エクアドルでの1ヶ月の生活費は600ドル。物価事情と内訳を紹介

エクアドルでの1ヶ月の生活費は?物価事情を紹介

異国で生活する際に気になるのが現地の物価事情。

「所変われば品変わる」と言うように、日本では安く簡単に手に入っていたものが、海外では値段が高く手に入りにくいなんてこともよくあります。

ここでは、エクアドルの1ヶ月の生活費を下記の項目に分けてご紹介します。

  • 家賃
  • 光熱費
  • 通信費(電話・インターネットetc)
  • 食費
  • 外食費
  • 交通費、ガソリン代
  • 保険料
  • 子ども関連
  • 嗜好品
  • その他(日用品など)

これらを合算してみると、おおよその生活費は$592/月ほどになりました。

それぞれについて見ていきましょう。

エクアドルの平均賃金

平均賃金は2020年2月時点、500米ドル/月(最低賃金は395米ドル/月)となっています。

エクアドルにはチップの習慣がありませんので、基本給にプラスした報酬と言うものは一般的にはありません。(一部の美術館や観光施設にはチップの箱が置いてありますが支払い義務はありません。)

また企業によってもまちまちですが、日本のようなボーナス制度がない所も多くあります。

さらには有給休暇の取得を「勤続○年以下の従業員には認めない」などの独自のルールを付しているケースもよくあり、この場合は休んだ日数ぶんの賃金を給料から差し引かれます。

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家賃。エリア別一覧

基本情報として、エクアドルの賃貸物件は「家具・家電なし」がベーシックです。(稀に家具付き物件もありますが、値段設定が高めです。)

以下、家具・家電なし物件の家賃をエリアごとに見ていきます。

①最高級エリア:キト / グアヤキル / クエンカ

これらの3都市はエクアドルの中でも人口が多く、いわば大都市に分類される場所です。

〈平均家賃(月給に占める家賃の平均割合)〉

※データは中間層が多く選ぶとされている60㎡あたりの家賃平均。PRIMICIAS調べ。

  • グアヤキル 457米ドル/月(58%)
  • キト 310米ドル/月(39%)
  • クエンカ 257米ドル/月(32%)

これら3都市は家賃が出費の大部分を占めるとして、都会の便利さがある一方で生活の維持が大変なエリアです。

実際のことろ、各都市には高級住宅地に分類されるエリア、スラム化したエリアなど一括りにできない部分もあります。

例えば首都キトの場合、北部のショッピングモールや政府機関が多く存在するエリア(Av. Eloy Alfaro付近)では月々500~750ドルが賃貸物件の相場です。

またキト北部と南部で比較すると、2LDKの賃貸で北部では300ドル、南部では150ドルと言う立地による差も大きくあります。

②中高級エリア:サント・ドミンゴ / マチャラ / ドゥラン

〈平均家賃〉 60㎡あたり平均230ドル

③中級エリア:マンタ / ポルトビエッホ / ロハ / アンバト

〈平均家賃〉 60㎡あたり平均180ドル

※②③ OLX調べ

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光熱費

生活スタイルや同居人数により増減がありますが、水道代は10~25ドル/月、電気代は20~40ドル/月が平均です。

ガスは各家庭に引かれていないため、各自でガスボンベ(tanque de gas タンケ・デ・ガス)を買う必要があります。

朝8時頃からガスボンベを積んだトラックが町中を走っており、道でトラックを呼び止めるか、ガス会社へ電話をして配達してもらいます。

基本的には空になったボンベを丸ごと交換する形で購入でき、1つ15キロのボンベで2.5~3.5ドルです。(地域や会社により異なる)

ガスは料理とシャワーのお湯を温めるために使います。

各家庭により購入頻度は変わりますが、筆者は毎日自炊の生活で、ガスボンベ一本で2ヶ月近くは持ちます。

通信費(電話・インターネット他)

エクアドルには国営の会社 La Corporación Nacional de Telecomunicaciones、略してCnt(セネテー)があり、固定電話、インターネット、テレビケーブルが必要な場合はこちらと契約をします。

<固定電話>

代表的なものには150分の電話ができ6.94ドル/月、無制限で8.95ドル/月などがあります。

ただし固定電話から携帯電話、固定電話から国際電話ができないプランもあり要確認です。

<インターネット>

インターネット契約時の注意点は、日本ではお馴染みの「光ファイバーケーブル」がベーシックではないことです。

エクアドルでは金属ケーブル(いわゆる銅線)が未だに主流となっており、数あるプランの中でも光ファイバーケーブルはオプションとして位置付けられています。

金属ケーブルのプランは最低20ドル~
光ファイバーケーブルのプランは最低28ドル~

で、最大通信速度によって様々なプランがあります。

<テレビケーブル>

テレビケーブルはTVCable(テベカブレ)と言われ、月々25~70ドルと幅があります。

単にケーブルのみの契約だと25ドルで済みますが、スポーツや映画などが見られる有料放送を合わせて契約することもでき、それにより金額に差が出てきます。

<携帯電話>

エクアドルにおける携帯会社は、

  • Movistar(モビスター)
  • Claro(クラロ)

の2社競合です。(2020年2月時点)

2社を比較しても大きな差はありませんので、今回はシェアの高いMovistarを参考に費用を紹介します。

Movistarのプリペイド(prepago プレパゴ)は以下のような種類があります。

Movistar プリペイド料金一例(2020年2月)

Movistar プリペイド料金一例(2020年2月)
データ通信量 有効期限 国内電話 料金(税込)
プラン1 100MB 1日 10分 $1.0
プラン2 1GB 7日 30分 $3.0
プラン3 1GB 30日 100分 $5.0
プラン4 2GB 30日 制限なし $7.0
プラン5 3GB 30日 制限なし $10.0

プリペイドの反対ポスペイド(pospago ポスパゴ)がいわゆる、プランを決めて契約をし、毎月の料金を支払うタイプです。

Movistar ポスペイド料金一例(2020年2月)

Movistar ポスペイド料金一例(2020年2月)
データ通信量 国内電話 国際電話 その他の特典
(規定の通信量とは別途)
料金(税込)
プラン1 3GB 150分 不可 Youtube 3時間
FaceBook & Instagram 1GB
Whatsapp 使い放題
$17.11
プラン2 5GB 200分 50分 Youtube 5時間
FaceBook & Instagram 1GB
Whatsapp 使い放題
$22.04
プラン3 10GB 無制限 50分 Youtube 5時間
FaceBook & Instagram & Whatsapp 使い放題
$31.90

※別途、契約時にSIMカード(5ドル)の購入が必要です。

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食費

エクアドルは野菜や果物のバリエーションが豊富で、食料自給率も183%(2017年)と輸入に頼らない分、安く食料が手に入ります。

多くのエクアドル人は週末に市場へ行き、1週間分の食料をまとめ買いをします。

また中~高所得層は、大型ショッピングモールなどに入っているスーパーを利用します。

スーパーの商品は市場に比べ少し割高ですが、形や大きさが揃っていて泥や汚れもある程度落とされており清潔感があります。

またオーガニック野菜やベジタリアン対応の商品、調理器具などの取り扱いもあり、一通りのものが一度手に入るため便利です。

多くの外国人はスーパーを利用しますが、理由としては値切り交渉が不要で、値段表示がきちんとされているため、安心して買い物できるためです。

<スーパーの物価>

ここでは大手スーパーチェーンSUPERMAXI(スーペルマクシー)をもとに、物価を紹介します。

項目 物価(/1kg) 項目 物価(/1kg)
野菜
トマト $1.1 にんにく $4.0
ピーマン $1.3 キュウリ $0.8
玉ねぎ $1.0 ほうれん草 $1.1
人参 $0.8 アボカド $2.2
キャベツ $0.4 かぼちゃ $2.0
なす $1.3 じゃがいも(中) $0.9
長ネギ $2.5 生姜 $1.8
果物
(日本でも売っている一般的な)バナナ $0.9 スイカ $0.9
りんご $2.9 レモン $0.9
オレンジ $1.5 キウイ $4.3
マンゴー $1.8 パイン $0.6
肉類
牛肉(固まり) $8/1kg 豚ロース(固まり) $9.6/1kg
牛ひき肉 $3.3/1kg 豚バラ肉(薄切り) $9.0/1kg
ロースハム $0.9/100g 鶏むね肉 $7.5/1kg
ソーセージ $0.5/100g 鶏手羽先 $4.9/1kg
その他食品
牛乳 $0.8/1ℓ ヨーグルト
(飲むタイプが主流)
$1.2/1ℓ
$1.9/12コ バター $1.9/250g
スパゲッティ(乾麺) $1.0/400g 薄力粉 $2.0/1kg
マヨネーズ $2.0/500g ケチャップ $1.8/500g
食パン(約22スライス) $1.7/600g 日本米 $4.7/1kg

エクアドルの食品の物価

外食費

一括りに外食といっても、地元民向けの大衆食堂からファストフード店、格式あるレストランなど価格帯も様々です。

<大衆向け食堂>

多くの大衆食堂ではお昼時(12時前後)から営業が始まり、almuerzo(アルムエルソ、 昼食の意)という看板を掲げています。

almuerzoはいわゆるセットメニューで1.5ドル~3.5ドルで提供されます。

前菜またはスープ、メイン、デザートまたはドリンクが付いてきて、多くの場合メインは数種類から選ぶことができます。

<ファストフード店>

エクアドルでもファストフードは万国共通で人気があり、ある程度の規模の街では至る所で目にします。

今回はマクドナルドとKFCの代表的なメニューの物価をご紹介します。

マクドナルド KFC
メニュー 値段 メニュー 値段
チーズバーガー $1.70 チキン(7ピース) $11.99
BigMac $3.35 コンボA(チキンバーガー、ポテト、飲み物) $4.50
フライドポテト(M) $1.20 フライドポテト $1.65

 

<レストラン>

中~高級レストラン
エクアドル料理 エンセボジャード(玉ねぎと魚のスープ) $3~5
セビーチェ $10~15
パリジャーダ(お肉の網焼き) $10~30
日本料理 巻き寿司(1本8カット) $8~20
ラーメン $5~15
天ぷら(盛り合わせ) $15~25
イタリア料理 ピザ $13~20
パスタ $13~20
メキシコ料理 タコス/ブリトー $5~15
ナチョス $3~8

エクアドルの外食費用

交通費

日常的な交通手段としては、バスやタクシーの他、大都市ではTrolebús(トロレブス)やEcovía(エコビア)などの複数車両繋がったバスのような乗り物です。

路線バス、トロレブス、エコビアは乗る距離に関係なく一律料金で、25セント~30セント。

タクシーは昼間は42~50セントから、夜間は46~55セントからメーターが上がり始めます。(町により異なる)

特に通勤ラッシュの時間帯は渋滞でスムーズに着かないことも多いですが、目安として5kmほどの距離で1.5~2ドル程度です。

ガソリン代

ガソリンの種類は、

  • Extra(エクストラ)
  • Súper(スーペル)
  • Diesel(ディーセル)

の3種類があります。

エクストラは日本で言うところのレギュラー、スーペルはハイオクです。

一般的な自家用車はこれらのどちらかになると思いますので、この2種の料金をご紹介します。

エクストラ:1.85ドル/1ガロン

スーペル :2.71=2.89ドル/1ガロン

※1ガロン=3.78ℓ、基本的にエクアドルは液体系の製品はリットル表記が普通です。

しかしガソリンや容量の大きな(業務用のような)牛乳や炭酸飲料、また洗剤などにはガロンが使用される場合もあります。

これは2018年に政府によって決められた定額料金のため、急に金額が上下することはありません。

しかし2019年10月に政府がガソリンの補助金打ち切り(値上げ)を発表し、それに対する交通機関従事者によるストライキ・デモが発生しています。

政府はその方針を撤回し、料金は据え置くこととしてストライキは終息しましたが、今後値上がりする可能性は十分にあります。

保険料

エクアドルでは日本の健康保険と公的年金に似た制度があります。

参考:エクアドル移住生活でわかった10の魅力

関連記事:エクアドル移住生活でわかった10の魅力

El Instituto Ecuatoriano de Seguridad Social (IESS)という政府機関へ加入することで健康保険と年金の受給資格が得られます。

保険料は加入状況により異なります。

  1. エクアドルの会社に勤めていて、かつ雇用主がIESSへの登録を行っている場合
    →お給料の9.45%の支払い/月
  2.  自分が経営者の場合
    →お給料の11.15%の支払い/月
  3. その他の場合(勤務先がIESSへの登録をしていないなど任意で加入する場合)
    →69.34ドル/月の支払い

子ども関連の教育費用

<保育園・幼稚園>

エクアドルの保育園または幼稚園では公立と私立があり、費用に大きく差が出ます。

公立は各学期に支払う登録料が4~10ドル程度、月々の費用が6ドル~30ドル程度で、それに加えお昼(おやつ)代として追加で数十ドルの支払いが必要です。

私立は個々特色があり、英語教育に力を入れていることろ、スポーツや音楽のクラスがあることろなど様々です。

そのため費用にもかなり差があり、30~100ドルの登録料のほか、月々100~350ドルの費用がかかることろもあります。

<小学校~大学(学部課程)>

エクアドルの公立小学校~大学(学部)は無償で提供されています。

子どもが小さなうちは治安の面から通学に大人の同伴が必要ですが、送迎ができない場合はスクールバスでの通学となり、別途費用が発生します。(距離にもより約30~50ドル/月

また私立では各学期の始めに登録料と毎月の学費が発生し、多くの私立小学校~高校では、登録料が100~200ドル、学費は150~300ドル/月のところが多いです。

エクアドルの学校は朝が早く(7時過ぎには1時間目がスタート)、特に小中学校では昼食前に帰宅するのが一般的です(12~13時頃)。

そのためお菓子やフルーツを持参するか、購買を利用するお金が別途発生します。

大学に関しては、費用に大きく幅があります。

首都キトにある主要な私立大学で費用を比較してみます。

 

私立大学学費比較
大学名 登録料/セメスター 学費/セメスター
Universidad de Las Americas $150~300 $2300~4750
Universidad San Francisco de Quito $800~1100 $8200~11000
Pontificia Universidad Católica del Ecuador $900~2200 $3912~7200

※学部により幅があり、また年次によっても異なる登録料・学費を設定している大学がほとんどです。

特に理系学部(中でも医学部)が文系学部より高い傾向にあります。

娯楽・嗜好品

エクアドルは南米一タバコが高いことで有名で、北米・中米と合わせてもカナダとアメリカに次いで3番目にタバコが高い国です。

また他の娯楽や嗜好品については以下の通りになっています。

娯楽・嗜好品の費用
映画 $6.0(大人一人)
タバコ(Marlboro) $5.6(一箱20本入り)
コーラ/ペプシ $0.7(33cL)
ポテトチップス(Ley’s 塩味) $2.0(174g)
国産ビール $1.5(0.5ℓ)
輸入ビール $3.0(33cL)

 

エクアドルのビールの価格

その他(日用品など)

以下が日用品などその他の出費として考えられるものです。

項目 物価 項目 物価
トイレットペーパー $5.5/12ロール ラップ $1(40m)
食器用洗剤 $0.9/500ml アルミホイル $1.0/7.6m
シャンプー $2~10 歯ブラシ $1~3
美容院(男性・カットのみ) $3~5 美容院(女性・カットのみ) $5~10

 

エクアドルの 1ヶ月の生活費まとめ

最後にトータル1ヶ月にかかる生活費のまとめです。

前述の通り「どの街のどのエリアに住むのか」が家賃に大きく影響を与えますが、特に多くの日本人は仕事の都合で大都市かつ立地と治安の良い場所を選ぶのが一般的です。

それを考慮して以下のように算出してみます。

<1ヶ月の生活費一例/一人暮らしの場合>

家賃 $300
光熱費 $22(水道・電気・ガス)
通信費 $70(固定電話・テレビケーブル・インターネット・携帯)
食費 $80
外食費 $20
交通費 $30
保険料 $60
日用品 $10

トータル $592

あくまでも一例ですので、それぞれの生活スタイルや家族・同居人の有無によって、上記データを参考に計算してみてください。

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