フィジーは330の島からなる国です。
電車はサトウキビを運ぶ線路しかなく、日本の交通事情とは全く違います。
今回は、そんなユニークなフィジーの交通事情についてご紹介しましょう。
フィジーは大きな国ではありませんが、行き先や目的によって交通手段を変えていく必要があります。
フィジーに在住していたKさんの実体験を通じて、リアルなフィジーの交通について解説します。
フィジーの主な交通手段
フィジー島内を移動する際の交通手段はいくつかありますが、最も主流な
- バス
- タクシー
に加え、日本ではあまり馴染みのない乗合サービス
- ミニバス
も一般的です。
330もある島間をつなぐ移動に便利な
- ボートやフェリー
には、いくつか注意すべき点もあります。
それぞれを見ていきましょう。
ユニークなフィジーのバスシステムが主な移動手段
フィジーは島国ですが、島の中はバス移動が最も主流です。
運賃も初乗りは70円程度でかなりの距離を移動することができます。
時刻表がなく、30分以上待つことも・・。気長にバスを待とう
フィジーには日本のような時刻表がありません。
あまり本数のないバスである場合、バス停で30分以上待つことは珍しくありません。
しかし、陽気なフィジアンはバス停でバスを待っていると気軽に話しかけてきますので、楽しくおしゃべりしていたらあっという間に時間が経ってしまします。
日本ではあまり見られないような光景が、フィジーにはまだ日常の光景として残っているのです。
フィジーのローカルバス
フィジーにはローカルバスと高速バスがあり、バスの見た目からバスの外見や性能まで大きく異なります。
ローカルバスは、基本的に窓はありません。
雨が降ってもそのままか、ビニールのようなシートを下ろして窓のように雨を遮ります。
また、降車ボタンもなく、バスを降りたい際は天井に吊るしてある紐を引っ張ることでベルを鳴らし降車します。
日本のように厳密なバス停が全部の地域にあるわけではなく、ベルを鳴らした付近で下ろしてもらえる場合もありますが、正直言ってドライバーのさじ加減といった要素が強そうです。
車内では日本のように次の到着地のアナウンスなどがありません。
しかし降りる地域の名前さえ覚えていれば、一緒に乗車しているローカルの人々が助けてくれます。
つたない英語でも、降りたい場所を周りのフィジアンやインディアンに伝えることで、そこから会話が生まれ、今晩うちでご飯を食べに来ない?などと距離がぐっと簡単に縮まってしまうのがフィジーでしょう。
車内にはBGMもかかっていて、日本では想像できないような陽気なフィジアンミュージックやクラブニュージックが大音量で流れています。
常夏のフィジーでこの陽気な音楽を聴きながら、窓もない車内を思い切り走り抜けるのが大好きでした。
危うく降りないといけない駅を乗り過ごしてしまいそうになったことが何度もあります。
・フィジーの高速バス
フィジーの高速バスはローカルバスとは違いミュージックもあまり流れておらず、座席の質も格段によくなります。
長距離バスの車内ではwifiを使用できる車内も増え、フィジーも近代化していると感じていました。
車内では映画をスクリーン共同で上映します。
チャンネルは変えられないことに加え、見たくない時でも大音量で映画が上映されているので、眠れない時が何度もありました。
一応時刻表の設定はあるのですが、時間通りの運行をしていたことはないに等しいです。
最近では、日本のICカードのようなものがフィジーにも導入されました。
ボーダフォンショップでカードを買い、チャージするだけで大丈夫なのですが、まだ導入されて間もないことから使用できなかったり、問題が発生したりする場合があります。
ICカードを持っていたとしても現金は必ず持ち歩く方がよいでしょう。
うまく活用すると便利!ミニバスを乗りこなそう
バス以外の陸路の手段としてミニバスがあります。
ミニバスステーションに行くとバンのような小さめの車がたくさん並んでおり、行き先をいうと該当のミニバスの乗り場に案内されます。
ミニバスはバスに比べ途中で停車する場所が極端に少ないため、かなり早く移動することができます。
ただし、ミニバスはかなりスピードが速くフィジー各地でミニバスによる事故が発生しているため、大雨の日などはあまり利用しない方がいいかもしれません。
バスに比べて台数も多く夜遅くまで走っているのも特徴です。
ミニバスはバスよりもさらに安く、例えばラウトカからナンディまで1時間弱ミニバスに乗っても140円足らずです。
値段は安いですが、ミニバスはバンのような感じで本当に狭いです。
真夏に乗車すると汗臭さや熱気もあり、使いこなせるようになるまで時間がかかるでしょう。
荷物をおく場所もありませんので、荷物は少なくしないと乗車することはできません。
私は、フィジー在住歴が長く、ミニバンの方が使い勝手が良くて、ほとんどの移動はミニバスでしていました。
フィジー生活で必要不可欠なタクシー
フィジー生活でタクシーは必要不可欠な理由をご紹介しましょう。
不可欠な理由その1
1つ目に、フィジーはビレッジなども多くバスやミニバスが走っていない地域が多く自家用車を所有できることも少ないためです。
ビレッジはかなりの田舎であったり奥地であるため、流しのタクシーは走っていないので、毎回タクシーを呼ぶことになります。
タクシードライバーの連絡先を聞いておくか、村人にタクシーを読んでもらうようお願いする必要があります。
不可欠な理由その2
2つ目に、夜間徒歩で外出することが危険なためです。
大通りも日がくれれば人通りがなく治安が一気に悪くなります。
飲んだ後油断して徒歩で帰宅する際、強盗にあった友人も多くいます。
短い距離であっても夜間はタクシー移動が絶対です。
不可欠な理由その3
3つ目に、滞在が長くなるとドライバーから連絡先を渡されて、専属のドライバーとしてタクシーをチャーターすることが可能になるからです。
少なからずぼったくりタクシー、遠回りするタクシードライバーがいる中で、信頼できるドライバーに出会えたら専属のドライバーのタクシーをなるべく使うことをおすすめします。
値段はバスやミニバスより高いですが、シーンや状況に合わせて上手にタクシーも使うと良いでしょう。
また、タクシーを利用する際はナンバープレートがLTから始まる黄色のプレートのタクシーが正規タクシーですので、参考にしてください。
離島の移動ならボートやフェリーを使い分けて
フィジーには330の小さな島があり、近距離であれば小さなボートを利用して離島に渡ります。
ボートがたまたま止まっていれば直接交渉することもできますが、大概ぼったくられる上、復路のボートがあるとは限らないため、直接交渉はあまりおすすめしません。
ボートを利用するのであれば、直接ツアーエージェントなどに相談すれば確実にボートを往復確保することができます。
宿泊先とセットの料金設定をされていることが多いです。
フィジーの相場に慣れていない留学生を狙った悪徳な会社もありますので、値段が妥当かどうか数社を比較したり口コミを参考にするようにしましょう。
本島のビチレブ島から第二の地まであるバヌアレブ島までは大型カーフェリーで移動します。
いくつかのフェリー会社が運行していますが、大体3500円から4000円ほどです。
更なる離島へは小さなボートを乗り継ぐのが主流です。
12時間ほどかかりますが、船内にはカフェテリアや有料で簡易ベッドなどを使用することもできます。
チケットはインターネットでもフェリー乗り場であらかじめ購入することも可能です。
また、フィジーの伝統文化であるカバセッションという、カバという飲み物を船の地下室で飲んで交流を深めたりします。
ただし、フィジーに来て間もない方や、胃腸に自信がない人は、船内で作られたカバを飲まない方が懸命です。
衛生状況があまり良くないため、私が初めて飲んだ時は高熱に悩まされ、入院したことがあります。
フィジーの交通手段まとめ
フィジーは島国であり、交通手段も限られています。
時間帯や目的地によって上手に交通手段を使い分けることで、グッと行動範囲を広げたりスムーズな移動ができます。
みなさんがフィジーに渡航される際も参考にしてみてくださいね。
世界中の日本人が参加する「せかいじゅうサロン」
世界へ広がる海外移住コミュニティ
世界中の日本人同士が繋がり、情報提供したり、チャレンジしたり、互助できるコミュニティ「せかいじゅうサロン」
参加無料。気軽に繋がってください。(2022年6月時点:参加者3600名超えました)
“【特別公開】世界で自由にひとりIT起業”
WEBマーケティングスキルは「世界どこでも働けるワークスタイル」を可能に。
1年で海外居住資金も作れるWEBスキル講座を無料配布中↓