英語上達の鍵はとにかく「ネイティブと英語を話すこと、そして日本語を避けること!」です。
これを実践するためには、まずは日本人や日本語からある程度離れるという覚悟が必要です(もちろん完全に遮断する必要はなく、日本語を全く使ってはならないという意味ではありません。ただ、言語の主軸を変えていこうという気合を持つということです。)。
これは自分の意識改革によってできることです。
しかし、まだアメリカに着いたばかりでアメリカ人の知り合いすらいないけれどもネイティブと話すことは、簡単そうに見えて実はあまり簡単なことではありません。
ではどうすればよいでしょうか。
今回はアメリカ到着後の生活を順を追って想定し、どのように生活すればよいかのポイントをお話します。
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お店に行ったときにとりあえず英語を使ってみる
アメリカに着いたらすぐに、皆さんは恐らく生活物資調達のためにTarget やWalmartなどに行くと思います。
そこで、とりあえず「○○はどこにありますか。」や「ちょっと待ってください。」などと店員さんに自分からあえて話しかけてみましょう。
初めて店員さんに話しかけるときは、自分の英語はきちんと通じるかなどと考えて緊張してしまうかもしれません。
しかしこのときはその点をそこまで心配する必要はありません。
確かに英語が通じたか通じなかったかも重要なポイントですが、大一番のところで自分の中にある様々の感情や葛藤に打ち勝ち、「自分から英語を話しかけた」という事実が大切なのです。
実は店員さんに話しかけるという小さなことも意外にできない人が多く、来たばかりのときにきちんと英語を話すという意識付けをしておくことが大切です。
日本人でアメリカに着いてすぐに自分の英語を完全に理解してもらえたという人は多くないはずです。
この時にご自身の英語が聞き取ってもらえたなら、それはGood job!です。
しかし、通じなくてもそれも良い経験です。発音や文法などこれから鍛えていく糧にしていきましょう。
英語の勉強は日々続ける
アメリカの生活に徐々に慣れてくると、ついつい英語の勉強を忘れてしまいがちですが、常に英語の勉強を日々続けることは大切です。
(自分は何のために来たのか、という留学当初の目的意識を決して忘れないことです。
ついつい、友達ができて、いろんな誘いや遊びに没頭すると、頭のなかがそれだけに染まってしまう方が多いので、気をつけましょう。)
毎回、英語を話す度に英語が通じないという事態が当たり前のように起こると、心が折れてしまいまうこともあると思います。
ですから、英語力を上げるための努力が必要で、毎日の勉強は欠かせません。
英語漬けになっても自動的には語学は上達しないという事実
何人かの人はアメリカにいることで環境が完全に英語になれば、自動的に英語が上達すると思っている人がいます。
しかしこれは間違いです。
英語を上達させるためには自発的な努力が必要なのです。
ところで、英語の日常会話で98%を理解するために必要な単語数は約3,000語と言われています(ちなみに日本語の場合は10,000語)。
これは決して多い数ではありません。みなさんももうすでに3,000語覚えているという方も多いはずです。
しかし、それなのになぜネイティブが言っていることが聞き取れないかというと、スラングなどの独特な表現が分からなかったり、リスニング力が低いなどの原因があるからです。
リスニング力を培うのは日々の積み重ねであり時間がかかりますが、スラングを覚えることはそこまで手間や時間はかかりません。
スラングを覚えることも勉強のうちです。
参考記事:
英語上達のテクニック:現地の友達を作ること
ここまで達成できた方は、英語に対するモチベーションも高い方だと思います。この調子で進めていきましょう。
ここからは実践へ入るのですが、英語を上達させるための1つのアプローチとして、現地のネイティブスピーカーと友達になることです。
しかし、友達になったからといって上達するわけではありませんので、気をつけてくださいね。
大事なのは上述した「英語を学習する姿勢」です。それさえあれば、外国人の友達ができると、英語の上達速度は飛躍的に上がっていくでしょう。
この点は忘れないでください。
そのうえで、まずは心構えをお話しします。
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開き直りが大事
まだあまり英語が上手くないというときに、現地の友達を作るというのは少し難易度の高いことです。
通常であれば、共通の言語を持たない人と会話することは「めんどくさいこと」です。
それでもなお友達になるのですから、ネイティブに居心地のよさを与えなければなりません。
それはどういうこことかというと、現地の人っぽくふるまうことです。
日本好きな人には日本を全面に押し出してもかまいませんが、日本に特に関心のない人に対しては逆に日本っぽさを封じた方が良いです。
「あの子ってアメリカに来ても中国っぽさが抜けてないから、それをなくした方が話しやすい。」と言っているアメリカ人に出会ったことがあります。自国っぽさが抜けないというのは、ネイティブからしたらアメリカの生活に馴染もうとしていないという風に映ってしまいます。
それは英語やアメリカに対する本人の姿勢を映しており、ネイティブからしたら日本が抜けきれていない人には少し異質さを感じてしまいます。
アメリカでは自分に自信がある人を好みます。
ですから、例え英語ができなかったとしても堂々とした態度で話すことが大切です。
ですから、日本人でよくありがちな私は英語ができないから…と自分を卑下してはいけません。
逆に開き直って、あなたが私の英語を理解する努力をしなさい位のスタンスで良い位で、現地の人からしたらそちらの方が話しやすいです。
色んなことに興味を持っておく
友達を作るための条件を皆さんはご存知でしょうか。
それは「共通点」があることです。
共通の趣味や目的、目標がある人は友達になりやすいです。
ですから、こちらも進んで色んなことに興味を持っておきましょう。スポーツや音楽、アニメ、芸能ニュース、国際情勢など会話の守備範囲を広くしておきましょう。
というのも、例えば相手から「僕は○○選手が好きで、この前の××大会で△△選手との対戦で…」と、言われてももしテニスに興味がなければ、「ふーん…」で終わってしまいますよね。
交友関係を広げるときにそれはまずいです。
ちょろっとニュースを読むだけでも、その話題が出たときに、「あっ!あのときの試合でしょ?」と声をかけられるようにすると良いです。
また、もし興味を持てなかったとしても、「知らない」と答えるだけではなく、意見を言えるようにしたり、更に上の回答ができるようにしておきましょう。
アクティビティに参加する
それでは共通点のある人が集まる場所へ行ってみましょう。
おそらくこれを読んでくれている方の多くは「英語を上達させたい」という目標があると思います。
つまり、てっとり早く友達を作るには、「あなたの英語を上達させたい」と思ってくれている目標が同じ人と話すと良いのです。
・アクティビティ
例えば、アメリカでは学校であろうと、社会であろうと様々なアクティビティが用意されています。
学校であればラングイッジパートナーを募集し、発音矯正の授業や留学生のために学校生活をサポートしてくれる学生を紹介したり、アメリカ人家庭の家のホームステイの参加の場を無料で提供してくれていることがあります。
これらは皆さんの英語を上達させたいと思ってくれている人たちがいる場所です。
ある一定以上の大きさの学校であればほとんどの学校がこれらの機会を提供してくれているはずですので、何か聞きたいことがあれば、学校の留学生センターに問い合わせたり、周りにいる日本人に聞いてみるとよいでしょう。
・部活動、ボランティア
アクティビティ以外にもアメリカでは部活動やボランティアも盛んです。ここでも趣味や目標があればここで共通の趣味を持つ人も探すことができます。
・フェスティバル、講座
また社会一般でも無料で参加できるフェスティバルや英語受講講座などたくさんあります。
また、日本語を勉強する人たちが集まるグループもありますので、そこに行くのも良いでしょう。
日本語を勉強する人のグループに参加する人は日本語や日本文化に高い関心があり、日本人と友達になりたい!と強く思ってくれている人も多くいます。
またある程度の日本語ができて日本文化について多少の知識がある彼らと話すことは、特にまだ英語があまり話せないときに会話をスムーズにしてくれます。
このようなグループの集まりに行くことは友人を作るのにかなり役立ちます。
まとめ
まず大切なことは英語に対するモチベーションを上げることです。
英語ができないことは恥ずかしいことではありません。英語が母国語ではない私たちにとっては当然のことです。
まずは気持ちに余裕を持って、ネイティブの人たちと会話を始めてみてください。
アメリカには気さくな人が多く、初めて会った人にでも声をかけていくような社会です。それに便乗して、どんどん色んな人に声をかけていくことが大切です。
語学習得は長期戦です。
言語を上達させるために、自発的にこのような小さな努力の積み重ねを日々こなしていかなければなりません。しかしこれをこなすことによって、着実に英語力は伸びていきますよ。
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