オーストラリアの雇用主指定永住権(サブクラス857)取得した私の体験記

オーストラリアの雇用主指定永住権(サブクラス857)取得した私の体験記

オーストラリアに永住する方法はいくつもあります。

詳しくは「オーストラリア永住権を取得する6つの方法」で紹介していますが、その種類はいくつもあります。

ここでは、雇用主指定永住権(サブクラス857)の取得体験記をご紹介します。

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ワーホリからオーストラリア永住希望者の1人に

筆者が初めてオーストラリアにやって来たのは2003年。

1年間オーストラリアに滞在することができる、ワーキングホリデービザでの渡航でした。

海外に永住したいと思っている人にとって、仕事ができるワーキングホリデーは最初の足掛かりとして、とてもいい制度。

オーストラリア定住へ向けてワーホリ生活・楽しい日々

ワーキングホリデーでオーストラリアに行き、ビジネスビザをサポートしてくれる会社を見つけて、そのままオーストラリアに定住、というプランを立てて渡豪しました。

すぐに仕事を始めたかったので、ツアーガイドの仕事を斡旋してくれるという留学エージェントにサポートを申し込みました。

オーストラリアで最初に降り立った町はシドニー。

留学エージェントの現地スタッフが、空港まで迎えに来てくれていて、宿泊先のバックパッカーまで送ってくれました。

私の他に、同じ留学エージェントを通してワーキングホリデーに来ていたメンバーが7人いました。2段ベッドが4つ入っているドミトリーの部屋に、女の子が8人集まって寝泊まりして、修学旅行みたいな楽しい日々でした。

それから1週間、ツアーガイド養成講座というセミナーを受けて、ガイド会社との面接をアレンジしてくれるというのが、サポート内容でした。

ツアーガイドとしてケアンズへ

面接の結果、ケアンズでツアーガイドとして採用してもらえるとのことになり、1週間でシドニーを後にして、5人の仲間と共に、ケアンズに向かいました。

ツアーガイドの仕事は、空港送迎がメインで、日本からの到着便の時間が朝5時台のケアンズは、早朝出勤の大変な仕事でした。

また、オプショナルツアーやお土産品の売り上げで仕事の出来が判断されるということが予想外で、自分には合わないと思うようになり、研修期間中にツアーガイドの仕事は辞めてしまいました。

その後、インターネットや掲示板などを頼りに職探しをして、別のツアーガイド会社で、オフィスワークの仕事に就きました。

日本でオフィスワークの経験があり、パソコンを使えるということが幸いしたようです。

面接の際に、ビジネスビザのサポートも検討してもらえるとのことで、一度は挫折したけれど、計画は再度軌道に乗って来たように思いました。

オフィスの仕事は、普通に9時から5時で土日休み、インスペクションと称して、無料でオプショナルツアーに参加させて貰えるしで、快適な環境でしたが、日本人マーケットの縮小に伴い、勤めていたところの親会社が、日本人部門を閉鎖してしまうことになり、ビジネスビザの夢は潰えてしまいました。

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ビジネスビザの配偶者に昇格!

でも、その会社のビジネスビザで働いていた今の主人が、他の会社から仕事のオファーを貰い、そこでビジネスビザをスポンサーしてもらえることになりました。

私はワーキングホリデービザの終わりが近づいていたので、彼のビザに配偶者として申請してもらうことになり、当初の計画とは少し違うけれど、オーストラリアに残れることになったのです。

配偶者ビザ申請の際には、結婚の証明となる、マリッジサティフィケートがあっても証拠不十分なようで、二人の共同名義の銀行口座や、一緒に写っている写真や送りあった手紙、一緒に暮らしている証明となるようなものの提出が必要とのことで、少し驚きました。

彼の新しい勤務先がシドニーになったので、私は再びシドニーに移動しました。

ビジネスビザの配偶者ビザを持っていると、ワーキングホリデービザと違い、働ける期間に制限がない分、選べる仕事の幅が広いように思いましたが、やはり英語の壁があり、完全にローカルの会社には踏み出せませんでした。

シドニーで最初に見つけたのは、韓国人経営のお土産屋さんでの、パートタイムの仕事でした。シドニーの有名観光地ロックスで、オーストラリア製の洋服や帽子、雑貨などを販売するお店でした。

仕事は楽しくて良かったのですが、フルタイムで働きたいと思い、留学エージェントの現地サポート会社に転職しました。

私と同じように、オーストラリアにワーキングホリデーに来た人達のお手伝いをする仕事だったので、会員さんとのやり取りはとても楽しく遣り甲斐がありましたが、またも、ツアーガイドの時と同じく、携帯電話の契約や、オプショナルツアーの販売などの、苦手がセールスに悩まされました。

このままこの仕事を続けるかどうしようかと思っていたところ、主人の転勤話が舞い込み、今度はゴールドコーストに引っ越しすることになりました。

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主人の転勤でゴールドコーストへ

ゴールドコーストは、まだオーストラリアに来たことがなかった時に思い描いていた、青い空と海に、白い砂浜が広がる素敵な町でした。

いつの間にかオーストラリアでの生活が長くなり、職歴も付いてきたからか、それほど苦労せず日本の旅行会社に派遣社員として働くことになりました。

しばらくして、会社の縮小で派遣切りに遭った後も、割とすんなり英語学校のレセプションの仕事が見つかり、その後、妊娠が分かるまで、その英語学校で働きました。

ゴールドコーストで出産したときには、私たちはビジネスビザだったので、オーストラリアの国民健康保険に当たる、メディケアを使うことができず、私立の病院で出産しました。

主人の会社でプライベート保険に加入していたので、出産費用の一部はカバーされたものの、政府からの出産祝い金の需給資格もありませんでした。

今後子育てしていくにあたって、ビジネスビザのままでは何かと不都合があるので、本格的に永住権取得に取り組まなければと考えるようになりました。

会社のスポンサーを当てにせず、自力で申請することも考え、ビザエージェントに相談したりもしましたが、結局、主人の働いている会社がスポンサーしてくれるということになりました。

永住権申請のため再びケアンズへ移動

そして、永住権取得のため、再びケアンズに舞い戻ることになったのです。

なぜケアンズかというと、ケアンズは地方都市の扱いになっていて、地方都市の人口を増やしたい政府の狙いで、ケアンズでの永住権取得は審査がゆるいそう。(当時の話です)

永住権取得後は、スポンサーしてくれた会社に最低でも2年間は勤めなければならにとのことでしたが、永住権を取ることができるのならそれでもいいと思い、雇用主指定の永住権申請をすることになり、扶養家族である私と息子も一緒に永住権を取得することができました。

主人が働いている会社では、これまでにも永住権のスポンサーをしていたので、私たちは言われた通りに書類を提出するだけで、手続きは会社の方でやってくれたので、とてもラッキーでした。

永住権を取得したのが2010年。

ワーキングホリデーでオーストラリアに行き、何とかしてそのまま住み着くぞと思って渡豪してから7年を経て、遂に永住権を取得することができました。

オーストラリア永住権を取得したい方に伝えたいこと

保持しているビザの種類は、Regional Sponsored Migration Scheme subclass 857 visaです。

ビザを取得するには英語力も必要で、それは、International English Language Testing System(IELTS:アイエルツ)のスコアで測られます。

申請者自身はもちろん、扶養家族である私も、IELTSのスコアの提出が必要でした。

ただし、扶養家族に関しては、もし必要なスコアが取れなかったら、お金を払って英語のコースに通うことで免除されるとのことでした。

当時はさほど基準が厳しくなかったので、何とかクリアすることができましたが、年々基準が厳しくなっています。

IELTSのテストは、ジェネラルとアカデミックの2種類があります。

2018年時点、オーストラリア永住権の申請者は、ジェネラルモジュールでリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4セクション全て、6.0ポイント以上が必要とのこと。

ビザのスポンサーが見つかっても、このIELTSのスコアで苦戦する人が多いと聞きます。

テスト費用も年々値上がりしていて、2018年9月から$340になるそうです。

何度もテストを受けたら、その費用もバカにならないので、永住権取得には、IELTSテスト対策が不可欠です。

私の場合は、主人の会社スポンサーに乗っかって永住権を取得したので、手続きなどの詳細は分かりません。

ただ、アドバイスできることがあるとすれば、「絶対海外移住するぞ」と決めて諦めずに行動していれば、その流れが自分に向かってやってくるということです。

今は、オーストラリアでのびのびと子育てすることができて本当によかったと思っています。

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