「エスキシェヒル」この都市の名前を聞いたことがある日本人は何人いることでしょう?
トルコ語で「古都」を意味するエスキシェヒル。
オスマン時代からの古い街並みを保存しつつも新しく開発され、多くのトルコ人が「エスキシェヒルは美しい」と絶賛します。
トルコのイスタンブールとアンカラの中間に位置する主要都市で、イスタンブールより高速列車で3、4時間程度、アンカラより1時間半とアクセスも良いのが魅力です。
トルコの主要な観光地としても有名で、毎年多くのトルコ人が観光に訪れます。
しかし、意外と外国人の観光客は少なく、世界に知られていない穴場スポットとも言えます。
中東でありながら、ヨーロッパを思わせる美しい雰囲気、大都会とは違い静かで生活しやすいそんなエスキシェヒルの魅力を現地在住者からお伝え致します。
1〜5. エスキシェヒルの街並み
1. トルコで一番美しく整備されている。
多くのトルコ人が「エスキシェヒルは役所がよく働いている」と口にします。
なぜなら、市内各所に公園や名所を美しく整備し、保存できるようにしているからです。
市内を走る交通網は整備されており、トラム、バス、ミニバスと選べ、イスタンブールのような坂道も少ないのでレンタサイクルで市内を観光するのもお勧めです。
トルコの各都市と比べ落ちているゴミも少なく、この都市を美しく保つ為に多くの清掃員が毎日働いてくれています。
2. 美しい公園が沢山ある。
- ディズニーランドを思わせる「サゾバ公園」
- 乗馬を体験したり、ビーチを思わせるプールがある「ケント公園」
- エスキシェヒルを一望できる「シェラレ公園」
- ガーデン・ウエディングやバーべキュー施設も整った「ボタニック公園」
など、個性があり美しい公園が沢山エスキシェヒルにはあります。しかも全て入場無料。
各公園では、結婚式の前撮りの撮影が行われており、美しい花嫁さんも見かける事ができます。
これからウエディングをお考えの方はエスキシェヒルで結婚式を挙げられるのもいいかも知れません。
3.トルコのベネチア
市内の中心に小さなポルスク川があり、イタリアのベネチアを思わせる渡し船で観光する事ができます。
もう少し大きな遊覧船で15分のツアーもお手軽な価格で体験することができます。
トルコの人々はエスキシェヒルを「トルコのベネチア」として絶賛しています。
4. オスマン帝国時代の古い街並み
観光客が多く訪れる「オドゥンパザル・エスキエブレリ」はオスマン帝国時代の古い家並みが美しく保存されています。
石畳の道に2階が突き出している特有のカラフルな家々が並び、いろいろな場所で写真撮影ができ、人々に楽しまれています。
お土産を売っている店もたち並び、オスマン時代の家で当時の衣装を着て写真撮影できるスポットや、自分の名前をしおりや皿、カップなどにアラビア文字で書いてくれる場所もあります。
5. お洒落なカフェが沢山
観光客や学生が多いのもあって、お洒落なカフェがポルスク川沿いや各公園に見つける事ができます。大都市と違い静かな街並み・公園で淹れたてのコーヒーや温かいトルコ・チャイを飲みながら友人とおしゃべりしたり本を読んだりして過ごすのは贅沢な一時となります。
6. トルコ・ハマム(温泉)
エスキシェヒルに来られたら体験してほしいのが、「トルコ・ハマム」
エスキシェヒルは温泉が湧くことで有名です。
しかもイスタンブールほど高くもなく、お手ごろな価格で体験することができます。
泉質はしっとりやわらかい湯質で、皮膚をやわらかくしてくれます。
ハマムの中には「ケセジ」と呼ばれる垢すり師の方がおられるので、トルコ式の掛け湯をしながら温まり全身の皮膚をやわらかくした後、垢すりやマッサージをしてもらいリフレッシュすることができます。
7.手作りのお土産
エスキシェヒルでは手作りのお土産を数多く入手する事ができます。
- 海泡石の細工
- ガラス細工
- オヤのネックレス・ピアス
- 革製品
- キリム絨毯を使った鞄などのリメイク品
- 手作りオリーブ石鹸など
日本への帰省の際お土産に喜ばれる商品がしかも低価格で手に入ります。
8.生活費が安い
2つの大きな大学があり、学生の街として知られているエスキシェヒル。
価格も学生に配慮したものが多く、家も家具つきの賃貸が1LDK~2LDKが月家賃1~2万円程度で見つかります。
(ただし外国人の場合、家賃を半年や1年分まとめて最初に請求される事があります。)
他の大都市と比べ食品も安く手に入ります。
月に一人暮らしなら3万円、夫婦なら4~5万円で生活する事ができます。
9.湿度が低く夏は暑くない。
トルコのイスタンブール・エーゲ海・地中海地方は夏場は湿度が高く、気温も40度を超える所がほとんどですが、トルコの内陸に位置するエスキシェヒルは湿度も低くカラッとしており夜も気温が下がるので夏でも冷房無しで生活する事ができます。
逆に冬は寒くなり年に何日か雪が積もりますが、住宅の暖房システムもしっかりしているので安心です。
10〜12. 魅力的な施設
10. 美術館が多い
芸術に力を注ぐエスキシェヒル。
市内にはいくつもの美術館があります。
日本人が設計した近代美術館やトルコや世界の有名人を見る事ができるロウ人形館。
ガラス細工やエスキシェヒルで採掘される希少な海泡石を使った伝統工芸を見学する事ができます。
11. オーケストラや劇場が安い
これも芸術に力を入れているエスキシェヒルならではのことで、定期的に有名な音楽家を招いたり、劇団の公演がなされています。
手ごろな200円程度で2時間ほどのオーケストラが楽しめます。学生割引もあり、チケット売り場には若い人が列をなしています。
12.大きなショッピングモールがある
エスパルク、VEGA、カナットル、オズディレッキといった大きなショッピングモールがあり、日本人にも馴染みのあるブランドの商品を手に入れる事ができます。各モールには子どもたちが遊べるキッズスペースや映画館、フード・コートもあり、日本と変わらない雰囲気も味わえます。
13. 日本人が目立ちにくい。
意外かも知れませんが、イスタンブールや他の大都市に比べ日本人として注視される事は多くありません。
なぜなら日本人によく似た「タタール人」が昔からこのエスキシェヒルに住んでいた歴史があるからなのです。
日本人なのにトルコ人から道を尋ねられる事もあります。
14. エスキシェヒルといえば餃子
エスキシェヒルの食べ物と言えば「チーボレッキ」です。
元々はタタール人の料理でまさに手のひらに収まらない程大きな揚げ餃子のようです。
日本人に馴染みのあるテイストで、多くのお店では注文を受けて皮から手作りのアツアツ・ジューシーなチーボレッキを頂く事ができます。
チーボレッキのお供としてトルコ名物塩味のヨーグルトドリンク「アイラン」がお勧めです。チーボレッキの後味の油っぽさをさっぱりとしてくれます。
15. 不動産購入のリスクが少ない。
エスキシェヒルに長期滞在したい場合、滞在許可(イカメット)を取得する必要があります。
関連記事:トルコのビザ4種類の特徴・申請方法と滞在許可証・イカメット取得の注意点
しかし、日本人の場合他の大都市とは違い、旅行だけの理由であれば最大半年~一年しか許可を認めてもらえない事がほとんどです。
それ以上滞在したい場合は、
- トルコ人と結婚する。
- 企業を通して労働許可を取る、もしくは学生ビザを取り大学に通う。
- 不動産を取得する。
という方法を選ぶ必要があります。
それで一番現実的なのが不動産の購入です。
200万~500万の間で購入する事ができ、購入したほとんどの不動産が数年以内のもので立地が良ければ、同じ値段もしくはそれ以上で売却も可能です。
建物の造りも良く、防音対策さえすれば、日本のようにむしろ日本よりも快適に過ごせるかも知れません。
滞在許可(イカメット)に関しては、以下を参考にして下さい。
在トルコ日本大使館:
https://www.tr.emb-japan.go.jp/
トルコ移民局:
https://e-ikamet.goc.gov.tr/
16. 市が提供する無料講座
滞在許可を取得されたならおすすめしたいのが、市役所が提供する無料の講座に申し込んでトルコの文化に触れていただく事です。
エスキシェヒルでは、
- 海泡石の彫刻
- ガラス細工
- レース編みのようなトルコの「オヤ」の編み方講座
- 水面にインクを浮かべて描く「エブル」など
数多くの講座があり、どれも興味深く無料で受講する事ができます。
トルコ・エスキシェヒル移住生活の魅力まとめ
エスキシェヒルは日本人にあまり知られていませんが、日本人に好まれる要素を沢山持った住みやすい魅力的な都市です。
ただ観光に来られるのも良し、実際に移住されるのも良し、この古くて新しく美しいエスキシェヒルを是非一度体感してみて下さい。きっと好きになられる事でしょう。
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