トルコは物価が安いと思うか高いと思うか皆さんはどうでしょうか。
これは実に微妙な質問で、人によって違うと言えます。
トルコでの生活スタイルや持っているものによって大きく違うので一概に安いや高いと言えません。
因みに30代のイスタンブール在住の大卒トルコ人サラリーマンの平均月給は2500TLから3500TL(1TL=23円の場合、57,500〜80,500円)が一般的です。
これを踏まえてこれからご紹介する7種類の項目で、トルコの物価をご紹介します。
トルコでは食材関連は安く、それ以外は日本と変わらないものが多いです。
観光目的だけでなく、トルコに長期滞在したい方は必見です!
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トルコの食料品
まず一番重要になるのは食費ですね。
どんな生活をしていても食べるものは必ず必要になるので物価を調べるのには最適の指標と言えます。
野菜果物類、飲料
品目 | 物価 |
---|---|
トマト(1㎏) | 6TL |
ジャガイモ(2㎏) | 5TL |
キャベツ(1玉) | 3TL |
玉ねぎ(2㎏) | 5TL |
リンゴ(1㎏) | 10TL |
オレンジ(1㎏) | 10TL |
日本米(500g) | 15TL |
ミネラルウォーター(1.5ℓ) | 2TL |
牛乳(1ℓ) | 5TL |
コカ・コーラ(500ml) | 4TL |
トルコは食料自給率が100%を超えている国ということをご存知の方は意外と少ないかもしれません。
工業や経済が発展していても、トルコの主要産業は農業です。
元々トルコの国土の大部分を占めているアナトリア半島は農業に適した肥沃な大地なので昔から農業が盛んな国でした。
そういった理由で基本的にトルコのスーパーで売られている野菜や肉などはすべて自国で生産されているものばかりです。
スーパーでは基本的に原産地の表示義務が無いのですが、大体国産品と思って間違いはありません。
日本とは違い大部分の食料品を自国で生産できるので野菜果物類はかなり安いので、逆に値段が他の物と比べて高いものは輸入品の可能性が高いです。
肉類
品目 | 物価 |
---|---|
牛肉(1㎏) | 40TL |
鶏肉(1㎏) | 30TL |
野菜に比べると高いと思われますが、これは1㎏あたりの値段です。
肉も原則国内での生産でほぼ賄うことが出来るので、日本と比べるとかなり安くなります。
ただし肉を使った加工食品になると日本と同じかそれ以上の値段になります。
またトルコのスーパーでは豚肉を見かけることはほとんどありませんが、それはイスラム教の国なので基本的には普通のスーパーでは売っていません。
輸入品
品目 | 物価 |
---|---|
味噌(1パック) | 50TL |
キリン1番絞り(瓶ビール) | 15TL |
豚ベーコン(400g) | 50TL |
総じて輸入品は高いです。
需要が無いことや関税の関係でかなり高い部類です。
他にも街中には中国人向け商店でお茶を販売していたりするので、コストを気にしないのであれば大抵のものは揃います。
トルコの日用品の物価
日用品に関しては安いものと高いものがあります。
残念ながら日本の100円ショップの様なお店はありませんので、大きなスーパーやドラッグストアで購入することになります。
値段に関しても日本と同じくらいか、ものによっては日本以上の場合もあります。
またヨーロッパ資本の外資系のお店が多いので、品ぞろえや品質はある程度担保されているのでその面に関しては安心できるでしょう。
品目 | 物価 |
---|---|
トイレットペーパー | 20TL |
ポケットティッシュ | 5〜20TL |
歯ブラシ | 10〜30TL |
洗濯用洗剤 | 20から50TL |
シャンプー | 20〜30TL |
日焼け止め | 65TL〜 |
生理用ナプキン | 20TL〜 |
どうでしょうか。
日本と変わらないものや日本よりも少し高いものまでありますね。
こういったものは国内で生産ができない、もしくは生産数が少ないので高くなる傾向があります。
日常生活に必要なものも案外値段が高いので思わぬ出費がかさむこともあります。
電化製品
では他に電化製品はどれくらいの値段がするでしょうか。
品目 | 物価 |
---|---|
LG 49型液晶テレビ | 4100TL |
SONY 49型液晶テレビ | 4600TL |
Apple Macbook pro | 7600TL |
Sumsung ドラム式洗濯機 | 3000TL |
家電製品に関しては韓国製や中国製のものに関しては日本と同じくらいか少し高いくらいですが、AppleやSONYなどの人気ブランドは高くなります。
特にApple製品は日本と比べても非常に高いので、少し買うことを躊躇ってしまいますね。
逆にトルコメーカーの製品は他と比べてお手ごろな値段で販売されています。
一時期日本のニュースでも話題になった東芝の半導体部門の買収に名乗りを挙げたVESTELはトルコでも最大の家電メーカーです。
そしてもうお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、日本と電化製品がそこまで値段に大差が無いということは、トルコ人からすればかなり高額な買い物になります。
こういったことを踏まえると、日用品には日本と同じくらいのコストがかかると考えておくのがベストです。
逆に100円ショップの様な雑貨屋さんが無い分高く感じてしまうかもしれません。
ですのでスーパーやドラッグストアのセール品などを上手に活用することをおすすめします。
嗜好品、娯楽関係の物価
この項目は関係ない人には全く興味が無いかもしれませんが、必要な人には重要な項目ですね。
タバコの値段
タバコとお酒が大好きな方もいらっしゃるでしょう。
まずはタバコですが、主要な銘柄の一部をご紹介します。
- キャメル :8TL
- マルボロ :10TL
- ケント :8TL
- クール :10TL
タバコはもちろん1箱当たりの値段です。
値段は8TLから15TLの間が相場です。
ニューヨークやロンドンでは1箱1000円を超えていることを考えるとだいぶと安い値段設定ですが、トルコ人の月収を考えると決して安いと言える値段ではありません。
更にトルコは喫煙者が非常に多いのも特徴です。
親しくなるとよくタバコを勧められるくらい生活に根付いているので、もしタバコが好きな人であれば天国のような国かもしれませんね。
アルコールの値段
次にアルコール飲料です。
意外にもトルコはイスラム教の国でありながら飲酒が認められています。
国内には有名なビールやワイン、地酒の醸造所が数多くありトルコの名産品にもなっています。
特にワインはトルコがブドウの一大産地であることから近年国を挙げて醸造に力を入れています。
中にはヨーロッパの賞を総なめにして話題になったブランドもあるなど、ワイン通の中で密かなブームになっています。
ではそんなお酒がいくらくらいなのでしょうか。
- エフェス(トルコ地ビール) : 7TL〜
- ボモンティ(トルコ地ビール) : 7TL〜
- カヴァクルデレ(トルコワイン) : 38TL〜
この価格はどれもスーパーで売っている値段なので、レストランではもう少し高いのです。
どれもトルコ国内でスタンダードで有名な銘柄ばかりですが、同時に人気もあります。
そしてトルコ人はお酒も大好きなので、よく色々な場面で飲みに行こうと誘われます。
こういったところは日本と変わりませんので是非トルコのお酒も楽しんでみると良いでしょう。
でも飲みすぎには気を付けてくださいね。街中で酩酊していると警察のお世話になります。
ナイトライフ
では最後にナイトライフについてご紹介しましょう。
イスタンブールは中東の街と同じで夜が遅い街でもあります。
夜11時でも繁華街は人がたくさん歩いていてカフェも遅くまで空いています。
カフェだけではなく服屋やレストラン、携帯電話屋さんなども12時頃まで開いているお店もあります。
もちろんナイトライフには欠かせないクラブも沢山あります。
クラブは外国人が集まる高級ナイトクラブからイスタンブールっ子に人気の大きなクラブ、またゲイクラブなんかもあります。
大抵のクラブは入場料を払って、中でドリンクを注文するスタイルなので他の街と比べて特別なルールも特にないので安心です。
入場料は100TLから150TL程度、人気のDJのイベントなどになれば200TLを超える時もありますが、基本は100TLから200TLプラスドリンク代と考えれば良いでしょう。
交通費
交通費については生活する為にとても重要なポイントです。
トルコの公共交通機関は概ね外国人から見ると安いと言われています。
ただし日本と比べると料金が頻繁に変わったり複雑な割引があったりとなれるまでは少し注意が必要です。
まずはイスタンブールの市内交通をご紹介します。
交通手段 | 料金 |
---|---|
地下鉄、トラム | 2.6TL(1回) |
ケーブルカー | 2.6TL(1回) |
市営バス | 2.6TLから(1回) |
海峡連絡船 | 2.6TLから(1回) |
高速船(市内線) | 8TL(1回) |
メトロバス | 3.5TL以下(1回) |
関連記事:トルコ国内の移動手段。交通機関の種類や料金システム、利用方法を紹介
タクシーは料金が他の街と比べると安いので気軽に乗ることができますが、中には悪質なドライバーがいるので注意が必要です。
通信費
通信費は最近の生活では特に欠かせない支出になりましたね。
特に海外ではインターネットがあることを前提にしたサービスも多く、公共サービスですら手続きがインターネットのみということも少なくありません。
固定通信
まずは固定通信についてご紹介しましょう。
- 固定インターネット : 50TL〜100TL
- 固定電話 : 10TL〜50TL
日本とは少し違って様々な料金プランから自分に合ったプランを選ぶことができます。
3か月まとめ払いプランや固定電話、インターネット、ケーブルテレビセットのプランなど多彩なプランがあります。
さらに固定電話では国内通話し放題プランというのもあり、おしゃべり好きなトルコ人にはぴったりと言えます。
携帯の料金
次に携帯電話ですが、携帯電話は日本の携帯電話事情と大きく異なる点がいくつか存在します。
まずプリペイドプランとポストペイプランがあって、プリペイドプランの利用率が極めて高いということです。
更に契約するプランは自分で一つずつ組み立てる日本の様な契約ではなく、あらかじめすべてパッケージになっているプランを選択して契約します。
プリペイド:
- インターネット5GB、SMS1000通、通話1000分 : 30TL
- インターネット10GB、SMS無制限、通話1500分 : 45TLポストペイド
- インターネット5GB、SMS無制限、通話1000分、プレミアムサービス : 40TL
- インターネット5GB、SMS無制限、通話1000分 :30TL
このようにプランによってはSMSを自由に使えたりするサービスもあります。
通話時間は月に1000分喋れるプランがベーシックです。
携帯電話の通話時間が世界一と言われるトルコ人ですが、月に1000分喋れるプランでも月途中でリチャージする人がたくさんいるのは驚きです。
中には海外でも使えるプランや音楽、動画の有料サービス付きプラン、空港ラウンジやレストランでの優待などのプレミアムサービスが使えるプランなど日本にはないサービスも充実しているので契約する前にじっくり考えて契約しましょう。
月々の携帯電話料金の平均は30TLから100TL以内と言われています。
もちろんこれは携帯電話本体とは別料金なのでご注意くださいね。
関連記事:120日で使えなくなる!?トルコのSIM・携帯電話事情と利用方法
車関係の値段
トルコの物価を語る上で外せないのが車関係です。
それは車に関する費用がビックルするほど高額だからです。
トルコではガソリン1ℓ当たり6TLと日本と同じくらいかそれ以上の値段です。
税金も高額で排気量が2500㏄の車で1500TL、3000㏄を超えると2500TLを毎年支払う必要があります。
更に極めつけは日本の自動車取得税にあたる購入時の税金です。
2000㏄以上で本体価格の90%、3000㏄を超えると120%を超える税金を納める必要があります。
トルコでは車の本体価格の2倍から3倍程度を総額で支払う必要があると言われているのはこれが原因です。
なのでトルコでは排気量の大きな高級車に乗ることはステータスでもあります。
トルコで車を持とうと考えるときには維持に関しても考える必要があるので注意してくださいね。
トルコの物価まとめ
トルコで安いのは野菜と果物と人件費と言われています。
これを見るとトルコの物価が少しはお分かりになったのではないでしょうか。
日本以上にものによって差が激しいので、最初は慣れるのに苦労するかもしれませんが慣れてしまえば何も戸惑うことはありません。
なんでも高いわけではないのでそこは安心できるポイントです。
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