ニューヨークの大学に留学するには、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
まずアメリカには州立大学と私立大学があり、日本と同様私立大学の方が学費が高くなります。
また州立大学では、その州出身の学生だと学費が約半額程度になることが多く費用の節約になりますが、外国から留学に来る生徒は自動的に州外出身者扱いとなり、1年で約250万近くの学費が必要となります。
2016年Collage Board調べ
大学 | 州立大学 (州内出身者) |
州立大学 (州外出身者) |
私立大学 |
---|---|---|---|
学費平均 | 9,650ドル | 24,930ドル | 33,480ドル |
上記の学費に加え必要となるのが生活費。
ニューヨーク(マンハッタン)は住居にかかる費用が高く、一人暮らしをするとなると毎月1500ドルはくだらないと見ていいでしょう。
実際にニューヨークに留学をしている学生は、ルームシェアをするなどして家賃を節約しています。
物価の安い他の州の大学に通うのに比べ、ニューヨークの大学に進学するには、4年で卒業するとしても学費だけで単純計算で1000万近くかかってしまうのです。
【ニューヨークの関連記事はこちら】
↑アメリカ滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去の記事一覧はこちら
アメリカ大学の仕組みを知って節約できる術がある!
ニューヨーク留学費用を考えるにあたり、まず知っておくべきはアメリカの大学制度の仕組みです。
アメリカの4年生大学では、入学時に専攻を決める必要がありません。
また勉強したい専攻が決まっていても、途中で変更をすることも可能です。
これは4年間の学業のうち最初の2年間は数学や国語、歴史などの一般教養と呼ばれる必修科目を履修し、最後の2年で専攻科目を履修するという仕組みになっているためです。
最初の2年間を一般教養科目の履修に使うのであれば、その2年間は必ずしも自分が最終的に学びたい、行きたい学校である必要はないのです。
コミュニティカレッジという選択のメリット
アメリカにはコミュニティカレッジと呼ばれる2年生大学が数多く存在します。
ニューヨーク州では、ニューヨーク市が運営するCUNY(The city University of New York)と ニューヨーク州が運営するSUNY (State University of New York) 呼ばれる独自の大学システムが存在し、ニューヨークにあるコミュニティカレッジもどちらかの大学制度に精通したプログラムを提供していることが多いです。
例えばCUNY系列のコミュニティカレッジで取った単位は、同じくCUNYの4年生大学で単位として認めてもらうことができるのです。
コミュニティカレッジの学費は、4年生大学と比べて約半額以下のところが多く、年間を通じて100万円近くの節約をすることも可能です。
この制度を利用すれば、2年間コミュニティカレッジで勉強したのち、4年生大学の3年次に編入して専門の科目を残りの2年間で履修することができ、学費をグッと抑えることが可能です。
またコミュニティカレッジは4年生大学に比べて教授との距離も近く、比較的授業も易しいため、英語を母国語としない留学生でも高い成績を収めることができます。
コミュニティカレッジで良い成績をキープできれば、4年生大学への編入もスムーズに進めることができるのです。
語学学校が付属するコミュニティカレッジを使えば費用の節約につながる
日本を出てすぐにアメリカの授業についていくのはなかなか大変なことです。
そのために多くの人が通常の授業を履修する前に語学学校に通ったり、大学の単位にはならない英語の授業を取ったりすることになりますが、この語学プログラムもコミュニティカレッジに付属している制度を使えば、より割安で英語を学ぶことができます。
4年生大学付属の語学学校の方がプログラム内容が充実しているという話もありますが、結局は自分自身がどれだけ集中して語学習得のための勉強をするかということなので、コミュニティカレッジの語学プログラムが足りないということはほどんどありません。
むしろより少人数のコミュニティカレッジで集中して勉強をすることで、英語習得の道が早くなる可能性もあります。
コミュニティカレッジで良い成績を収めれば、4年生大学の学費を抑えられる可能性も有!
前述の通りコミュニティカレッジは授業も少数のクラスで進められ教授との距離も近いため、同じ科目を4年生大学で取るよりも密に勉強をすることが可能です。
比較的授業内容も易しいため、コミュニティカレッジで良い成績を収めることができれば、4年生大学に編入する際に大学から奨学金をもらうことも可能です。
奨学金の内容は大学によって違いますが、中には留学生にして州内生徒が支払う学費と同程度まで費用を抑えることも可能です。
編入生を多く受け入れている大学では特にコミュニティカレッジでの成績が重視されるため、残り2年間の大学費用を抑える大きなチャンスにもなります。
まとめ
コミュニティカレッジを利用することで、一般教養科目を履修するのに必要な単位を格安の値段で取ることが可能となります。
この制度を利用すれば、その後4年生大学に進学する際の大きなステップにもなります。
ニューヨーク留学をお考えの方は、コミュニティカレッジという選択肢を視野に入れることで、留学がより身近なものに感じられるのではないでしょうか。
【アメリカの関連記事はこちら】
- 注意すべきは学費!ロサンゼルス留学費用を抑えて賢く滞在する方法
- 世界最高峰の学術都市へ!ボストン留学をオススメする理由
- 日本の映画学校ではできないこと!アメリカの映画留学でできること
- 30歳からのアメリカ語学留学!夢を叶える女性と強制送還になる女性
↑アメリカ滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去の記事一覧はこちら