近年よくテレビで紹介されるようになったコーカサスの小国・アルメニア。ジョージア、アゼルバイジャン、トルコとイランの4つの国と国境を有するアルメニアですが、世界で始めてキリスト教を国教とした国として有名です。
そして、そのアルメニアでの生活は様々な魅力があります。
ここでは現地在住者より、アルメニア移住生活の魅力を7つご紹介します。
アルメニアはビザの取得が不要
どこか海外に移住する際、もっとも重要な問題は、ビザの要否です。
例えば、EUや米国に移住する場合、何かしらの理由が必要になり、それを証明する必要があります(例えば仕事や投資など)。
そして、アルメニアであれば、日本人に対し180日間ビザなしでの入国を認めています。
この180日間アルメニアで観光しようが、起業しようが、就職しようが法に触れない限り自由に生活して問題ありません。
また、移住を検討されている方にとっては、実はこの180日間というのはあってないような制限で、179日目に一度国外に1時間でも出てしまえば、また180日間滞在できます。
そのため、年に二回、例えば夏季休暇と冬季休暇に日本に帰国又は周辺諸国に旅行するだけでリセットされるので、アルメニア移住は、ほかのヨーロッパ諸国と比べて比較的簡単に移住できます。
さらに、半年に一回出国するのが面倒だという方にとっては、アルメニアで事業登録(個人・法人どちらでも)して、1ヶ月間アルメニア国内に滞在し続けるという条件を満たせば市民権を取得でき、永住することができます。
親日国家である。日本が支援をしてきた賜物
日本にいるとあまり知る機会がありませんし、場合によってはニュースで、「なんで国内でこんなに問題を抱えていて、消費税もあげようとしている状況なのに、海外の開発支援しているんだ?」と聞くことがあるかもしれません。
しかし、アルメニアに来ると、日本が行なった支援があちらこちらと見ることができ、アルメニア人も皆、日本が行った支援について知っていて、感謝しています。
そのため、日本人と知った瞬間、どこに行っても歓迎されます。
日本の文化に興味が高い
また、ほかの国と違わず、アルメニアでもアニメや日本文化に関する興味が高く、首都エレバンでは、日本語だけでなく、日本文化を教える機関が存在し、折り紙や習字などの教室があります。
もちろん、日本料理店もあります。
これに加えて、アルメニア人は、その国民性から、異国人に対して非常に温厚で、全く見ず知らずの人であっても、道端で困った様子であればすぐに助けてくれたり、場合によっては、本物のアルメニア料理を教えるために家に招待してくれたりします。
アルメニアでは、外国人は皆客人なので、もてなす必要があると言う文化が強く根付いています。
道端を歩いていると、突然見ず知らずの人から「Welcome to Armenia」と非常に友好的に話しかけてくれます。
アルメニアは物価が安く、居住コストがかからない
アジアに移住する場合、物価が安く、欧米に移住する場合は高い、というイメージがありますが、欧州文化圏にあるアルメニアは、物価が非常に安く、とても生活しやすいです。
物価の比較対象としていくつか挙げると
品目 | 物価 |
ミネラルウォーター一本(500ml) | 約֏250(約60円) |
コーラ | ֏300(約70円) |
ビール500ml | ֏400(約100円です) |
アルメニアの一番いいところは、農業が非常に発達しており、野菜も果物も美味しく、国内生産がほとんどなので、とても安く、アルメニアに移住したら、食費を抑えつつ、より美味しい食べ物を食べることができます。
アルメニアの賃貸相場
また、アルメニアに移住することを検討する際に気になるコストとしては、住居費がありますが、首都エレバンの中心地で広めの1LDKを借りた場合、月֏180,000(約4万円)で借りることができます。
郊外に行けば、その半額程度でより広い部屋を借りることができます。
治安がいい
海外に移住する際、まず最初に確認すべきものは外務省の海外安全情報を確認すると思いますが、アルメニアは、国境地帯以外は安全な状況となっています。
これは実際にアルメニアに行くとわかりますが、全く危険はありません。
アルメニアは、ソ連崩壊時からの遺産として、隣国のトルコとアゼルバイジャンと政治的な問題を抱えていますが、アルメニア自体はトルコもアゼルバイジャンも「敵国」と言うほど敵視しておらず、トルコ人もアゼルバイジャン人も入国できるほどです。
実際、トルコ人やアゼルバイジャン人の観光客がアルメニアを訪れたとしても、伝統的なアルメニア人のホスピタリティ精神から客人として迎え入れられ、他の人と差別されることなく歓迎されています。
また、例え暗い夜道を歩いていたとしても身の危険を感じることはなく、欧米のように、テロやデモが発生するということは非常に稀です。
2018年に革命がありましたが、その革命時も特に暴力沙汰が発生するといった事件はなく、稀に見る「無血革命」とも呼ばれるほどです。
生活・交通インフラが整っている
どこかに移住する際、ビザや物価などの情報を可能な限り調べて準備万端で行こうとしますが、いざ移住するとなった時、インフラの状況があまりにも悪く、インターネットが不十分だったり、水が飲めなかったりと、思いのほか苦労することがあります。
実は欧米の場合、街並みが古く、それを保護する動きが強い関係で、インフラが未だに更新されていなかったり、モバイル通信がまだ不十分だったりします。
現にアメリカの水道管の平均年齢は100歳以上で、ニューヨークなどは南北戦争時の水道管を使用しています。
その為、欧米の水は、東南アジア以上に危険である場合が多く、アメリカでは下水が上水に紛れ込むなど様々な問題を抱えています。
しかし、アルメニアは、旧ソ連国であった関係から、インフラ整備がきちんとされており、1988年にあったアルメニア地震の復旧作業の関係から、水道管の更新がされているため、非常にきれいな水道水であり、日本と同様に飲むこともできます。
また、近年の経済発展の影響で新しいビルやインフラ更新工事が盛んにおこなわれており、建物の補強や電気設備の増強を推進しており、モバイルインフラも近年開発がすすめられ、ほとんどの場所で4Gが入るようになっています。
首都エレバン内であれば、街中で無料のWiFiもあり、各喫茶店やレストランでもWiFiが設置されているので、ほとんどの場所では、携帯プランを契約していなくてもインターネットが使えるのでノマドワーカーにとっては快適な環境です。
交通インフラについては、中国からの莫大な支援により、都市部のバスは全て最新の中国製バスに置き換わっており、快適性が増しています。
非居住者であれば、アルメニア外からの収入は非課税
他国に移住する場合、税制度は非常に気になるところです。
そしてアルメニアの税制では、アルメニア国外から得られた収入は非課税です。つまり、アルメニアで日本のリモートワークを中心とした収入で生活すれば、課税されずに済むということです。
ここでいう「居住者」とは、アルメニアの市民権を得ていない方を対象としたものであり、アルメニアの市民権を得て、かつ半年以上をアルメニアで過ごしている場合は、日本と同様全世界所得に対して課税されます。
アルメニアの市民権を得て、現地で半年以上を過ごすことになった場合は、日本のような段階課税の対象になり、以下のような税率になります(月額ベース)。
収入 | (通貨:AMD) | |
以上 | 以下 | 税額・率 |
0 | 150,000 | 23% |
150,001 | 2,000,000 | AMD 34,500 + 28% |
2,000,001 | AMD 552,500 + 36% |
日本円換算は以下のようになります(AMD4=1円計算)
収入 | (通貨:日本円) | |
以上 | 以下 | 税額・率 |
0 | 37,500 | 23% |
37,501 | 500,000 | 8,625円 + 28% |
500,001 | 138,125円 + 36% |
アルメニアは温泉がある国
アルメニアは小コーカサス山脈に位置し、国全体が山岳地帯で、風景も日本と似たところがあります。
そして、山岳地帯ということは、温泉もあります。
首都エレバンにも温泉があり、観光客に人気でありますが、日本と似て、郊外や田舎に温泉旅館のようなものがあります。
休日、仕事に疲れた体を休めるには、おすすめなところです。
ただし、日本と少し違うのは、まず露天風呂がないのと、「温泉」といってもサウナのようなものが多く、湯につかるといったことができないところが多いので、日本のような大風呂につかりたい場合は、少々探し回らないといけません。
とはいえ、現地の人はとても親切なので、湯につかれる温泉に行きたいといえば、おすすめの温泉を教えてくれたり、中には一緒に行こうかと招待してくれる人もいますので、現地人と仲良くなるいい機会でもあります。
また、山岳地帯ということで、ロッククライミングやロープウェイからのバンジージャンプやパラシュート降下といった、日本では中々体験できないアクティビティも格安で体験できるので、充実した休暇を過ごすことができます。
アルメニア移住の魅力まとめ
非常に親切で温厚な人が多いアルメニアでの生活は、人の温かみを再認識できる非常に貴重な体験ができる国です。
また、インフラが整っていて、生活費も日本の何分の一にも抑えられるアルメニアに移住する事は、財政的にもうれしいです。
さらに温泉や山岳地帯ならではのアクティビティが数多く体験できるアルメニアならではの経験をすることができ、よりワークライフバランスが取れた生活ができ、移住するにはおすすめの国です。
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