クロアチアは九州の約1.5倍のほどの小さな国ですが、世界屈指の観光大国のひとつです。
年間を通してのクロアチアは国民性からしても非常に温厚で気楽な性格の人達が多いので普段の生活では、安全国、日本と比較してもクロアチアの方が優っているのでは、と思うほどです。
ですが、そんな安全なクロアチアでも、やはり夏季シーズン中は隣国や海外からの観光客で溢れかえってます。
その為、各観光地や首都のザグレブ等ではいくつか注意しなくてはならないのも事実です。
今回は筆者の体験も含め、注意するべき、いくつかのポイントとあわせてクロアチアの治安事情を紹介します。
まず、クロアチアで注意すべきことは………
- 観光シーズン中のスリ・盗難
- 地雷
- サッカーチームの過激なサポーター(フーリガン)
それぞれ見ていきましょう。
1. スリ・盗難被害
観光シーズン中の夏季はスリ・盗難被害は毎日頻繁にクロアチアでは起こっています。
これ、本当に気を付けなくてはなりません。
何故なら、気を付けていたにもかかわらず、筆者もスリの被害にあってしまった1人だからです。。。
実際に被害にあった経験から、言える事は、本当に彼らはプロフェッショナルです。
手品のごとく、感心するほど上手です。テレビの様にぶつかって財布を抜き取る、とかではなくスリの犯行も進化しています。
注意するべき場所・タイミング
・ザグレブの中央バスターミナル、トラム内(路面電車内)
2018年度、在日本クロアチア大使館からの注意喚起で以下の様な事例もありました。
トラム(路面電車)の中で女性がフレンドリーに話しかけてくる、そしてその際に他人を装ってる同じ犯行グループの1人が財布等を抜き取る、といった様な犯行です。
これはザグレブで実際に頻繁に起こっていた犯行です。
後はザグレブの中央バスターミナルでもたくさんのスリ被害が報告されているので、貴重品管理は十分に気を付けなくてはなりません。
・各地の観光地(スプリット、ザダル、ドブロブニク、海水浴、買い物)
観光地はもちろんですが、夏季はクロアチアの各諸島で頻繁に大きなパーティーなども開催されています。その際も注意が必要です。
ちなみにスプリットには大型ショッピングモールがありますが、そこでもスリ、盗難被害が去年はたくさんありました。
筆者の場合もスプリットの一番人が集まる旧市街の某服屋さんで被害に遭いました…。
普段からシーズン中はスリが多いとは聞いていたので、あえてカバンは口が開けにくいタイプのカバンを持参していましたが、それでも気づけば財布だけ見事になくなっていました。
気を付けるべきは、人混み、買い物中、海水浴中、写真やビデオ撮影中、やけにフレンドリーな人達などです。
そして、被害が多い地域はザグレブ、スプリット、ザダル、ドブロブニク、観光地地域が多いです。
やはり日本人含め、アジア人は比較的ターゲットとなりやすいです。小柄で囲みやすいのも原因のひとつかもしれません。
今では携帯電話、スマートフォンなども高価な物なので、人混み、海水浴中などは狙われやすいのが事実です。無理やり物を奪って疾走する人達も中には居る様なので携帯を使うのも時と場所を見つつ使用することをお勧めします。
貴重品の管理
スリや盗難に備えて貴重品の管理が必要です。現金やクレジットカード類は何箇所かに分散して持ち歩くことをお勧めします。
また、パスポートや身分証明書は一部コピーして、滞在先に保管しておくことが必要です。
何故なら実際、盗難にあった場合、警察署に行き、身分を証明する物が必要となります。
ポルトガルで実際に被害にあったら・・
まず一番に最寄の警察署に行きます。
もしスプリット、ドブロブニクの場合はツーリストインフォメーションセンターがあるので、そこに運が良ければ届けられてる場合もあるので、そこに確認に行くことも必要です。
・スプリット:ツーリストインフォメーションセンター
Tourist Information Center Riva:Obala Hrvatskog narodnog preporoda 9, 21000, Split
021-360-066
・ドブロブニク:ツーリストインフォメーションオフィス
Pile Gate: Ul. Vrata od Pila, 20000, Dubrovnik
020-323-400
City of Dubrovnik Tourist Board : Brsalje ul. 5, 20000, Dubrovnik
020-312-015
ちなみにクロアチア人は日本人と似ているところがあり、財布を見つけてくれた人が、もしクロアチアの人なら、警察署などインフォメーションセンターなどに届けてくれてる時もあります。
筆者の場合もその1人で、届けてくれた人はクロアチア人でした。
もちろん中身は抜き取られていましたが…。ですが財布が手元に戻っただけでも安心します。
<〜豆知識・スプリット地域の警察署について〜>
一般的にクロアチアでは英語は頻繁に使われています。
そして皆英語がものすごく上手です。
ですが…何故かスプリットの行政機関だけ共通して違うので注意が必要です。
これはスプリット在住の外国人が口を揃えて同じ事を言います。
運が良ければ、英語を喋ってくれる人に会うかもしれませんが、90%の確率でクロアチア語だけか、もしくはイタリア語で返事が帰ってきます。英語で問いかけてクロアチア語で返ってくる…質問の内容は理解してるのです。何故か不思議な事に英語では話そうとはしてくれません。
郷に入れば郷に従え、なのかもしれませんが…。
そのため、まずスプリットで被害にあった場合は警察署に行って時間をとるよりも、ツーリストインフォメーションに行った方が警察書などに連絡してくれるので、そっちの方が早く得策かもしれません。
もちろん、クロアチア語が話せなければ、英語で話してくれます。
2. 地雷
「地雷」この言葉だけ聞くと恐ろしいですが…。
クロアチアは1991年から1995年まで独立に伴う紛争があった国です。
その為、紛争当時に埋設された地雷が一部の地域にいまだに残っています。地雷除去作業は今現在の2020年も続いています。
- スラボニア地方
- 中央クロアチア地方
- ダルマチア地方
- 各地方、一部分の場所(脇道や山野等)
に依然、残存しています。
参考 MAP
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/map/2020T033_1_Detail.html(日本語)
クロアチア政府公式地雷除去活動ウェブサイト(こちらにて最新情報常に観覧可能 )
観光地や生活地域などには地雷はなく、そこまで心配する必要はありませんが、主要道路以外の山野等には、入り込まないことです。
(各地雷埋設地にはこのような看板等が設置されています)
地雷が埋まっている場所は上写真のように看板や標識等が掲げてありますが、地雷除去作業は長期化してしまい、その地雷場所の表示看板等が老朽化し減失してるところもあるそうです。
これらの一部の付近に行く機会がある際は、念のために再度確認した方が良いかもしれません。
3. サッカーチームの過激なサポーター(フーリガン)
このフーリガンに関しては、頻繁に遭遇する機会も少ないとは思いますが、サッカー観戦に行く人や、それらのサポーター等が集まる場所等には注意が必要です。
2018年サッカーW杯でクロアチアは2位を取りました。
その時もクロアチア人は非常に愛国心が強い国民性のためか、大きな試合やイベント時には、お祭り騒ぎ、興奮している人達がたくさんいます。
W杯ではなくても他の試合の日や、イベント時などは、試合会場付近、高速道路の降り口等でもたくさんの警察官が配備されているのを良く見かけます。
公式の在クロアチア日本国大使館のウェブサイトにも治安情勢で注意を呼びかけています。
特に、ディナモ・ザグレブのサポーターであるバッド・ブルーボーイズ(BBB)等の一部には外国人に対して排他的な思想を持つ人が存在することから、その人達の溜まり場となる様な場所には近寄らないのが賢明です。
クロアチアの治安まとめ
普段のクロアチアでは時間が緩く流れており、犯罪率もものすごく低い国です。
小さい国ということもあり、日々のニュースでも日本の県内ニュースを見ている様な感覚に陥ります。
また、国民性から見ても犯罪する位ならコーヒーでも飲みに行って誰かと喋ってる方がよっぽどいい、といったようなとても有意義に時間を過ごしている人達です。
ですので普段の生活で、治安についてあまり心配する必要はありませんが、夏季の外国人が入ってくる時期のスリ、盗難には十分な注意が必要です。
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