ミャンマーは、2011年に民主化されるまで世界から取り残された国でした。
民主化以降は一気に海外からの資本が参入し、特にヤンゴンエリアはこの数年の間に目覚ましい近代化を遂げています。
そこに暮らす人々の習慣や価値観も日々洗練されつつありますが、それでもまだ昔ながらのピュアさは存在しており、ミャンマーは東南アジア諸国の中でもすれた人々が少なく、穏やかな人が多いのが特徴です。
ここでは、ミャンマー在住者から現地人の特徴について紹介したいと思います。
※個人的な体験から語っていますので、すべてのミャンマー人に共通することではないこと、予めご理解ください。
1.ミャンマー人の基本的な性格はおっとりしている。
まずミャンマー人と接していて誰もが最初に感じるのは、「大変におっとりしている」ということです。
歩く速さも、仕事も家事も給仕も、すべてにおいてゆったりしています。
長年暮らしていて、ミャンマー人が焦っているところを見たことはありません。
例えば、朝の通勤時間帯に狭い一方通行の路地に車を停車して荷物の積み下ろしをしている人がいます。
積み下ろす側も焦ってはいませんし、後ろで待っている車も文句を言わず、ただ終わるのをゆったり待っています。
そして積み下ろしが終わると、「ありがとう」「いえいえ」のような簡単な挨拶を笑顔で交わし合うのです。
スーパーでのレジでも同様です。
レジでお金を支払うときになって初めてバッグからお財布を取り出し、お金を探します。
値札の落ちてしまった商品がある場合は、そこから値段の確認が始まるので当然行列になります。
でも、本人は焦ることもなく、並んでいる方も何ら気にも留めず、静かに待っています。
日本人の我々から見ると驚く光景ですが、逆に彼らにとって我々は、「日本人はいつも怒っている」と感じるそうです。
2.すれ違う際にはいつも笑顔
ミャンマー人のもうひとつの特徴は、いつも笑顔でいるということです。
すれ違う時には、いつもニコリと視線を交わします。これは知り合いに限りません。
見知らぬ人同士でも、初めてすれ違う人でも、目が合うとニコリとします。
始めのころは「この人は知り合いだったかな」と思うことが多くありましたが、徐々にこれがミャンマー人にとって自然な行為だと理解しました。
おっとりした性格が、時にイラだちを招くこともあるのですが、この笑顔ですべては吹き飛んでしまうのです。
3.年の離れた相手、お坊さんに敬意をはらう
もう一つ、ミャンマー人の特徴として見られるのは、年の離れた人とお坊さんへ敬意をはらうことです。
年上の存在は絶対であり、何か意見をすることはありません。
女性の場合は、年の離れた人がいる場では肌の露出を控え、発言はあまりしません。
家族で食卓を囲む場合、最年長者が箸をつけるまでは誰も食べてはいけません。昔の日本に似ています。
ミャンマーでは、家庭で何か祝い事がある場合、近しい人々へ手料理を振る舞うという習慣があります。
日本人の我々も自宅に招かれることがよくありますが、年長者が手を付けるまでは待たなくてはいけないので気をつけましょう。
また、お坊さんは大変位の高い存在と見なされており尊敬されています。
むやみに話しかけたり触れたりすることが許されていません。
女性の場合は、隣に座ることも禁止されています。
列の中にお坊さんがいる場合は、順番を譲ることが礼儀とされています。
4.ミャンマー人男性、優しいけれどもプライドが高い!?
ミャンマー人の男性は、基本的にとても優しい性格をしています。
特に若い世代は女性に対してよく気を遣います。
例えば、英語で会話をしていて言いたいことをなかなか伝えられなくても、一生懸命に聞いて理解してくれようとしますし、ちょっと重たいものを持っているとすぐに手伝ってくれます。
ただし、プライドが高く、自己承認欲求が強いところがあります。
これは、人から何かを指摘されたり注意されることをひどく嫌うことを意味します。
間違いを見つけた場合、それを指摘すると言い訳をしますし、その言い訳を注意すると、その後しばらく避けられることもあります。
何か指摘や注意をするときは、遠まわしに言ったり、機嫌を損ねないような表現を使うなど工夫をするとよいでしょう。
5.ミャンマー人の女性、向上心が強く、食べることが大好き
ミャンマー人の女性は、基本的にとても明るく、向上心が強く、そして勤勉です。
相手の期待に応えようと頑張る姿勢を持っており、褒められることが大好きです。
また週末にビジネススクールに通ったり、語学を独学で勉強するなど勤勉な子も多くいます。
食べることもとても大好きで、しょっちゅうおやつを買ってきては交換しあって食べています。
日本人の我々にもよくすすめてくれます。
見たこともないような食べ物をすすめられることもありますが、笑顔で受け取りましょう。
同年代の男の子にはお姉さんぶる傾向がありますが、それ以外の面では礼儀正しく振る舞います。
自分の意見を積極的に述べることは少なく、目立ちたがり屋さんも少ない印象です。
6.ミャンマー人の恋愛観
男女共に、とてもピュアで初心なところがありますが、どちらかというと女性の方が恋愛においては優位に立っているように見えます。
男性は女性が喜ぶような言葉をかけたり、デートをプランニングしたりしています。
女性には古風なところが強くあるため、男性がお付き合いを申し込んでもすぐに「Yes」と言ってくれることは少ないそうです。
長い人では一年も待たされる、ということもあるようです。
また、女性はやきもちやきが多いので、男性は大変気を遣います。
ヤンゴンの都心部では結婚は遅めで、20代前半で結婚をしている子は大変少ないです。
ヤンゴン内であっても、あまり行楽地はありません。若い男女の多くは、早朝から公園デートを楽しんでいます。
週末になると公園は、若いカップルで溢れかえります。
ミャンマーの女の子が男の子を選ぶ際は、見た目よりも中身を重視する傾向があるようです。
どの女の子も好きなタイプを聞くと「優しい人」と答えます。
7.ミャンマー人の怠け者な一面?
ミャンマー人、特に40代以上の世代は軍事政権下に長らく置かれていた影響からか、少し怠け者な傾向があります。
時間を守らなかったり、ランチに出かけると何時間も戻ってこなかったり、ふらっとお茶に出かけてしまう、ということもあります。
約束したことも平気でほったらかしてしまうことも多いので、時に付き合いづらく感じてしまうこともがあるかもしれませんが、それが長らく彼らの習慣だったことを思うと変えることは容易ではありません。
状況に応じてうまく乗り切りましょう。
誕生日の風習
ミャンマーでは、誕生日にあたる人が自らケーキやスイーツを買って、周囲に振る舞うという風習があります。
周囲が当事者をお祝いする日本とは真逆の風習です。
昇進すると、昇進した人が同僚や上司を招いてパーティを主催します。
オフィスやコミュニティ内では、あちらこちらでよく誕生日のプチパーティが開かれます。
ミャンマー人はこうしたお祝いごとを大事にしていますので、一緒に楽しみましょう。
なお、バレンタインデーは男性が女性にチョコレートやバラを贈るのが風習です。
女性から男性にプレゼントすることはありません。
ミャンマー人にとっての日本人
ミャンマー人は大変な親日家であり、日本に強い憧れを抱いています。
そして日本人から多くを学ぶことを期待しています。
何かを教える場合は、説明する、やらせる、褒める、ということを小さなところから少しずつ始め、積み重ねていくとよい信頼関係が生まれます。
フェイスブックの友達申請もたくさんきます。気が付くと友達がミャンマー人だらけ…となるかもしれません。
ダイレクトなコミュニケーションも大切です。
着ているもの、持っているものを褒めてあげる、髪型が変わった場合に似合うと言ってあげるなど、よいと感じることがあれば、素直に言葉に出して伝えてあげると大変喜びます。
ミャンマーやミャンマー人が好きか?と聞かれることが多くあります。
好きと感じる点について、思いつく限り伝えてあげるとよいでしょう。
最後に
ミャンマー人は対人関係においては非常に明るくオープンです。
その広く開かれた扉に素直に飛び込むことが、彼らとの良好な関係を築く近道です。
その中で文化の違いを理解し、彼らが大切にしている価値観を尊重することが大事です。
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