英語圏に赴任になった場合、誰もが「英語」の洗礼を受けます。
現地の空港に到着したその瞬間から、「聞き取れない!」と身体中に緊張が走ります。
その後の生活も、緊張の場面は幾度となく襲ってくるのですが、同時に、
「とにかく一刻も早く英語が上手くなりたい!」
という強い思いがこみ上げてくるのも事実です。
その思いを実現させるために、短期間で英語をどうしたら習得できるのか?
実際にアメリカ駐在中の筆者が体験した経験から、効率的な英語習得法をご紹介したいと思います。
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英語上達は心理的負荷が最大の敵!これは心に止めておこう
海外赴任する方の最大のメリットは「現地の人とどこでも交流できる」ということです。
まずはこのメリットを最大限に生かして、自分のこれまでストックしてきた英語をアウトプットすることが英語習得への近道です。
その反面、渡航して最初にぶつかる関門は、「英語が下手だと冷たくあしらわれる」という心理的ショックです。
話が分からずにオドオドしていると、「はあ…」とあからさまにため息をつかれることも少なくありません。
そして私たちの心は折れて、ますます現地の人と話すことをためらってしまうのです。
このためらいが、短期間での英語習得には大きな障害となってしまいます。
だからこそ、まずは「そういった心理状態になる」ということを事前に理解しておきましょう。
赴任者の最大のメリットを活用しよう!公共機関で身も心も慣らそう。
そこでまずは、赴任先の「公共施設」で英語を慣らすことをおすすめします。
オススメの「公共施設」は、以下の4つです。
図書館
どの図書館でも、移民のためにESL(English Second Language)クラスが開催されています。
その情報がほしい、という名目でカウンターの人と会話を始めることができます。
そこから、個人情報登録やプログラムの詳細の説明など、話題は相手が提供してくれます。
職員は移民に慣れていて、英語ができなくても優しく対応してくれるため、こちらも安心して臨むことができます。
学校
お子様がいらっしゃる方は、ご子息が通う学校はもちろん、周辺の他の学校の説明を聞きに行くのもいいチャンスです。
特に私立の学校は、いつでも見学歓迎ですし、担当者は外国人の親にも慣れているので、丁寧に対応してくれます。
また、ご本人が行く場合は大学の語学クラスの説明を聞きに行くことをお勧めします。
各大学には様々なレベルの語学クラスがあり、留学生も多くいるので、親身に話を聞いてくれます。
Park District(パーク・ディストリクト)
「Park District」とは、各市町村にあり、いわゆる「市による市民のための機関」です。
日本でいう市のコミュニティセンターのようなところで、子供から大人用向けまで、様々な習い事やイベントが1年を通して企画運営されています。
そこで、プログラムをもらって興味のある(なくても)ことについて、聞いてみるのです。
こちらも市の様々な人種の住民に対応しているので、優しく教えてくれます。
教会
教会でも図書館のようにESLクラスを開いているところがあります。
また、季節のイベントや礼拝で教会を開放しているところも多いので、それについて聞き行くのもいいでしょう。
専門店で英語にチャレンジ!
公共施設で英語を慣らしたら、次はお店にチャレンジです。
スーパーで「これはどこにありますか?」から始めて、専門店に行きましょう。
ここで重要なのは、行く前にひとつ製品を決めて仕様などを簡単に調べて行くことです。
電化製品の専門店
アメリカで言えば「Best buy」などがその筆頭でしょうか。
日本と同様に、各売り場にはその製品の担当者がいます。
決めていった製品について、その店員に聞いてみるのです。
すると、ものすごいスピードで話し始めて、「これが本物の英語か!」と圧倒されたのを覚えています。
事前に仕様を知っていれば、彼らが話す内容は大体想像がつくので、そこまで緊張することもなく、生の英語に触れることができます。
携帯ショップ
どこの国でも、携帯は必ず現地のものを買うはずです。
携帯のキャリアショップに出かけて、プランの種類や機種について調べたことを聞いてみましょう。
日本でも携帯ショップの店員さんは、お話上手ですよね。
こちらも同じで、特に若い店員が多いので、明るくてポップな感じで話してくれます。
これが、英語学習者には聞き取りにくい!「生の英語とはこういうことか」と、非常に勉強になります。
サングラスショップ
私が穴場だと思ったのは、サングラスのお店です。
アメリカでは日差しが強いと、夏でも冬でも皆サングラスをかけます。
特に車の運転頻度が高いので、必須アイテムなのです。
サングラスを買う時には、自分の好み、生活スタイル、流行など、意外と自分のことを話す必要があるのです。
また、一般的には小さい店が多いので、狭い空間でネイティブと1対1で話すという、いい練習になりました。
どの製品でもいいのですが、生活上必ず必要なものにすると、下調べもしやすいですし、実際にその場で購入しても良いので、こちらをオススメとしました。
ところで、店員に色々話を聞いた後、買うか買わないかを迫られたらどうやって逃げればいいのでしょう?
そんな時は、こう言ってニコッとすればいいのです。
“ Thank you. I need to think about it. ”
“ I appreciate your help. “
“ You have been so helpful. “
耳を慣らして、発音を強化しよう!おすすめの2つの方法
海外赴任者の第2のメリットは「ネイティブの発音がどこでも聞ける!」ということです。
アメリカは移民が多い国なので、もちろん全員がネイティブの発音ではありません。
しかし、それも含めて「アメリカ」なので、どの発音を聞いても意味があるのです。
そして、デメリットとしては「自分の発音が相手に通じない!」ということです。
何度も聞き返されると、だんだんと声も小さくなり、さらに相手に伝わらない…。
赴任者の全員が一度は経験していると思います。
そこで、オススメはこちらです。
現地のテレビを契約する
テレビでもオンラインでも、つけたらいつでもこちらのプログラムが見られるようにしておきましょう。
最初はほとんど聞き取れません。
まずはニュースをチェック。
大きなニュースは日本のヤフーニュースなどでも取り上げられるので、事前に事件の概要を日本語でチェックしてから見ると、分かりやすいでしょう。
ニュースの下にはその内容が文字で流れているので、それを目で追いながら聞くのもいいですよ。
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好きなドラマやスポーツがあると、気分転換にもなっていいと思います。
あとはキッズ用の教育番組が意外と役に立ちます。
単語が覚えやすいように作られているアニメや、科学、歴史なども、私たちにとってはなかなか高度です。
レストランに行く
レストランでは、自分が注文した内容を必ず復唱されます。
その時の店員の発音に耳を傾けてください。
普段、自分の発音がどれくらいネイティブからかけ離れているかが分かります。
そして、この単語の「 i 」は「イ」ではなく「アイ」と読むのか、などの発見があります。
また、アメリカはチップ制なので、自分のテーブル担当になった店員さんはとても親切です。
ことあるごとに話しかけてくるので、こちらもその度に何かをお願いすると復唱率が上がって、いい勉強になります。
赴任先の英語学習法まとめ
渡航後の最大のメリットは、現地の人とどこでも交流できること。
デメリットは、英語ができないと冷たくあしらわれること。
だから、あしらわれることを知ったうえで、なるべく恐れないようにしてください。
勉強の流れとしては
- まずは公共施設で英語を慣らす。
- 次に、事前準備をして、専門店で店員と会話する。
という流れです。
英語のスピーキング力がまだ乏しい方は、海外から学習できるスピーキング特化プログラムもおすすめです↓
そして、赴任後の第2のメリットは、ネイティブの発音がどこでも聞けること。デメリットは、自分の発音が通じないこと。
発音の学習は
- テレビを見てネイティブの発音に慣れること。
- レストランで店員が復唱する発音を聞くこと。
でしたね。
渡航したら、単語帳や文法書は横に置いて、ひとまず外に出かけましょう。
英語が通じずに、傷ついたり、恥ずかしい思いをしたりすることは日常茶飯事ですが、その分、日本にいる時の倍のスピードで英語の力はアップします。
英語学習者が目指す「実践英語」が、目の前にあるのですから。
ぜひ、この機会を生かして、短期間で英語力をアップさせましょう!
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