チュニジアの食文化のある特徴。ハリッサやクスクス等の独特な地中海料理

地中海料理に分類されるチュニジア料理は、実は他の地域とは大きく異なる特徴があります。

それは「辛さ」です。

チュニジア料理は、日本でも手に入れやすくなった唐辛子ペースト「ハリッサ」とトマトソースが味の基本になっています。

北アフリカ独特のクスクスがチュニジアの主食と言われますが、家庭で食べるのは週一ほどの頻度で、基本はバゲット等のパン食が主食となります。

他にもチュニジア版春巻きのブリックや、キッシュのようなタジンなど日本人にもなじみやすく日本でもトライしやすいメニューも豊富。

この記事では、チュニジアならではの食事、習慣や気を付けたいことをご紹介します。

話題のハリッサは辛みがクセになる

チュニジアの食事といえば、今日本でも販売されている「ハリッサ」が、ほぼどの料理にも使われています。

ハリッサは、唐辛子ペーストと塩、2~3種類のスパイスから作られるチュニジア独自の調味料です。

シンプルな辛さがクセになり、オリーブオイルとハリッサをバゲットにつけて食べるオードブルは、どこのレストランでもまずテーブルに出てきます。

自家製ハリッサアラビーとオリーブオイル

また料理のベースとなるトマトソースを作る際には、必ずハリッサを使います。

実は唐辛子ペーストと一口にいっても、缶入りのなめらかなハリッサと、伝統的なハリッサアラビーやフルースなどいくつかの種類があるんです。

基本は唐辛子なのですが、細かい粒が残っていたりにんにくが入っていたりと少しずつ違いもあって、味わいも異なります。

外食時にサンドイッチを頼むと、どこでもたっぷり挟んでくれるので、辛さが苦手な方はなハリッサなしまたはごく少量を頼みましょう。

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味の基本はトマトソース

地中海料理ならではの特徴で、チュニジア料理の味はトマトソースが基本です。

トマトソースを使わない場合には切ったトマトが入っていることもよくあります。

また、コロッケのような揚げ物の具材の中にもトマトペーストを隠し味として入れるといったように、必ずどこかでトマトが使われている料理がほとんど。

チュニジア人にとってトマト味は醤油のような感覚かもしれませんが、日本人には味の変化が少なく感じられ飽きやすいかもしれません。

トマトの味を感じにくい料理は?

普段のチュニジア料理は、豆類、じゃがいも、野菜類をそれぞれトマトソースで煮込んだものを食べます。

ちょっと飽きてきたときには、違う味のものを食べたくなりますが種類はあまり多くありません。

少しだけ味に変化がある料理もご紹介しておきます。

  • モロヘイヤ(エジプトとは違って乾燥粉のモロヘイヤを使うソース)
  • モスリ(肉やじゃがいもなどをターメリックで煮込むチュニジア版肉じゃが)
  • ブルードー(たっぷり野菜を使うスープ)

ただし、モロヘイヤにはトマトペーストを入れる人が大半ですし、モスリやブルードーは切ったトマトを入れます。

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バリエーションが豊富なクスクス

クスクスというと、羊肉やひよこ豆、野菜を煮込んだソースがのっているものが多いですね。

チュニジアのクスクスはピリッとスパイシーなソースと、粒の細かいクスクスがよく絡んでいくらでも食べられてしまいます。

クスクスは日曜日に作ることが多い

羊肉はちょっと苦手な方もいるかもしれませんが、チュニジアはクスクスをよく食べることもあって、意外とバリエーションが豊富。

鶏肉や魚のクスクスも食べられますし、タコでも作ります。

また、イカにパセリなどの香味野菜を詰めてクスクスの具材にすることもあり、食べやすいものを選べるでしょう。

少しチャレンジしたいなら、ウスベーンという羊の内臓で作った詰め物のソースで作るクスクスもあります。

ウスベーンは内臓に野菜やお米を詰めて長時間煮込んだもので、一度食べるとなぜかまた食べたくなりますよ。

毎日食べたくなるブリック&タジン

誰もがおいしいと感じるブリックは、春巻きの皮のような薄い皮にゆでたじゃがいもとパセリ、ツナ、卵をはさんで揚げたものです。

ブリックを嫌いな人はいないといってよいほどで、皮はスーパーや雑貨屋さんなどどこでも買えます。

チュニジアのタジンはモロッコのような煮物ではなく、肉類やツナ、じゃがいも、パセリ、チーズなど具材をたっぷり混ぜ込んだ分厚い卵焼きのこと。

ブリックの皮の間に具材と卵をはさむタジン・マルスーカはキッシュのようでおいしいです。

どちらも少し手間がかかる料理ですが、毎日食べたくなるメニューです。

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シャクシュ―カは卵かけご飯?

トルコなどでも食べられているシャクシューカは、チュニジアでも頻繁に食べられています。

ピリ辛(激辛にする人もいます)のトマトソースに卵を落として半熟の状態をホブス・ターブーナ(伝統的な手焼きのずっしりとしたパン)でいただきます。

トルコでは朝ごはんにするようですが、チュニジアは冷蔵庫に何もない(チュニジアではトマトペーストと卵は絶対に常備)時の晩御飯にすることが多いです。

シャクシュ―カと似たオッジャというソースもよく食べられますが、こちらはラムソーセージを入れたオッジャメルゲーズなどのアレンジもあります。

食べる頻度と手間のかからなさは、日本の卵かけご飯に近い感覚ではないでしょうか。

バクラヴァなどの伝統菓子

中東から北アフリカまでナッツをパイ生地で挟み、甘いシロップをかけた伝統的なお菓子バクラヴァがよく食べられていますね。

日本でもトルコのものが販売されています。

チュニジアではバクラヴァを食べるのは、大学進学記念、結婚披露のイベント、贈答品、ラマダン(断食月)明けなど記念の日が主な機会です。

バクラヴァと同様に人気の高い伝統菓子にカークワラカというものがあり、甘さ控えめで繊細なおいしさがあります。

おすすめの伝統菓子を売るパティスリー「マスムーディー」のサイトhttps://masmoudi.tn/

高級な菓子以外にも日常的に食べられている伝統菓子も種類は豊富です。

チュニジアオリジナルのマクロードはデーツのペーストをデュラムセモリナ粉の生地で巻いて揚げ、シロップをかけたもの。

ドーナツ型の生地を揚げて、シロップをかけたヨーヨーも人気が高いです。

オリーブオイル&新鮮な野菜

チュニジアの食文化は、ハリッサや羊肉、クスクスに注目が集まりやすいです。

ですが、実はふんだんに使うオリーブオイルや野菜が影の主役とも呼べますし、食材は健康的といえるでしょう。

農業国なので、種類は少ないものの旬の野菜がいつでも手に入ります。

また海に面している地域は、魚介類も豊富です。

チーズやナッツ類もよく食べますし、バランスのよい食事を摂りやすいため、健康が気になる方もメニューを組み立てやすいのです。

知っておきたいチュニジアの食習慣

食事の時間は変則的

チュニジアは日本と同じように基本的には1日3食です。

ラマダン(断食月)時には、日の入り後と日の出前の2食になります。

朝食は6時から7時、昼食は12時から午後1時くらいのケースが多いですが、夕食がかなり遅めなのが日本とは大きく違います。

平日でも早くても夜8時、子どもがいても9時、10時になってから夕食の食卓を囲む家庭も少なくありません。

特に夏場はすべての人が深夜を過ぎても起きているため、夜11時以降に夕食となることも。

そのため、合間にかなりおやつを食べて空腹をしのぎます。

軽食を道端で売っているのが多いのは、食事の時間までの調整の意味合いもありそうです。

パンで食べるときは手を使う

食事はパスタやクスクスでなければ、基本的に手を使って食べます。

古い世代ならクスクスをスプーンでなく、手でボールのようにまとめてひょいひょいと口に運ぶ人もいます。

若い世代では、どんな食事でもフォークやナイフを使う家庭も増えているので、手で食べるのが気になる場合は貸してもらえるようお願いするとよいでしょう。

食事のあいさつ

食事の前には祈りをささげるというほどではなく、日本のいただきますに代わる「ビスミッラー(神の御名において)」と軽く唱える人が大半です。

食事が終わると「アルハムドゥリッラー(神のおかげで)」と言います。

チュニジア人は「ハムドゥッラ」と短く言う人が多いですね。

これはごちそうさまとしてだけでなく「元気です」にも使えますし、食べ物や食事を勧められたときの上手な断りの言葉にもなります。

満腹になるまで食べるのはイスラム教的にはあまりよくないこととされているため、お腹がいっぱいですという断り方を嫌う人もいるためです。

これだけは注意したいチュニジアの食文化

食べ物を贈り合う習慣

チュニジア女性は自分の食事作りに自信を持っています。

ラマダン初日、二日目、ラマダン明けの日、イスラム暦新年の日などに作る食事やお菓子はほぼみな同じです。

お互いに贈り合うことも多いのですが、相手をほめないといけません。

自分が贈ったのと同じものを相手からもらっても、おお!と驚いたり、後でおいしかったと伝えたりする必要があるのです。

自分の作ったものが絶対なので、食べるのを勧められたときに断るのはできる限り避けたほうがよいでしょう。

食には保守的

食に保守的な人が多く、目新しいものには挑戦しません。

勧められたものは食べないといけないのに、自分が勧めたものは食べてくれないとちょっと理不尽に感じてしまいますね。

でも、日本のように小さなころから各国のバラエティ豊かな食事に触れているわけではないので、少し目をつぶらないといけないときがあります。

伝統的で決まったものがチュニジア中で出てくるため、日本のように少し地方が異なると食事もガラリと変わる国から来ると不思議な気もするでしょう。

まとめ

チュニジアの食事は辛いハリッサとトマトソースがベースです。

野菜や肉、魚、チーズやオリーブオイルと、健康的な食事をしやすいのも地中海料理ならではの大きな特徴といえるでしょう。

特に食材の新鮮さや、加工食品の少なさは日本と比較すると驚くほどです。

チュニジならではの辛さが苦手な人も、ブリックやタジンのように卵を使った料理ならおいしくいただけます。

チュニジアには日本人にも意外となじみやすい食文化もありますよ。

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