バリ島で長期滞在する6つのパターンと用途別ビザの紹介

温暖な気候と穏やかな国民性、物価の安さなど、訪れる人を魅了してやまないインドネシア。

首都ジャカルタだけでなくバリ島でも最近は、様々な年代、バックグラウンドの人々が日本からロングステイという形でこの島での生活を満喫しています。

今回は、「バリ島で長期滞在したい!」という方のために、6つのパターンとそのときに必要なビザをご紹介していきたいと思います。

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パターン①:旅行の延長として

就労を伴わない形で、中期的な旅行の延長としてバリ島で暮らすパターン。

代表的な事例としては長期で旅をしているバックパッカーなどが挙げられるでしょう。

もちろん働くことができないため、彼らは日本で貯めた貯金を切り崩して生活しています。

バリ島は物価が安く居心地がいいことで、まさしく「暮らすように旅する」ことができるのです。

そして実は案外多いのが、このように旅行でバリ島を好きになったことがきっかけで、日本とバリ島を1年に何度か行き来している人々たち。

何ヶ月か日本で働いて、また何ヶ月かバリ島に暮らすという流れで生活している日本人は、昔から決して珍しくありません。

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パターン②:趣味や語学習得という形で

フィリピンなどに代表されるように、物価の安い東南アジアで英語や現地語を学びながら長期滞在をするというパターン

バリ島で特に最近多く見るようになったのが、このような日本人です。

英語圏の先進諸国に比べ語学スクールの授業料が格安なのが何よりのメリットです。

バリ島のスクールは決して本格的とは言うことができないのが実情ですが、ブロークンな英語でまずは語学に親しみ、その後近隣のオーストラリアやニュージーランドで本格的に英語の勉強をしたり、ワーキングホリデーで滞在するという流れが一般的です。

①と②で必要ビザ:シングルビザ、またはマルチプルビザ

2017年12月時点で、日本人がインドネシアに入国するに当たっては、インドネシアの主要空港・陸路・港からであれば無料でビザなしで30日間滞在することができます

ただ、同じ30日間の滞在ではありますが、シングルビザを取得しておけば現地で延長(さらに30日間)できることから、上に挙げた日本とバリ島を往復している旅行者や語学スクールに通う日本人の多くは、このシングルビザを取得しています。

また、数次入国可能な「マルチプルビザ」もあり、これは1年間に2回以上バリ島を含むインドネシアに渡航する場合にはおすすめのビザです。

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パターン③:バリ島での就労する形で

本格的にバリ島で長期滞在をする場合、多くの方は就労という問題は避けては通れません。

日本で就職活動を行うにせよバリ島で行うにせよ、現地で最低1回は面接を経て無事内定を獲得するという流れになります。

最近は働き盛りの30代、40代と同様に、20代の若者がバリ島で働きながら長期滞在をするという傾向がより強くなってきています。

現在の日本の不景気を不安視する若い人たちが増えていることや、よりコストパフォーマンスがよいインドネシアへの企業進出が多くなっているなどの理由が挙げられるでしょう。

必要とされるビザ「就労ビザ」

バリ島で働きながらロングステイをするに当たっては、例外なくこの就労ビザ取得が義務付けられています

滞在可能期間は最長で2年になります。

注意しなければならないのは、「バリ島での就労先からの推薦状」が必要なことです。

さらに、この就労ビザ取得に当たっては審査が年々厳しくなっており、日本での経歴チェック等も行われ、必要書類全てが揃っている状況でも就労ビザがおりないという事例も見聞きするようになりました。

受け入れ先の企業だけに頼るのではなく、ご自身でも最新の情報を入手する心構えが必要です。

パターン④:家族と同居という形で

配偶者がバリ島で働くことになり、一家揃ってバリ島に移住するというパターンです。

数だけでいうとこのパターンで長期滞在している人が一番多いように思われます。

最近はバリ島でも、余暇を満喫するための施設や遊び場が増えてきました。

バリ島一の繁華街クタには外資系の大型スーパーがオープンしていますし、芸術の町ウブド近郊では日本人の長期滞在者をターゲットにしたカフェやレストランが散見されるようになり、ますます日本人の長期滞在者にとってはこの島での生活がしやすくなってきている印象です。

必要とされるビザ「同居ビザ」

就労ビザと同様に、最長で2年の滞在ができる同居ビザが必要になってきます。

ただ同じ家族でも、就労ビザを取得している世帯主の方は働くことができても、同居ビザで滞在している家族は働くことができません。

パターン⑤:老後の蓄えで生活するという形で

日本社会で長い間活躍し、定年前後のタイミングで退職金と預貯金を原資に、バリ島でロングステイするというパターンです。

バリ島に限らずタイやマレーシア、フィリピンなどでも多く見受けられる、とても素敵な生き方だと思います。

日本でためた貯金以外に、年金を生活費に充当することで比較的余裕のあるバリ島での生活を満喫されています。

バリ島で現在5つあるゴルフ場でお得なプレーを楽しんだり、バティック教室や料理教室などで学んだりなど、多種多様な楽しみ方をされています。

また、バリ島では歴史が長い日本人会もあり、特に高齢の方がバリ島でロングステイするに際しては様々な助けになってくれます。

必要とされるビザ「リタイヤメントビザ」

満55歳以上の方で、インドネシアで就労しないことを条件に発行されるビザです。

有効期間は1年で、その後、最長で5年までの延長が可能です(5年後は再度新規で取得という形になります)。

ただし取得に当たっては、

  1. バリ島滞在中の生活費として月々2,500US$以上の年金証明または残高証明
  2. バリ島で35,000US$以上の住宅の購入または年間1,000US$以上の賃貸契約をする
  3. バリ島で最低1名以上の使用人を雇うなど、

特に金銭面での負担が大きくなっています。

パターン⑥:留学という形で

バリ島にはインドネシア国内でも有数の偏差値を誇る「ウダヤナ大学」が島中心部にあります。

設立から50年以上たつ歴史ある総合大学で、インドネシア語だけでなくインドネシアの文化、伝統、芸能など全てを網羅した学びの機会を提供してくれます。

またインドネシアでは国として語学や文化を世界に広げることに力を入れており、外国人に対して国指定の奨学金制度が設立されています。

志が高く、将来にわたってインドネシアとつながりを持った生活をしていきたいという日本人は、バリ島にも決して少なくありません。

必要とされるビザ「留学ビザ」

このように大学などで留学という形で学びながら滞在する方は留学ビザが必要になってきます。

期間は最長2年ですが、卒業するまで延長が可能です。

ただし取得に当たっては半年近くかかることもあるため、前もった準備が必要です。

バリ島での長期滞在のパターンは人それぞれ

これ以外でも、思い切ってバリ島で起業して自分で稼いでいる日本人や、現地の方と結婚して住んでいる日本人など、様々なバックグラウンドをもった人たちがバリ島では長期滞在をしています。

そして最近バリ島でもインターネットを使ったソーシャルメディアが流通し始め、このような色々な日本人どうしが集まり、定期的に情報交換をする場が設けられているようです。

異国の地で長期滞在をすること。

ワクワクや楽しみの感情は多いのですが、実は自分でも気づかないところで緊張したり、気を張って暮らしているときも少なくありません。

そんな日本人どうしで助け合い、励ましあいながらお互い長期滞在をしていくためのコミュニティーが、ようやくバリ島でも出来上がりつつあるのは嬉しいことですよね。

ぜひとも一人でも多くの日本人が、このコミュニティーの仲間に加わってくれることを願っています!

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