今回は中国へ移住を希望されている方向けに、筆者が中国で3年間住んでみて感じるリアルな情報をわかりやすくお伝えしたいと思います。
中国は日本のお隣の国でありながら、政治システムも文化も生活環境も全く異なる国です。
また旅行をするのと、実際に生活をするのとでは全く違うものが見てきます。
今回は、オススメの滞在方法や、中国生活のメリット、デメリットを中心に説明させていただきます。
是非少しでも中国という国を身近に感じていただければと思います。
【中国の関連記事はこちら】
↑中国滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去の中国の記事一覧はこちら
中国への移住方法
まず、一般の方が中国へ移住するにおいて移住においては大きく分けて3つの方法があると思います。
- 就労
- 結婚
- その他
です。それぞれ詳しく説明していきます。
①就労
最も現実的で一般的な中国の移住方法だと思います。会社にビザをサポートをしてもらいながら滞在することができます。
就労方法は、日本で本社に属しながら、中国へ駐在員でいく方法と、現地採用でいく方法がありますが、リスクが少ないのは駐在員として中国へ滞在することです。
なぜなら、駐在員は様々な保険や給与面でも優遇され、現地で住宅や保険、その他も会社から負担されるケースが多いからです。
もちろん現地採用でも住宅負担がある場合ありますが、それでも待遇面で駐在員とは雲泥の差があるのが現状です。
そして、万が一中国に合わない場合でも何年後かに帰国もできますし、その際の日本での仕事も保証されています。
【デメリット】
デメリットとしては、会社の都合で日本へ戻されることや、中国で実績を残せない場合は日本でのポジションも低くなる場合もあるということです。
実際に、中国で人間関係や風習に合わず、ノイローゼになり、やむなく、帰国という駐在員や、逆に中国へずっと居たいけど会社の都合で止むえなく、帰国するというケースは多々聞きます。
このように自分で中国での滞在期間をコントロールできないデメリットもあります。
「中国移住してしまう人も・・」
筆者も現地採用で中国の日系会社で2年間働き、いろいろな駐在員の方とお話をしましたが、ほとんどの方が日本にはもう帰りたくないよと言っていました。
中国にハマる方も多いです。中には駐在員の地位を捨てて、中国に残る方もいるくらいです。
また転職する上でも中国の駐在員募集はかなりありますので、条件を探して応募してみるのもいいでしょう。
参考記事:「中国で現地就職したい方必見!現地の就労状況と実態を解説」
また現地採用ですが、これは駐在員より中国で長年やっていくんだという強い決意が求められてくると思います。
多くの日系企業が、駐在員と、現地社員の構成で成り立っていますが、現地採用者は、現地中国人でもないし、駐在員でもない、いわば中間的な存在です。
保険の待遇も現地社員と同じ程度ですし、住居も給与から支払うところが多いです。
筆者もかなり葛藤がありました。
現地社員からは、中国語も話せないし、俺たちと立場が変わらないのになぜ、給与がいいんだという目で見られ、駐在員からは現地社員より、給与がいいのにとプレュシャーをかけられます。
いつも駐在員になりたいと思って仕事をしていました。
なので、現場を納得させるだけの中国語なり、実力を磨いておく必要があります。中には、現地採用から、日本本社採用に変わり、駐在員のような扱いになった方もいます。
メリットとしては、中国に進出している日系企業はいずれも日本を代表する大企業ばかりです。
日本本社も中国は最重要市場と位置付けている企業も多く、本社の幹部級の人材を送り込んできますので必然的にそういう人脈や、付き合いが多くなります。
筆者も日本時代とは違い、いきなり付き合う方のステージが上がったのでびっくりしたことを覚えています。
このように海外へ出るということは夢のある選択肢でもあります。
②中国人と結婚をする
日本在住や現地の中国人と結婚をするという方法です。
しかし、いずれにしても収入を得ないといけませんので、相手がお金を持っていない場合は現地で働き、就労ビザを申請する必要があります。
参考記事:「中国人女性と国際結婚する前に知るべき7つの話」
③その他の方法
その他の手段としては日系企業以外の外資企業と契約を結ぶことや現地でフリー、独立をする、日本でお金を貯めて中国へ移住するといういろいろな手もあります。
が 、これは初心者にはハードルが高いです。
外資系企業は欧米をはじめロシア、中東系と多国国には進出していますが、日系マーケットを狙って日本人を採用している企業もあります。
が言語や文化を含め、相当な適用能力がなければ難しいでしょう。
中国企業もかなり好待遇で日本人を採用している企業もありますが、技術者などの高度人材に限定されます。
フリーで働く例
筆者の場合は特例で中国人の嫁と結婚後、現地採用で2年間会社員をして退職して、現在は配偶者ビザを取得して、現地でフリーで働いています。
参考記事:「体験談!中国での配偶者ビザ取得の3つのポイント」
仕事はインターネットを活用して日本語で日本とやり取りをしています。
配偶者ビザを取得前まではノービザで半年ほど、マカオと中国を2週間ごとに行き来していました。
実は外国人でもノービザでこのようにお金を現地で得て、中国や香港やマカオを行き来している外国人はたくさんいます。
中国で英語教師をプライベートでしているとか、日本と違いそのへんは法律が緩いのでまだ探せばいくらでもいろいろな方法で中国へ移住はできます。
中国で地方へ行けば物価は安いですし、日本円を200万円くらい持ち込めば1年間は余裕をもって暮らせる場所もたくさんあります。
節約をすれば100万円でもあるでしょう。
日本でフリーでアルバイトをしてお金を貯めて中国やアジアの物価の安い国にノービザで滞在するというライフスタイルを実践している方もいます。
ただ、いずれにせよ現地の情報収集と中国語は話せたほうが良いでしょう。
2、中国生活のメリットとは?
まず圧倒的に気が楽です。
中国人は自由気ままに自分の生活を楽しんでいます。
あまり深刻な人は見かけません。経済も成長して貧富の差は激しいですが、基本的にみんな楽天的で人生を楽しんでいます。
そして夜は賑やかです。おばさんたちがみんなで広場でダンスをしていたり、子供たちも遊んでいたり店も開いているところが多いです。
そこは日本と大きな違いです。
日本人のように些細なことで悩んでいる人は少ないと思います。筆者もその点がエネルギーを感じますし、気が楽で自由でとても好きです。
他に損得勘定がはっきりとしていますし、日本のような世間体や周りの目をあまり気にしたりしません。
みんな欲望に忠実だと思いますし、他人と話しまくることでストレスも常に発散しているので日本人のように自殺するとかはほとんど聞きません。
中国の生活水準も上がっている
あとは生活水準が上がっているということです。
筆者の感覚では、貧富の差は激しいものの、中間所得層の生活水準が上がっており、日本の中間層より生活水準はもはや高いのではないか?という印象です。
消費意欲が高いということもそうですが、お金や商売に対しては頭が良く、人脈をとても大切にします。
また富に対する意識や規模感も日本とは段違いです。
中国は広大で人口も日本とは比較にならない規模ですので、高級ホテルや住居の豪華さも日本では想像もできないくらいのスケールの場所がたくさんあります。
その点はとても良い点だと思います。
また家族のつながりや絆は深く、純朴で人情深い人も多いです。日本では味わえない人間関係も得られると思います。
また文化も様々な都市があり、とても興味深い国です。
内モンゴルから、ウイグル、チベットなどの独自の文化を持つミンン族から、香港、マカオまで別の国々が集まったかのような多彩な顔を持ちます。
間違いなく、あなたの人生観を広げてくれると思います。
3、中国生活のデメリットは?
これも挙げればきりがないですが、まず、日本人のようにキメ細かい気配りや他人のことを考えるという点では大きく異なる国です。
基本的に自己主張や利己主義にも見えてしまう行動が多く、そこでつまづいてしまう日本人は多いでしょう。
慣れればいいのですが、合わない人は合わないと思います。
例えば、中国人はマナーも悪く、エレベーターで喫煙や路上で唾を吐く人、隣で大声で電話で話す人などが多いです。
あまりにも他人に対しての配慮が欠けていると日本人からすれば思われるでしょう。また空気や色、水、食料品や日用品など有害物質の混入や外食の安全面も危惧されています。
筆者はやはりその点が不安なので、マカオで日本製のものを購入したり帰国時に日本製品を買って持ち帰ったりしています。外食も極力控えるようにしています。
山川の汚染はやはり日本と比べてもひどいと思います。
中国は、建物や、道路などのインフラ事業も活発で常に工事しているイメージです。
当然のことながら、空気や土地が汚れます。特に北部のPM2.5の問題や車の排気ガスなどの問題や環境汚染は深刻です。
海外にいると日本があまりに洗練されすぎていると感じますが、海外ではある意味当たり前なのかもしれません。
中国移住まとめ
どの国でもメリット、デメリットはあると思いますが、自分に合った国や都市を選ぶことが大事です。
そのためにはまず体験してみること、これが一番の情報です。
筆者としては今後、世界の大国となるであろう中国と縁を持つことができて人生が変わりましたし、感謝しています。
今回の情報がこれから中国へ移住を考えている方に少しでもお役に立てることを心から願っています。
【中国の関連記事はこちら】
↑中国滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去の中国の記事一覧はこちら