ギリシャといえば古代ギリシャ遺跡や白い街並みの島々。移住を考えている方もいるのではないでしょうか?
気候は温暖、治安も良く、物価も安い、3拍子揃った素敵な国です。
シンガポール経由のLCCも去年より就航し、ギリシャへの距離もぐっと近くなりました。
マレーシアやタイなどと比較すると難しいですが、ヨーロッパの中では永住権を取得しやすい国です。
今回はそんなギリシャへ
- ビザ免除で入国し延長する方法
- 各ビザの詳細(就労、学生、投資、配偶、宗教、永住)
- ギリシャのビザ取得以外の長期滞在方法
を解説しながら、ギリシャに長期滞在する7つの方法とビザの種類を紹介します。
(日系企業や日本人の印象が良いようで、「ギリシャは日本人が好きだからビザを取得しやすい」と言う弁護士さんもいるようです。)
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EU渡航者は、まず抑えておこう!シェンゲン領域国とは?
1985年に署名されたシェンゲン協定に加盟しているヨーロッパ26ヶ国を含む領域国を指します。
ヨーロッパの主要国はほとんどこのシェンゲン協定を結んでおり、協定を結んでいる国の中の移動はパスポートもビザも不要。
入国審査はシェンゲン圏に入る時、出国審査も出る時のみで自由に圏内をまわることが出来ます。
1.ビザ免除での短期滞在は90日まで
滞在可能期間:
最大90日間(180日の期間内) ※延長する方法あり
条件:
- 観光・業務・外交・公用目的
- パスポートの有効期限が入国日から90日以上あること
注意点
滞在可能日数はシェンゲン領域国滞在日数合計での日数です。
例えば、フランスに10日・イタリアに10日滞在後ギリシャに入国した場合、ギリシャへ滞在できる日数は70日になります。
ほぼチェックされることはありませんが、入国時に滞在日数に加えて90日以上の残存有効期限が必要になります。
ビザ免除でも、条件が整えば、90日滞在後延長ができる
ギリシャでは90日後も延長滞在することができます。
手続きは、最寄の警察署にて1年内180日までの滞在延長が申請できます。
ただし申請には、
- 銀行口座開設と預金1,500ユーロ
- 警察署への手数料500ユーロ
が必要です。
2.就労ビザ
ギリシャでビジネスを始める現地採用、駐在員に必要なビザです。労働許可証も併せて必要です。
滞在可能期間:
1年(更新可能)
必要なもの:
- 申請書
- パスポート
- 証明写真3枚
- 労働許可証
- 雇用期間が書かれた雇用契約書
- 県保健部の健康診断書
- 公共健康保険証
*自営投資家の場合は、雇用契約書は不要
労働許可証の取得方法:
<被雇用者の場合>
外国人従業員は全従業員の10分の1以下しか雇用できません。
そして、外国人の雇用もEU諸国優先です。
なかなか現地採用を探すことは難しいかもしれませんが、日系企業も沢山進出してきていますので好条件が見つかる場合もあるかもしれません。
申請の手順:
ギリシャの雇用主が市の職業安定所に必要書類を提出し申請。その後、被雇用者本人が在日大使館にて就労査証を申請。
必要なもの:
- 雇用契約書
- パスポート
- 戸籍謄本
- 学歴証明
- 個人所得証明
- 公共医療機関発行の英語の健康診断書
- 給料の供託証明
<自営・投資家の場合>
申請の手順:
在日大使館に本人が必要書類を提出。
必要なもの:
- 申請書
- パスポート
- 戸籍謄本
- 無犯罪証明書
- 商工会議所の会員証明
- 投資予定金額証明
- 宣誓書
3.学生ビザ
アテネ・テサロニキ・クレタには沢山の語学学校があり、好きな街で学校選びをしてみるのもいいでしょう。
ギリシャ国内でビザの申請も可能です。
クレタ大学は明治大学と協定を結んでいる為意外とギリシャには日本人留学生が多く来ています。
教育省のサイトから学校を調べることも可能です。
ギリシャ教育省:www.minedu.gov.gr
滞在可能期間:
専攻内容によって異なる
申請に必要なもの:
- パスポート
- パスポートのコピー
- 証明写真1枚
- アテネ文部省が発行した入学許可決定書
- 現地の大学からの在京ギリシャ大使館領事部宛ビザ発給依頼書
- 居住地の県警(警視庁)が発行した無犯罪歴証明書
- 公共医療機関発行の英語の健康診断書
4. 家族ビザ
ギリシャ人配偶者、または就労のできるビザのある者の配偶者とその子供を対象としたビザ。
ビザ無しで入国後ギリシャ国内で手続き可能です。
15年ビザを保持すれば永住権申請も可能!
滞在可能期間:
1年(更新可能)
必要なもの:
- パスポート
- パスポートのコピー
- 証明写真2枚
- 証明写真のCD-ROM
- TAX番号
- 医療保険証書
- 婚姻証明書
- アポスティーユ付き戸籍謄本
- 在ギリシャ日本大使館発行戸籍証明書類
*子の申請の場合のみ、戸籍謄本の養育権記載部分の翻訳
5. 投資ビザ
2013年に財政危機を背景に外国人の投資促進を目的として新しく登場しました。
25万ユーロ以上の不動産購入者に居住権・労働権を与えるというものです。(複数購入でも可)
不動産を15年間保持すれば居住の有無にかかわらず永住権申請可能!
滞在可能期間:
5年(更新可能)
申請に必要なもの:
- パスポートサイズのカラー証明写真3枚
- パスポートのコピー
- 健康診断書
- 医療保険証書
- 購入した不動産の契約書
- 購入した不動産が投資ビザの必要条件を満たしていることを証明する公正文書
6. 宗教ビザ
ギリシャでは、変わったビザとして、宗教でビザを取得する人もいるそうです。
ギリシャは宗教国家でキリスト教の持つ力は強く、他国でキリスト教に関わる仕事をしてをしている場合ビザを取得できるそう。
中には教会に直接懇願してビザが取得できる場合も。(真偽は定かではありません)
7. 万能?!ギリシャのビザを使って永住権を取得
ビザによっては永住権が取りやすく、またギリシャはシェンゲン領域国のため永住権またはビザの内容によって、他のシェンゲン領域国で移住や仕事を簡単な手続きですることもできます。
永住権取得までの3段階
①一般滞在許可(初回発給〜5年目)
滞在許可が受理されると有効期限1年の仮許可証が発行。本許可証は数ケ月後に発給されます。
②特別在留許可(5年〜15年目)
一般滞在許可5年の期間満了後、公安相および労働相が居住許可の延長についての決定を下します。2年更新。
③無期限滞在許可(15年目〜)
ギリシャの永住権にあたる許可です。
15年間居住許可証所持にて居住、120ヶ月以上社会保障機関に登録がある場合申請資格が得られます。
他国のビザを利用する裏技
他のシェンゲン領域国のビザでギリシャに長期滞在することができます。
国によってはワーキングホリデービザ・起業ビザ・リタイアメントビザなど取得しやすいビザもあります。
*ワーキングホリデービザ取得可能なシェンゲン領域国:フランス・.ドイツ・デンマーク・ノルウェー・ポーランド
ギリシャのビザ情報まとめ
ギリシャのビザの手続きは比較的簡単です。
問題はギリシャ語で公共機関を調べ、話す、書類が書けるかです。
手続きを手伝ってくれる人、または弁護士さんに出会えれば後はスムーズに進むでしょう。
ビザの最新情報は大使館に確認をするようにしてください。
在ギリシャ大使館
電話:03-3403-0871・03-3403-0872
公式サイト:www.mfa.gr/missionsabroad/en/japan-en
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