05 (724円)
- マックチキンMセット $9.25 (740円)
- ハッピーミール(チキンナゲットセット) $7.45 (596円)
数あるファーストフードの中でもマクドナルドはかなり安い方です。
類似店もたくさんありますがマクドナルドよりも少しクオリティが良いお店になると、ファーストフードでも15ドル近く(1200円)も払うと言ったことが多々あります。オーストラリアでは「ファーストフード=安い」といった考えは無さそうです。
次に外食した場合の一人の平均的な値段です。()内は日本円。
- カフェ $20 (1600円)
- パブ $20 (1600円)
- 日本食レストラン $20〜$25 (1600円〜2000円)
- アジアンレストラン(中華、タイ、韓国など) $20〜$25 (1600円〜2000円)
- 回転寿司 $25 (2000円)
- カジュアルなレストラン $15〜$20 (1200円〜1600円)
- フォーマルなレストラン $80〜$200 (6400円〜16000円)
- ラーメン一杯 $15〜$18 (1200円〜1440円)
ランチタイムだともう少し安いですが、ディナータイムはそれなりの値段になります。と言ってもカジュアルなアジア系のお店だと20ドルもあれば、かなりお腹いっぱい美味しいものが食べられます。
「高い!」と思うのはラーメン。
日本のラーメン屋さんみたいに美味しいなら高くても我慢できますがこの値段を出してこのクオリティか、、、と初めて食べる人はがっかりしてしまうかもしれません。食費を浮かせたいなら「自炊」に限ります。
オーストラリアの給料編
物価の高いオーストラリアで暮らしている人たちの気になる給料。一体いくらもらっているのでしょう?
オーストラリアで最も給料の高い職業ベスト3を発表!
順位はほぼ一緒ですが、給料は州によって多少の差額があるのでここでは1位が最も高い西オーストラリア州を参考にします。
↓こちらの記事も参考としてご覧ください
職業別オーストラリアの平均年収を公開。年収1,184万円は資源国ならではのあの職業
1位 外科医 年収3800万円
2位 麻酔科医 年収2800万円
3位 専門家医(スペシャリスト) 年収2570万円
見事!と言わんばかりのベスト3はお医者さんが独占です。
続いては最も給料の低い職業ワースト3はこちら。
1位 薬剤師アシスタント 時給1480円
2位 ミシンオペレーター(縫製) 時給1488円
3位 カフェのウェイトレス 時給1232円〜1592円
日本の時給と比べるとよっぽど高いと思ってしまいそうですが、物価の高さと比較すると、これはかなり低い給料ですね。
その他のオーストラリアの平均的な職業の給料について
- 一般開業医 年収9700万円
- パイロット 年収8100万円
- 歯医者 年収7700万円
- 弁護士 年収5500万円
- 警察官 年収5400万円
- ソフトウェア開発者 年収5200万円
- 獣医師 年収5000万円
- 理学療法士 年収5000万円
- 高校教師 年収4900万円
- ホテルマネージャー 年収4800万円
- 救命救急士 年収4600万円
- オフィスマネージャー 年収4400万円
- 会計士 年収4400万円
- ウェブデザイナー 年収4100万円
- 助産師 年収4000万円
- グラフィックデザイナー 年収3900万円
- 客室乗務員 年収3300万円
- 銀行員 年収3100万円
- 旅行会社勤務 年収2900万円
- レントゲン技師 時給2700円
- 薬剤師 時給2600円
- 電気工事士 時給2400円
- 大工 時給2200円
- バスの運転手 時給1900円
- 歯科助手 時給1700円
- 介護士 時給1600円
- 保育士 時給1600円
- 美容師 時給1600円
- 掃除人 時給1600円
- ショップセールスマン 時給1500円
- ショップアシスタント 時給1480円
- スーパーレジ打ち 時給1400円
- ウェイター/ウェイトレス 時給1240円
- ファーストフード店 時給945円
オーストラリアが国の法律で定めている最低賃金は、時給17.29ドル(日本円で1383円)なので、ウェイター/ウェイトレスやファースフード店は明らかに低い賃金ですね。
この記事のまとめ
オーストラリアの物価が高い理由がお分かり頂けたでしょうか?
確かに各々の値段を見れば物価は高く感じるかもしれませんが、高いのは物価だけではなくて賃金も同じです。特に手に職があったり、経験年数があれば、かなり高額の賃金を手にいれることも可能です。
オーストラリアはのんびり暮らすだけにはそれなりの貯蓄がないとちょっと大変な国かもしれませんが、働ける可能性がある人にとっては一攫千金も夢ではないかもしれませんよ。
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