ウズベキスタンで生活してみたいなと思った時に気になるのは、1ヵ月の生活費や物価がどれくらいなのかということだと思います。
実際生活を初めてから、「お金が足りなくなった!」ということにならないためにもあらかじめ予算を把握しておく必要があります。
ここでは、ウズベキスタンの「1ヵ月の生活費」を「物価事情」をふまえて詳しくご紹介します。
ウズベキスタンの物価は日本よりも高い?安い?
ウズベキスタンの物価は、日本よりも安いです。
ウズベキスタンの通貨は「スム」になります。
現在使用されている通貨で一番小さな紙幣は1,000スム(日本円で約10円)。
ただし、高いか安いかは個人の収入によっても違ってきます。
外資系や日系会社など現地でも日本で得るような高い収入で生活するのであれば、物価は安くなりますが、現地の会社で働くのであれば収入も低いので、物価はそれほど変わらないというイメージになります。
現地で得る収入によって、物価が高いか低いかは個人差がでてきます。
それでは、実際1ヵ月にかかる生活費について9つのジャンル別にみていきましょう。
1)首都タシケントの家賃
ここでは、日本人駐在員も住むウズベキスタンの首都タシケントを例にご紹介します。
タシケントの住居の種類は、
- アパート
- マンション
- 一軒家
ほとんどの方はアパートに住むことが多いです。
ウズベキスタンの人々はあまり一人暮らしをする習慣がないので、ワンルームのアパートはほぼないと言っても良いでしょう。
一番小さなタイプでも1LDK。
アパートの家賃については、日本と同様立地条件によっても変わってきます。
タシケントの中心部や地下鉄、バス停などから近いエリアは当然高めです。
参考程度ですが、1ヵ月平均300~400ドルで一般的には2LDKのアパートに住むことができます。
長期滞在や永住を考えている方は、近年タシケントでもタワーマンションや一軒家などを外国人でも購入できるシステムに変わっているので、検討してみても良いでしょう。
価格としては、250万~2000万円とさまざまです。
2)ウズベキスタンの光熱費
・電気
ウズベキスタンの首都タシケントや主要都市では、ほとんど停電がなく通常通り過ごせますが、田舎などでは時々停電することもあります。
停電も年々減ってきています。
夏は極暑なので、エアコンなどを使用すると高くなりますが1ヵ月平均1500~2000円前後です。
電気代は地域の電気会社に前払い制になっています。
毎月、翌月に使用する電気代を考慮して支払っておく必要があります。
残高がなくなった場合は、電気の供給止められるシステムになっています。
・水道
水道代は、1ヵ月平均200円前後です。
支払い方法は、翌月支払いとなっています。
・ガス
ガス代は1ヵ月平均1000~1500円前後です。
ガス代も電気代同様地域のガス会社に前払い制になっています。
3)ウズベキスタンの食費と外食費
食費
日本でも冬は野菜や果物が高くなりがちですが、ウズベキスタンでもシーズンによっても値段が変わってきます。
夏は、野菜も果物も豊富なのでとても安くて美味しいです。
ウズベキスタンでは、スーパーマーケットなどでは日本と同様価格があらかじめ表示されており、表示価格で購入できますが、バザール(市場)やドゥコン(商店)などでは、値段を交渉しなければなりません。
ウズベキスタンでは、野菜や果物、肉、魚類はほとんどキロ買いです。
食品名 | ウズベキスタンでの価格 | 日本円 |
米(1kg) | 6,000~10,000スム | 60~100円 |
パン(1枚) | 1,500~2,000スム | 15~20円 |
たまご(1個) | 800~1,000スム | 8~10円 |
牛乳(1リットル) | 2,500スム | 25円 |
牛肉(1kg) | 60,000スム | 600円 |
鶏肉(1kg) | 18,000~20,000スム | 180~200円 |
魚(1kg) | 15,000~40,000スム | 150~400円 |
水(1リットル) | 2,000スム | 20円 |
ハム(1kg) | 25,000~30,000スム | 250~300円 |
チーズ(1kg) | 20,000スム | 200円 |
トマト(1kg) | 2,000~8,000スム | 20~80円 |
じゃがいも(1kg) | 4,500スム | 45円 |
スイカ(1玉) | 5,000~10,000スム | 50~100円 |
メロン(1玉) | 7,000~15,000スム | 70~150円 |
ビール(1.5リットル) | 10,000スム | 100円 |
顔見知りになったり、たくさんの量を購入すると安くしてもらえたりもします。
ウズベク語やロシア語などの現地語が出来ないと高くふっかけられることもあるので注意が必要です。
また、ウズベキスタンはイスラム教の人々が多いため、牛肉や鶏肉を多く摂取しますが、豚肉は食べません。
首都タシケントには、ロシア人や韓国人も多く住んでおり、韓国人が多く住む地域のバザール(市場)やドゥコン(商店)では、豚肉や豆腐、韓国のりなど日本人に嬉しい食材が手に入りますが、一般的な食材と比較するとやや高めです。
外食費
ウズベキスタンの人々は、あまり外食をする文化がありません。
ウズベキスタンの人々が食するウズベク料理を提供しているカフェやレストランは、地元の人々にとっても高くはありません。
メニュー名 | ウズベキスタンでの価格 | 日本円 |
パロフ(1人前) | 15,000スム | 150円 |
シャシリク(1本) | 4,000スム | 40円 |
ソムサ(1個) | 7,000スム | 70円 |
※メニュー名はウズベキスタンで食べられるウズベク料理になります。
しかし、日本や韓国、イタリア、ロシア料理をはじめとするオシャレなレストランは高めで地元の人々でも高給取りの人々が利用しています。
4)ウズベキスタンの日用品
ウズベキスタンの日用品は、質によって安いものから高いものまでさまざまです。
全体的に言えることは、ウズベキスタンで生産されているものは安いですが、周辺国のロシアや中国などからの輸入物になると高めです。
商品名 | ウズベキスタンでの価格 | 日本円 |
シャンプー | 10,000~30,000スム | 100~300円 |
石鹸 | 5,000~10,000スム | 50~100円 |
歯磨き粉(100g) | 10,000スム | 100円 |
歯ブラシ | 3,000~10,000スム | 30~100円 |
トイレットペーパー | 500~1,500スム | 5~15円 |
5)ウズベキスタンの携帯電話や通信費
携帯電話
携帯電話自体はバザール(市場)やドゥコン(ショップ)などで中古から新品のものまで購入できます。
メーカーとしては、ウズベキスタン製の他、ロシアや韓国、中国製のものが販売されています。
ウズベキスタンでは、携帯電話にSIMカードを挿入して、通話が可能になります。
いくつかの通信サービス会社があり、使い放題プランや料金制のものまでさまざまなプランがあります。
SIMカードを購入する際はパスポートの申請が必要となります。
3ヵ月間未支払いの場合は、自動的にその番号は使用できなくなります。
インターネット
インターネットも携帯電話の通信サービス会社と同様で、さまざまなプランがあります。
会社やプランによって料金が異なりますが、筆者が使用しているUZmobile(ウズモバイル)の1ヵ月使い放題プランでは、88,000スム(約880円)です。
6)ウズベキスタンの交通費
首都タシケントでは、地下鉄もあり、バスやマルシュルートゥカと呼ばれる乗り合い車、タクシーなどさまざまな公共の交通機関があります。
地下鉄はジェトンと呼ばれる青いプラスチック製のコインを購入して乗ります。
1ジェトン 1,400スム(約14円)です。
日本のように距離によって料金が変わるのではなく、1回乗車すると下車するまでその料金で乗車できます。
首都タシケント以外でもバスや乗り合い車、タクシーなどは走っています。
ウズベキスタンでは、筆者が知っているここ10年で急速に発展しているとともに個人で車を所有する人々も増えていますが、一般的には公共の交通機関を利用する人々が多いです。
料金は都市によって多少の差があります。
バスや乗り合い車も地下鉄と同様、距離に限らず、1回乗車制です。
バスは、1,400スム(約14円)です。
タクシーはメーター制のタクシーも増えてはきていますが、まだまだ白タクと呼ばれるタクシーも多いです。
行き先を伝え、料金は交渉になるので現地語のウズベク語やロシア語が話せないと高い値段をふっかけられたりするので注意が必要です。
7)ウズベキスタンの医療費
ウズベキスタンでは、日本のような健康保険制度はありません。
現地の人々が受診するような民間病院では、医師の診療費はかからず、エコーなど検査を受ける検査費用がかかります。
医師が診断後、紙に治療に必要な薬剤を記載(いわゆる処方箋)してくれます。
ウズベキスタンでは、いたるところに薬局がありますので、その処方箋を薬局に持参し、個人で薬剤を購入するシステムになっています。薬剤にかかる費用が自己負担となります。
日本人駐在員などへは、在ウズベキスタン大使館でも現地の人々が受診する民間病院ではなく、外国人向けのクリニックが推奨されています。
外国人向けのクリニックでは、診療費もかかりますし、現地の人々が受診する病院よりも高めの費用となります。
8)ウズベキスタンの学費
ウズベキスタンの義務教育は、11年制で1年生から11年生まで1つの学校に通います。
現地の子供たちが主に通うウズベク語やロシア語の11年生の学校の学費は無料です。
その後、専門学校や大学への進学は有料になってきます。
料金は各学校によって、また推薦入学や一般入学などによって異なっています。
日本人駐在員など、家族で住んでいる方などの子供は大抵インターナショナルスクールなどに通わせている人が多いです。
インターナショナルスクールでは、12年生で小学校入学前の保育園(3,4歳)や幼稚園(5歳)もあります。
保育園の入学費は無料ですが、幼稚園以降は3,000ドル(約30万円)の入学金がかかります。
授業料は、保育園で6,180ドル(約62万円)~高等学校で23,860ドル(約240万円)、他適宜教材費も必要となります。
9)ウズベキスタンのメイドサービス(お手伝いさん)
ウズベキスタンは家族と同居する習慣があり、一般的にメイドサービスを利用している
家庭は少ないでしょう。
1日につき、100,000~150,000スム(約1,000~1,500円)とやや高めです。
ウズベキスタンの生活費のまとめ
ウズベキスタンの生活費について物価もふまえて大体の目安をご紹介しました。
1ヵ月あたりの生活費をおおまかに計算してみましたので、参考にしてみてください。
- 家賃 400ドル
- 光熱費 40ドル
- 食費 100ドル
- 携帯通信費 3ドル
- インターネット通信費 10ドル
- 交通費 30ドル
- 生活用品費 20ドル
- 娯楽費 50ドル
生活費合計 653ドル(約72,000円)
日本と比較すると全体的に安いですが、現地でどのような仕事に就くか、収入によって物価が高く感じるか安く感じるかは変わってきます。
食費や娯楽費は自炊し節約するか、外食するかでも大きく違ってきます。
全体的には、通信費と交通費が日本と比較するとかなり安い印象です。
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