「日本人が住みたい国ナンバーワン」に選ばれ続けているマレーシアの首都、クアラルンプール(KL)。
各種のアンケートなどでも、マレーシアはなんと10年連続!日本人が住みたい国ナンバーワンを続けています。
その首都であるクアラルンプール(KL)。
ここでは、KL在住者から移住生活で感じた魅力を7つご紹介します。
1.マレーシアは人懐っこくておおらかな国民性
マレーシアで暮らしていると、当然ながら多くの地元の人々と接する機会があります。
マレーシアでの民族構成は、
- 地元のマレー人が60%
- 中華系が20%
- インド系が10%
- その他の民族が10%程度
といったところです。
中でも首都のKLには、ビジネス系の人々や学生たちもたくさん集まっているので、白人系や日本人、韓国人なども多く見かけます。
中でも一番多くいるマレー人は、イスラム圏ということもあって敬虔(けいけん)なイスラム教信者であり、生活や習慣もイスラム圏特有のものがあります。
ラマダン(昼間は食事をしてはいけない)の期間・1ヶ月が明けると、お祝いにハラリヤという旧正月のようなお休みが数日あります。
そして、マレー人は、ともかく人懐っこいことで有名で、みんなとっても気さくでフレンドリー。
買い物をしていても、すれちがっても、ともかく人懐っこい笑顔が返ってきます。
一定の教育を受けた人たちは大抵英語が通じますから、簡単な会話にも不自由しません。
特にKLは首都だけあって高等教育機関も充実しており、若者も多く集まっているので、とても楽しそうな空間が広がっています。
何かを尋ねても親切に教えてくれ、楽しくなることが多いです。ASEAN地域の特徴とも言えますが、特にKLの人々の明るさと人懐っこさは格別です。
2.年間を通じて温暖な気候
マレーシアは、近隣のASEAN諸国同様に、年間を通じて気温が高く、やや蒸し暑いという特徴を持っています。
ただ、例えばミャンマーのようにおよそ半年間も大雨続きでインフラ整備が追いつかないということはなく、雨季と乾季の一応のラインはありますが、目立つほどの差異はありません。
言わば、年中温暖で過ごしやすい気候といって問題ないでしょう。
KLの他にも、北にペナン、南にマラッカやジョホールバルという大都市もありますが、それぞれに若干気候の特徴があり、例えばジョホールはマレー半島の南端、シンガポールに隣接しており、海が近いためか潮風と開放的な空気が特徴ですが、KLは首都であり、やや内陸でもあるため、まさにメトロポリタンといった威風を感じます。
潮風の吹きぬけるような感触はないですが、超高層ビル群と整備されたハイウェイに囲まれ、温暖な気候を年中満喫することができます。
気候の特徴としては、夕方になると決まって短時間スコールがあります。
と言っても大げさなものではなく、「あ、また今日も一雨来るな」といった感じで、30分~1時間前後であがります。スコールの後におとずれる清涼感もまた何とも言えず快適です。
3.先進国として整備された各種インフラ
整備されたインフラはKLの特徴と言っても良いでしょう。
マレーシア全土の基礎的インフラは先進国として全く問題ない水準ですが、中でもKLのあらゆるインフラは世界の最先端にあると言っても過言ではありません。
前述したように、まさに圧倒される超高層ビル群。
KLの中心部、KLCCやKLセントラル、ミッドバレーといった都市部には壮大な超高層ビルが立ち並んでいます。
そして、シンガポールを想定させるような清潔な街並み。
ゴミもほとんど落ちていません。とても美観も優れています。
道路も綺麗に整備されている。日本と同じ感覚で運転できる!
また、交通機関も完備されており、車社会のなか、道路は見事に整備されています。
KLでは多くの日本人も車を運転するのが通常ですが、ハンドルも車線も日本と同じなので運転のストレスもありません。
また、市内の道路にはほとんど信号がなく、ほぼ全てがワンウェイの分岐なので、信号待ちのストレスもありません。
ただ、慣れないうちは、ワンウェイの分岐を間違えて、またグルリと回って戻るのに時間がかかるといった経験もすることになるかもしれません。慣れるまでのご愛嬌でしょう。
KLは電車も整備されている
電車も整備されており、地下鉄はないですがモノレール系の電車と国営の路線、また民間の路線がいくつか通っており、車以外の通勤通学利用者は電車で移動します。
頻繁に発着しており、こちらも全くストレスなく快適に利用できます。
Wifi環境も全く問題なし!
通信環境で言えば、Wifi完備で全く問題なく、携帯電話もプリペイド、ポストペイドとも利用可能で、プリペイドの場合通話代が1ヶ月普通に使って2,000円程度で済みます。
住宅設備もオール電化
電気やガスも日本で生活しているイメージと何ら変わらず、オール電化のコンドミニアムも多いです。
スーパーはコンビニも日本と違和感なし
買い物に行けばすぐ近所にコンピニやスーパーもたくさんあり(セブンイレブンもたくさん出店しています)、レジでの清算も問題ありません。
総じて言えば、東京23区内で生活しているのとそれほど違和感のないインフラ環境です。
4. クアラルンプールの物価の安さは日本の3分の1程度
KLの物価は安い!というのが定番です。
おおよそ日本の3分の1程度と言われています。
関連記事:日本の3分の1!?マレーシアの物価を徹底検証します
住みたい国ナンバーワン、そして「住みやすい国」ナンバーワンとも言われる理由の大きなひとつだと言えるでしょう。
同じアセアンの先進国でも、ひとたびジョホールから徒歩でお隣のシンガポールに抜けた瞬間、同じものを買っても約3倍になります。
これではとてもシンガポールでは余裕では暮らせないなあ、と思ってしまいますね。
生鮮食品が安い!
物価が安いと言えば、例えば生鮮食料品です。
筆者がよく行くスーパーでは野菜のバラ売りをしており、丸々とした玉ねぎが1個25円、きゅうり1本が12円くらい。ライフラインのお水が、1.5リットルのPETボトルで20円くらいで買えます。
ランチタイムに職場の近くの「ミックスライス」(=かつて占領時代に、英国軍の食料を分けて食べた名残り、とも言われていますが、真偽のほどはさておき、バランスに富んだ肉、野菜、惣菜類を自分で盛り付けてライスと一緒に食べる国民食です)をパックに詰めてもらって持ち帰ると、200〜300円程度です。
駐車代金も安く、高速移動代も350キロで1,500円!
車の駐車代金も大体1時間100円前後。(KLのど真ん中)
高速代金もKL~ジョホールまで約350キロで1,500円程度です。
電気代は3,000円ほど
コンドミニアムの1ヶ月の電気代も、筆者は単身ですが、2LDKで大体月3,000円ほどです。
お酒好きには残念!アルコール類は高い
ただ、「お酒が好きな人には問題!」。イスラム圏だけあって、アルコール酒類だけは異常に高いのが玉に瑕です。
と言っても、日本の居酒屋で飲むことを思えば大体同じ位です。
ビールのジョッキが600円くらいです。ただ、輸入物の日本酒や焼酎は720mlで3,000円程度もするので、やっぱりお高いですね・・・。
5.日本人も多く、治安も良好。首都ならではの快適な生活空間
KLでは日本人の駐在員がたくさん生活しています。
近隣諸国と比較すると、やはり中国や韓国の人たちのほうが多いようですが、それでも2万人程度いると言われています。
そして、インフラも整備され、治安も問題ないことから、家族帯同の方も多くいます。
お子様が小さいと、学校の問題がありますが、そこも全く心配ない環境があります。
大体日本人駐在員の多くは、KLの中でも「モントキアラ」と呼ばれる街に住むことが多いのですが、それは学校への送迎用スクールバスが頻繁に通っているためです。
また、生活面では近隣でのショッピングやディナーのスポットにも事欠きません。
学校は、日本人学校とインターナショナルスクールがあります。
関連記事:子連れ移住者必見!インターナショナルスクールで体得すべき6つのこと
KLの日本人学校は大所帯で、1学年に3-5クラスの大勢の生徒が通っており、教育の場としても安全・安心な環境が整っています。
治安は良いが、ひったくりには注意
治安の良さ、と書きましたが、これも外国に住む上では大きなポイントのひとつです。
ただし、バイク天国でもあるので、日本人や富裕層を狙ったバイクによる「ひったくり」が散見されます。
筆者も同僚がKLの街中でスマホでお店を探していたらバイクにあっという間にスマホをひったくられたのを目撃したことがあります。
そういう意味では、道を歩いているときは道路際では気をつけましょう、程度の自己防衛は必要です。
6.英語圏なので会話も大丈夫
先に挙げた通り、マレーシアは英語圏なので簡単な会話は大丈夫です。
これって実はとても大切なことだと言えます。
- 何かのトラブルに巻き込まれてしまったとき
- 困ったとき
- 周りに知人がいなくて
- 近くにいる人に聞かないといけないとき。
などなど・・・。
筆者もつい最近、自分の車を仕事帰りに自宅の駐車場に停めた際、車の小さな異変に気づきました。
24時間サービスの機関にとっさに電話する必要がありましたが、当然ながら英語です。
冷静に、ゆっくりと英語で話すと、相手にちゃんと通じて、すぐに修理を呼んでくれて事なきを得ました。
こんな時、いちいち日本人に相談している場合ではありませんよね。
その他にも様々なシーンで地元の人々と会話することが多々あります。
そんな時、片言でもいいから簡単な英語で会話が通じると安心です。
KLは文化水準も上々なので、大抵の人と英語でコミュニケーションが取れます。これもいざという時の「ライフライン・セーフティネット」と言えると思います。
(たとえば筆者はベトナム・ホーチミン在住経験がありますが、まず全く英語が通じず、困ったことがたくさんありました・・・)
7. 日本への移動も直行便で楽チン
KLに行くには飛行機でどのくらい?と考えると、距離的にも片道6-7時間程度かかります。
多くのASEAN諸国と同じくらいの距離感です。
便利なのは、羽田から毎日直行便が出ていること。
Air AsiaというマレーシアのLCCですが、それでも便利ですし、何より安いです。
往復3万円台で行って帰ってこれます。
こうした利便性から、そしてマレーシアの多くの魅力にひかれて、今日も多くの観光客が日本からやって来るんですね。
クアラルンプール移住の魅力まとめ
クアラルンプールの魅力を大きく7つのポイントに分けて書いてきました。
このほかにも、まだまだご紹介したい魅力はたくさんあります。
まとめて言えば、世界の先進国マレーシアの首都で、あらゆるインフラが整備された洗練された街。
物価も安く、年中温暖な気候でとても過ごしやすい街。人懐っこい地元の人々との交流もまた楽しく、快適な日々を過ごせること疑いありません。
是非、KLを訪れてみてください。