コロンビア留学の極意。語学の学び方

「スペイン語が話せるようになりたいけど、ヨーロッパに行くほどお金がない」

「日本とは全く違う環境で経験を得たい」

「楽しくスペイン語を学びたい」

そんな方にぜひ知っていただきたいのが、コロンビアへの留学について。

日本では危なくて怖いイメージがあり不安に思うかと思いますが、本当はスペイン語を学ぶのに最高な国なのです。

今回はコロンビアへの留学をおすすめする理由や留学で有意義に過ごすための秘訣を、実際にコロンビアで個人留学した経験を活かし、皆さんに共有したいと思います。

なぜコロンビアに留学するの?

スペイン語を学ぶために留学する場所は他にもいろいろとある中、なぜコロンビアをおすすめするのかを説明します。

物価が安い

ご存じの通り南米は物価が非常に安いのです。

海外に留学するうえで一番ネックなのが金銭面。

やはりできるだけ安く充実した生活を送りたいですよね。

コロンビアの野菜や果物はとってもおいしく、日本の価格の3分の1で手に入れることができます。

例えば日本ではマンゴーは高級フルーツとしてなかなか食べることはできないと思います。しかしコロンビアでは大きなおいしいマンゴーが、1個100円以下で食べることができるのです。

ランチプレート

また、スープ・お肉・サラダ・ライスそしてフレッシュジュース付きの、上記写真のようなランチも400円以下で食べることができます。

文法がシンプル

スペイン語は国ごとに使われる単語や文法が変わります。

特にスペインと南米で話されるスペイン語では、発音の仕方から文法まで変わってしまうのです。

コロンビアのスペイン語の利点としてVosotros(君達)を使わないこと。

スペインでは2人称複数の部分が Vosotros(君達)に変わり、ややこしいことに活用もすべて変わります。

主語の単数形・複数形などの一覧表

例えば、Hablarというのは「話す」という意味ですが、こちらを例に見てみましょう。

Hablarの活用形

このようにコロンビアでは活用が2人称複数も3人称複数の Ustedes と同じなのに対して、スペイン語では2人称複数はまた別に活用を覚えなければなりません。

またスペイン語を話す国は南米に多くあるため、せっかくVosotrosを覚えても使う機会がスペインでないとありません。

アクセントが魅力的

さらにおすすめしたい理由としてアクセントがあります。

いろいろな国の方と会う機会がありますが、みんな揃って口にするのがコロンビアの「パイサ」のアクセントが素敵ということ。

メデジン出身の人をパイサと呼びます。

有名なレゲトン歌手のMalumaやJ balvinもメデジン出身の「パイザ」です。

せっかくならみんなの憧れのパイサのアクセントを学んでみてはどうでしょうか?

国民性がハッピー

最後にコロンビア留学をおすすめする一番の理由として、コロンビアの国民性が親しみやすいことです。

コロンビア人はとにかく人懐っこく陽気な人が多くおり、全く知らない人に対しても平気に話しかけます。

そしてほめ上手。

日本人が「Hola, como estas?(こんにちは、元気?)」と言っただけで「えー、スペイン語話せるの??すごいねえ」と興奮してほめてくれます。

筆者は、全くスペイン語が話せないゼロの状態で留学しましたが、正直このコロンビア人達の人柄に助けられてやって来られたと思っています。

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どの地域がおすすめ?

次にコロンビアの代表的な地域についてご紹介します。

◆ボゴタ

ボゴタはコロンビアの首都です。

首都ということで街は栄えており、電車も通っています。

栄えているので人も多く渋滞がひどく、「朝ごはんを食べに行ったのに昼ごはんになる」というようなこともたびたび起こる都市です。

首都ボゴタ

首都ボゴタ

コロンビアの中では一番アクセントが少ない場所でもあります。

気候は1年を通して涼しく、秋のような気温です。

◆メデジン

メデジンはコロンビアで2番目に大きな都市です。

悪名高いドラッグディーラーのパブロ・エスコバルで有名になってしまいましたが、現在は外国人観光客も多く、安全に暮らせる都市ですので安心してください。

気候は1年を通して春のような気温で、非常に過ごしやすい所です。

2番目に大きな都市メデジン

2番目に大きな都市メデジン

素敵なアクセントを持つといわれるメデジン出身の人たち「パイサ」は大概フレンドリー。

筆者がレストランで働いていたときに気前よくチップをくれる人たちは、大抵パイサの人が多かったです。

◆カルタヘナ

カルタヘナはカリブ海に面するリゾート地です。

1年を通してトロピカルな気候で、たくさんのきれいな島を訪れることができます。

カリブ海に面するリゾート地カルタヘナ

カリブ海に面するリゾート地カルタヘナ

スペインの植民地時代に奴隷として黒人がアフリカから連れてこられた背景があり、白人と黒人のミックスで、肌がミルクチョコレート色(モレノ)の人が多いです。

彼らが話すスペイン語は「コステニョ」といって、海岸沿いの地域由来の独特なアクセントがあります。

彼らのスペイン語は非常に早口で「S」を発音しないことが多く、Pescado(魚)ペスカードをペッカーオと言ったりするのです。

正直、スペイン語初心者は聞き取ることが難しいかもしれません。

◆カリ

カリは何といってもサルサの地域。

サルサの地域カリ

サルサの地域カリ

スペイン語だけではなくサルサを本格的に学びたい方は、カリをおすすめします。

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コロンビア留学を充実したものにしよう

コロンビアへの留学の魅力をご紹介したところで、次に留学生活を充実させるために考慮しておきたい点をお伝えします。

通う学校についてよく調べよう

せっかく高いお金を払っても「自分が思うような環境ではなかった」なんてことがないように事前に下調べをしておきましょう。

調べる際はインターネットで検索するといろいろ出てきますが、日本ではまだそれほどコロンビア留学は浸透していません。

次のように英語で調べると十分な情報が得られると思います。

Best language school in Colombia

Top 10 Language School in Colombia

調べるにあたり、評価のコメントと一緒に確認しておきたいポイントを次にまとめました。

◆クラスの人数

なるべく人数が少ない方がよいです。

話す機会が増えたり、先生からのアテンションも増えたりします。

マンツーマンという手もありますが、留学生活で心の支えとなるのは友人関係ですのでおすすめできません。

クラスが一緒になった仲間は同じ目標を持っており、1日一緒に過ごすので仲良くなる機会が多くあります。

3~5人のクラスがベストかと思います。

◆クラスメイトの国籍

クラスの人数が同じ5人でも、日本人が5人のクラスより「自分だけが日本人のクラス」にいると、やはり母国語を話す機会が減るので上達も早くなります。

◆レベル

レベル分けが細かければ、ピンポイントで自分にあったレベルで学べます。

また、勉強していくうちにクラスのレベルと自分のレベルが合わないと感じた場合は、学校にすぐに相談しましょう。

悩んでモチベーションが下がる前に、自分の意思を伝えることが大切です。

◆アクティビティー

多くの語学学校はクラスの後にさまざまなアクティビティーを設けているところがあります。

アクティビティーの例は次のようなさまざまなものです。

  • 観光ツアー
  • 伝統の料理クラス
  • サルサなどのダンスレッスン
  • ローカルの子供とふれ合う機会となるボランティア活動など

このようなアクティビティーを通して、スペイン語を学ぶだけではなく文化も学ぶことができます。

アクティビティーの内容はネットに記載されていないこともあるので、直接メール等で問い合わせをしておくとよいでしょう。

日本語はシャットアウトしよう

言語は使えば使うほど上達しますし、自信も持てるようになります。

スペイン語をマスターするために筆者が1番おすすめする方法として、常にスペイン語だけで考えるということです。

その第一歩として、わからない単語があったときはスペイン語で調べる癖をつけましょう。

例えば、andarという言葉がわからないとします。

その場合、significado(意味)をわからない単語の後に書いて検索してみてください。

すると以下のようにスペイン語でその単語の意味の説明と例文が出てきます。

andar検索結果

もう一つの方法としておすすめなのが、Sinónimo(類語)を検索する方法です。

類語検索

最初はすぐに意味がわからずもどかしいかと思います。

しかしこの方法だと説明文や類語でわからない単語があれば、それも調べることでボキャブラリーも増えて一石二鳥であり、日本語に戻さない訓練になるのです。

筆者もこの方法で、スペイン語を話すときは日本語で考えなくなりました。

常にスペイン語で考えられることで、訳す時間のロスが減るので会話のスピードがグンと上がります。

常に目標を持とう

留学では、目標を持ち続けるということが大切です。

新しい環境になると毎日が勉強でワクワクすると思います。

しかしどんなにワクワクしていた人でも3カ月も経てば、環境に慣れそのワクワクは薄れてしまうものです。

日本の反対側の、全く日本と異なる国に行った筆者でも経験しました…。

良くも悪くも人は適応能力があるのです。

そんな時は目標を掲げましょう。

小さくてもいいので数カ月に1回、将来について考えたり目標を変えたりしてアップグレードするのです。

例えば習い事を始めてみたり、バイトやボランティアを行ったりなど。

何でもいいので新しくチャレンジできることを考えるようにすると、限られた留学生活が意味のあるものになると思います。

まとめ

コロンビアは本当にたくさんの魅力がつまった国で、訪れた人はみんな虜になってしまうような不思議な国だと思っています。

ですが、留学すれば必然的にスペイン語力が伸びるわけではありません。

行く前の事前の準備と、目標を定期的に見直すことで、あなたの留学生活は何倍も有意義なものになります。

人生のうち留学生活の期間なんてほんの少しの時間です。

しかしその時間を人生のキーポイントとするかしないかは、自分次第だと思います。

日本ではできなかったクレイジーなことや考えてもみなかったことなど、コロンビアでできたら楽しいのではないでしょうか?

ぜひ語学だけではなく他のことも経験できる留学生活にしてください。

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