イタリア人とコミュニケーションを取るのに必要なのは、上手なイタリアを話すことだけではありません。
行動パターンや考え方をイタリア人のようにしてみるとぐっと彼らとの距離が近くなり、イタリアでの生活がスムーズになります。
イタリア在住の筆者の経験から、具体的にどのようにしたらよいか見てみましょう。
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1.挨拶はかかさない
日本のマンションに住んでいると隣の人の顔が分からないなんてことがありますよね。
イタリアでは隣人とのあいさつは信頼関係を築く上でとても大切です。
建物の中ですれ違ったら覚えていない人でも「Ciao」の一言でいいので必ずあいさつしましょう。
挨拶を欠かすとすぐに感じの悪い人と見なされ住み心地が悪くなります。
挨拶しっかりしておけば、すぐに親しくなり困ったときには何かと相談に乗ってくれたりします。
イタリア人には無言が何より気味が悪いようです。
こちらの記事「イタリア生活を始める前に知っておくべき4つのルール」も参考になりますので、ご覧ください。
2.お客様は神様ではない
イタリアのお店では客と店員は対等の立場です。
場合によってな店員の方が上な立場に感じることもあります。
日本のようにお客様は神様という概念はありません。
それ故に日本と同じようなサービスを期待していると嫌な気持ちになることがあります。
イタリア人は働くのが嫌いです。
そしてその気持ちを隠したりはせずに、無愛想のままスーパーではレジを売っています。
イタリア人同士はこうした対応に慣れてしまっているのでなんとも思わないようですが、日本人には慣れるまでしばらくかかりますが気にする必要はありません。
こうした不機嫌な店員と上手く付き合って行くにはやはりあいさつです。
お店に入るとき出るときは必ずあいさつをします。
スーパーではその必要はありませんが、レジで会計をするときには自分からあいさつするといいでしょう。
携帯電話のお店の店員も大概不親切で、向こうからどんなサービスがあるか教えてはくれません。
こちらから教えてもらうような気持ちで接すればいいのです。元々話し好きなイタリア人、話し始めれば止まらなくなりますよ。
3.常にポジティブな発言をする
イタリア人はおしゃべりが大好きです。いつでもどこでもしゃべっています。
人と楽しくおしゃべりしたいので話題は常に明るいことを求めています。
ネガティブなことばかり言っている人と話したい人なんていませんよね。
冗談を言い合うのも大好きなので、嫌なことも冗談まじりにして吹き飛ばしてしますのがイタリア流です。
好奇心旺盛な人が多いので、日本のことをあれこれ質問されることもよくあります。
こんなときも、日本の優れた面を積極的に話してあげた方が好感がもたれ良い関係が築かれるでしょう。
イタリア人は家族をとても大事にしそれをストレートに表現する国民です。
日本では照れもあり自分の家族をあまり誉めたりしませんが、イタリアでは謙遜して家族を悪く言うのはやめておきましょう。
日本の謙遜する文化は理解されず変な誤解が生じてしまいます。
4.意思表示ははっきり!遠慮しない
例えばホームパーティで一切れ残ったピザを食べたいか聞かれたとき、シンプルに自分が食べたいかどうかだけを考えて決めて下さい。
他の人のことを考えたり遠慮したりすると、何を考えてるかよく分からない人だと思われます。
イタリア人はあなたが答えたこと以上のことは絶対に考えません。
本当は食べたいけれど他の人も食べたそうだから遠慮して食べないなんて考えはイタリア人の頭にはありません。
日本のように言わなくても相手が察してくれることはまずありません。遠慮ばかりしているとあなたのストレスもたまってしまいます。
5.嫌なことはすぐ忘れる
イタリア人は気持ちの切り替えが得意です。
嫌なことや気に入らないことがあっても、いつまでもそれをひきずったりはしません。
すぐに別の自分の好きなことを見つけて楽しみます。
さっきまで怒っていたのに、今は鼻歌を歌いながら笑っているといった感じです。
対人関係でも同じで、前の日は言い合いをしていた人たちが、翌日には何も無かったかのように仲良さそうに話していることがよくあります。
こんなイタリア人と上手くやっていくには、自分も同じように嫌なことはすぐに忘れてしますのが一番です。
忘れっぽく気分屋のイタリア人なので約束をドタキャンされたりすることもあるかもしれません。
でも何かと知り合いつながりで万事が解決して行くのがイタリアなので、怒って敵は作ったりしないでたくさんの人と仲良くしておいた方が得策です。
6.待つことは一番大切
イタリアで生活していく上で一番重要なのが待つことです。
これはイタリア人と上手くやっていくというよりは、イタリア社会と上手くやっていく上で必要不可欠です。
お店で郵便局で市役所で、あらゆるところでイタリアは待ち時間が長いです。
対応するイタリア人は日本のようにお待たせして申し訳ありません、なんてことは絶対に言いません。
不親切な対応だと怒ったりするのは時間とエネルギーの無駄です。日本のようにスムーズには進みませんが、待ってさえいれば不思議と何とかなるのがイタリアです。
イタリア人は急いで何かするのは好きではありませんし、常に自分のペースでものごとを進めます。
しかし相手に対しても急ぐことを要求しないで、イタリアでは自分もマイペースでいられるようになるとぐっと住み心地がよくなります。
7.いつも笑顔で!
笑顔を絶やさないことは実際にはとても大変なことですが、できる限り努力してみて下さい。
日本人の顔の作りはイタリア人とは違います。日本人が無表情にしていると、イタリア人から見ると何か気難しい人のように見えるそうです。
イタリア人はこうしたネガティブな空気が出ている人には話しかけません。
たくさんの友達を作りたかったら、ぜひいつも笑顔でいるように心がけて下さい。笑顔な人のところには自然と人が集まってきます。
イタリア人の性格や特徴まとめ
イタリア人と上手くやっていけそうですか?
もし日本だったらとは考えず、イタリア人のように考えてイタリア人と同じようにしていくとイタリアでの生活も上手にやっていけます。
長年の習慣を変えるのは簡単ではありませんが、そこはイタリア流で急がずできる範囲で始めてみるといいですよ。
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