キューバの長期滞在ビザ・4種類を解説。社会主義国ならでは事情あり

キューバの長期滞在ビザ・4種類を解説。社会主義国ならでは事情あり

キューバで外国人が暮らすには、いくつか方法があります。

  • 永住権
  • 労働ビザ
  • 学生ビザ
  • 観光ビザ

の4つの方法があります。

ここではキューバで長期滞在するためにはどんなビザがあるのか、紹介しながら実情も含め紹介します。

キューバで暮らすには実質2つのビザになる

まず長期滞在のビザといえば、「労働ビザ」、「永住権」の2つが一般的でしょう。

とはいえ、キューバは諸事情により、この2つのビザ取得は困難かもしれません。

・キューバ永住権:取得レベル=難

キューバの永住権は、キューバ人との結婚関係がないとほとんど不可能に近いという実情があります。

ですので、結婚以外の場合、永住権取得は難しいものなるでしょう。

・労働ビザ:取得レベル=難

労働ビザも現地の国営企業または外資系企業の現地事務所との契約が証明できない限り発行されないので簡単ではありません。

また、キューバは社会主義国です。

外国人がキューバに住んで働くのは、他の国に比べるとかなりハードルが高い国かもしれません。

労働ビザがあっても、キューバの国営会社で、キューバからお金をもらうことはできません。ほとんどが国営の会社なので、外国人に国の税金を使わないのは当然ですよね。

一方、学生ビザ、観光ビザの敷居は高くないといわれています。

ここでは、学生ビザ、観光ビザ、労働ビザそれぞれについて少し詳しく紹介します。

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1. キューバの観光ビザ:90日まで延長可能

キューバには、30日間まではビザなしで滞在できます。しかし、ツーリストカードが必要です。

このツーリストカードはキューバ共和国大使館領事部で申請、または旅行会社にて代理手続きも可能です。

申請に必要書類は以下の通りです。

  • パスポートの写し
  • 申請書(インターネットでダウンロード可能)
  • 写真
  • 航空券の写し
  • 宿泊先の確認できるもの(民泊からの返事、ホテルバウチャーなど)

郵送での申し込み、代理人を通しての申し込みはかかる費用が変わります。

大使館にてご確認ください。

キューバ共和国大使館領事部:

〒106-0044 東京都港区東麻布1-28-2

※営業時間 月~金 9:30-12:00(11:30までに受け付けが望ましい)

エアカナダでキューバに入国する際、機内でツーリストカードが配られますが、原則このカードはカナダ人専用です。

その他、キューバへ乗り入れている航空会社のカウンターで購入できることもありますが、在庫切れも多々あります。

日本で発行されてから渡航するようにしてください。

また、キューバ入国の際は保険への加入が義務付けられています。英語もしくはスペイン語で発行された保険の証書を持参してください。

観光ビザはキューバ国内で2回まで延長が可能

30日を二回なので、最大で90日いられることになりますが、二回目の更新の際にはキューバから出国するチケットの提示を求められます。

更新方法:

各地方、滞在先にある移民局に行きます。Extranjeriaという部署です。

朝8:30から受け付けていますが、8時にはもう長い列ができていますので、早めにいくようにしましょう。

受付の方法は少し複雑です。

キューバのシステムでは、「ウルティモ?(最後の人はだれ?)」と聞いて、自分たちで勝手に順番を管理するのですが、外国人もこの方法をとるようです。

それもわからない人が多いので、入口付近になんとなく集まり、係員が受付をはじめた段階でなんとなく順番をつくることが一般的だそうです。

オフィスについたら係員に聞いてみましょう。

待っていても誰も指示をくれません。

必要書類を提出し、名前を呼ばれたら短い面接があります。それが終われば、再度待合エリアに戻り、もう一度名前を呼ばれるまで待ちます。

延長されたツーリストカードを返してもらい、手続きは終了です。

手続き自体は難しいことはないのですが、お国柄か、時間がとてもかかります。

<必要書類>

  • パスポート原本
  • 25CUCの印紙(銀行で購入)
  • 保険の証書
  • 民泊でもらう領収書
  • ツーリストカード
  • 学生ビザ
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2. 学生ビザで長期滞在する方法

ハバナ大学やISAで外国人向けのスペイン語コースが開校されています。

このコースに申し込み、観光ビザから学生ビザに切り替える方法です。

現在、日本で学生ビザを取得し、キューバに入る方法はほとんど取られていないようです。

大学の事務局で手続きをし、職員が移民局にて手続きをします。

この後にまた、事務局から連絡が来ます。

1週間くらいといわれますが、2~3週間程度かかるでしょう。それから移民局に出向き、指紋の登録と署名をします。

それからまた1~2週間程度で事務局にてIDの受け取りができます。

3. 労働ビザ

キューバで労働ビザを取得するには、現地の国営会社か外資系企業がビザを発行する必要があります。

受け入れ先に提出するのは、

  • パスポートのコピー
  • 履歴書(スペイン語または英語)

この情報をもとにビザが発行され、メール等でその写真を受け取り、キューバに入国します。

その後、受け入れ機関の担当者が移民局と手続きをします。

連絡がきたら、移民局で指紋登録と署名を行います。

その後、1~2週間で受け入れ機関にてIDの受け取りをします。

ただ、こちらも冒頭で述べたとおり、労働ビザ取得はあまり現実的な方法ではありません。

参考としてくださればと思います。

ビザ取得のアドバイス

キューバはお国柄か、手続きに長い時間がかかります。

担当者も急ぎませんし、人によって指示する内容が違ったりするのも日常茶飯事です。

場合によっては何度も出向かなければならなかったり、ビザの期限が迫っていて慌てたりすることも少なくありません。

特に夏休みの7~8月は交代で夏休みをとるので手続きできないなんてこともよくあります。

時間にゆとりをもって早めに対応するように心がけることがパニックにならないコツですよ。

キューバで暮らすビザまとめ

キューバで生活するための方法は現状では限られています。

社会主義国のため、国営企業で働くというのも難しいでしょう。

ですが、学生ビザなどで長期滞在はできますので、そのような方法をとることが現実的です。

ぜひ、キューバで暮らしたい!という方は参考にしてみてください。

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