海外に移住する計画を立てる際、収支計画を立てるのは必須です。
国内にいるときと違って、万が一お金が足りない時、誰かに頼る、実家に帰るといった手が取れないので、移住後の収入が十分かどうかを知るためにも収支計画は必要になります。
しかし、米国のように、ネットを検索すれば物価水準を直ぐに調べられる国と違って、ジョージアは比較的に情報量が少ないので、収支計画を立てづらいかと思います。
そのため、ここではジョージアで生活するうえで必要な物価と生活費についてご紹介します。
※本記事では、2ラリ=100円で計算しています。
(実際のレートは2019年5月19日時点、2.494ラリ=100円なので、下記の円換算金額よりさらに安くなります)
最初に1ヶ月いくらあれば生活できる?という疑問にお答えすると、月5万円あれば十分という結果になりました。
詳しくみてきましょう!
ジョージアの家賃水準は東京の半分から四分の一程度
東京23区内でワンルームアパートを借りると、築年数や場所にもよりますが、月7万円から15万円程度かかりますが、トビリシ(ジョージアの首都)では、新築・築1年程度のワンルームであれば約1.5万円から4万程度で借りることができます。
逆に言うと、日本と同等の家賃を払えば、2倍から4倍の広さの家に住むことが可能です。
広々としたリビングにオール電化のキッチンで寝室が3つ、4つついている物件が12万円程度で良く広告されています。
また、ジョージアで賃貸物件を借りる際に良いのは、ほとんどの物件は家具・家電付きで、場合によっては調理器具もついてくることです。
服を持ってくれば即住むことができますよね。
つまり、月2万円前後で、首都中心地に近く、新築または築浅の物件を借り、すぐに生活ができるのです。
また、ジョージアでは、「敷金」・「礼金」・「保証金」という概念がなく、初期費用は家賃2か月分―翌月分の家賃と最終月の家賃―これがジョージアの通常初期費用です。
ただし、これは探し方がわかる場合にのみ言えることで、「外国人向け」サービスを提供しているところや、不動産会社経由で家探しをすると、日本と比べて若干程度しか安くならない場合があります。
ジョージアでは、不動産会社を介した家探しは未だに未発達の市場で、産業自体も法規制が少なく、法外な料金を要求する「不動産屋」も残念ながら少なくありません。
そのため、家主も借主も
といったサイトを使用します。
ジョージアでは、家主と借主が個人契約を結ぶのが一般的で、もちろん値切り交渉も普通に発生しますので、ダメもとで家賃交渉をするといいです。
半額というほどではありませんが、切りのいい金額まで金額を下げるのはよくあります。
ジョージアの公共交通手段は、1時間半乗り放題でたったの25円
ジョージアで、例えば毎月20日間働き、同一市内のみの通勤だとした場合、1ヶ月の交通費は、約20ラリ(約1,000円)程度で済みます。
これは、オフィスと自宅を往復するだけといった前提なので、より多く移動する場合は、もう少しかかります。
トビリシやバトゥミといった主な都市圏では、市内バスは全て50テトリ(約25円)で乗れます。
また、トビリシではメトロマニーカード、バトゥミではバトゥミカードを2ラリ(約100円)で購入すれば、1時間半地下鉄(トビリシのみ)とバスが乗り放題になります。
これらのカードは、地下鉄の駅(トビリシの場合)や市内のバトゥミ交通公社で購入することができ、残高が少なくなると日本のスイカ同様にチャージすることができます。
チャージは、市内の路上にあるオレンジのジョージアバンクの機械で直ぐできます。
また、より早いマルシュルトカ(黄色いミニバス)もこれらのカードが使え、一回80テトリ(約40円)で乗れます。
これらのカードが導入される前までは現金のみで、おつりが出なかったので、大量の小銭を常に持ち歩く必要がありましたが、今は不要です。
ジョージア銀行の口座を開くと生活が便利に
ジョージアへ移住し、銀行口座を開くことになった場合、ジョージア銀行(Bank of Georgia)で口座を開くと、ATMで使用するキャッシュカードがこれらの交通カードの機能を備えているので、別途交通カードを購入する必要がありませんので、おすすめです。
タクシーも「基本的には」安く、市内であれば5ラリ(約250円)程度で移動できます。
しかし、外国人だとみると10倍以上の値段を求めてくることがあるので
- Yandex Taxi
- gg Taxi、Bolt(旧Taxify)
というアプリをあらかじめダウンロードしておくと、不正料金を払わずにすみます。
ジョージアの食料物価。お米は1キロ250円、野菜も安い!
ジョージアで朝夕毎日自炊し、昼食のみ外食した場合、もちろん食べるものや量によりますが、安めに済ませようとした場合、月1.5万円程度で十分豪華な食生活をおくることができます。
ジョージアは旧ソ連時代に農業と観光を主とした産業開発を行った影響で、今でも観光と農業が主な産業となっています。
その結果、ジョージアの農産物はほとんどが国産で、美味しく、安いです。
例えば、人参一キロ100円、牛肉100グラム80円と、日本では考えられないほどに安いです。
また、国産品なので、非常に品質もよく、美味しいことでヨーロッパでは有名です。
お米や魚介類の物価は?
ただし、我々日本人として気になるのはお米や魚介類です。
・お米は安いが味は劣る
お米は、一キロ250円で買えますが、残念ながら、日本のお米の味には敵いません。
また、お酢や醤油といった調味料も売ってはいますが、見つけるのが困難で高価です。
徐々に和食に使える調味料や食材が、日本食ブームに乗じて、スーパーで買えるようになってきていますが、まだまだ本格的な和食を自宅で作るのには足りていないのが現状です。
・魚介類は種類豊富だが、和食に使えるものは少ない
魚介類についても、ジョージアは黒海に面しているため、漁も盛んではありますが、黒海は、太平洋などに比べ塩分が少ない内海であることから、漁れる魚の種類も異なるので、和食に使える魚が少ないです(漁獲量の3分の2がアンチョビです)。
しかし、和食にこだわらない方であれば、ジョージアで食費を削りながら日本よりも美味しい肉料理や野菜を楽しむことができるでしょう。
ジョージアでの外食費
外食については、食べる場所を気を付ければ、安く抑えることができます。
例えば、ジョージア料理を取り扱っている、ジョージア人が普段行くようなレストランであれば、フルコースセット(サラダ・スープ・メイン・デザート)を食べても約30ラリ(約1,500円)で済みます。
他方で、マクドナルドやウェンディーズといった外資系ファーストフードは日本と料金がさほど変わらなく、観光名所の近くにあるレストランは異様に高いです(一品30ラリ(約1,500円)したりします)。
残念ながら、日本のコンビニのように、買ってすぐ食べられるおにぎりやお弁当はないので、昼食時はどこかのレストランで何かを買う必要があります。
どうしてもオフィスで仕事をしながら食べなければならないときは、Take-awayで注文できるところにいく必要があります。
ジョージアの伝統料理は安価に抑えられる!
しかし、ジョージアのハジャプリ(チーズが入っているパン)など、ジョージアの伝統的な「ファーストフード」に抵抗がなければ、昼食は1~2ラリ(約50円~100円)程度で抑えることも可能です。
ジョージアで意外と高いもの。衣類の話
ジョージアで唯一「高い」といえるのは衣類になります。
といっても、ジョージア基準で「高い」ということで、日本から見たら、日本と同程度の値段となります。
ただ、品質にはばらつきがあり、サイズも欧米基準(現地のSが日本のLサイズになります)なので、可能であれば衣類は日本から持ってきた方がいいです。
参考までに、主な衣類の価格は以下の通りです。
品名 | 値段 |
Levis 501と同等のジーパン | 約180ラリ(約9,000円) |
ZaraやH&Mの夏ドレス | 約180ラリ(約9,000円) |
Nike製スニーカー | 約260ラリ(約13,000円) |
男性用革靴 | 約300ラリ(約15,000円) |
日用品など、いくつか他の物価
いくつか日本にいるときと異なるコストや気になるコストがあると思いますので、以下にまとめました。
日用品:
- デオドラント―約8ラリ(約400円)
- トイレットペーパー4ロール―約3ラリ(約150円)
- 歯磨き粉―約5ラリ(約250円)
- タバコひと箱(マルボロ)-約5ラリ(約250円)
- 女性用ナプキンひと箱―約8ラリ(約400円)
- シャンプー400ミリボトル―約8ラリ(約400円)
銀行関係:
- 銀行口座維持手数料―年12ラリ(約600円)
- ATM使用手数料―現金引き出し1回につき、引き出し金額の0.02%※1
メジャーな都市への交通費:
- トビリシ⇔バトゥミ(マルシュルトカ) 35ラリ(約1,750円)
- トビリシ⇔クタイシ(マルシュルトカ) 20ラリ(約1,000円)
- トビリシ⇔エレバン(アルメニアの首都、マルシュルトカ) 35ラリ(約1,750円)
- トビリシ空港からトビリシ市内(タクシー)―25~30ラリ(約1,250円~1,500円)※2
その他:
- ホステル(8人1部屋のドミトリ)で一泊約$8(約880円)
- 携帯電話料金―約月5~10ラリ(約250円~500円)で3~5GBのインターネットつき
- 固定光インターネット回線―50Mbps回線で月50ラリ(約2,500円)
- 光熱水道費―使い方によりますが、月100ラリ~200ラリ(約5千円~1万円)
- ガソリン―1リットル2.5ラリ(約125円)
※ATM現金引き出し手数料は、現地の銀行口座から現金を引き出した場合です。国内のキャッシュカードやクレジットカードを使用した場合は、その銀行・カード会社の手数料がかかります。
実は、ジョージアでは、小さなキオスクでさえクレジットカードがつかえるので、日本にいるときより現金はあまり使いませんので、全ての現金を銀行口座に預けて、銀行のデビットカード決済し、ポイントを貯めるのが一般的です。
※注意してください、空港にいるタクシーは、外国人とみるや最初に40~50ラリを求めます。相場は25~30ラリなので、急いでいたり、大量の荷物を抱えていない限りは、このレンジ内まで必ず値切るようにしてください。確実に一台は相場で受けてくれます。
またトビリシ市内から空港へのタクシーは15〜20ラリです。
この差は、空港の駐車場料金が10ラリだからだそうです。
物価まとめ〜ジョージアでは5万円程度あれば十分に生活できる
上記を元に計算しますと、質素な生活を送る場合、首都トビリシであれば、5万円程度もあれば十分に生活することができます。
そのため、例えば日本のフリーランスの仕事を主軸に生活した場合、その給与のたい部分を貯金に回す余裕ができます。
もちろん、上記はジョージア人が一般的に支払う金額を記載しているので、例えば、国内の交通をマルシュルトカではなく飛行機に変えたり、輸入品を中心に購入したり、大きな新築マンションに住んだりした場合は、東京での生活費と変わりません。
しかし、例えば東京と同等程度の生活費をかけたとしても、東京よりはるかに贅沢な生活ができるのは確かですよ。
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