東ヨーロッパに位置する内陸国ベラルーシ。
日本人には馴染みがないと思われることも多いですが、ロシア語を公用語とするベラルーシには、日本からの語学留学生も毎年訪れています。
そんなベラルーシの首都ミンスクでの生活にはどれくらいの費用が必要なのか、項目ごとに気になる現地情報も紹介しつつ解説していきます。
ベラルーシの通貨は?物価は安い?
ベラルーシでは、「ベラルーシ・ルーブル (p)」という通貨が使用されています。
補助通貨は「カペイカ (к)」で、100カペイカ=1ベラルーシ・ルーブルです。
(2021年11月時点)1ベラルーシ・ルーブル=約46円となっていますが、ロシア・ルーブル (₽)と混同しやすいので注意が必要です。
ベラルーシの物価は、かなり安いです!
もちろん、購入場所や食材、季節などによって変わってきますが、日本と比べると、約半分の費用で生活ができるイメージです。
その中でも特に日本との物価の差が大きいもの、ベラルーシだからこそ贅沢ができるものまで、ここから詳しく紹介していきます。
ベラルーシ・ミンスクの家賃
ミンスクでは、ほとんどの人が「クバルチーラ」と呼ばれるアパートに住みます。
アパートとはいえ、2階建ての小さなものから20階を超えるものまで様々です。
ミンスクの中心地では多くのアパートが立ち並んでいますが、街の中心から離れると、一軒家が多く見られる地域もあります。
ミンスクで一人暮らし向けのアパートの平均家賃は30,000円~40,000円。
もちろん、立地や築年数、部屋数などにより異なります。
日本の賃貸物件との違い
日本で部屋を借りる場合と異なる点は、家具付きの物件が多いことです。
ベッド、ソファー、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなどに加えて、食器や掃除用具まで付いた状態で貸し出されることも少なくありません。
海外で生活する際に、1から全て揃える必要がないことは本当に助かりますよね。
光熱費
家賃の相場が分かった上で次に知っておきたいことは光熱費です。
一人暮らしの設定で、1LDKアパートの一か月の光熱費はおおよそ2,800円~4,000円です。
生活の中でどれくらい電気や水、お湯を使用するかに関わってくるので差は出てきますが、家賃と同じく、高くない印象です。
ベラルーシでは、国、および地域が暖房設備を管理しており、冬になるとある日から一斉に暖房がつきます。そのため、冬には月10ルーブル、日本円で約500円程暖房費がかかります。
ミンスクの交通費
ミンスクでの主な公共交通機関は、地下鉄とバスです。
地下鉄は街をクロスするように通っており、多くの人が通勤通学に利用しています。
料金は、1度乗車するごとに0.80ルーブル、日本円で約40円で、どこからどこまで乗っても変わりません。
駅でジェトンと呼ばれるピンクのコインを購入し、それが切符代わりになります。
ミンスクのバスは、本当に種類が多いです。
バス停の間隔も短く、メトロが通っていないところや比較的小さな道路にまで走っています。
料金は、1乗車ごとに0.75ルーブル、日本円で約36円です。バスも地下鉄と同じく、どこからどこまで乗っても料金は変わりません。
ミンスクで学校や仕事場に通う方や、毎日地下鉄とバスに乗る方は、定期券の利用がお得です。
一か月、乗車回数制限なしの定期券料金の一部を紹介します。
- 地下鉄 約1,700円
- バス 約2,100円
- 地下鉄とバス 約2,600円
また、ベラルーシでタクシーに乗る場合、Yandexという配車アプリを使うことが多いです。
タクシーもリーズナブルで、5km、15分ほどを240円前後で利用することができます。
ドライバーも多く、アプリで予約をすると大体の場合5分以内に車両が到着するので、時間がない場合でも気軽に利用でき、非常に便利です。
食費
ここまでミンスクの生活費に触れてきましたが、食費も日本と比べてかなり低く抑えて生活することができます。
スーパーマーケット
ミンスクで食材を買う際にはスーパーマーケットを利用することがほとんどですが、市場や道端の露店でも購入ができます。
ベラルーシでは、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品が豊富で美味しく、そして安いです。
内陸国であるため新鮮な魚は日本と比べ少ないですが、ロシアからのいくらやキャビア、燻製食品なども豊富に並んでいます。
スーパーでは普通、肉や野菜は1キロの値段表示になっています。
ベラルーシらしいものを表にまとめてみました。
食品名 | ベラルーシ・ルーブル | 日本円 |
じゃがいも(1kg) | 約2ルーブル | 約94円 |
パン(一個) | 約1~2ルーブル | 約47~94円 |
米(1kg) | 約5ルーブル | 約235円 |
オートミール(500g) | 約2ルーブル | 約94円 |
人参(1kg) | 約1.8ルーブル | 約85円 |
ビーツ(1kg) | 約1.7ルーブル | 約80円 |
鶏もも肉(1kg) | 約7ルーブル | 約330円 |
豚バラ肉(1kg) | 約9ルーブル | 約423円 |
牛肉(1kg) | 約25ルーブル | 約1175円 |
チーズ(1kg) | 約15ルーブル | 約705円 |
水(1L) | 約1.2ルーブル | 約56円 |
ウォッカ(1L) | 約9ルーブル | 約423円 |
外食
ミンスクには、多くのカフェやレストランがあります。
日本人よりもコーヒーや紅茶を好み、日常的によく飲む印象があります。
カフェでは一般的に、ホットコーヒー1杯で100円~180円。
パンやケーキなどの軽食は140円~230円とそれほど高くなく、多くの人が利用しています。
レストランは、グレードによりかなり値段に差がありますが、ランチは500円、ディナーは1000円程でしっかり満足できるレストランがたくさんあります。
日本食やイタリアンなどはおしゃれで高級なお店が多いです。
生活雑貨、日用品にかかる費用
シャンプーや洗剤、タオル、その他生活用品は、基本的にスーパーマーケットや、日本の薬局のような日用品店で購入します。
日用品の質は全体的に良く、種類も豊富です。
商品名 | ベラルーシ・ルーブル | 日本円 |
シャンプー | 5~10ルーブル | 240~470円 |
粉洗濯洗剤 | 3~5ルーブル | 140~240円 |
歯磨き粉 | 2~3ルーブル | 90~140円 |
トイレットペーパー(4ロール) | 3~5ルーブル | 140~240円 |
タオル | 5~10ルーブル | 240~470円 |
インターネット、通話代
ベラルーシのスマホ代はとても安いです。
携帯会社でSimカードを購入し、毎月インターネット、通話代を前払いし利用します。
大手の携帯会社、Lifeでは、9ギガバイトまでのインターネットのプランで一か月約340円、インターネット、通話、SNS使い放題のプランで一か月約760円となっています。
その他にも様々なプランがあり、自分の利用度に合わせられるので非常に便利です。
そのほかに知っておきたい生活費
・チップ
ベラルーシは、チップの文化がありません。
チップの文化に慣れていない日本人にはありがたいですね。
しかし、ベラルーシ・ルーブルの硬貨は最小1カペイカ(0.01ルーブル)まであり、かなり細かいため、支払いの際に少し多く支払っていても「おつりはいらないよ!」などと言う人もよく見かけます。
・美容
美容院や、ネイルサロンも、日本よりも安く利用できます。
ネイルは特に、ベラルーシの女性が楽しむ美容の一つで、一回3,000円~4,000円程で施術を受けることができます。
また、ベラルーシの化粧品会社が販売する化粧品は、安くて質も良いため、多くの現地の人々が使用しています。
まとめ
ベラルーシ、ミンスクの生活費について様々な視点から紹介しました。
大まかに一か月の生活費を計算すると、以下のようになります。
- 家賃 35,000円
- 光熱費 3,200円
- 通信費 800円
- 交通費 3,000円
- 食費 12,000円
- 生活雑貨、日用品 4,000円
- 外食、娯楽費 5,000円
生活費合計 63,000円
日本と比べると安いですが、現地の給料事情をふまえると暮らしやすさは人によって感じ方が変わってきそうです。
食費、娯楽費は生活リズムによっても大きく違ってくるので、自分なりに調整して、余裕をもって楽しい生活を送れると良いですね!
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