2015年の正式名称の改名以来、缶コーヒーやアメリカの州と混同されがちのジョージアは、近年相撲でのジョージア出身力士・栃ノ心の活躍や世界最古のワインの産地としてその知名度を上げつつあります。
そして、そのジョージアでの生活は、様々な魅力があります。
ここでは、ジョージア移住の最たる魅力10点をご紹介します。
ジョージアではビザの取得が不要
海外滞在をする際、多くの場合ビザの問題が必ず発生します。
例えばEU圏内の場合、日本人が現地に移住するためには基本的には就労ビザを取得する必要があります。
難民問題を抱えているEUでは、日本人と言えどもなかなか発行されないのが実情。
しかし、ジョージアであれば、全く問題になりません。
ジョージアでは、2015年の入国法改正し、日本人は360日間ビザなしで滞在することか可能で、観光・就労等、違法行為でない限り何をしても問題ありません。
さらにボーナスとして、この360日間、1度、1時間でも国外に出た場合リセットされます。
そのため、多くの人は、359日目に隣国のトルコやアルメニアに出国して、国境超えた瞬間再入国し、さらに360日間滞在します。
運が良ければ、ほかの在ジョージア外国人と同行し、旅費を折半して、新たな友情を育んだり、少し休暇がてら国外旅行に出れば期間延長されるので、非常に滞在しやすい制度となっています。
参考URL:ジョージア外務省のビザ情報ページ
親日国家
ビザ制度からも見られるように、ジョージアは親日国家です。
道端で突然声をかけられて、「どこからきたの?」と聞かれた際、「イアポニア」(ジョージア語で「日本」)と答えると、途端にマシンガントークが始まります。
加えて、近年、相撲でのジョージア出身力士・栃ノ心の活躍やラグビーW杯に向けて埼玉県立熊谷高校がジョージアの国歌を歌ったなどの影響で、親日度合いが右肩上がり状態です。
同時に、世界各国の日本食ブームがようやくジョージアにも到来し、今ではどこに行っても日本食料理店があり、まだ種類は限られていますが日本食の食材が一般のスーパでも売られるようになってきて、日本人にとって生活しやすい環境です。
ジョージアは物価が安い!
ジョージアで生活するにしても、物価は気になるところでしょう。
関連記事:ジョージアの物価を徹底解説!1ヶ月に必要な生活費は5万円!?
米国でコーラのペットボトル一本買う時$2したりして、びっくりししたことはないでしょうか?ジョージアはでは、その逆の現象が発生します。
500ミリペットボトルのコーラが₾1.20(ラリ–ジョージアの通貨で、GELとも書きます)で約60円相当で買えます。
ミネラルウォーターに関しては₾0.50で、約25円です。
決してコピー商品ではなく、本物のコーラ等なので安心して飲めます。
家賃も日本の半分以下
家賃についても同様です。
東京の都心で、新築ワンルームの部屋が月10万円近くするのに対し、ジョージアの首都・トビリシの高級住宅街(東京でいう白金や麻布)で同等の部屋を借りたら全家具付きで月₾500(約2.5万円)で借りれます。
ただしお風呂のある部屋は少ない・・
唯一、我々日本人にとって悲しい部分があるとしたら、他のヨーロッパ諸国と同様、ジョージアでは「風呂」付きの部屋はなかなか見つかりません(基本シャワーだけです)
治安が良い
海外で生活するにあたり、最重要事項であるとも言える治安。
2008年のオリンピック開会式と同時にロシアとの戦争を起こしたジョージアですが、実際、その後の治安はどうなのか。
よく日本の治安の良さを証明するために高級なものを道端やお店において、誰かがそれを取るかどうかのテストをしたりしますが、ジョージアでも同様で、一眼レフカメラやMacBookなどの高価格製品を喫茶店で置いたとしても、だれも取ったりしません。
そして、もし何か忘れ物をしたとしても、必ず何とか連絡と取り返そうとしてくれます。
これが、パソコンであったとしても、多額の現金が入っていたとしても、何の問題もなく全て戻ってきます。
もちろん、だからといって、あっちこっちに物を忘れてきてもいいという分ければありませんが、日本と同様、どこで忘れたのか明確に覚えていれば、多くの場合忘れ物は戻ってきます。
関連記事:現地在住者が明かすジョージアの本当の治安事情と注意点
テロ、デモの心配も少ない
また、EU諸国、特にフランス、ドイツ、イギリスなどでは、テロやデモが発生したりしますが、ジョージアでは、デモやテロはほぼ皆無です。
また、デモについても、日本と同様、少数の人が参加するだけで、日常生活に支障をきたすレベルには、滅多になりません。
同様に日常生活においても、身の危険を感じることはありません。これは、ジョージア人が伝統的な客人に対するおもてなし文化を重要視しており、かつ、大声で怒鳴りあったりするものの、暴力沙汰は極端に嫌う傾向にあるからです。
24時間オープン
いざ海外で生活するとなると、ついつい日本にいた際のクセが出てしまい、夜中に食材を買いに行きたくなったりすることがあります。
EUにおいては多くの場合、日本と違い24時間のコンビニがある国はまだまだ少ないです。
しかし、ジョージアでは日本のコンビニと同じぐらいの数の24時間営業しているスーパーがあり、例え夜中の2時に小腹が空いたとしても、すぐに何かスナックを買いに行くことが可能です。
また、日本より便利な点としては、ジョージアでは、薬局も24時間営業のところが多く、常備薬を切らしていてもすぐに買いに行けるので、万が一の場合でも非常に便利です。
交通手段等のインフラが整っている
発展途上国に行く時に困る点としては、インフラが整っておらず、交通手段や水道、電気、インターネットが不十分で、朝シャワーを浴びようとしたら水が出ない、仕事をしようとしたら突然停電やインターネットが切れるなどよくあることです。
しかし、ジョージアは、旧ソ連時代に大規模なインフラ整備事業を行い、そのインフラが定期的に更新されており、高速インターネットも通っているため、突然ライフラインやインターネットが切れると言うことは滅多にありません。
そして、EU圏からの援助で、多くの市内バスはドイツ製の最新鋭のものが導入されており、乗り心地も良く、一回、距離にかかわらず₾0.50(約25円)で乗れるという非常に便利なシステムになっています。
仕事の始業時間は朝10時から
日本で働いていると、朝早く起きて、長い間通勤電車に乗って、始業時間の最低30分前にはオフィスに着いていなければならないので、朝8時半に着くため、中には、朝6時や7時に起きる人も少なくないのではないでしょうか。
ジョージアでは、この始業時間が早くても10時。
場合によっては11時や12時のところもあります。
そのため、朝が弱い人にはとても喜ばしい国とも言えます(中には日本と同様、9時始業のところもあります)。
周辺諸国やヨーロッパ各国へ行きやすい
旅行好きにとって非常に魅力的なのは、ジョージアが大陸に位置していることです。
バスや電車に乗ればすぐに別の国に行けるので、ちょっと気分転換がしたい、違う風景・街を見てみたいと思ったら、東京から横浜に行くのと同じ感覚で行けます。
ただし、パスポートを持っていくのは忘れないでください!
ジョージアは、
- 北にロシア
- 南西にトルコ
- 南にアルメニア
- 南東にアゼルバイジャン
といった、全く異なった文化や歴史、言語を有する国に囲まれているので、異文化を経験するには非常にいい場所にあります。
また、近年のLCC(格安航空会社)人気により、ジョージアから欧州各国へ片道₾30でいくことも可能です。
ジョージア国内のビーチや山に飽きた時、キプロスや地中海のビーチに行ってのんびり休暇ということもできます。
ジョージアには温泉がある
日本人と言えば風呂。それも温泉であればなおよし。
ここジョージアでは日本と同じ、山岳国家で、首都トビリシの名前自体も「温かいお湯が出る場所」であるため、ジョージア語で「温かい」という意味の「トビリ」から付けられた名前です。
実際市内には複数箇所に温泉施設があり、観光客も現地人も好んで温泉に入りに行きます。
起業しやすい・好ビジネス環境
日本で起業する場合、その会社の会社形態の選定から定款作り、各種許認可の取得や税務署への届出など多くの手順を踏み、山ほどの書類を書いた後、ようやく起業することができます。
しかし、ジョージアでは非常に簡単で、定款を作成し(ジョージアの法務省のサイトからテンプレートをダウンロードすることができます)、申請書類を2通(法務省と税務署)作成して1日待てば会社を設立することができます。
関連記事:ジョージアの平均年収は50万円?現地の職探しや起業のヒント
また、ジョージアの税制も非常に簡単で、
- 個人収入(給与所得)に対する所得税は収入金額にかかわらず20%
- 企業の法人税も、最終利益額に関わらず15%
と非常にわかりやすく、日本よりはるかに低い税率となっています。
加えて、海外からの投資を促進するため、税制改革を2017年に行い、企業は、利益を配当しない限り法人税が課せられないので、配当金を支払わない限り法人税を全く払うことなくビジネスを行うことができます。
このビジネスのしやすさからDoing Business 2019のレポートでは、イギリスや米国を抜き世界で6番目にビジネスがしやすい国とされています。
ジョージア移住の魅力まとめ
ジョージアと言うあまり聞かない国ですがこのように、移住するには様々な魅力があるので、ジョージアへの移住を検討しみてはいかがでしょうか。
時間に厳しく、物価が高い日本での窮屈な生活を毎日送るより、違った環境で、のびのびと生活したほうが、より楽しく働き、遊ぶこともできるのではないでしょうか。
ぜひ、ジョージアへ足を運んでみてください。