ラトビアの物価と1か月の生活費。一人暮らしは月10万円

ラトビアの物価と1か月の生活費。一人暮らしは月10万円

海外の移住先探しは先進国にこだわらず、物価が低めな国を視野に入れるのも選択肢のひとつです。

バルト三国の真ん中に位置するラトビア共和国は、森と湖に囲まれた自然豊かな美しい国です。

ですが日本ではまだまだラトビアの知名度は低く、情報もそれほど多くありません。

ラトビアで暮らすにはどれくらいの費用がかかるのか、気になる方もいるかもしれません。

今回はラトビアの物価と1か月の生活費について、現地在住者から情報をお届けします。

*ラトビアの通貨は、2014年より旧来のラッツからユーロに切り替わりました。ここでは€と記載します。
*2021年10月時点の€1=130円で計算

ラトビアの給料

まず最初に、ラトビア人がどれくらいの給料をもらっているかについて話します。

ラトビアの物価は、年々上がっています。

それでも日本と比べると物価は低く、ヨーロッパの中でも低い方です。

日本からラトビアに来ると、いろいろな物が安いと感じます。

しかしラトビア人にとっては、それらが安いとは限りません。

残念ながら物価が低い分、現地の給料も低い水準です。

2020年におけるラトビアの1か月平均給料は1207€/156,910円で、手取りでは841€/109,330円です。

2021年の最低賃金は月500€/65,000円となっており、隣のエストニアやリトアニアより少し低い水準です。

金融系やIT系の仕事は給料が比較的高く、平均月給は1500~2000€/195,000円~260,000円です。

人口が集中しているリーガには仕事がいろいろありますが、地方都市で仕事を探すのは難しいです。

また地方都市ではリーガより給料が低い傾向があります。

このような低い給料水準のため、若い世代はイギリスやドイツなどヨーロッパの先進国へ仕事を求めて流出してしまっています。

もしラトビアで暮らすならば、次のように備えたほうがいいです。

  • 高い給料の職につく
  • 十分な資金を準備する
  • 日本ベースの収入を持つ

ラトビアでの給料に関しては、ネガティブな言葉が並んでしまいますが、ビジネスにおけるポジティブな面をひとつ。

最近、ラトビアではスタートアップ企業が次々に生まれています。

ラトビア政府はスタートアップ企業に対する特別な減税や、起業家に対する特別なビザを発行するなどして応援しています。

ラトビアで起業にチャレンジしてみるのも、お金を稼ぐためのひとつの選択肢かもしれません。

世界中の日本人と繋がるコミュニティ

人生が世界へ広がるコミュニティ「せかいじゅうサロン(無料)」へ招待します

人脈ネットワークの構築、情報収集、新しいことへのチャレンジと出会いが待っています

ラトビアの賃貸費用

首都のリーガで生活することを想定してみます。

リーガでアパートを借りるとすると、1月あたりの家賃は

一人暮らしの場合、

  • ワンルーム(市の中心部) 340€/44,200円(200~600€)
  • ワンルーム(市内) 240€/31,200円(120~400€)

4人家族の場合、

  • 3ベッドルーム(市の中心部)600€/78,000円(300~1000€)
  • 3ベッドルーム(市内) 450€/58,500円(250~750€)

またリーガでアパートを購入するとすると、1m2あたりは

  • 市の中心部 1600€/208,000円(650~2500€)
  • 市内 1000€/130,000円(480~1800€)

といった感じです。

もちろん地方都市や郊外では、これらの値段は下がります。

ちなみに、ラトビアのアパートは古かったり、いかにもソビエト時代を象徴するような外観だったりすることが多いです。

しかし、中の部屋はモダンに改装されていることも多く、そのギャップにびっくりします。

【期間限定】プレゼント

世界どこにいても仕事と収入が作れるオンラインスキル講座を無料配布中

プレゼント受取りページへ

食費

1か月にかかる食費は、一人だと200~260€/26000円~33,800円、4人家族だと700€/91,000円ほどです。

もし日本食材をよく買うならば、もう少しお金がかかります。

外食する場合、地元の人がいくようなレストランでは一人あたり5~9€/650~1,170円です。

ちょっと良いレストランでは15~20€/1,950円~2,600円くらいです。

スーパーマーケットの食品の値段一覧

品名 値段(€) 値段(円)
ミネラルウォーター(500ml) 0.50€ 65円
牛乳(1L) 1€ 130円
たまご(12個) 1.50€ 195円
鶏胸肉(1㎏) 5€ 650円
豚ロース肉(1㎏) 4~7€ 520~910円
じゃがいも(1㎏) 0.2~0.5€ 26~65円
玉ねぎ(1㎏) 0.50€ 65円
キャベツ(1㎏) 0.45€ 59円
りんご(1㎏) 1~1.5€ 130~195円
地ビール(500ml) 1.50€ 195円

 

スーパーマーケットのチーズコーナー。チーズは種類が豊富。

スーパーマーケットのチーズコーナー。チーズは種類が豊富。

スーパーマーケットのビールコーナー。地ビールから輸入ビールまで種類が豊富。

スーパーマーケットのビールコーナー。地ビールから輸入ビールまで種類が豊富。

2年くらい前から、いろいろなスーパーマーケットで、豚の薄切り肉を見かけるようになりました。日本人にとってはありがたいです。

肉と比べると、魚は値段が高めで種類も少ないです。淡水魚の割合が多めです。

しかしサーモン(皮付き)は1㎏あたり20€/2,600円、安い時には10€/1,300円と安く、もちろんおいしいです。

スーパーマーケットの鮮魚コーナー。魚は切り売りがポピュラー。

スーパーマーケットの鮮魚コーナー。魚は切り売りがポピュラー。

光熱費

1か月にかかる光熱費は、平均160€/20,800円です。

電気代、水道代、ガス代、暖房費、ごみ処理費が含まれます。

夏は冷房が無くてもあまり困りませんが、冬は暖房が必須です。

そのため冬は夏よりも費用がかかります。

暖房はアパートだとセントラルヒーティングが一般的です。

一軒家ではセントラルヒーティングに加えて、薪ストーブを使っていたりします。

アパートのセントラルヒーティングシステムのおかげで、冬はいつでも部屋が暖かい。部屋ごとにラジエーターが設置されている。

アパートのセントラルヒーティングシステムのおかげで、冬はいつでも部屋が暖かい。部屋ごとにラジエーターが設置されている。

【特別公開】せかいじゅう運営者が教える

世界どこにいても仕事と収入が作れるWEBマーケタースキル講座を期間限定で無料配布中

プレゼント受け取りページへ

通信費

携帯電話の通信費は、

  • 2GBで12€
  • 10GBで18€
  • 無制限で22€

ほどです。

家庭で使うインターネットの料金は、プランによりますが平均15€/1,950円です。

街中にはフリーWiFiがそこら中にあるし、家庭では契約したインターネットのWiFiを使うので、携帯電話のデータ通信量はあまり気にしなくてよいです。

交通費

リーガにおける1か月の交通費は、平均50€/6,500円です。

リーガ市内は交通網が発達しており、公共交通機関として列車、バス、トロリーバス、トラムが使えます。

バス、トロリーバス、トラムは距離にかかわらず均一運賃で、1乗車1.15€/150円です。

eタロンと呼ばれるカードにお金をチャージしておき、バスなどに乗る時に車両内の装置にピッと音が鳴るまでカードをかざします。

リーガ市内を走る新しい型のトラム(チェコのシュコダ製)。ソビエト時代を彷彿とさせる古い型のトラム(チェコのタトラ製)もまだまだ走っている。

リーガ市内を走る新しい型のトラム(チェコのシュコダ製)。ソビエト時代を彷彿とさせる古い型のトラム(チェコのタトラ製)もまだまだ走っている。

タクシーは初乗り運賃が2€/260円、あとは1㎞あたり0.7€/91円くらいです。

都市間を移動する場合、列車や都市間バスが利用できます。

例えば、リーガから約220km離れた西海岸の都市リエパーヤまで、都市間バスで8.65€/1,125円です。

ラトビアは小さい国なので、国の端まで行っても料金はそれほど高くありません。

・自家用車の場合

車を所持している場合、1年に1度車検が義務付けられています。

ほとんどの人が自分で車を車検場にもっていくので、車検自体はそれほど費用がかかりません。

車検の際に払う税金が、普通車だと1台当たり100~300€/13,000円~39,000円くらいかかります。

車のガソリン代は1リットルあたり1.3€/169円と、日本とあまり変わりません。

医療費

公立の病院はあまり費用はかからず、診察によっては無料だったりします。

ただし外国人の場合、持っている滞在許可証の種類(一時か永住)で費用が変わってきます。

まず病気になったらファミリードクターにかかります。

軽い症状の場合、ファミリードクターから薬を処方してもらって様子をみます。

検査が必要な場合、ファミリードクターから検査の紹介状を書いてもらいます。

地元の公立病院で予約を取りますが、数週間後、数か月後しか空きがないといわれることもあります。

そんな時は、プライベートのクリニックにいった方がよいです。

こちらは初診料として20~50€/2,600円~6,500円かかりますが、すぐに診察してくれます。

だいたい最新設備がそろっており、完全予約制なので快適です。

医療保険に入って入れば、診察や検査にかかった費用が全額払い戻されることもあります。

あと、プライベートのクリニックは英語を話す医師も多いです。

娯楽費

映画館のチケットは5~10€/650円~1,300円です。

国立オペラ座で観られるオペラやバレエのチケットは、日本と比べてかなり安いです。

安い席では7€/910円、高い席では50€/6,500円くらいです。

オペラ座の内装はきらびやかで、気軽にゴージャスな雰囲気に浸れます。

スポーツクラブの会員費は、一か月35€/4550円くらいです。

旧市街のすぐそばにある国立オペラ座

旧市街のすぐそばにある国立オペラ座

ラトビア1カ月の生活費まとめ

全ての項目と一人当たりのコストをまとめますと、

内訳 コスト
家賃(リーガ市内、1ルーム) 300€/39,000円
食費 200€/26,000円
水道光熱費 160€/20,800円
通信費(携帯電話+インターネット) 30€/3,900円
交通費 50€/6,500円

 

一人暮らしの場合、おおよそ740€/96,200円が1カ月生活費の目安です。

そのほかにかかるコストとして、娯楽費にいくら使うかはその人次第です。

ラトビアでは日本に比べて少ないお金で生活できます。

ラトビアに住む場合の最重要点は、やはり収入源の確保でしょう。

日本と同程度の収入源があれば、余裕のある暮らしができます。

ラトビアは小さい国ゆえに、気軽に各地へアクセスできるのが魅力です。

首都リーガには歴史的な建造物が多く残る旧市街、そのほか劇場や美術館がいろいろあります。

郊外や田舎では、美しい森や湖を散策したり、素朴な田園風景、野生動物との遭遇などに心を癒されます。

都会の刺激的なイベントやパーティーが好きな人には、ラトビア移住はあまり向かないかもしれません。

時間に追われずゆったりとした暮らしをしたい方、自然を身近に感じて落ち着いて暮らしたい方にはラトビア移住をお勧めします。

ラトビアも海外移住先候補の一つとして、ぜひ考えてみてください。

世界中の日本人が参加する「せかいじゅうサロン」

海外移住コミュニティ

世界へ広がる海外移住コミュニティ

世界中の日本人同士が繋がり、情報提供したり、チャレンジしたり、互助できるコミュニティ「せかいじゅうサロン」

参加無料。気軽に繋がってください。(2022年6月時点:参加者3600名超えました)

世界中を目指すメンバー集まれ!

【特別公開】世界で自由にひとりIT起業

WEBマーケティングスキルは「世界どこでも働けるワークスタイル」を可能に。

1年で海外居住資金も作れるWEBスキル講座を無料配布中↓