貧富の差が激しく、階層ごとに街も違えば物価も違うのがエジプトです。
外国人居住区に住むか、庶民生活に配慮して暮らすか自分のポジションをどこに置くかで、生活費もライフスタイルも変わってきます。
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払える人は払いましょう?外国人料金とエジプト人料金
エジプトはイスラームの国です。
イスラームでは「お金のある者は無い者に与えなさい」という教えがあります。
お金のあるものは沢山払ってしかるべきという国の政策により、外国人には外国人料金が適用されています。
時にそれはドルで価格設定がされていることもあります。
代表的なものが観光ビザで25ドルです。
高級住宅地や高級レストランでは、ヨーロッパを意識した価格設定になっています。
お金持ちのエジプト人は「払える」ことに喜びを感じていますが、階級社会になれていない日本人には、納得いかないことや理解に苦労することが時々あります。
物価の変動が激しい慢性インフレの国
2016年5月に1㎏5ポンド(約58円)だった砂糖が、8月には8ポンド(約93円)、10月には10ポンド(約110円)を超えました。
あらゆるものの価格が日々変わるので、予算を立てにくいです。
エジプトポンドの価格変動は激しいです。
2016年10月現在1ポンド11円でこの記事は計算しています。
外国人も住む高級住宅地や交通至便なところに住む
家賃は上を見ればきりがないですが、だいたい月20,000ポンド~3,000ポンドぐらいのところに住んでいる日本人が多いと思います。
マフルーシャという、電気水道ガスがひかれ、家具や電化製品が一通り揃ったフラットを借りることができます。
電話は通じており、インターネット回線もついている場合があります。
通常門番が24時間常駐しています。
このくらいの家賃のところは外国人や裕福なエジプト人が住んでおり、大家や不動産屋と英語で話ができ、情報共有がしやすい利点があります。
また、アジア人が多く住む地域であれば日本食材や大根などの野菜も手に入りやすいです。カフェはコーヒー1杯が30ポンド(約350円)、レストランでの食事は一人200ポンド(約2,300円)くらいします。
野菜は1㎏10ポンド(約116円)からで、鮮度の良いものが買えます。
スーパーではさらに高値が設定されこれは総じて鮮度が悪いです。
高級住宅地は価格設定が高く、飲食店では通常税金12%以上+サービス税が10%とられます。さらに、給仕などにはチップ(お釣りの小銭程度)が必要です。
住環境にお金はかけないで、エジプト人と同化して暮らす
外国人のいない庶民地区でも、外国人に貸してくれる物件はあります。
600ポンド(約7,000円)~1,500ポンド(約17,500円)くらいであります。
最低限の家具と電気、水道がひかれています。
ガスはボンベのことが多いです。門番は基本的にいません。エレベーターもないことが多いです。
電話はひかれていないことが多く、大家がひいてくれない場合はポケットWi-Fiなどでインターネット接続を行います。
喫茶店はお茶一杯3ポンド(約35円)、定食屋では一人30ポンド(約350円)くらいでお腹いっぱいになり、税金は別途とられませんが、チップを置いてくるのがスマートです。
野菜は1㎏2.5ポンド(約29円)からでとても安く手に入ります。
家賃や光熱費のシステムと支払い
高級フラットでは通常門番が家賃と光熱費などを集金に来ます。
電気代は各戸のにメーターが付いており、領収書と引き換えに毎月支払います。
一人暮らしであれば、電気は25ポンド(約292円)~150ポンド(約1,753円)で、エアコンがあるかどうかで変わってきます。
水道はメーターがフラットで一つのことが多いです。
ガス代は、各戸での消費量が毎月安定している(一人暮らしだと15ポンド程度(約175円)ため、水道ガス代として毎月一定額を請求されることが多いです。
この一定額の請求は、ごみ処理代、エレベーター使用料、門番の給料などが含まれ、200ポンド~300ポンド(約4,000円)フラットの家賃に比例した額がきます。
インターネットの回線は、速度などによっても変わってきますが、フラットでまとめて契約している場合は150ポンド(約1753円)くらい、各戸で個別契約すると230ポンド(約2,689円)くらいが相場です。
庶民地区のフラットでは、水道代は大家から言われた額を払うのが通常です。電気やガスは請求書をもって集金人が来たら支払います。
電話とインターネットを引いた場合は、電話局などに毎月自分で払いに行きます。
電話は月に60ポンド(約700円)くらい、インターネットは250ポンド(約2923円)くらいです。
しかし自力で引くのは非常に時間と手間がかかります。
一番面倒がないのは、携帯の契約(月極めか、いくらかチャージしておいて使うなど、プランは雑多)、して、一緒にモバイルWi-Fiを購入することです。
高級住宅地は車、庶民地区は公共の乗り物が移動手段
公共の乗り物は庶民のためにあり、富裕層は車で移動することが基本になっています。
日本人は自分が「金持ち」という意識が薄いですが、エジプトでは立派に「金持ち」です。
その為、メトロやバスに乗ると、エジプト人に奇異の目で見られることも少なくありません。
例えば、カイロ空港からタハリール広場まで、空港タクシーなどハイヤーを使うと200ポンド(約2,388円)しますが、ながしのタクシーだと60ポンド(約700円)です。公共バスは2ポンド(約22円)です。
カイロ市内には地下鉄があり、一律1ポンド(約11円)で乗車できます。
バスは大型バスが1~2.5ポンド(約22円)。
ミニバスは距離によって料金設定が変わってきますが、単距離で1.25ポンド(約14円)です。バスやミニバスが入りにくい地区にはトゥクトゥクがおり、距離によって1ポンド~5ポンド(約30円)くらいで乗れます。
長距離移動もいろいろ
長距離移動の代表、カイロ-ルクソール間で見てみると、便利なのは国内線ですが、500ポンド(約5,846円)以上することが多いです。
寝台車はシングルが120ドルします。VIP車両で195ポンド(約2,280円)、一等車100ポンド(約1,100円)です。
長距離バスはピンキリで300ポンド(約3,500円)~100ポンド(約1,100円)まで様々です。
国内旅行もゴージャス旅行からバックパックまでいろいろできる
外国人には外国人価格が適用されているので、遺跡や博物館の入場料やホテルは総じて高いです。
観光地では40ポンド(約467円)~200ポンド(約2,338円)の入場券や、撮影料などがかかります。熱気球などは280ポンド(約3,273円)くらいします。ホテルは通常ドルでの支払いが喜ばれ、5星ホテルは100ドル以上します。
観光やオプショナルツアーの値段は、外国人料金を払わねばなりませんが、ホテルは安宿に泊まって節約することも可能です。
バックパッカー用の宿であれば、一泊100ポンド(約1,100円)以下で泊まれるところもあります。
自分流のライフスタイルを作れるエジプト
日本人は階級に縛られていません。
エジプト人と違って、出自によって住む処が限定されないので、資金があれば高級住宅地に住むことが可能ですし、
住民とうまくやっていかれれば庶民地区や農村に住む事も可能です。
いいとこどりをしている在住者もいます。
住む処にはお金をかけないで庶民地区に住み、食べるものは日本食を基本にするため、高級スーパーで高い日本食材を購入、外食もホテルのレストランなどを利用する人がいれば、フラットはいいところに住み、食べるものは庶民地区まで買いにでかけたり、食堂を利用する人もいます。
バスや地下鉄を通常利用し、急いでいる時はタクシーを使うなど臨機応変に選べます。
高級住宅地に住んで日本的に暮らす
- 家賃7,000ポンド(約81,847円)
- 光熱費等600ポンド(約7,015円)
- 食費1,500ポンド(約17,538円)
- 移動費1000ポンド(約1100円)、
合計10,100ポンド(約118,083円)
庶民地区で節約生活
- 家賃1,200ポンド(約14,029円)
- 光熱費等250ポンド(約2,922円)
- 食費600ポンド(約7,014円)
- 移動費500ポンド(約5,845円)、
合計2,550ポンド(約29,813円)
毎月の予算が70,000円ぐらいあれば、良いフラットに住み、時々和食など外食を楽しんだり、タクシーに乗ったりとストレスの少ない生活が送れます。
無料のWi-Fiスポットは充実しており、公共バスでも使える時があります。
無料の通話システムを利用し、携帯はガラケーで、100ポンド(約1,100円)くらいチャージしておくと、3ヶ月くらい電話とショートメールに困らないという人もいます。(一通話一分0.25ピアストルで約3円)
エジプトは異文化です。
住んでみると思いもかけないことにぶつかると思います。切り詰めたい場合もこのくらいの予算から初めて、何を節約できるかの様子を見てみるといいと思います。
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