オーストラリアのタスマニアと言えば、タスマニアビーフ、タスマニアサーモン、自然が豊かというイメージがなんとなくあるのではないでしょうか。
ただ、タスマニアについて詳しく語れる人はそんなに多くないと思います。
私もタスマニアに住むまでは、ほとんど馴染みのない場所でした。
しかし、タスマニアは交通の便が良くはないとは言え本当に”住めば都“です。
魅力あるタスマニアに少しでも興味を持って頂けるように「オーストラリアのタスマニア移住が魅力的な8つの理由」をみなさんにお伝えできればと思います。
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1.タスマニアでしかみられない動物にたくさん会える
動物好きな人にとってタスマニアは毎日飽きない場所であると言えるでしょう。
オーストラリア内陸のシティと呼ばれるシドニーやメルボルンの都会では日常的に動物に出会うことはまずありえません。
少し都会を離れサバーブと呼ばれる田舎地域に行けば、羊や馬、牛をみかけることはあってもワラビーやカンガルーに会うことは滅多にありません。
しかし、タスマニアではワラビーは毎日のように見かけます。
カンガルーも毎日ではなくとも運が良ければ頻繁にみかけました。
また、タスマニアの山道や木の下で“Echidna(エキドナ)”と呼ばれる動物をよくみかけましたが、この“Echidna”と呼ばれる動物をご存知ですか?
実は、日本語で“はりもぐら”と呼ばれる動物が山道や木の下のあちらこちらでみかけました。
見た目の特徴としてはりねずみのはりがもぐらに張り付いたような見た目で、性格は臆病者でつぶらな瞳をしていてとてもかわいいです。
そしてタスマニアでしか見られない動物と言えば、“タスマニアデビル”です。
見た目は小さな黒いクマのようですが、タスマニアデビルは見た目とは裏腹に肉食なのです。
実際私もタスマニアにある動物園でタスマニアデビルを見ましたが、えさを食べる姿はまさに肉食動物そのものでした。
そんなタスマニアデビルは現在、絶滅危機動物に登録され今後タスマニアでも見ることが難しくなってくるのではないか、と言われています。
機会があればぜひタスマニアまで行ってタスマニアデビルを見ることをオススメします。
2.星がとにかくきれい。オーロラも見える
タスマニアは自然に囲まれていることはご存知だとは思いますが、夜になるとどれだけの星が見えるのか想像はできますか?
答えは…目ではとても数えきれないくらいたくさんです。
流れ星も高確率で見えます。電気で明るいような場所やくもり、雨以外の日であれば夜に星空満点の空を眺めることができます。
また、タスマニアでは秋から冬にかけてオーロラを見ることができます。
1年中オーロラを見ることできるようですが、オススメの時期は空気がより澄み渡っている秋から冬に行く方が高確率でオーロラを見ることができます。
そして、星を眺め続けていると星が移動しているのが見えます。
星が移動するなんておかしいと思い、調べてみるとそれらはなんと人工衛星でした。
オーロラを見るためにカナダや北欧に行かなくても、運が良ければオーロラと人工衛星を同時に見ることができるタスマニアに訪れるのはいかがでしょうか。
3.夏でもひんやり涼しい
オーストラリアと言っても年中暑い地域もあれば、日本のように四季がはっきりしている地域もあります。
タスマニアに一番近いメルボルンは、夏はとにかく暑いです。
35度以上気温が続く日もありますが、タスマニアでは30度を越すことはあまりありません。
夏であっても夜になると蒸し暑くて寝苦しい、といったようなことはありません。
また、日本のように湿気が多いわけではないのでベタベタした蒸し暑さではなくカラッとした暑さです。
ただ、オーストラリアは紫外線がとにかく強いので日焼け止めや帽子などで日焼け対策をすることが大切です。
逆に冬の季節はオーストラリアでも一番南極に近いことから南風が吹き、とてつもなく寒いです。
もし、冬のシーズンにタスマニアを訪れるようであれば防寒具を多めに用意したほうがいいでしょう。
4. 観光地を巡りやすい
オーストラリア内陸と比べるとタスマニアは、約110分の1の大きさですがタスマニアは北海道と同じくらいの面積だと言われています。
なので、車があれば2泊3日でタスマニアをぐるっと一周できてしまうと思います。
もちろんタスマニア内を時間をかけて車で周りたいのであれば1週間は必要だと思います。
タスマニアの主な観光地で言えば、
- タスマニアの首都であるホバート
- ホバートから北に位置するローンセストン
- タスマニアの北海岸側に位置するデボンポート
が挙げられます。
ちなみに筆者のタスマニアでのオススメの場所は、“Ross(ロス)”と“Bruny Island(ブルーニーアイランド)です。
ロスはローンセストンとホバートの間にある小さな街であるにも関わらず、ロスにあるベーカリー屋さんがとても人気です。
人気の理由はジブリ映画の魔女の宅急便のモデルの場所になったのではないかと噂されているからです。
実際、お店でも人気の“バニラスライス”というカスタードクリームとパイ生地が層になったケーキを頂きましたが、とても美味しかったです。
お店側もネコの置物を置いたり、パンを釜で焼いているところをわざわざ見せてくれたり、魔女の宅急便のモデルの場所であるということを意識されているようでした。
そしてここのベーカリー屋さんの2階には宿泊施設があり、キキの屋根裏部屋のようになっている場所もあります。もし宿泊したい場合は、早めのご予約をオススメします。
The Ross Bakery:http://www.rossbakery.com.au/
ブルーニーアイランドは、ホバートから約1時間ほど車で下ったところにあります。
車の場合、途中でフェリーに乗り込む必要がありますが、ブルーニーアイランドまではフェリーで15分ほどでついてしまうのでホバートからもとても行きやすい場所です。
ブルーニーアイランドの魅力と言えば、生カキがとにかく新鮮で安くておいしいところです。
1ダース(12個)で大体16ドル(日本円で1,400円くらい)で購入出来てイートインスペースもお店によっては設けてあるので、お店で買ってすぐに新鮮な生カキを食べることができます。
観光客の中には二人で5ダースくらい食べている方もいらっしゃいました!本当においしくて身も大きいのでぜひ生カキが好きな方には行っていただきたいです。
Get Shucked Oyster:http://www.getshucked.com.au/
5. 食べ物・飲み物がおいしい
食べ物の中でも海鮮物がやはりおいしいです。
オーストラリア内陸、特にアリススプリングスなどの中心部は赤い土で囲まれているので海や川は全くありません。
スーパーなどで魚を買うことはできますが新鮮な魚を食べることは難しいと思います。
そういった点では、タスマニアは海に囲まれているので海鮮物を新鮮のまま食べることができます。
タスマニアはフィッシュマーケットやフィッシュ&チップスが売られているお店にも新鮮な魚が並び、気軽に買うことができるお店が多くあります。
飲み物で言えばワインがおいしいです。タスマニアだけではなく、オーストラリア内陸でもワイナリーが多くあるのでオーストラリアのワインを飲める機会が増えると思います。
値段もそこまで高価ではないけどおいしいワインがたくさんあります。
また、ワイナリーでは購入する前に試飲ができるので様々なワインを試して気に入ったものを購入することができます。
ちなみに、車でワイナリーに来てもオーストラリアでは、ある一定量以下の飲酒量であれば、違反にはなりません。
あまりにもお酒に弱い人は運転を控えた方がいいと思いますが、運転しても問題ない場合であれば運転可能となっております。
6. ファームの仕事が探しやすい
オーストラリア内陸で仕事探しをするとなると情報量が多く、悪徳ファームと呼ばれるファームも少なからずあります。
悪徳ファームとは、1日の労働時間がとても長い割には、賃金がとても安く賃金が宿泊施設代を下回ってしまうようなファームのことを指します。
しかし、タスマニアのファームはワーホリの中でも簡単に稼ぐことができる優良ファームが多いと有名なので、ファームのシーズンが来ると全世界のワーホリの人たちが集まります。
ほぼいっせいにワーホリの人たちがタスマニアに仕事を求めて来るので人気のファームで働きたい場合、競争率は高くなると言えますが特にファームの仕事に対してこだわりがなければ優良ファームに出会える可能性が高いです。
タスマニアで人気のファームと言えば、チェリーファームです。
チェリーの収穫シーズンは短いですが、賃金がどこのチェリーファームも高いと有名です。
簡単に収穫もでき、賃金も高いとなれば働いてみたくなるのも当然だと思います。
また、ブルーベリーファームも比較的簡単に収穫できるので、体力に自信がない女性に人気のファームだと言えます。
7. 色々な国籍の人たちに会える
私がメルボルン、ブリスベンのシティに住んでいたときよく感じたのは出会う人たちにアジア人が多いなということです。
自分自身がアジア人であるためにどうしても仲良くなるのはアジア人が多かったです。
一概には言えませんがやはりヨーロッパ出身はヨーロッパ人同士、南米出身の人は南米出身などやはり同じ人種同士で一緒にいることが多かったように見受けられました。
しかし、6番でも話した通り全世界からワーホリの人たちがタスマニアに集まってくるので、シティに住んでいたときよりも色々な国籍の人との出会いの場が広がりました。
例えば、ブータン王国、東ティモール、トンガの人たちと出会うことができました。
また、オーストラリアに来たのにオーストラリア人の友達が一人もいないというワーホリの人も多くいると思います。
私はファームで仲の良いオーストラリア人の友達が3人できました。
ファームは色々な国の友達を作ることができる最適な場所であると言えるでしょう。
8. タスマニアに住む人たちはさらに優しい
オーストラリア人は基本的に、親切な人が多く日本人では考えられないくらい誰に対してもフレンドリーです。
電車やバスを待っている長い時間があれば隣の全く知らない人とおしゃべりをして待っていることが多々あります。
私も何度も知らない人に声を掛けられ勝手に知り合いが増えた気がしてとても温かい気持ちになったことがあります。
タスマニアに住む人たちはオーストラリア内陸に住む人たちよりも人口が圧倒的に少ないので、会う度に“おはよう” “元気?”などの言葉をかけてくれる人が多かったです。
重い荷物を持って階段や坂を上っているとき、“手伝うよ”と声をかけてくれる人が何人もいました。
メルボルンやブリスベンのシティにも長いこと住んでいましたが、タスマニアにいた時に比べて圧倒的に声を掛けてくれる頻度は少なりました。
オーストラリア人は優しい人が多いですが、タスマニに住む人たちはさらに優しいという印象を受けました。
タスマニアに住んでみて分かったこと
タスマニアに行く前に友人から「タスマニアは何もないからシティから離れない方がいいよ。」と言われましたが、タスマニアのファームで働きたいということと広大な自然を見てみたいという気持ちでメルボルンから離れてタスマニアに向かいました。
確かに、タスマニアはメルボルンのような都会と比べてスーパーマーケットは近くにはないし、車がないと観光地に行くことは簡単ではなかったけれども、都会では経験できなかったことをタスマニアでたくさん経験することができました。
例えば、今まで流れ星を見たことがなかったのですが、何度も流れ星をみることができました。
また、はっきりと見ることはできませんでしたがオーロラもみることができました。
そして、半年以上仲の良いオーストラリア人の友達ができなかったのですが、タスマニアのファームで出会ったオーストラリア人とは今でも仲の良い友達です。
初めてヒッチハイクしたのもタスマニアでした。
タスマニア移住の魅力まとめ
タスマニアは治安がよくてみんなフレンドリーなので本当に住みやすい場所だと感じます。
魅力いっぱいのタスマニア、一度行ってみて、暮らしへの一歩を踏み出してみてください。
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