バングラデシュの本当の治安事情。現地在住者が明かす安全対策と注意点

バングラデシュの治安

皆さんはバングラデシュの治安と言ったらどんなイメージを持ちますか?

アジア最貧国とも呼ばれるバングラデシュを訪れるにあたり、ましてや移住して生活するなんてことになれば、治安は不安なところだと思います。

ここでは、現地に在住して3年になる筆者がバングラデシュ・ダッカの治安事情や安全対策などについて紹介します。

バングラデシュの治安概況

バングラデシュといえば、ファーストリテーリングやGUといった、日本でもおなじみのアパレル企業が、安価な労働力を求めバングラデシュに生産拠点を置いていたり、JICA(独立行政法人国際協力機構)が昔からずっと支援を続けている国であったり、実は日本と馴染みの深い国ではあります。

しかしながら、「カオス」「貧困」「洪水」「汚職」「汚い」などネガティブなイメージを持つ方も多いと思います。

更に2016年7月には、日本人が犠牲になったテロ事件が首都ダッカのレストランで発生しました。

このことから「バングラデシュは危ないのではないか?」と思う人も多いかもしれませんが、反面、前述した通りJICAの支援もありバングラデシュは親日国として有名であり、日本人の事が大好きな国なのです。

日本人が訪れると必ず熱烈な歓迎を受けるはずです。

バングラデシュの外務省の海外安全ホームページでの危険度は、「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」と設定されており、観光に訪れるには少し二の足を踏む気持ちになる国になっています。

確かに、バングラデシュでのテロが起きた2016年頃は、ISISの活動が世界的に激しく、テロ事件直後はバングラデシュへの渡航はやめたほうがいい、という空気が現地でも流れていました。

しかしながら、2019年時点では、治安もかなり落ち着いてきたように感じます。

ダッカの街並み

危険度も引き続きレベル2のままではありますが、「レベル2は少し行き過ぎでは?」と現地在住日本人は誰しもが口を揃えて言っています。

そのため、バングラデシュを訪れたり移住するにあたって、治安についてそこまで危険だとは言えませんが、それでも宗教色が強く、貧困も根強いこの国、最低限の注意事項だけ頭に入れて、観光しましょう。

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バングラデシュで安全に過ごすために気をつけるべきこと

避けるべき、もしくは滞在時間を短めにした方が良い場所

・モスク

まずは一番怖いテロに巻き込まれないために、モスクなど「宗教色の強い場所」や、イベント会場やスポーツスタジアム、ショッピングモールなど「人が多く集まる場所」は避けるべきでしょう

「宗教色の強い場所」に関しては、イスラム教徒の国バングラデシュはモスクは神聖な場所として扱われ、街のいたるところに位置しています。

しかしながら、ごく稀に、他宗教の過激派がモスク付近で暴動を起こしたりと危険な一面があったりします。

また、イベント会場やスポーツスタジアム、ショッピングモールといった「人が多く集まる場所」でも、無差別殺傷を狙ったテロ事件が起きた実績があるため、気を緩めてはいけない場所です。

観光地になっているモスクやスタジアムもあるため、訪れるなとは言いませんが、滞在時間はなるべく短くした方が賢明かもしれません。

何か不審な動きがあればすぐに退散できるよう、逃げ道を確認しておくなど、心構えをして訪れるほうが良いでしょう。

・政党の拠点

また、テロとは種類が違いますが、「政党の拠点」といったところも、バングラデシュでは与党と野党の争いが激しく、選挙日付近は特にいつ暴動が起こるかわからないところがあります。

政党の拠点だけとは言わず、政治色あふれるような場所は避けることが賢明だと言えると思います。

外出自体を避けた方が良い時期

「ラマダン月の最後の日」
「選挙日」
「与党の党首などビッグネームの裁判がある日」

など、宗教や政治的に大きな意味を持つ日は、何かしらテロに近い事件だったり暴動が起こる可能性がいつもより高いため、場所を問わずあまり出かけない方が良いと思っています。

事実、2016年のラマダン月の最後の日に、日本人が巻き込まれたテロ事件が引き起こされました。

ちなみに、こういった場所や時期に起因する気をつけたほうが良い情報というのは、日本外務省の「たびレジ」という海外安全情報サービスに登録しておけば、何か注意すべき事項がある場合、また危険な事案が発生した場合、随時その情報が登録したメールアドレスに届くようになっています。

この情報を元に安全に気をつけた行動をすることができて便利であるため、登録をお勧めします。

一般的な安全対策

さらに、場所や時期だけでなく、海外、特に発展途上国に出かける際は一般的に注意した方が良いと言われている下記のことも頭に留めておくと良いです。

  • 夜中(夜22時以降)は出歩かない。
  • 移動は近距離以外、基本はUberなどタクシーで。(近距離ならリキシャ(人力車)でも良いです)
  • 外で目立った見た目や行動はしない。例えば、ムスリムの国なので、外でアルコールを見える形で持ち歩いたり、ましてや飲んだりしない。また女性は足首や胸元、できれば肩も隠れるような服装をする。大切なのは”外国人”として広く認識されるようなことをしないこと。
  • 貴重品は肌身離さず持ち歩く。
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バングラデシュに住む際のおすすめ2つのエリア

バングラデシュの中でも、今回は首都であるダッカについて紹介します。

ダッカで住む場所を選ぶ際に、安全のために意識して欲しいことは、外国人が多く滞在しているエリアを選ぶ、ということです。

外国人が滞在に選んでいるエリアというだけで、ある程度セキュリティや治安の良さは確保されていると言っていいでしょう。

とまた、近くに外国人向けの食料などが売っているスーパーや、日本食レストランなど便利なショップが多いところも魅力です。

おすすめは下記2エリアです。

1.バナニ&グルシャンエリア

バングラデシュ・ダッカに住むとしたら、一番のおススメは、バナニおよびグルシャン周辺です。

このエリアは、ダッカのビジネス中心地及び高級住宅街として位置しており、外国人も多めで、セキュリティのレベルも高いです。

レストランやカフェ、雑貨や服など、ショッピングする場所も近くにたくさんあります。

中でもオススメなのは、日本でいう原宿のような、若者が集う「Banani Road11」。

バナニ・グルシャンエリアの中でも、おそらく一番のファッションストリートで、多くの人で賑わっています。

また、グルシャン2サークル近くに位置する「ユニマート」には、外国人向けの食料がたくさん置いてあるスーパーマーケットだけでなく、様々なジャンルのレストランが入っている綺麗なフードコートもあり、外国人御用達です。

もちろん入り口にセキュリティゲートがあり、安全対策もきちんとしています。

他、もう少しローカル感を感じたいのであれば、グルシャン1サークルの「DCCCマーケット」もオススメできます。

こちらは2階建てのマーケットで、家具から生活用品、雑貨、服、食品など何でも売っています。きちんと値札が付いていることが少ないので、ぜひ値段交渉にチャレンジしてみてください。

2.バリダラエリア

上記で紹介したバナニ・グルシャンエリアのすぐ東に位置するバリダラは完全にDiplomaticエリアで、多くの国の大使館なども位置する、閑静なハイセキュリティエリアです。

そのエリアに入るための道路にはセキュリティゲートがあり、通過する人は必ずチェックされるようになっています。

外国人であれば、ゲートを徒歩で通過すれば、比較的何も確認なしに通されます。

車でゲートを通過する際は、乗客が外国人でも、車の中を外からチェックしたり、トランクを開けたり、というような確認作業が行われる場合があります。

ここがダッカで一番、安心して滞在できるハイセキュリティな場所と言って過言ではないでしょう。

そしてゲートでのチェックが厳しい分、誰でも気軽に入れるわけではないので、バリダラエリアはダッカにしては珍しく、ゴミ一つないエリアになっています。

こちらはゴミの問題が小さくないバングラデシュで滞在するに当たって嬉しいポイントです。

バングラデシュの治安事情と安全対策まとめ

以上のように、外出する際、住む場所、そして普段の小さなことだけでも気をつけるだけで、バングラデシュに滞在するに当たってのリスクは少しでも減らせると思います。

バングラデシュで異なる文化や人々に触れ、知見を広げることができるのは本当に貴重な経験ですが、同時に、安全対策にもしっかり細心の注意を払って、何事もなくこの地で過ごしていけるよう、準備はできる限り行うようにしてくださいね。

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