タンザニアの生活費は一ヶ月600ドル。ザンジバルの物価事情

ザンジバルはタンザニアに属する観光の島です。

ここ数年で徐々に観光客数も増え、物価も少しずつ上昇しています。

最近ではガソリンの値段が急騰してタクシー等の値段も上昇したり、公共バスの値段も運賃が引き上げになりました。

また、ローカル食堂のランチも500シリング(日本円で約25円)値上がりしています。

今回はそんなタンザニアの一ヶ月の生活費を紹介すると共に、タンザニア本土の大都市ダルエスサラームの物価とも比較してみました。

家賃相場

ザンジバルの最大都市「ストーンタウン 」市内の物件を例にとると、ザンジバルの家賃相場は250ドル〜350ドルです。

上記には水道光熱費・wifiが全て含まれています。

外国人が物件を探す時に、

  • 不動産屋
  • ローカルの住人のアパートオーナーさん
  • Airbnb

のどれかで家を探すことが多いですが、私はAirbnbで貸し出されている家を選び、オーナーさんに直接家賃交渉をしてアパートを借りています。

この場合、水道光熱費やwifiのサービス等が全て含まれているので、外国人にとっては支払いに手間取らず生活できることがメリットです。

ローカルの人々も利用するアパートだと100~150ドルのアパートもありますが、こちらは水道光熱費が各個室のメーターで計測されています。

Wifiも使用したデータ量によって後日請求される場合もあり、ローカルの住人曰く水道光熱費やwifi代が後ほど請求される場合は100ドル程追加でかかっているそうです。

Airbnbもネット掲載の値段は比較的高めに設定されていることが多いので、1ヶ月宿泊してみてオーナーさんと直接値段を交渉していくのもおすすめです。

私が利用していたアパートはキッチン・トイレ・共用部分・ランドリーは全員共用、個室は8~10畳のスペースがありベッドは2台ありました。

エアコン・ファンもついていて、暑い日でもとても快適でした。

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携帯料金

携帯料金(SIMカード)は使用する期間や容量、また契約会社によって多少前後します。

私は通信状態が一番良いTigoペサという会社を使っていました。

SIMカードを契約する際には、

  1. 電話料金
  2. インターネット

をそれぞれ決める必要があります。

①の電話料金に関しては事前チャージ制なので、契約スタッフに通話時間や使用期間を事前に申告しなければなりません。

私の場合は

  • 1週間コース:2000シリング(日本円で約100円)

というものをよく利用していました。

自分が発信する場合にチャージがなくなっていくため、私は大体5回くらい電話(1回3分程度)するとこのチャージ分がなくなっていました。

インターネットも同様使用期間をよく聞かれますが、電話は1週間より早くチャージが切れていました。

というのも、タンザニア(ザンジバル含め)は電話のコミュニケーションがとても多い国。

皆チャットアプリも持っていますが、ほとんどのコミュニケーションを電話で済ませてしまうんです。

そのため、日本よりも電話の利用頻度は多く見積もりチャージするのをおすすめします。

②のインターネットに関しては、

  • 1週間:3000シリング(日本円で約150円)
  • 1ヶ月:20000シリング〜30000シリング(日本円で約1000円〜1500円)

となっています。

こちらも動画やダウンロードの使用頻度が高いと早めに切れてしまいますので、なるべくwifiを利用するのをおすすめします。

日本の格安スマホと比べると、携帯料金はあまり変わらないかもしれません。

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食品の物価

食品の物価は日本と比べると比較的安い傾向にあります。

特に野菜に関しては日本と比べるとかなり安く、現地で生活する場合は自炊すると節約になります。

野菜・果物・肉

  • アボカド1つ:2000シリング〜2500シリング
  • マンゴー1つ:2000シリング〜3000シリング
  • トマト0.5kg:1500シリング〜2000シリング
  • じゃがいも0.5kg:500シリング
  • 米1kg:3500シリング
  • 水1.5L:1000シリング
  • 牛肉0.5kg:6000シリング
  • ヨーグルト200mL:1500シリング

アルコール類に関してですが、ザンジバルはムスリムの島なので街中でローカル価格で購入することはできません。

3大観光都市の「ストーンタウン 」「ヌングイ」「パジェ 」は場合によっては観光価格でかなり高値になることも多いため、なるべくローカルなエリアで買うことをおすすめします。

アルコール類

【街中で買う場合】

  • ビール350mL:5000シリング〜10000シリング

【ローカルエリアで買う場合】

  • ビール350mL:2000シリング〜3000シリング

ザンジバルは観光の島のため、場所によっては同じビールでも3倍〜5倍値段が上がることもあります。

クラブやパーティーでは、明確に「ローカル価格」と「外国人価格」に分かれているため、上記の場所に遊びに行く場合はレジデンスカードを持っていっても良いかもしれません。

交通関連の物価

ザンジバルでは、2022年5月からガソリンが急騰し、タクシーやバスの値段が上がりました。

  • 中心部ストーンタウン →北部ヌングイ

への移動はローカルバスを利用すると片道2000シリングでしたが、5月から2300シリングに値上げしています。

タクシーやバイクタクシーでも500シリング〜1000シリングの値上げがされているため、以前ザンジバルに訪れた方の交通費用を参考に交渉していると「ガソリンの価格をみてみろ!そんなので載せられるわけない!」と怒られてしまうこともありました。

長期で滞在する場合は近所のガソリン価格をチェックするのをおすすめします。

1ヶ月の生活費

ザンジバルでの1ヶ月の生活費をまとめると以下の通りです。

  • 家賃:250~350ドル
  • 水道光熱費:0ドル
  • Wifi:0ドル
  • 携帯通信費:20ドル
  • 食費:150ドル
  • その他交費等:50ドル

上記を元にすると1ヶ月の生活費が大体500ドル〜600ドルです。

タンザニア本土とザンジバルの物価

次に、タンザニア本土とザンジバルの物価の比較をしていきます。

結論を初めにお伝えすると、「ザンジバル」の方が物価が高い傾向にあります。

理由は、主に2つあります。

一つ目の理由として、ザンジバルは「輸送費」がかかるからです。

ザンジバルは島のため、多くのものを他の島やタンザニア本土からフェリーで輸送してきています。

野菜はお隣のペンバ島というところから運ばれていることが多く、日用品の多くはダルエスサラームからの輸送が主になっています。

ザンジバル島内でも作られている野菜はありますが、多くは地方で消費されていることも多いです。

では、タンザニア本土とザンジバルの物価を実際に比べてみましょう。

ここではタンザニアの最大都市「ダルエスサラーム」を例にとり、売っている場所はローカル向けのマーケットで比較をしていきます。

ダルエスサラームの野菜や果物は以下の通りです。

  • アボカド1つ:1000シリング〜1500シリング
  • マンゴー1つ:1000シリング〜1500シリング
  • トマト0.5kg:1000シリング〜

ザンジバルは以下の通りです。

  • アボカド1つ:2000シリング〜2500シリング
  • マンゴー1つ:2000シリング〜3000シリング
  • トマト0.5kg:1500シリング〜2000シリング

ダルエスサラームと比べ、約1000シリング(日本円で50円)以上高くなっていることがわかります。

新鮮さをみても輸送日数が少ない分、ダルエスサラーム の方が新鮮な野菜をおいていることが多いです。

ザンジバルは売り場によっては日数がたち新鮮さがないしなびた野菜を売っていることもしばしば。

ザンジバルでものを買うときは売り場のスタッフには新鮮で大きいものを選んでもらうと良いと思います。

また、ローカル向けのレストランでも野菜や肉類の物価に関わり、値段が異なります。

特に肉類に関してはダルエスサラームの方が安価なことが多く、美味しさも大きく変わります。

ご飯・肉・野菜の定番のセットはダルエスサラームで2500シリング、ザンジバルだと3500シリング以上します。

理由の2つめとして「観光客向け価格」があるからです。

特にこの値段が顕著に現れるのは北部ヌングイエリアです。

上記アルコール価格でもお伝えしたように、ザンジバルには3大観光都市として「ストーンタウン 」「ヌングイ」「パジェ 」というエリアがあります。

この3大都市には多くの欧米圏からの観光客が訪れます。

どこの国でも観光客向けの値段があり、店主と交渉するのは多くみられますが、上記の観光客が多く訪れるエリア(特にヌングイ)ではローカルエリアとで物価が大きく異なります。

もちろん、日本でも諸外国でも同じように質の良いもが出る高いレストランや高いホテルがあり、一般の価格と値段が異なります。

しかしザンジバルでは同じ水一つとっても値段が急激に変わることが多く、特に3大観光地ではレストランやホテルでも「ローカル価格」と「外国人価格」というものに分かれて設定されています。

その価格差が異常なことが特徴です。

おわりに

いかがだったでしょうか。

実際にザンジバルの都市部に住んでみると、基本的に日本よりは安く生活できます。

しかし観光客価格の適用もあり「思ったより安くないな…」と感じることもしばしばあります。

「とにかく生活費を抑えたい」という方は少し街から離れた地方都市に住むのがおすすめですよ。

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