筆者はブカレスト生活は2年弱ほどでした。
今回はルーマニアのブカレストでの滞在経験から、ルーマニア移住の魅力について、お伝えいたします。
最初は勝手がわからず、はたして何か月持つのだろうと毎日不安がつのるばかりでしたが、時間がたてば、案外いいところも見えてきました。
特に私の場合、イギリスから渡ってきたので、いろいろな意味でルーマニアという国がイギリスの真逆に見えました。
それは、かなり衝撃的なことであり、驚愕させられるものでした。しかし、徐々に生活に慣れてくると、心地よいものとなっていきました。
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ルーマニア・ブカレストの気候はいつもお天気
ブカレストの気候は、温暖で、一年を通してだいたい晴れの日が多いです。
湿度が低く乾燥しているので、洗濯物は半日もあればカラカラに乾きます。
ブカレストでは、屋外に洗濯ものを干してはいけないというルールはないので、日本のようにベランダに洗濯ものを干しています。
お日様にあてて乾かした洗濯はやはり気持ちがいいものです。
ブカレストは年間を通して降水量はが多い方ではなく、年間降水量は600mmで湿度は平均70%だそうです。
2017年の東京の降水量は1,400mmで平均湿度は68%だそうです。
やはり、ブカレストの方がお天気はよさそうです。
下がルーマニアと東京の平均気温と降水量を比較したグラフです。(参照:世界の季節)
青:平均最低気温、オレンジ:平均気温、赤:平均最高気温
一年で最も暑いは7月と8月は、平均最高気温が31度程度ですが、気温が最も低い1月は平均最低気温はマイナス5度程度となっています。
ブカレストでは夏期は暑く、冬は比較的寒冷で、降雪が年に1,2度あります。
5月から9月の頃がいちばん温暖で、過ごしやすいといえます。
毎日お天気がいいから天気予報を気にせずいつでも外出できるし、バッグに傘を忍ばせておく必要もありません。
これは、イギリスでは考えられなかったことなので、私にとって格別にうれしいことでした。
休日のHerastrau公園とトランシルヴァニア観光
ヘラストラウ公園
近所に、ヘラストラウ(Herastrau)という場所があって、湖をとりまく森一帯が公園になっていました。
初夏になり湖の水がぬるむ頃には、湖をのぞむカフェやレストランなどがオープンして、休日の午後には家族でくつろぐ人々の姿も見られます。
ブカレストに住んだら、1度は行ってみたらよいとおもう場所です。
トランシルヴァニア観光
数年の予定でブカレストに滞在するのであれば、ぜひ、ルーマニア国内に訪れることをお薦めします。
ドラキュラで有名なトランシルヴァニア観光は、ルーマニア観光のハイライトだと思います。
日帰りでシナイアとブラショフを周るツアーが、ブカレストから1日何本か出ていますので、ウェブで探して予約を入れましょう。
料金はどのツアー会社でもおよそ70ユーロです。
ブカレストとはまったく異なる風景で、スイスやドイツの町を彷彿される美しいものです。それは、それぞれの地方の歴史でもあり、なかなか趣があるものです。
助け合う小さな日本人社会
ブカレスト滞在中は、言葉(英語)も上手く通じないし、相手とのコミュニケーションがうまくとれず、孤独感や焦燥感で日々何かとストレスを感じることがあることでしょう。
そんなときは、日本人が集まる和食屋さんに行って、和食を楽しみつつおもいきり日本語を喋って、楽しい時間を満喫してくるのもよいと思います。
ブカレストの日本人コミュニティは小さいので、知り合いの知り合いが、またその知り合いだったりして、いろいろな人と顔見知りになるなかで、友達ができたりします。
ここが、ロンドンのような大都会でさまざまな日本人が、よせ集まるように生活している都市とは大きく違う点なのです。
ブカレストにはいろいろな意味でお互いを支え合う、濃いめの人間関係が存在しているように思います。
ブカレストで働いてみたら
毎日家に閉じこもってばかりいても退屈なだけなので、私は、ある日、ある和食レストランで働くことを決意しました。
アルバイトは数十年ぶりのことで、今までにやったことがないキッチンの補助でした。
調理の基礎から学びなおすことができて、なかなかいい経験でした。
店のご主人もキッチンの責任者も日本人だったので、彼らには何かとお世話になりましたが、いい友情関係をつくることができました。
もちろん、ルーマニア人の同僚たちとも交友を深めることができて、ルーマニアを知るためには大きな収穫になりました。
ルーマニア人の日本好き
ブカレストに行ってみて驚いたことのひとつに、ルーマニア人が日本のことを尊敬してくれていて、以前に日本語を勉強したことがある人や勉強中だという人が大勢いたことです。
日本に行ったことがあるという人にもたくさん会いました。
彼らは、日本という国に非常に興味を持ってくれていて、憧れさえ抱いているようでした。
こういうことは、西ヨーロッパなどの先進国ではなかなか無いことですから、光栄なことなのですが、少しばかり気恥ずかしいような気さえしました。
ルーマニアの女性について
同性の私から見たルーマニア女性の印象は、物静かで、聡明で、真面目、そして芯が強いと思います。
ルーマニア社会の特徴は、一見して女性が主導権を握っていることがわかるということです。
職場に行けば、ものの見事に女性社員ばかりです。職場で役職を持つ女性が大勢いますし、通勤時の地下鉄内にも男性より女性が多いのです。
共産国時代の名残りなのでしょうか、ルーマニア人は物静かであまり積極的に自己主張をしない物静かな人が多いです。
上下関係を重視する傾向が強く、年長者や上司などに敬意を払います。
喧嘩をしてもあとくされがなく、基本的には人間関係に波風を立てることを避けたがる傾向があります。
社会的関心事が日本人と類似するところがあり、私たちには比較的わかりやすい性質なので、日本人は、一緒に仕事をし易い外国人であるように思います。
ベジタリアンの人が多いので、みんなスリムな体つきで、それがまた日本女性のようなので、日本男性には人気があるのもうなずける、と思いました。
ブカレストでお寿司?
今や世界的に認知されている「寿司」ですが、ブカレストにもお寿司を出すレストランがあります。
ここでご紹介したいのは、「SUSHI」ではなく、りっぱな日本の「江戸前寿司」を出してくれるお店なのです。
そのレストランは「Zen Sushi」というレストランで、市内に3店舗あります。寿司ネタも、バラエティに富んでいて、新鮮です。
西ヨーロッパの寿司レストランと比べても引けをとらない質とサービスを提供していると思いました。
この店は、テイクアウトもできますが、やはり、レストランで注文して食す寿司が一番でしょう。
お寿司の他に、麺類やお酒のおつまみ類、デザート類もあるので、家族で食事に出かけるのにも便利です。このレストランは、私のブカレスト市内で一押しのレストランです。
カフェ文化
ルーマニアは、アルコールよりカフェ文化の国です。
ブカレストの街中にカフェがあるので、お気に入りのカフェをみつけて、足しげく通うのも楽しいと思います。
コーヒーはどこのカフェに行っても薫り高いエスプレッソを出してくれるし、ペストリーやスウィーツは、甘さ控えめです。
どれも、上品で綺麗な盛り付けをして出してくれます。
特に、アイスクリームやケーキ類はおいしいので、是非、お試しください。
甘いものが苦手なら、冷えたビールも楽しめますし、コーヒーは飲まないとおっしゃるのなら、レモネードがあります。滞在中は、ヨーロッパのカフェ文化を満喫してください。
ルーマニア移住生活で感じたこと・わかったことまとめ
ルーマニアという国は、まだまだこれからの国です。
経済成長は、非常にゆっくりですが着実に成長しているところです。
これから、予定どおりにユーロ通貨が導入されれば、国が大きく変わることでしょう。日々、成長する国家を見ていくのは興味をそそられることです。
このルーマニアという何かが足りていない国で、魅力をさがしながら、ひととき滞在することは、あなたにとってきっと貴重な体験となることでしょう。
いつか、ルーマニアという国も豊かな国に成長するのだと思います。
そして、他のヨーロッパの国々と同じようになっていくのかな、と考えるとき、私はちょっと複雑な気持ちがしてきますが、だからこそ、今のルーマニアという国をぜひ、移住生活のなかで体験してみてください。
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