スウェーデン人のパートナーがいる、またはスウェーデン人との結婚を考えているという方、サンボという制度を知っていますか?
一度は聞いたことがあるかもしれません。
サンボというのは、スウェーデン語で『一緒に暮らす』という意味で、簡単に言うと事実婚です。
スウェーデンでは結婚をせずサンボの関係のまま子供を育て一生を過ごしていくカップルが多くいます。
またスウェーデンでサンボは法律上家族として認められ、守られるのです。
これからスウェーデン人との結婚で、現地滞在する方へ、このサンボビザの特徴や取得方法や体験談を、現地在住者からお届けいたします。
注意:ビザ申請時の規定や条件などはすべてスウェーデンの移民局に従わなければならないのでスウェーデンの移民局のサイトから最新情報の確認をしましょう。
Swedish Migration Agency
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サンボビザの特徴
日本人ならスウェーデン人のパートナーがいる場合、サンボビザというものを申請することができます。
サンボビザはスウェーデンで生活する上で必要な住居許可ビザなのですが、実はとても親切なビザなのです。
なぜかというと、サンボビザがあれば、
- スウェーデン人と同様に病院で無料で診察を受ける事ができる
- SFIという移民のためのスウェーデン語学校に無料で通うことができる
- 仕事もすることができる
ビザの期間は、人によって1年、2年と、取得できるビザの期間が違うようですが、日本人だと比較的ほとんどの人が2年のビザがおりているようです。
申請する際に必要な物や申請方法
- パスポート
- 独身証明書(英語翻訳)
- 戸籍抄本(英語翻訳)
申請の際はすべてスウェーデンのウェブサイト上での申請になります。
すべてスウェーデン語か英語ですので英語がかなりできる人以外はスウェーデン人のパートナーにやってもらうことになります。
ここからがまた大変。申請する際にたくさんの質問がありそれにすべて答えなければなりません。
例えば、2人のなり染め、交際について、通ったことのあるすべての学校名、お互いの家族の本名、年齢、生年月日、お互いの趣味、仕事、共通言語、スウェーデンへ何回訪れたかその回数と日時、これからの2人の計画、などかなり大量です。
しかもとても細かく書かなければいけないのでとても大変です。
また2人一緒に写っている写真5〜6枚、訪問履歴を見るためにパスポートのスタンプの写真も送ったりと、すべて入力し終わるまで3時間はかかったと思います。
申請がすべて完了したら次はパートナー側に連絡が行き、同じようなウェブ申請を行います。
そして完了すればスウェーデンからの連絡を待つのみです。
入力に不十分な部分がある場合、連絡が来て追加で送るようになります。
ここまでがとりあえずのウェブ上での申請は完了になります。
お互い別の国に住んでいると、このウェブ申請をお互い分完成するまでに2日かかったりすることも想定しましょう。
ビザ申請後、スウェーデン大使館での面接
申請がすべて終わりひたすら連絡を待つ日々が続きます。
筆者の場合、申請から4ヶ月後にやっと1通のメールが届き、面接の予約をして下さいとのことでした。
日本にあるスウェーデン大使館で面接をするのですが、その時最短で2ヶ月後の面接予約をすることができました。
申請から1通のメールが届くまで4ヶ月も待ったのに面接をするのにまた2ヶ月も待たなければいけないと思うと気が遠くなる思いでした。
面接の体験談
それまで全く他の連絡はなく面接の1週間ほど前に1週間後の面接よろしくお願いしますというメールが来ました。
面接当日、スウェーデン大使館で面接を行いました。日本人の面接官の方がパソコンに向かって私が言った言葉をすべて入力していました。
面接内容はウェブ申請で答えた事の確認がほとんどでした。
追加でパートナーの仕事内容と会社名、収入、また自分の職場の会社名と収入、スウェーデンに行くまでいくら貯められるかなど多少ウェブで入力したこと以外の質問もありました。
面接される内容は人によって違うらしいので、自分とパートナーのことを正直に答えていれば問題ないです。
ひとつ予習しておいた方がいいのは、相手の両親のフルネーム、生年月日、年齢ぐらいです。
相手の兄弟のフルネームもすべて聞かれたのでさらっと覚えておいた方がいいかもしれません。答えられなかったからといって落とされるかはわかりませんが、答えられないよりは答えられたほうがいいと思います。
申請してから面接までの期間がかなり空いてしまうので、自分が申請した内容をメモしたり、覚えておく必要があります。
もし申請した内容と面接時の答えが大幅に違うと、これまた怪しまれてしまうので注意が必要です。
なぜこのように細かい面接まであるのかというとスウェーデンに移住するために為造交際や結婚を防ぐためだそうです。世界にはいろんな人がいますから厳しくなっているのだと思います。
ビザの申請条件
筆者が申請を完了したのは2016年4月で、2016年6月からサンボビザを申請するための条件が少しの変更になりました。
例えば、『スウェーデンにいるパートナーが移住するパートナーを十分養える経済力があるか』という条件が新たに加わりました。
もし不十分と判断された場合すぐに落とされてしまうことになります。
サンボビザの申請条件や申請方法などは結構頻繁に変わったりするそうなので、サイトを見て確認するか、大使館に電話して確認をとるのが一番いい方法だと思います。
申請してから取得までの期間
ウェブサイトには最低待ち時間13ヶ月と表記されていました。
しかし、人によってだいぶ違うみたいです。
実際に私より遅く申請した人が早く取れたということも聞きました。13ヶ月またずに取れる人、13ヶ月以上待たされる人、いろいろです。
こればっかりはスウェーデン側の判断なので何が基準なのかは全くわかりません。気長に待ちましょう。
まとめ
ここまで、サンボビザ取得にあたって筆者が行ってきたことを経験に基づいてすべて紹介しました。
少しでも参考になれば幸いです。
スウェーデン人のパートナーがいる方、スウェーデン人と結婚を考えている方、すてきな未来が待っていると信じて頑張ってください。
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