オーストラリアで仕事探し。履歴書の書き方から面接の心得まで詳しく紹介

オーストラリアの仕事探し

海外で仕事を探す際、日本で当たり前だったことが渡航先の国でも同じとは限りませんよね。

「どうやって仕事を探すんだろう?」
「履歴書はどうしよう?」
など、色々不安なことがあるかと思います。

ここでは、オーストラリアで仕事を探そうと思う皆さんに、筆者も経験したきたこちらでの職探し、履歴書の書き方、面接の心得などをご紹介しましょう。

「想像していたより難しくないかも」と思っていただけるはずです。

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オーストラリアと日本で比較。就職活動の違いとは

日本では新卒が神聖視されているといっても過言ではないような存在ですが、オーストラリアではどうでしょうか?

経験が重要!

この国で職を探すにあたって何が一番重要か…それは経験です。

やりたい仕事の経験がないと、その仕事に就くのはとても難しいと念頭に置いておきましょう。

なので、こちらの若者は在学中から自分が目指す職種のアルバイトであったり、ボランティアをして経験を得て、少しでも卒業後の就職が有利になるようにしています。

コネクションも大事

もう1つ、日本と大きく違う点。

それはコネです。

日本で「コネ入社」と聞くとマイナスのイメージですが、こちらでコネは普通なので一番近道でもあります

なので、オーストラリアでは恥ずかしがらずに「今仕事を探している」と周りに話した方がいいですよ。

「私は数週間後に退職するんだけど、私の後の仕事しない?」
「空きが出るらしいから、応募してみたら?」
など声を掛けられる可能性も高くなります。

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オーストラリアでの雇用形態

日本では正社員、パート、アルバイトなどがありますが、オーストラリアは日本と少し違います。

主だったものは、Permanent(パーマネント)Casual(カジュアル)の2種類に分かれます。

Permanent

  • フルタイムとパートタイムの2つがあります。
  • フルタイムは日本の正職員と同じですが、日本と違うのは週数日働くパートでも正職員です。
  • 働く日や時間帯が決まっており、給料も固定です。(残業は別ですが)
  • 有給休暇や病欠、福利厚生があります。

Casual

  • 雇用先の人手が足りないときなど必要な時に呼ばれるので、働く日や時間が決まっていません。
  • 給料は働いた分によって毎回異なります。
  • 有給休暇や病欠、福利厚生がないかわりに時給が高いです。

他にも日本のように派遣や契約という雇用形態もありますが、日本と大きく違うのはこの2つです。

仕事を探す際に、参考にしてください。

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オーストラリアで仕事を探す方法

インターネットで探す!

この国では仕事探しも履歴書送付もインターネットです。

そして、働けるビザを持っているということが大前提です。

一部の求人広告には何のビザを持っているか履歴書に明記を促すものもあります。

あなたが居住者、長期滞在の予定であれば下記の2つがよく知られているサイトです。

Seek
CareerOne

ワーキングホリデーや短期滞在の方は下記の2つが人気です。

日豪プレス
Gumtree

上記は双方とも掲示板のようなサイトで、仕事の他にも家や売買の情報も載っていますが、たまに怪しげなものもあるのでご注意ください。

飛び込みで探す

カフェやレストランなどの接客業でしたら、飛び込みという方法もあります。

日本ではあまり一般的ではありませんが、これも効果的な1つです。

公募していないので、競争率が低いです。

書類選考で判断するよりも視覚的に応募者を見ることができるので、「じゃあ面接してみる?」という方向に行きやすいという点もあります。

そして何より「この子はやる気がある」と思われます。

この国で職探しをするにあたり「やる気アピール」もとても重要です。

履歴書はどうしよう?

英語でresume(レジュメ)やCV(シービー)と呼ばれ、パソコン等で自分で作成します。

写真もあなたの年齢も性別も不要です。

下記が一般的なresumeのアウトラインです

  1. 自分の名前、住所、連絡先(携帯電話やメールアドレス)
  2. Career goalやProfessional Summeryなど。
    自分がその仕事についたら目指したいことや自分が応募している仕事で役立つことのまとめ的なもの。
  3. その仕事に必要もしくは優位になる資格やスキル、能力など。
    募集広告にどんな資格やスキルが必要か詳細があるので、それに沿うような内容にしましょう。スキルや能力に関しては面接のところでもう少し紹介します。
  4. 職歴;応募する仕事に関係した仕事のみ。
    例えば事務職に応募しているなら、ウエイター・ウェイトレスをした経験は書かなくてもいいわけです。(予約の電話応対等は事務に関連するので書きましょう)
  5. 学歴;高等教育のみ
  6. その他
    自分が何のビザを持っているか、応募する仕事に直接関係ない資格などもここに書きます。
  7. Referee(身元照会人)の名前と連絡先:最低2名
    前職の上司などがベストですが、無理な場合は語学学校の先生、近所の人など「〇〇さんはあなたの会社で働いても大丈夫な人ですよ」と言ってもらえる人であれば大丈夫です。
    もちろん、Refereeになってくれるかどうか先に確認しましょう。

一般的には2~3枚ぐらいが望ましいです。

「そんなに?」と思うかも知れませんが、上記の内容を書くと、必然的に2~3枚になります。

Career goal、Professional Summeryを書かない人や、‘3’の仕事に必要な資格を‘5’の学歴混ぜたり、学歴を一番最初に持ってきたり、自分の過去の仕事の成果を載せる人もいます。

要は「これが正解」というものではないので、自分の好きなように作れます

インターネットでresume sampleやresume templateなどで検索すると色んな例があがってくるので、自分にしっくりくるものを参考にしてみてください。

「サンプルを見てもどう作っていいかわからない」という場合は裏技がありますよ。

レジュメ作成代行業者に頼んだり、得意な友達に頼む方法も可能です。

履歴書はとにかく数を送りましょう。

この国で履歴書を100枚、200枚送ったなんてざらです。

ありがたいことに手書きでないので腱鞘炎(けんしょうえん)にはなりません。

かなりの枚数の履歴書を送ったのに面接の連絡が全くないという場合、履歴書に問題がありそうです。もう一度見直してみましょう。

Cover Letter(カバーレター)とは

カバーレターは一言でいうと、履歴書を文章化したものです。

履歴書と一緒に送ります。

SeekやCareer Oneなどで公募している仕事はカバーレターが必要です。特に指定がなくても作った方がいいでしょう。

いかに自分が募集中の仕事にふさわしいか、他の応募者との差別化など、自分の熱意をカバーレターで伝えます。

これは1枚で完成させましょう。

以下は一般的なカバーレターのアウトラインです。

  1. 自分の名前、住所、連絡先
  2. カバーレターを書いた、もしくは仕事に応募する日にち
  3. 応募先の会社名、(部署名)住所
  4. 宛名 Dear Mr〇〇など 不明な場合 To whom it may concernやDear Sir/Madamですが、わからなくても可能であれば調べましょう。「手間暇かけて調べました。御社で働きたい気満々です」というアピールになります。
  5. 何に応募しているかの記載 Re Administration Position as advertised…など
  6. カバーレターの本文
    I am keenやenthusiastic to apply for the position…などと熱意を伝え、自分の過去の経歴や業績の例をあげ、いかに自分がこの仕事に適しているか売り込みます。注意すべき点は、時々Last past XXyears, I was…やAdditionallyなどを取り入れ、Iで始まる文章ばかりが続かないようにします。
  7. 締の言葉 I am looking forward to hearing from you near futureなど。Thank you や I appreciateなどを使って、時間をさいてくれたことの感謝も忘れずに。
    Yours sincerely / Yours faithfullyと自分の名前
    Dear Mr〇〇など宛名がわかっている場合はYours sincerely
    To whom it may concern かDear Sir/Madamで始まったらYours faithfully

日豪プレスやGumtreeで探したカフェや日本食レストラン、ファームの仕事などはカバーレターの心配は特に求められない限り、しなくて大丈夫です。

カバーレターもネット上で検索するとたくさん例がでてきますので参考にしましょう。

面接の連絡がきた!準備は何が必要?

さあ、いよいよ面接です。

服装ですが、絶対スーツを着用というわけではありません。

オフィス関係の仕事やマネージャー職などでしたらスーツが理想的ですが、仕事中にスーツを着用しないような業種の場合、相手に好印象を与えるような服装であれば大丈夫です。

職種によれば、面接の後そのまま30分ほど「お試しで働いてみる」ということも発生しえるので、接客業やサービス業などはそのことも念頭にいれておいたほうがいいでしょう。

面接のやり方自体は日本とさほど変わりません。

面接官が1名~数名いて、質問に答えていきます。

話が横道にそれても大丈夫です。

特に個人経営者などはスポーツや趣味の話で気があったからと採用になることもありますが、これは日本でも同じですね。

面接で共通して聞かれることは、経験と何のスキルや能力があるか、です。

「え、それって当たり前じゃないの?」と思うようなことでさえ、スキルや能力として扱われます。

  • Communication skill;コミュニケーションとる能力あります
  • Computer skill;パソコンが使えます (何のソフトが使えるかも伝えましょう)
  • Eyes to detail;細かいミスも逃しません
  • Time management skill;遅刻しません 時間・期限厳守できます
  • Able to prioritize;何から先に手を付けるか、終わらせるか自分で考えることができます。
  • Flexible;柔軟性があります

などなど。一部をあげましたが、ネットで検索するともっと出てきますよ。

忘れてならないのが日本語です。

「日本人なんだから日本語話せて当たり前。わざわざ言わなくても…」 と思うかも知れませんが、オーストラリアには「察する」文化がないので、相手に伝えないと通じません

そもそも移民の国なので、あなたが見た目アジア人であっても、外国人であるということを言わないとわかってもらえません。

もしかしたら、違うスタイルの面接に遭遇するかも知れません。

私の体験談

例えば筆者が過去に体験したのは、グループ面接ですが、課題を与えられて、それをみんなで相談しながら答えを決めていく、そのやり取りを面接官が見ているという方法です。

課題は乗っていた船が事故を起こしたので、救命ボートに移動しなくてはいけない。荷物や道具のリストが与えられ、重要度が高い順から何を一緒に持って移動するか決めるというものでした。

こういう時はみんながリーダーシップをとろうとするのですが、リーダーは何人もいらないですよね。

筆者の場合、「〇〇が重要度が高いと思う。何故なら…」といちいち理由をつけて説明し、1度だけ場を和ますことを言ったら採用の電話がきました。

オーストラリアの仕事探しで大事なことまとめ

繰り返しになりますが、オーストラリアでの職探しで重要な点は

  • 経験
  • コネ
  • やる気アピール

この3つです。

それではみなさん、健闘をお祈りしています。

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